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3件
1
婚約破棄するなら、私の美点を三つどうぞ。――真偽の鐘が鳴っても、復縁はお断りです
「婚約破棄するなら、私の美点を三つどうぞ」
王太子レオナールから突然の婚約破棄を告げられた侯爵令嬢クラリス。
しかし、この国には古い決まりがあった。婚約破棄を申し出た者は、相手の美点を三つ、自分の目で見て認めた言葉で証言する。果たせなければ、その不名誉が記録に残るのだ。
「美しい」
「優秀だ」
ところが、真偽の鐘は一度も鳴らなかった。
長年の婚約者だった殿下は、クラリスのことを何も見ていなかったのである。
猶予は七日間。
今さら彼女の美点を探し始める殿下。だが、クラリスには彼の評価を待つつもりなどなかった。
これまで王太子室の名に隠されてきた仕事を、今度こそ自分の名前で成し遂げる。その矢先、彼女が危険を指摘していた王都の祭典で事故が起こり――。
一方、以前から彼女の仕事を知っていた書記官テオも、自らの過ちと向き合い始める。
七日後、王太子がようやく彼女の価値を認めたとき、クラリスが選ぶ答えとは?
見落とされていた有能令嬢が、自分の意思で未来を選び直す、婚約破棄から始まる異世界恋愛。
王太子の後悔、軽いざまぁ、不器用な書記官との新しい恋。
全6話で完結する物語です。
【全6話・完結保証】10月10日(土)・11日(日)に各3話更新。11日18時に完結予定です。
2
白薔薇は散るその日まで
「三十年後に知った真実は、愛する人を二度失うほど残酷だった。」
王太子アレクシスには、幼い頃から愛し続けている婚約者がいた。
公爵令嬢セシリア。
来月には結婚式を控え、誰もが二人の幸せな未来を信じていた。
しかしある夜、国王が毒殺される。
捜査の末、容疑はセシリアの一族であるローゼンベルク公爵家へ向けられた。
次々と現れる証拠と証言。
無実を訴えるセシリア。
それでもアレクシスは、愛する人を信じたい気持ちと王太子としての責任の間で揺れ続ける。
やがて下された判決は死刑。
処刑を目前にしたセシリアが本当に恐れていたのは、死ぬことではなかった。
それは、唯一愛した人に信じてもらえなくなること。
そしてアレクシスもまた、最後まで彼女を信じ切ることができなかった。
三十年後。
賢王として国を治めたアレクシスは、一通の手紙によって残酷な真実を知る。
セシリアは最後まで無実だった。
取り返すことのできない後悔と共に生きた一人の王と、最期まで愛を貫いた一人の令嬢が紡ぐ、切なくも美しい悲恋の物語。
3
タクシーに乗らなければ、犯罪者にならないこと(男は世間に公開される)
飲み屋で偶然隣の席に座った男は馴れ馴れしく女のアパートにまで来ようとした。
女が一人暮らしというと、男はついていこうとタクシーに乗り込んできた。
「お客さん、気を付けてください」
タクシー運転手の言葉に男は違和感を抱く。
女と運転手の会話、タクシーに乗った途端、スマホは使えなくなった。
何が起こっているのか、二人の会話も。
男は最後まで、何もわからなかった。
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