「毛布」の検索結果
全体で33件見つかりました。
『温もりが欲しい』
それが死ぬ間際に自然とこぼれ落ちた願いだった…。
そんな願いが通じたのか、彼は転生する。
意識が覚醒すると体中がポカポカと毛布のような物に包まれ…時々顔をザラザラとした物に撫でられる。
周りを確認しようと酷く重い目蓋を上げると、目の前には大きな猫がいた。
俺はどうやら猫に転生したみたいだ…。
文字数 60,290
最終更新日 2020.09.04
登録日 2020.06.15
小学1年生が椅子でモンスターと戦い、椅子で暮らし、椅子で移動する。椅子テントは最強の防御! 防災頭巾の床も完備! 椅子トイレと椅子風呂も至れり尽くせり……だけど電源と排水がどうなってるかは全く謎!!
「待って!? 学校の椅子ってこんな使い方するもんだったっけ!?」
「椅子は投げる物」と幼稚園時代から擦り込まれている子供たちがモンスターを倒せば、ドロップする黄色いコンテナには、お弁当から毛布まで必要な物が詰め込まれていて。
「何このシステム! 至れり尽くせりで気持ち悪っ!!」
担任教師は理不尽と不条理に今日も頭を悩ませる……。
新白梅小学校1年1組の児童34人と担任の茂木美佳子は、遠足の途中で気がついたら異世界にいた――。
襲い来るモンスター。密かに撃退実績のある子供たち。
「椅子があればいいのに!!」――そう誰かが叫んだとき、その手には椅子が現れていた。
児童の発想に頭ぐらんぐらんしながら、ひとりだけ「椅子召喚」できないみかこ先生は、今日もひとり理不尽と戦い、モンスターから子供を守るために指揮を執る。
子供たちが異世界に召喚された理由は何なのか。元の世界に無事帰ることが出来るのか。……考え始めると担任教師は胃痛が治まらない。
この小説は他の投稿サイトにも掲載しております。(「37 国王謁見」をもちましてアルファポリス版の更新を終了させていただきます。続編の公開サイトについてはお手数をおかけいたしますが近況ボードをご覧下さい)
文字数 180,886
最終更新日 2021.06.22
登録日 2021.02.18
私たちは隣り合って毛布にくるまり、窓の外に広がる暗い空を見上げる。
今、幸せ。
文字数 441
最終更新日 2023.08.04
登録日 2023.08.04
まだ空気に湿っ気が乗っていないような朝、私は電車に乗り込んだ。ここが日本だと嫌でも解らされるように席は等間隔に空いていてそのシンメトリーさをいつも壊したくなくてというのは建前で、本当はある種の強迫観念のような座ってはいけない何かを感じドアの横に立つ。窓に目をやると走馬灯のように何軒かの明かりが飛び掛かる。その明かりの色はきっと今の季節のために用意したわけではないのだろうけど、心が落ち着く。私の家には数年間彼がいる。でも人の家の明かりにヤキモチを感じるくらいだから今までみたいな温もりはないのだろう。今朝も私のかけていた毛布を奪って明後日の方向見ているように寝息を立てていた。毎日見ようと約束して買ったプラネタリウムも今では新月を投影するだけになってしまった。そんな冷め切った関係に嫌気がさしていた。好きかと言われたら楽しいデートは想像がつかないしかといって喧嘩ばかりで嫌いなんてこともない。好きと嫌いは言わば2次元空間では考えることはできないのかもしれないと思った。どちらでもないから一つの行動でどちらかに傾いてしまう気がしてならないのだ。きっと旅行して共同制作できることをして美味しいものをお互い向き合って食べていいところを確認し合えば好きに傾くかもしれないし反対に別れを切り出して住処が変わればあっという間に関係は友達未満になり下げることだってできるだろう。いわばこのくらいの恋も丁度いいシンメトリーさに駆られている。だから私の中は堅苦しくて単調なものになってしまっているのだと思う。でも私は別にモてるような女性ではないしきっとこの恋が終わってしまったら長い間孤独にさいなまれることは分かっている。だからこのシーソーの支点から動けないのだ。しかし転機は突然訪れた。彼は私に婚姻を申し出てきた。朝疲れていたのは私の指に似合う宝石を探し求めていたことも知った。動けない私のシーソーの幸せ側に彼が座っていたのだ。少し前まで私は目が乱視になったかのように人生の平均台を歪ませていたのに、彼の行動一つで矯正されたのだった。そしてベランダに置いていた植物に色がつく朝、私は電車に乗った。相変わらず日本人は日本人であったし私も日本人だが空いていた席を迷うことなく座り眠りにつく。
文字数 936
最終更新日 2022.07.28
登録日 2022.07.28
酔っ払い帰り道を歩いていた多岐(たき)は、銀色のアメリカンショートヘアの仔猫が車道に飛び出したのを見て、救って撥ねられる。
そして目が覚めると、全然見えないぞ?
……あれ? 喋ってるのに……ニャァ?
もふもふの毛布とホカホカのベッド気持ちいいなぁ。
うんしょうんしょ……動けない。
何で?
異世界に生まれ変わりルーチェと言う名の翼猫族(アーラガット)の希少種の子猫になった主人公が、ご主人様のアルカンジェロにただひたすら溺愛される物語。
ちなみに、アルカンジェロは『猫妖精族の貴族』とも呼ばれるケット・シー一族の中でも王族の青銀大公の長男で、伯母が女王で、子供のいない女王が養子にと望む程幼いのに賢い少年です。
普段無表情で口数も少ないけれど、家族とルーチェには非常に甘い。
※始まりは少々リアルな現実と、事故の様子がありますが、基本生まれ変わると、溺愛主人のでろでろラブだったりします。
文字数 29,579
最終更新日 2022.02.22
登録日 2020.09.06
警視庁の食堂。
私服のあつこが食事をしていると、私服の久保田誠がトレーを持って、やってくる。
誠が相席を申し出、あつこは受け入れる。
副総監室。
誠がノックをし、入って来る。あつこの襟の階級章を見て、最敬礼する誠。
笑いながら、副総監は、姪のあつこを紹介する。
誠のアパート。
玄関に立つ、私服のあつこを見て驚く誠。あつこは大きなバッグを持っていた。
あつこは、自分でドアの鍵をかけた。
ある、倉庫。
あつこは特命を帯びて、大文字伝子の救援に行き、荷物の陰から飛び出し、伝子と共に悪者に向かって行った。
誠のアパート。
布団の中から這い出す、あつこ。制服を着て、まだ眠っている誠を見て微笑む。
そっとドアを閉め、出て行くあつこ。
警視庁。
机の中にバレンタインチョコを発見する、誠。
ホワイトデーのチョコの箱の中に指輪を発見する、あつこ。指輪を嵌め、微笑む。
病院。
あつこの隣に連れてこられた、息子、健太郎。色んな人間が挨拶に来る。
看護師と共に記念撮影をする。
久保田邸。
ソファーに眠っている、あつこを見て、そっと出て行く、田坂、安藤、浜田、愛川静音。あつこに毛布をかける誠。
目を覚ます、あつこ。「まこっちゃん。私、何か寝言言った?」
「うん、おねえさま、って。健太郎、大文字さん、僕は3番目かな?」
「可愛がって欲しいの?」「昼間だよ、まだ。」あつこは黙って、誠の手を引き、部屋に向かった。
―完―
文字数 579
最終更新日 2024.04.12
登録日 2024.04.12
東方地方の雪が積もる地方で、母1人、子1人で生きてきた 蒼。
蒼の生き甲斐は、父から教えてもらったバスケットボールだけだった。
中学でアンダー15に選ばれ、華々しく活躍し、東京の私立高校に特待生として入学するが、足の怪我が原因で思うようにバスケの練習に参加ができず、歯痒い思いをしていた。
全寮制の生活で、なかなか他の部員と馴染めず孤独を感じているとき、同じく日本でのデビューを目指している韓国人のユ・ジュンと知り合う。
ユ・ジュンは執拗な一部のファンに追いかけられて疲弊しているところを、たまたま居合わせた蒼に救われる。
ユ・ジュンは蒼が住む寮のすぐそばの古びたマンションに練習生として共同生活をしていた。
ユ・ジュンもまた異国の東京という地で孤独を感じていた。
バスケット選手を夢見る蒼
アイドルグループとして歌手デビューが目標のユ・ジュン。
窓を開ければ、互いの顔が見える。
そんな環境の生活の中で、いつしか互いを必要としていく。
国籍の違いや、互いが追いかける夢の高さ いずれ来る未来への分岐部。
2人の思いが切なく交差するー。
・‥…━━━☞・‥…━━━☞
あの古びた赤いタイル地のマンションが
実は築40年たっていると、ユ・ジュンもつい最近知らされたのだ。
日本は地震が多いと聞いて一抹の不安を抱いていたが、地盤の問題より先に設備に支障をきたした。
ユ・ジュンは、灯りがつかない真っ暗の部屋で小さなため息を漏らす。
真冬であるのに、エアコンもつかない。
部屋の中で居るのに、指先は微かに震えていたし、吐息すら白く曇るような気がした。
毛布を肩からから被り、携帯の微かな灯りを燈にして頬杖をつく。
ぼんやりと滲む白い光に目を落としながら、目的もなく指先をスライドさせたとき「かつん」と窓に何か当たる音がした。
ユ・ジュンは微かな不安を胸に、のそりと強ばる体を起こして窓に手をかける。
ゆっくりと窓を開けて、盗み見るように暗闇に視界を落とした。
「あ!いたいた。何してるのー?」
そこにいたのは蒼だった。
外灯も微かな道路で、足首が細いスポーツウェアに両手を入れ、見上げていた。
広い肩幅。くだけた立ち姿も、ひどく様になっていた。蒼の長い前髪が、揺れる。
ユ・ジュンが零れるような笑顔を作った。
「電気が…つかなくなって」
「え、まじ?停電?」
「わからない。けど、真っ暗だし寒いし」
ユ・ジュンが困ったように眉を落とした。
蒼が顎に親指をあて、考える素振りを見せる。それから小首を傾げて、こう言った。
「…今日、寮に来ちゃえば?飯食ってないでしょ?カップラーメンあるし、コンビニでチキンも買ってきた」
蒼がかさり、とコンビニの袋を掲げた。
《続きは本文で》
※作品には濃厚な男性同士の性行為があります。
文字数 2,608
最終更新日 2022.02.21
登録日 2022.02.21
※ちょっと破廉恥に育ってしまった子がいるので、ラブコメ要素で直接的な表現は避けたつもりですが念の為R15指定しておきます。
【無事完結しました!たくさんのエールありがとうございます!感謝ですm(_ _)m】
⸺⸺⸺
ボクは野良猫。
ボクには夢がある。
それは、一国の王になること。
王様になって、毎日カリカリをいっぱい食べて、ふかふかの毛布でふみふみをして、陽の当たる窓際でゴロゴロしながらお昼寝をしたいのだ。
ある日、3匹の野良猫仲間と共に異世界転移。
転移前の次元の狭間で管理人さんから声をもらうと……みんなクセが強かった。
図々しくおねだりして何かよく分からない特殊なスキルもつけてもらい、いざ異世界ヴァシアスへ。
そこには国を追放された可哀想な職人さんたちがいて……。
⸺⸺
これは、4匹の元野良猫が人々に崇拝されながらそれぞれのスキルを活かして人々の希望を叶え、職人のクラフトをサポートして島を開拓・発展、そして幸せになっていくハッピーキャットファンタジー。
文字数 104,115
最終更新日 2023.12.24
登録日 2023.12.08
私の枕元にアイツが現れた夜は、毛布を頭まで被ってやり過ごす。子供のかくれんぼのように。
手元には、一本のVHSのビデオテープ。アイツが私を訪れるようになったきっかけは、そう、1988年の9月、私が中学校2年生の時の出来事だった――
文字数 10,342
最終更新日 2024.02.23
登録日 2024.02.23