「風穴」の検索結果
全体で8件見つかりました。
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件
普通の日常を送る少年が腹に風穴を開けられ死亡し、困惑しながらも異世界へと旅立つ物語です。
毎週日曜日更新です。(時々、更新するかもです)
体調不良により、今週は更新出来ません。申し訳ありません。
文字数 8,468
最終更新日 2017.10.15
登録日 2017.09.18
僕、神樹響は、大陸を統治する教会によって、この大陸に転移させられた。この大陸では、魔王の呪いにより、男性の上陸や生誕が行えず男性は増やすには、転移者を呼ぶしかなかったからだ。目が覚めた時、魔王を唯一倒すことのできる魔法使いの体に憑依した。体を取り戻すため、理由を探すため、二人で旅を始めたのだが、道中は苦難の連続だったが、どうにか自分の体を取り戻すこと成功し、仲間と共に魔王と対峙した。仲間には、大陸最強の魔王が恐れる自称大魔導士、魔王に野球ボール大の風穴をあける程の腕をもつアーチャー、大陸唯一の勇者、巨乳のシスターと共に、魔王を討伐した。船に乗り心機一転新しい大陸に向かっているところまでは、記憶があったが…。目が覚めると、転移した時と同じ状況、魔法使いの少女の体で目が覚めた。未来を知っているため、同じ道中を繰り返すことで、自分の体を取り戻せれるはずだ。魔王と対峙し、大陸の呪いも解こうと思ってはいるが、道中での苦しみを味わいたくない響は、熟考する。彼は、なぜ、時間が切り戻ったのか?再度、自分の体を取り戻せるのか?みんなが幸せになるゴールとは?全ての疑問に答えを出すため、前回とは、異なる選択をし、新たなる冒険を始める。彼は、前回の道中よりも、素晴らしい冒険にすることができるのか?今、エルフの廃墟から、出発する!といった物語です。基本的には、読みやすくスピーディな展開でお送りします。
★『僕は、この出会いに感謝する!!』第一部公開完了記念。スピンオフ。本編を知っていれば、なお楽しめると思います。本編はこちら。https://ncode.syosetu.com/n9780fb/
文字数 12,099
最終更新日 2018.12.31
登録日 2018.12.30
夜、踊るように、街をすり抜け、ガンスモークの香りに酔いしれる。世界を敵に回しても、貫かなければいけない虚無がある。空洞になった心、空いた風穴。吹き抜ける血の風。待っているのは死だけ。しかし、二人は戦い続ける。依頼をこなし、素顔では愛し合えない二人。キスの味を忘れないために、撃ち続ける銃と悲しいナイフが、心臓を突き刺す。終わることを予感して夜明けを待つだけとレイジは言った。伝説のタイト&レイブ。すべてのハードボイルドハートブレイカーのために。
文字数 36,671
最終更新日 2024.04.16
登録日 2023.05.03
繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し、そしてまた繰り返される。それは誰かにとっては希望そのもので、他の誰かにとっては絶望かもしれない。
誰かじゃなくて僕にとっては?
そんなの愚問だ。だって――……。
どうせ繰り返されるだけなのだ。希望も絶望もあったもんじゃないだろう? この平坦な毎日と同じだ。真平らな道を余所見もせずに歩けるのは、僕の心も真平らで上にも下にも横にも微塵もぶれることがないからで。
そういえば、考えたこともなかった。いつか、終わりや変化がやってくるなんて。そんな馬鹿げた希望を抱き続けて歩き続ける人のほうが多数だけれど。そんな希望を抱いた人の幾人かがそのうち気付いて絶望して行く。僕にはわからない。絶望する以前に、この現状に希望など見出したことなど一度も無いから、僕は絶望もしない。
何もないところから何かが生まれるはずなんてないんだ。入り口や出口すらここには元から無いじゃないか。風穴ひとつ見当たらない。
そんな場所で、どうして何かが変わるかもしれないなんて思えるのだろうか。
かたんと音がして、それから手元に冷たいものが滴った。それは直ぐに手元を過ぎて机から零れ落ち、床でぴちゃんと音が鳴った。
ああ、まただ。
そこまでグラスの中身が零れてから漸く僕は我に返った。
慌てて椅子を引いて立ち上がり布巾と雑巾を取りに向かおうとしたら、既に同居人が布巾と雑巾片手に駆けつけるところだった。
「ごめん」
そう言って彼女が持っていたものを受け取ろうとしたが、彼女はすたすたとそのまま机まで向かい自ら僕が零したグラスの水をふき取りに掛かった。
僕は呆然とそれを見つめていた。
「大丈夫? 」
机の上をさっと拭いた彼女は蹲って床を拭っている。丸まった背中だけが僕には見えていて彼女が今どんな顔をしているのか知らない。彼女の声色がなんだかいつもと違っている気がしてさっぱり想像すら付かない。
僕は言葉に詰まった。
今、彼女が欲しい言葉がわからない。
「どうかしているよね、ホント」
言葉に詰まっていた割りに、それは随分すんなりと出て来た。
本当に僕は最近どうかしている。気が付くとぼうっとしていて、何かを落としたりどこかにぶつかったり――それでいて、まるで他人事のように気付くのが遅い。
たぶん、僕は不安なんだ。
この平坦な繰り返しに何も疑問も持たない僕は僕自身も実に平坦で、希望も絶望も抱くことはないけれど、どんどん平たくなっていく自分が不安なんだ。
僕は僕であって僕じゃなくなって行く。この繰り返しの単なる一部分でしかない。
文字数 2,629
最終更新日 2018.12.13
登録日 2018.12.13
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