「映画」の検索結果
全体で921件見つかりました。
御厩透嗣(みまやとうじ)が目を覚ましたのは、九州北部の山中に建つ私立精神療養施設――胎生心理研究院だった。
自分の名前は分かる。
だが、年齢も、職業も、家族の顔も思い出せない。
記憶の中に残っているのは、たった一人の女だけだった。
廻谷まひる(めぐりやまひる)。
夏の海辺で笑ったこと。
古い映画館で手を握ったこと。
二人きりで結婚を約束したこと。
そして婚礼の夜、真昼の細い首を、自分の両手で絞めたこと。
透嗣を担当する精神科医・薬師鼎(やくしかなえ)は、まひるという女性は存在しないと告げる。警察にも戸籍にも、彼女の記録はない。透嗣が抱いている恋愛と殺人の記憶は、長期昏睡と精神的外傷によって作り出された妄想だという。
しかし研究院の夜には、まひるの声がする。
閉ざされた窓の外から、壁の内側から、使われていない院内電話から。
「早く思い出して。
あなたが私を殺す前に」
病棟で出会った少女・終夜水琴(しゅうやみこと)は、自らを「まひるになり損ねた九番目」と名乗る。
水琴は透嗣を、ある日は兄と呼び、ある日は夫と呼び、別の日には父親と呼ぶ。そして透嗣の顔を見つめるたび、懐かしそうに言う。
「また若くなったのね」
研究院の旧病棟には、明治末期から現代までに撮影された患者写真が残されていた。
時代も名前も異なる男たち。
だが、全員が透嗣と同じ顔をしている。
その男たちの隣には、必ず一人の女が写っていた。
廻谷まひると同じ顔をした女。
彼らがたどり着いたのは、透嗣の祖父とされる精神医学者・御厩胎一郎(みまやたいいちろう)が提唱した、異様な学説だった。
胎恋遺伝説。
恋愛感情は、個人の経験から生まれるものではない。強烈な愛情や執着、嫉妬、殺意は生殖細胞に刻まれ、胎児へ受け継がれる。
特定の物語、匂い、音、顔を、母体を通じて胎児へ与え続ければ、生まれた子供に「特定の人間を愛する心」を作ることができる。
透嗣とまひるは運命の恋人なのではない。
何世代にもわたる実験によって、互いを愛するよう作られた男女なのかもしれない。
やがて透嗣は、研究院地下に保存された婚礼事件の記録を発見する。
過去百年の間に、何人もの花嫁が婚礼の前後に殺害されていた。
一人目からは髪。
二人目からは歯。
三人目からは舌。
その後も、眼球、皮膚、声帯、子宮が失われている。
それらは猟奇殺人の戦利品ではなかった。
歴代の花嫁たちから身体と記憶を集め、一人の完全な「廻谷まひる」を作るための部品だった。
二人の愛は、どこまでが実験なのか。
植え付けられた愛は、偽物なのか。
誰かに作られた感情であっても、失う苦しみまで偽物と呼べるのか───。
文字数 32,914
最終更新日 2026.08.11
登録日 2026.08.11
【食肉会社を立ち上げた、人間を喰う地獄の鬼の集団】
『閲覧は自己責任で』
この動画はかなり刺激の強いものになっている【閲覧注意】です。
ホラー映画に慣れた方でも体調により気分が悪くなるかもしれません。また食事に関する過激な部分を含んだ箇所もありますので、ご視聴頂く際はくれぐれもお気をつけください。
我々人間は雑食動物で、牛豚鶏その他家畜と称していろいろな肉を食べています。要するに毒さえなければ何でも食べる種族なのだと思います。
ただ、同種の肉だけは倫理上食べてはいけないと認識しておりますが、女性の出産時の胎盤、その他を医療用及び健康食品用に利用するのは大丈夫なのでしょう。
知らないあいだに私達は同種の肉を体内に取り込んでいるということです。
咀嚼して食べていないから許されるのでしょうか、でも錠剤になってくると口に入れてますよね。
それと近隣国では胎児の料理もあるとか・・・
そういうことを考えると、人が人を喰うというのは
想像上の怖い話ではなくなってくるんですよねえ。
もしもソレしか食べるものがなくなったら、食べるしかないのでは・・・?
(あらすじ)
あるいは戦争で、あるいは航空機事故で、食料はもちろん水すら思うように飲めない環境の中、目の前に死んでしまった肉体があったら、それはもうヒトではなく食肉としか見えなくなる。共食いしなくては生きられなかった人達が集まり、涙とヨダレにまみれてむさぼり喰った「あの味」が忘れられなくて、食肉会社を立ち上げた。人間を喰う地獄の鬼の集団、それは絶対に知られてはならない禁断の闇の組織なのである。
登録日 2019.09.25
眠れぬ深夜、72歳の筆者は偶然テレビで小津安二郎の遺作『秋刀魚の味』を観る。かつて亡き妻と共に小津作品に触れた記憶がよみがえる中、娘を嫁がせる父親の葛藤と孤独に、自身の境遇が重なる。現役にこだわり続ける理由が、実は一人になることへの恐れだったと気づく。映画を通して「本当に愛しているからこそ、手放す」ことの意味や、時代に取り残される感覚、日常の何気ない会話の尊さを再認識する。そして、娘の言葉や亡き妻との思い出を胸に、変化を受け入れながらも、静かに前を向いて生きていこうとする決意が芽生える。小津作品の静謐な世界は、筆者にとって人生の問いに対する一つの答えとなり、深夜のひとときが心の転機となった。
文字数 3,753
最終更新日 2025.08.01
登録日 2025.08.01
時々見る、脚本付きみたいな、まるでドラマのワンシーンの様な夢。
そんな夢から着想を得た、とりとめのない不思議な作品のうち、アジアの社会派アクション映画みたいなハードボイルドな短編を集めました。
荒唐無稽なのですが、それは夢ゆえ当然かと……。
文字数 16,659
最終更新日 2021.04.05
登録日 2021.04.04
大学生の時に
受けた
映画のオーディションで
3万人の
中から
見事
主役に
合格した
天才
実力派
俳優の
財前 五十六 (イガム)
と
特に
美人でも
なく
実力もあるわけでもないが
女優として
売れたいと
頑張りながらも
売れない
女優の
星 有夢 (アリム)
ふたりは
ひょんなことから
一緒に仕事をする事になるが
どちらかが
口を開けば
喧嘩になってしまうのだった。
文字数 285
最終更新日 2022.03.15
登録日 2022.03.15
【タイム・ソーサラーシリーズ①】
いつも黒い服を着て、あまり笑わない同僚女性・相原さん。
時空を飛び越える能力を持つ佐伯は、彼女のトラウマを消し去ろうと彼女を過去の場面に飛ばすが…。
タイム・ソーサラーシリーズ第一弾!
[2024年9月14日脱稿]
【解説】
ふたつのものに触発されて書きました。
一つ目は、L・デ・クレシェンツォの『疑うということ』収録の短編「偶然と必然」。ある貴婦人のもとに、不思議な男が現れ、TVのリモコンを使い、彼女の過去の場面を次々と見せる…という話。同じテーマで書いてみたいと思い、本作を書きました。大きな影響を受けたので、文末に参考文献として挙げました。
二つ目は、The Beatlesの楽曲『Baby’s In Black』。
戻ってこない彼のことを想っていつも黒い服を着ている女性。それを嘆く男の歌です。歌中の女性(Baby)のモデルは諸説ありますが、ビートルズのドイツ時代の友人でマッシュルームカットの考案者とされる女性カメラマン、アストリッド・キルヒャー、戻ってこない彼とはビートルズの元メンバーでキルヒャーの恋人、若くして死んだスチュワート・サトクリフ(映画『バックビート』のモデル)というのが定説。
カントリーワルツ風の爽やかで明るい曲調ですが、歌詞の意味を知ると涙なしでは聴けない曲。彼らの曲の中ではマイナーな、2分ちょっとの小曲ですが、僕が大好きな曲です。
文字数 5,355
最終更新日 2026.08.25
登録日 2026.08.25
「小橋寿人の音楽史~50Years~」のその後と、「スートと共に」の「ゲームマスター・アニセト編」のその後を混ぜたお話です。
文字数 8,804
最終更新日 2025.05.18
登録日 2025.05.18
「初デートの思い出」は、彼女との初デートを迎えた主人公の気持ちを描いた恋愛小説です。高校時代からの友人である彼女に誘われ、プランした映画とディナーを楽しんだ主人公は、彼女の言葉に幸せを感じ、デートの終わりにはキスをしました。初デートが終わった後も、彼女のことを考えてワクワクする気持ちが止まらない主人公の姿を通して、初めてのデートが特別な思い出になる恋愛の魅力が描かれます。
文字数 582
最終更新日 2023.05.13
登録日 2023.05.13
億単位の映画を送り出した大人気脚本家、花園 七星(はなぞの ななせ)と、売れない脚本家、天井 北斗
(あまい ほくと)は、七星が脚本を書いた映画を見に行く。涙を流して見た北斗はある日映画のインタビューを七星が言ったある一言に北斗の心が動く。それは「私は脚本を書く時に必ず気をつけることがあって、脚本を書く事に必ず神様が宿っていることを忘れず書いている。」という一言の言葉からだった。自分も花園 七星みたいな脚本家になろうと心から決めたのだがしかし、その「脚本家」という職業は甘くなくどれだけ原稿用紙に書いてはゴミになるばかりだった。そんな日々を送る毎日だったのだが、ある日北斗あてに一通のDMが、、、、そして花園 七星
が言った一言の意味とは、、?
文字数 1,816
最終更新日 2021.08.12
登録日 2021.08.12
アルスマグナ出版ステラ文庫在籍作家のし春藤瑛一は、自身の小説『僕だけのサイコパスな彼女』の実写映画化に絶望していた。
春藤 瑛一は、運動も出来ず、他人と上手く話せず、教室の片隅で小説を書いているだけの子供だった。
クラスのカースト上位の人間の目に留まらぬよう、「低視聴率」をポリシーに学生時代を生き抜いたのだ。
そんなある日、担当編集の暴走により、
瑛一は「恋愛を体験するため」に奇妙な出会いを強いられる。
そこで出会った男は、自身の実写映画の主演の俳優そっくりでーー!?
芸能界の虚構、水商売の嘘、社会人の建前と本音ーー。ありとあらゆる嘘と真実が、交錯する。
あの頃のインターネットを生きた人達に捧げる、ラブコメディー。
※新型ウイルス渦中の時代設定です。
ご納得の上、お読み下さるようお願い申し上げます。
文字数 203,496
最終更新日 2026.08.28
登録日 2026.05.05
後に国民的アイドルになる中学生「三浦なお」の長編映画デビュー作「令和の怪人二十面相」。
その企画から撮影、興行収入500億円を超える大ヒットに至るドタバタ劇を劇中劇と同時進行で描きます。
劇中劇「令和の怪人二十面相」は、ミステリー撃として完結した内容となります。
「監視社会とディープフェイクが日常となった令和の東京。
巨大企業を襲うランサムウェア事件の犯人は、《怪人二十面相》。
法の境界を越えて真実を追う名探偵・明智小五郎と、
緑川夫人の甥と名乗る美しき少年・小林。
“顔”を持たない怪人と、日本一“顔”の知られた名探偵。
現代に再構築された新たな二十面相譚が、いま幕を開ける。」
二次創作的な面もありますが、著作権法においてパブリックドメインとなりました江戸川乱歩先生の作品を基に、「怪人二十面相」を劇中劇として、映画制作に携わる人々の苦闘を描きます。
登録日 2026.02.28
辻岡希海は写真がカメラが大好きで、ちょっと不思議な力を持つ普通の女の子だった。
そんな希海は友人の美弥子に誘われて行ったレストランでとんでもない事件に巻き込まれることになる。
Aria~国立能力研究所~のスピンオフです。
未来のちょっとした未来もお見せできる予定です。
併せて楽しんでいただけましたら幸いです。
※映画にもなっている戦場のピアニストは一切関係ありません(私はタイトルを知るだけで見てすらいないです)
文字数 22,586
最終更新日 2017.09.19
登録日 2017.09.09
文字数 3,120
最終更新日 2019.09.05
登録日 2019.09.05
【作品紹介】
- 「読み捨て」の時代に、「魂の補完」を -
「最近、物語を読んで心を震わせたのはいつですか?」
世の中には、数分で読み終わり、数日後には内容を忘れてしまう「ファスト小説」や「サプリメントのような娯楽」が溢れています。
それはそれで素晴らしいものですが、あなたが求めているのは、もっと「重くて、深くて、一生忘れられない波」ではありませんか?
インターネット小説家・筆鼬が贈る物語は、流行の歩き方とは少し違います。
一話ごとに小さな爽快感を繰り返すのではなく、登場人物たちが泥を啜り、壁にぶつかり、孤独に耐える「負の引き潮」を丁寧に積み上げます。
それはすべて、物語のクライマックスで訪れる圧倒的なカタルシス--「最高の大波」を起こすための、必然の "溜め" なのです。
この『筆鼬作品の取扱説明書』は、単なるあらすじの羅列ではありません。
• 序章:筆鼬の『魂』と『誓い』 〜 週刊誌のようなファスト小説ではなく、長編映画のような読書時間を 〜
• 第一章:《女装と復讐は街の華》ご案内ブック
• 第二章:《G.F. -ゴールドフィッシュ-》ご案内ブック
※第三章以降も追加します(登場人物紹介など)
主人公・信吾(池川金魚)が、自分をバカにした者たちへの復讐を誓い、女装という魔法で「本物の美しさ」を掴み取っていく『女装と復讐は街の華』。
そして、その情熱が東京の芸能界という巨大な荒波へと繋がっていく続編『G.F. -ゴールドフィッシュ-』。
僕の物語に登場するキャラクターは、作者の都合で動く "カラクリ人形" ではありません。
彼らは悩み、迷い、奮闘し、笑い…時に作者の予定を狂わせるほどに「生きて」います。
彼らが本気で生きているからこそ、その歩みはあなたの人生のどこかをそっと支える「魂の補完」となるはずです。
「ただあなたの『心の本棚』に、大切にしまっておきたくなる一冊になりたい…」
そんな青臭い、けれど真実の願いから生まれたこの【取扱説明書】。
もしあなたが、じっくりと、熱く、最後には最高の涙と笑顔になれる物語を求めているのなら、まずはこの本の表紙を開いてみてください。
筆鼬が紡ぐ「大きな波」が、あなたの心に届くその時まで…。
文字数 15,206
最終更新日 2026.01.04
登録日 2026.01.03
映画監督に憧れを抱いた青年・サム。ある雨の夜、気づけば見知らぬ男の身体で、見たこともない街に立っていた。隣には、自分を"探偵"と呼ぶ、笑顔が悪魔のような男――ニヒル。
雨に濡れたネオンの光、消えないジャズ、そして安らかな笑みを浮かべたまま死んでいく者たち。この身体の持ち主に何が起きたのか。街に流れる悪魔と天使の噂、そして誰もが恐れる正体不明の"視線"の謎とは。
事情を知る者は皆、何かを隠している。
退屈から生まれた、退屈な話――サムは探偵として、身に覚えのない罪と、この街に隠された秘密の正体を、少しずつ追い詰めていくことになる。
文字数 15,184
最終更新日 2026.09.16
登録日 2026.09.12
高校生の少年・冬見公一は、ハイスペックで強気な自信家。頭も良くてスポーツも万能、ついでにイケメン。
そんな公一には、ずっと隣の家で育ってきた幼馴染の女子・神宮寺菜穂がいた。公一は菜穂のことが大好きで、何度も告白しているのだが――。
「わたし、公一とは絶対付き合わないんだから!」
何回告白しても手ひどく振られてしまう。それでも公一は諦めなかった。たとえクラスのアイドルや学校の聖女様からも好意を寄せられても、公一は菜穂一筋。
一方、菜穂も本心では公一のことが大好きだった。
(でも、わたしは公一と違って平凡だし……)
菜穂は自分が公一とは釣り合わないと思って、素直になれずにいた。
そんな二人は、家では一緒に夜ご飯を食べ、放課後の映画研究部でも二人きり。
公一と菜穂は、無自覚にイチャつきながら、周囲の人間との交流を経て、少しずつ恋人関係へと前進していく。
ハイスペック主人公が、地味だけれど優しく可愛い幼馴染の女子を溺愛するラブコメディ!
登録日 2023.01.05
ボクは愛詩輝。
作家志望だ。本名だよ。ペンネームみたいとよく言われる。
読み方はアイシテル。アイシが姓で、テルが名だ。
性別は女性。
性的指向はヘテロセクシュアル。男性を愛する。
高校生のときにクラスメイトの男子と付き合った。清い交際だった。ボクは処女。彼氏は童貞。手を繋いで公園を歩き、隣り合って映画を見て、喫茶店で感想を語り合った。キスすらしなかった……。
作家志望愛詩輝の私小説風青春小説。
文字数 82,858
最終更新日 2024.01.16
登録日 2023.12.01
ボクはごくごく普通の一般男性。
友達はゲイの子がすごく多いけど
僕自身の別にゲイとかそういう訳では
無かった。
でも、ある日ゲイ友達に遊びに
誘われ又洋服選びかな…。なんて
思っていると少し古い映画館だった。
特に面白そうな映画が上映
されているわけでも無いけど友達は
すごく楽しそうな顔でボクを
映画館に連れ込んだ。
中に入ると上映を待っている人なのか
人が沢山いた。沢山と言っても
寿司詰め状態とかではない。
でも、何か雰囲気がおかしくて…。
男の人ばかりで何か可笑しな会話も
していた。すると、不安そうに周りを
見渡す僕に1人の男が話しかけてきた。
文字数 829
最終更新日 2020.04.07
登録日 2020.04.07