第5回ライト文芸大賞エントリー小説一覧

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 受験に敗れた僕。夢破れた僕は引きこもるようにして野鳥観察用のブラインドでバードウォッチングに逃避する。  するといつものように僕の静寂の世界を破りにアイツがやってくる。コイツときたらキツネのように化け上手で学校でや生徒会役員をしたり、国立推薦で受かったり、まかり間違っても僕と校内で話すようなことはせず、まあそつのない外面を持っている。だけど僕といる時だけはやかましくてけたたましくて賑やかで、そして気の置けないヤツだ。  代り映えしないアイツの差し入れを食べながらじゃれ合う僕ら。  ブラインドの外に出て夕日を浴びながら、こいつと同じ大学も楽しかろうな、とふと思った。まあ一浪になるんだけど……
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文字数 8,979 最終更新日 2024.03.16 登録日 2022.04.12
 音楽を捨て放浪する音大生「想」は冬の函館にフリーターとして身を置いていた。想は行きつけの居酒屋「冨久屋」で働く年上の従業員、すがちゃんに心温まるものを感じていた。  そんな中、駅に置かれているピアノを見つけた想。動揺しながらも、そこでとある女性が奏でるショパンの夜想曲第19番の表現力に激しい衝撃を受ける。それに挑発されるように、音楽を捨てたはずの想もまたベートーベンの月光ソナタ第三楽章を叩きつけるように弾く。すると夜想曲を奏でていた女性が、想の演奏を気に入った、と話しかけてきた。彼女の名は「藍」。  想はすがちゃんや藍たちとの交流を経て絶望的に深い挫折と新しい道の選択を迫られる。そしてついにはある重大な決断をすべき時がやってきた。  音楽に魅入られた人々の生きざまを描いた長編小説。  些か読みにくいのですが、登場人物たちは自分としてはそれなりに魅力的だと思っています。  男性向けか女性向けかというと、消去法的に女性向け、と言えなくもないでしょう……
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文字数 186,060 最終更新日 2022.05.24 登録日 2022.04.01
「結局イキモノなんてのはなあ、何にでもナレルんだよ。どうせ誰にも見出してもらえないから。とか言って端から諦めるくらいなら、とりあえず曝け出してみればいいんじゃね?」 ──これはピエロが嫌で逃げ出した子ザルの話。 七月二十日 夕方、代々木公園で蛇兄さんを拾った。  大きな樹の下の縁石にドカッと座り、項垂れているから顔は見えない。  ぐしゃぐしゃの黒髪、だぼだぼの服、黒いつっかけサンダル。  通り過ぎ様に横目で見てはいけない。見惚れるなんてほど遠い様子。  持て余したように組んだ長い指。その違和感の正体は薬指に彫られたタトゥーのせいだと思う。左右の耳に開けられたピアスは確認できるだけでも合わせて五つ。大きな黒い塊の耳元で揺れるシルバーの飾りが、現代的でありながら人ならざるモノの象徴にも思えた。  ソレに私の心は惹かれ、そそられる。 「その物語は手の平を返した村人達によって永遠に語り継がれましたとさ」 ──これは村人を救う発明をした王様を処刑した国の話。 「そうやっていつまでも『普通は』とか言ってからお前は『不通』のままなんだよ」 ──これは地球に取り残された宇宙人の話の第六話。  私のセカイは創られたモノ。
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文字数 16,666 最終更新日 2022.05.20 登録日 2022.04.30
ギタリストの兄貴を持ってしまった「普通の」もしくは「いい子ちゃん」OLの美咲は実家に居る頃には常に長男の肩を持つ両親にもやもやしながら一人暮らしをしている。 そんな彼女の近所に住む「サラダ」嬢は一緒にごはんをしたり、カフェ作りの夢などを話し合ったりする友達である。 ただ美咲には悪癖があった。 自由奔放な暮らしをしている兄の、男女問わない「元恋人」達が、気がつくと自分を頼ってきてしまうのだ。 サラダはそれが気に食わない。 ある時その状況にとうとう耐えきれなくなった美咲の中で何かが決壊する。それをサラダは抱き留める。 二人の夢に突き進んで行こうとするが、今度はサラダが事故に遭う。そこで決めたことは。 改行・話分割・タイトル変更しました。
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文字数 157,612 最終更新日 2022.05.17 登録日 2020.04.25
 《完結いたしました!》  小学校の教師だった僕が目を覚ますと、十五年前の過去に来てしまっていた。 小学六年生の頃、一人の教師によって僕らは支配されていた。生徒たちはその教師に精神的な体罰を受け、地獄のような毎日を送ることになる。  そういったあらゆるいじめを止めるために、僕は教師になったんだ。  先生による体罰。妹へのいじめ。生徒の自殺。  これから起こる最悪を止めるために、僕はもう一度この時代を生きることを決意した。  友情や教師としての考え方を描いた作品です。徐々に気づき始める違和感、当時のクラスに起こる悲劇。主人公の上田愛斗は、果たして支配から逃れることができるのか。  やり直した幼少期を、良い思い出に変えるために、踠き続けます。
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文字数 79,365 最終更新日 2022.05.10 登録日 2022.04.22
高校で人間関係に疲れ、大学では人と関わらずに過ごしていた。サークルにも入らず、話す知り合いもおらず。そんな頃、彼女に出会った。昼飯を食堂で、一緒に食べるだけの関係。でも、いつしか、それが大学に行く目的になり始めていた。
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文字数 3,314 最終更新日 2022.05.02 登録日 2022.04.30
 事故によって両腕を失ったピアニスト、広瀬 亜夢の物語。 ※ライト文芸大賞用に急遽作り始めて、ライト文芸というジャンルがよく分からずに書いたので好み分かれると思います。
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文字数 11,267 最終更新日 2022.04.28 登録日 2022.04.28
※第5回ライト文芸大賞エントリー作品※ 大正時代のある商家。 体の弱さがもとで厭世的になり、本に囲まれて暮らす次男・寅之助は 7歳年上の使用人・弥吉から、一輪の花を差し出される。 その花は、アルストロメリア。 花言葉は「未来への憧れ」。 皮肉屋な態度を取り続ける寅之助に対し、 弥吉が献身的に仕えるのには、理由があった――。 主従関係の二人が過ごす、甘くも苦いひと月の物語。
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文字数 10,207 最終更新日 2022.04.27 登録日 2022.04.24
 製菓会社の開発企画部に勤める花山柚希は隣席の先輩に密かに想いを寄せているが、寡黙で生真面目な彼になかなか話しかけることも出来ずにいる。  そんな時、別の部署の女子社員たちが「恋に効く香水」の話題で盛り上がっているところに居合わせて……
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文字数 4,185 最終更新日 2022.04.23 登録日 2022.04.23
2022年4月 大幅に編集しました。 海が見える街の、坂の途中に住んでいる"すみれ"は不倫をしている。変わりたいと思いながらも、変えられない自分を知っている。 大雨の翌日、玄関前に男性の赤いパンツが落ちていた。そのパンツが、すみれと「坂の上の住人」を出会わせる。 恋することを避けるようになった、雑貨屋ポラリスの店長真梨子や、嫌われたくなくて本音が見えなくなった恵理、恋人を待ち続ける"ひかる"。 海街を舞台に恋に傷ついた彼女たちの物語。
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文字数 43,379 最終更新日 2022.04.19 登録日 2019.05.25
時は明治・大正時代をモチーフにした日本。 物語の主役は十九歳梅子。 今日は両親が設けてくれたお見合いの日。 お見合いの席から見える遠くの丘では風に揺られて桜が散っていた。 あの桜の木は梅子にとって思い出の桜。 ―――あの馬鹿はどこで何をしているでしょうか。 ※※ 一万問字以内。 多くの人に気軽に読んでもらうため、文量を制限しました。 そのため、説明が足りないような部分が御都合主義に感じうる部分もあり、 読み応えないと思う方もいるかと思いますが、和風な恋愛と言葉遊びをお楽しみいただければ嬉しいです。 明治大正時代としてのステレオな考えと物語としての斬新な考えが入り混じっております。
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文字数 9,636 最終更新日 2022.04.16 登録日 2022.04.10
友人と絶交しようと思う。 中学三年生の山野つつじは、友人の小野撫子に劣等感や不信感を抱き、絶交することを決意する。 しかし、そこには大きな誤解があって──? 才能と努力、挫折と成功。対照的な両者が描く物語を、ぜひご覧ください。
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文字数 8,490 最終更新日 2022.04.14 登録日 2022.04.13
加奈子は五年前に亡くなった姉の事を心の中で整理する事ができず、漠然とした毎日をおくっていた。ある日姉の美奈子の最後の手紙を受け取り、手紙に書かれていた友人、元恋人と会う事にした。
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文字数 16,828 最終更新日 2022.04.06 登録日 2022.04.03
友崎 凪は明音 萌に命を救われる。 心を閉ざしていた凪は萌の明るさと優しさに次第に心を開いてゆくー やがて、凪は町の人々との触れ合い、そして萌との恋に本当の自分に気づいてゆく、、 海沿いの町を舞台にしたひとりぼっちだった少年と一人の少女が織りなすひと夏の純愛ストーリー ✳︎表紙カバーイラスト 歌種 美しさと透明感を感じさせるイラストを 描かれるイラストレーター その作品は見る人の心に響きます。
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文字数 10,274 最終更新日 2022.03.09 登録日 2022.03.09
桜の散る下、夕凪 薫は高校に入学する。 部員勧誘の人波から逃げるように辿り着いた 先は部員一人だけの文芸部だった、、 「ねぇ、君。文芸部に入らない?」 部長の楓 朋花に導かれるように入部した 薫は少し変わっていて温かい朋花との青春の日々を過ごしてゆくー 薫と朋花の時を超えた純愛ストーリーが今、始まるー ✳︎表紙カバーイラスト きたむらはる 美しく儚い見る人の心に一生残るイラストを 描かれるイラストレーター その作品からは光を感じさせます。
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文字数 10,580 最終更新日 2022.02.28 登録日 2022.02.28
 とある夏の日、恋人との同棲生活を営む家に恋人の兄が訪れた。  その兄の来訪を知っていたにもかかわらず、彼女はわざと黙ってたようだが……?
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文字数 12,088 最終更新日 2021.11.03 登録日 2021.11.03
例えばここからが本編だったとしたら、プロローグにも満たない俺らはきっと短く纏められて、誰かの些細な回想シーンの一部でしかないのかもしれない。 もし俺の人生が誰かの創作物だったなら、この記憶も全部、比喩表現なのだろう。 それかこれが夢であるのならば、いつまでも醒めないままでいたかった。
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文字数 55,482 最終更新日 2021.05.30 登録日 2021.04.30
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