子供を幼稚園に送りに行くとき、いつも玄関前に立っているご近所の梨乃さん。
うちの子供を見ると嬉しそうな表情で近寄ってくる。
「お母さんに送り迎えしてもらっていいわね」
「うん、僕、
文字数 554
最終更新日 2021.04.04
登録日 2021.04.04
深夜。
キッチンの方からコツコツ、カツカツという音がしてくるので、気になって、寝ることができない日々が続いていた。
「ね、あなた、
文字数 528
最終更新日 2021.04.03
登録日 2021.04.03
車で帰宅途中に、息を切らせて走ってくる30前後の男に出会った。
「な、乗せてくれよ!」と、ひどく息を切らせて、焦っているような男は、いきなり車に乗せろと窓を叩く。
初めて会う男を
文字数 591
最終更新日 2021.04.03
登録日 2021.04.03
「私は負けない」
不倫を6年続ける私は、ベッドを共にした後、服を着る不倫相手の背中に向かって、私は正妻にライバル意識を持ってしまった。
だから、
文字数 527
最終更新日 2021.04.03
登録日 2021.04.03
孤独死をした人の住む部屋を清掃するために、俺は今日もアパートに向かっていた。
今日向かうアパートの住人は40代前半の1人暮らしをする男性だった。
「まだ40代なのに、孤独死だなんてな・・・早すぎる」
俺は今年で37歳。
文字数 710
最終更新日 2021.04.02
登録日 2021.04.02
私には愛人が3人いる。
1人目の愛人は教授、2人目の愛人はインストラクター、3人目の愛人はパイロット。
みんな個性的で魅力的な人ばかり。
教授は物知りで素敵だし、インストラクターは筋肉質でイケメン。
パイロットはお洒落で夜のフライトもうまいの。
そんなある日。
文字数 579
最終更新日 2021.04.02
登録日 2021.04.02
結婚式。
絶対に成功させたいと思う私と婚約者。
「呼ぶ人をしっかり決めて、用意する席と料理の数にミスがないようにしよう」と話す。
「ええ、そうね」
婚約者が呼ぶ人数は
文字数 291
最終更新日 2021.04.02
登録日 2021.04.02
10年前。
俺は夜道で女性を襲ったことを友達の博史に話した。
ずっと隠しておきたかったが、結婚する前に、誰かに話しておきたかったんだ。
「そうか。打ち明けてくれてありがとう」
博史は俺の肩を
文字数 520
最終更新日 2021.04.01
登録日 2021.04.01
「和磨、昨日どこに行ってたの?」
「どこに行ってたって?昨日は友達の家に行って、夕食をご馳走になってたよ」
「友達って、雄二君?」
「ああ」
なんかおかしい・・・
文字数 510
最終更新日 2021.04.01
登録日 2021.04.01
新しく引っ越したアパートの床には大きなシミがある。
赤黒いそのシミは、どう見ても人の形をしていた。
人が倒れて、そこで腐敗したようなシミは、畳の下にまで入り込んでいるようだ。
ジッとそのシミを見ていると
文字数 741
最終更新日 2021.03.31
登録日 2021.03.31
内縁の夫は2人の子供のお弁当を作ってくれるし、幼稚園にも送ってくれるイクメン。
夕食も子供の好きなおかずを作ってくれて、かわいらしく盛り付けてもくれる。
そんな夫が
文字数 576
最終更新日 2021.03.31
登録日 2021.03.31
保育園に通う娘を毎日自転車で連れて行く主夫の俺。
その時に親しくなった人妻がいる。
名前は美保。
同じく自転車で保育園に息子を送り迎えしていた。
「今日もご苦労様です」
「どうも」
文字数 363
最終更新日 2021.03.30
登録日 2021.03.30
高速道路を走っていたとき、「この先で交通事故発生」との看板が目に入ってきた。
「怖いな」
俺はなるべく事故現場を見ないようにして、通り過ぎようと思った。
渋滞してる車は
文字数 653
最終更新日 2021.03.29
登録日 2021.03.29
「有紀さん、なんか面白いことなーい?」
ご近所の美代子さんから電話がかかってきた。
「子供も中学生になると会話もしてくれなくてさ。部屋に入ろうとするとあっち行け!とか言われて、追い払われちゃうのよね」
文字数 609
最終更新日 2021.03.29
登録日 2021.03.29
「待ってくれ!その結婚、待ってくれ!」
挙式場のドアが勢いよく開いたかと思うと、元カレの輝信が花嫁に叫んだ。
「輝信!あなた、海外に
文字数 516
最終更新日 2021.03.28
登録日 2021.03.28
橋までの高さが30mほどある橋に彼氏とデートしに行った。
そこからの眺めはとても美しく、山々の景色に癒される。
でも、下を見下ろすとかなりの高さがあり、足がすくんでしまう。
「な、
文字数 583
最終更新日 2021.03.28
登録日 2021.03.28
「隆志?久しぶり!あたしよ、麻衣」
嫁からかかってきた電話だが、俺の名前は輝夫。
まったく違う男の名前を楽しそうに呼ぶ嫁にあきれてしまう。
「ね、聞こえる?
文字数 605
最終更新日 2021.03.28
登録日 2021.03.28
電気をつけたまま寝ちまった俺。
「ああ、電気がついたままだった。いっけね。ん?」
窓の外に髪が長い女の影がスーッと横切るのを見た。
「うわ、なに!!」
恐怖で
文字数 481
最終更新日 2021.03.27
登録日 2021.03.27
「これ、おじい様から貰ったんだけどね、うちには少し合わないのよ。だから、真紀ちゃんにあげるわ」と、親戚の叔母さんが中世のヨーロッパで流行ったという絵画を私にくれた。
でも、描かれている女性の顔は
文字数 685
最終更新日 2021.03.27
登録日 2021.03.27
1番末っ子の私は、子供のころから上の姉たちのお古ばかりを着ていた。
すっかり自分はそのお古を着ることが当たり前と思って生きてきた私。
大人になってもその
文字数 485
最終更新日 2021.03.27
登録日 2021.03.27