恋愛 幻想 小説一覧
12
件
1
【完結済:全10話】
月に仕える一族の王子は、冷徹と恐れられ孤独に生きていた。
彼に与えられたのは、「契約花嫁」という名ばかりの伴侶。
互いの名すら呼ばぬまま始まった二人の関係は、掟に縛られた鎖にすぎないはずだった。
けれど花嫁は、仮面の奥に隠された孤独と優しさを知ってしまう。
拒まれても、突き放されても、なお惹かれていく心。
やがて訪れる「月蝕の夜」、王子の呪いが明かされるとき——
花嫁は命を懸けて彼の傍に立つことを選ぶ。
「契約だから」ではなく——「あなたを愛している」と告げるために。
掟と呪いを越え、二人は初めて互いの名を呼び合う。
月光の下で結ばれるのは、契約ではなく、真実の誓い。
幻想に満ちた月夜に咲く、切なくも甘やかな愛の物語。
文字数 25,627
最終更新日 2025.09.26
登録日 2025.09.26
2
3
間近に感じる熱と吐息。想いの奇跡は小さな星空に……
◆
【全7話】
夏休みの終わり。流山涼華は仲の良いクラスメイトたちとともに、河川敷で行われる花火大会へ行くことになった。待ち合わせ場所の駅前には、家が近い藤代辰樹と公園で合流して一緒に向かう約束になっている。
辰樹はイケメンで話しやすい雰囲気。当然、高校では人気のある一軍男子だ。
涼華にとっても彼は異性として気になる相手ではあるものの、地味で目立たない三軍女子の自分には手の届かない存在だとも確信していたのだった。
そして花火大会の当日、ふたりは公園で合流することになるのだが……。
文字数 15,572
最終更新日 2024.12.20
登録日 2024.12.14
4
亡くなった人は、悲しみの言葉にばかり包まれて見送られるけど、その人の人生が確かにこの世にあったのだということは祝福されるべきだよね、とふと思ったことと、米国の劇作家・レーントン・ワイルダーの「死者にたいする最高の手向けは、悲しみではなく感謝だ」という言葉から思ったことをフィクションとして一本書いてみました。亡くなった人は、現実に生きて営まれていたオレの人生に乾杯したり祝福してくれてもいいんじゃない?なんて思っているかもしれません。お葬式の場で「祝福」なんていう言葉は使いづらいけれど、思い出を抱きしめて感謝することは同時に祝福することかもしれません。
東京の女性編集者神戸里衣はある冬の日、元婚約者の一周忌法要へ向かおうとして、いくつかの偶然が重なったことで北岩手の小さな駅前の神社に雪晴れの夜にだけ出現するという「冬の七夕祭り」という不思議なお祭りの庭に迷い込む。そこで亡くなった婚約者悠(はるか)と邂逅し、大好きだった彼のいいところをひとつずつ思い出し、大切に抱きしめながら、かつて二人の間に確かにあった幸せだった時間に、感謝と祝福を捧げていきます。祭りのあと里衣の悠への思慕は、
祭りの場で邂逅再会した悠本人の提案もあり新しい恋をすることで区切りをつけて、里衣は過去と折り合い、新しい道を歩きはじめる。
前作『ファーストライト』同様にテーマは「死者の魂の行方」じゃなくて、残された「死者の思いの行方」です。
自分の創作活動はライターとして震災後被災地取材を続けてきた中で感じたさまざまをフィクションとしてつづり始めたのが最初でした。
文字数 28,929
最終更新日 2024.11.29
登録日 2024.11.29
5
《お知らせ》 今後、ピノキオの角度からの物語を「紫花が咲く學院の三人の姬」、引き続きご支援のほ。
王国では、強力な幻霊魔法使いであるマーガレットが現れました。彼女は「燃情の魔法使い」として知られ、貴族の友人の紹介で皇族に重用されました。王太子のセーコと彼女の親友との間に婚約が結ばれましたが、本来の婚約者であるエドラーさんは、嫉妬や無理などの理由で都から追放され、悪役令嬢として知られるようになりました。
3年後、幻霊魔法が悪として打ち負かされ、マーガレットと彼女の友人たちは洗脳された皇族の罪人と見なされ、一人ずつ処刑されました。王太子はこれを利用してより大きな権力を手に入れました。王太子と彼の側近たちは、「春神」と呼ばれる幻霊魔法使いを虐殺するために行動しました...
文字数 30,410
最終更新日 2024.06.20
登録日 2024.05.15
6
不審な娼館に迷い込み、子供の姿に戻って美母たちとの合体で性交し、各種熟女に種付けし受精させる小さな種馬になり、最終的にもっと隠された秘密を暴く。
文字数 42,074
最終更新日 2024.03.29
登録日 2024.03.29
8
巫女と青年の一途で儚い恋の物語ー。
とある国のとある時代、神殿に仕える巫女の少女と、美しい舞い手の少年が出会い、恋をした。
静かに心に沁みる、恋愛ショート・ショート。
文字数 3,163
最終更新日 2021.03.19
登録日 2021.03.19
9
ある日「ぼく」は住宅街にひっそりたたずむカフェに、手を引かれるように入った。ドアを開けるとカウベルが鳴り、ぼくはその音に導かれたみたいに旅に出ることになった。
行き先は決まっていた。
十一夜湖。
目的地は決まっていたけれども、目的自体はうまく理解できずにいた。でもそこに行けば、行かなければならない理由が見つかるのだという確信があった。
文字数 3,771
最終更新日 2020.12.18
登録日 2020.12.05
10
11
ぼくのなかには昔からちょうちょが棲んでいて、ときにくるくる飛び回り、ときにひとところに留まっている。初恋についての短編です。
文字数 795
最終更新日 2019.12.01
登録日 2019.12.01
12
件