現代文学 憂鬱 小説一覧
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9件
1
疼く柘榴
夜の下、疼く柘榴。
熟れる時を待ちながら、そっと腐って地に堕ちる。
月を憂いて裂けた柘榴。
やっと私は私になる。
これは何処にでもいる人間たちの、とある断片を集めた物語。
2
雨の日の朝
雨の朝に響く、少しだけ鈍い音。
いつもより重たい空気の中で過ごす、家族との何気ない時間を「音」で切り取った、小さな一場面。
3
鬱転がし
サラリーマン人生に嫌気が差していた高遠は、冷やかしで試した黒魔術が成功してしまい、憂鬱気分を吸い出して実体化できるようになった。高遠はこの力で金稼ぎすることを決め、カウンセラーになった。
吸い出された利用者は一時良い気分になるが、悩みの根本は全く解決していないので、またすぐに憂鬱気分に悩まされる。利用者は鬱がきれいさっぱり消える快感を忘れられず、また吸い出してほしいと高遠の下に訪れる。そのため治療としてはよろしくないが、金稼ぎの上では好都合も好都合。鬱のマッチポンプでお金を巻き上げる日々。そんな彼の下には色々な悩みを抱えた客が訪れる。
誰にも寄り添わず、徒に相手の気分を弄ぶカウンセラーの日常ストーリー。
4
以後、更新なし。
それぞれの場所で。
5
薄暗い部屋の窓
12時過ぎ星が見え窓辺が輝く薄暗い部屋
毎日同じ光景を見る。
僕は毎日何を思い、何を感じるのか。
6
雨とピンク
雨が嫌いな女の子の話。
天気が関連する記憶は日常の中で思い出される数が尋常ではないから悪夢だと思う。
最低最悪な思い出×1回 よりも、些細な嫌な思い出×100回 の方が、思い出す回数が多い分、刺さったトゲは抜けないのではないでしょうか。
7
詩の隠れ家
ここには、いろいろな詩が身をひそめています。
8
ゆううつな海のはなし
きらめく海は、ゆううつな君たちを見つめているのでした。
暗闇のなかから拾い集めた短編集。
9
スクランブルエッグの憂鬱
今朝、早すぎる起床をした。そういう日は大抵、変に目が冴えて、眠気による動作不良が早朝の暗闇に溶けていくような奇妙な心地がする。だからといって爽やかな気分かと言われればそうではない。前夜の倦怠感はそのままなのだ。むしろ増しているような気さえする。やっぱり朝は日が射しているに限る。
緩慢な動作でベッドから身を起こし、立ち上がる。毛玉の浮いたネイビーブルーのパジャマ。それが朝の倦怠さをより一層引き立てている。一つため息をついた。首をもたげて、だらしなく窓の方へ向かう。カーテンを開けても日は射さない。部屋の中の彩度が本当にわずかに上がるだけだ。少し窓を開けてみると、朝食を作ろうかと思う程度には気が晴れた。朝の寒さは悪くない。
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