第9回BL小説大賞終了

第9回BL小説大賞

選考概要

アンダルシュ創設後初となる第9回BL小説大賞は前回の応募数を大きく上回り、応募総数は1988作品となった。その中から一次選考を通過し、最終選考に進んだのは34作品。
その後さらに検討を続け、大賞候補に残ったのは、「最推しの義兄を愛でるため、長生きします!」「勘違い白豚令息、美形婚約者に振られ出奔。1人じゃ生きれないから奴隷買ったら溺愛してくる。」「勇者パーティーを追放、引退、そして若返った二度目の人生でも、やっぱり貴方の傍にいる」「嫌われてたはずなのに本読んでたらなんか美形伴侶に溺愛されてます~執着の騎士団長と言語オタクの俺~」「異世界で騎士団寮長になりまして~寮長になったつもりが2人のイケメン騎士と伴侶になってしまいました~」「政略結婚させられた僕は、突然現れた運命の番に略奪溺愛される」「十年先まで待ってて《本編完結》」「【完結】運命に抗え」の8作品。

これらの候補作の中で、編集部内で最も高い評価を集めた「政略結婚させられた僕は、突然現れた運命の番に略奪溺愛される」を大賞に選出。またポイント最多として読者賞に「最推しの義兄を愛でるため、長生きします!」が選出された。さらに今回からテーマ別賞を新設。ファンタジーBL賞に「勘違い白豚令息、美形婚約者に振られ出奔。1人じゃ生きれないから奴隷買ったら溺愛してくる。」「勇者パーティーを追放、引退、そして若返った二度目の人生でも、やっぱり貴方の傍にいる」の2作品、異世界転生・転移BL賞に「嫌われてたはずなのに本読んでたらなんか美形伴侶に溺愛されてます~執着の騎士団長と言語オタクの俺~」を選出した。
なお、最終選考に残ったものの、惜しくも授賞に至らなかった作品を奨励賞とした。

「政略結婚させられた僕は、突然現れた運命の番に略奪溺愛される」は、虐げられてきた主人公がひょんなことから運命の番と出会ったことで、性格や考えが変わっていく成長譚。恋愛だけでなく主人公の成長もしっかりと組み込まれており、物語の構成力・筆力が高く評価された。

「最推しの義兄を愛でるため、長生きします!」は乙女ゲームの攻略キャラクターの弟に転生した主人公が、推しである義兄を幸せにするために奮闘する話。ひたすら義兄の笑顔を守るために生き延びようとする主人公の様子や、周囲のキャラクターの心の機微がしっかりと描かれていて、読みごたえがある作品であった。

「勘違い白豚令息、美形婚約者に振られ出奔。1人じゃ生きれないから奴隷買ったら溺愛してくる。」は盛大に失恋した主人公が、家出先で買った奴隷に溺愛される物語。主人公の純真無垢さに好感が持て、またそんな彼を溺愛するキャラクターが非常に魅力的だった。

「勇者パーティーを追放、引退、そして若返った二度目の人生でも、やっぱり貴方の傍にいる」は、主人公が身体だけ若返った老兵という、オリジナリティのある設定が光る。そんな斬新な設定に主従恋愛という人気の設定がうまく組み込まれていて、ストーリーの完成度も非常に高かった。

「嫌われてたはずなのに本読んでたらなんか美形伴侶に溺愛されてます~執着の騎士団長と言語オタクの俺~」は、主人公が言語オタクであった前世の記憶を思い出し傲慢さを捨てた結果、婚約者を惚れ直させる話。BLだけでなくファンタジーとしても面白く、綺麗にまとまっていた。

また大賞候補作の中には是非出版化を進めたい、あるいは出版化の道を探りたい魅力のある作品が数多くあり、個別に連絡をしていく予定である。同じく大賞候補作以外にも出版化を検討したい作品もあり、編集部より個別にオファーあるいは出版化への挑戦の打診をしていきたい。

なお、今回の第9回BL小説大賞から改めて募集要項にR18におけるレギュレーションを明示した。その影響か、上位作品の中でも性描写や恋愛要素がほぼない、もしくは終盤以降にのみ描かれる作品が散見され、BL作品としての評価が難しいという問題が提起された。BL作品においては性描写でなくとも恋愛要素は重要なポイントとなるので、できれば早い段階から意識して組み込んで欲しい。

開催概要はこちら
応募総数1,988作品 開催期間2021年11月01日〜末日

編集部より

獣人やオメガバースといった人気の設定をうまく活かし、主人公が少しずつ幸せになっていく姿がしっかりと描かれ、楽しく読み進めることができました。またそれぞれのキャラクターが背負う運命や葛藤の描写が非常に丁寧で、物語にぐっと引き込まれます。


編集部より

ポイント最上位作品として、“読者賞”に決定いたしました。乙女ゲームの中に転生した病弱な主人公が、運命に抗いながら全力で義兄を愛する姿が健気で、どんどん読み進めてしまう作品でした。またメインキャラクターだけでなくサブキャラクターたちも大変魅力的で、読者人気の高さもうなずけます。


編集部より

太っていることで「白豚」と呼ばれ婚約者に振られてしまった主人公が、自分の体型や状況を反省し家出するという設定が非常にキャッチーでした。優しく健気な主人公は可愛く、彼が助けた奴隷二人との関係も微笑ましいお話です。


編集部より

身投げした結果、若返ってしまう…という冒頭の展開に勢いがあり、続きはどうなるのかと、物語にぐっと引き込まれました。主人公や王子だけでなく、かつて魔王であった子ドラゴンなどキャラクターたちが個性豊かな点も魅力的です。


編集部より

前世を思い出した主人公が言語オタクに目覚め、次々と謎を解き明かしていく様が面白かったです。すれちがっていた伴侶の惚れ直しからの溺愛が上手く描かれ、二人の掛け合いにほっこり、応援したくなります。

※受賞作については大賞ランキングの最終順位を追記しております。

奨励賞

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