世界が終わるという結果論

「一年後に、地球に惑星が衝突します」

 突然の航空宇宙局NASAの発表から、世界が終わるまでの1年間を描いた恋愛群像劇。

 発見された少しずつ接近する白き惑星。パンドラと名付けられたこの星によって世界は変わっていく。

 心理学を学ぶ大学生・生田颯太(20)の視点をメインに置き、学生生活や軽音楽部のバンド活動、アルバイトをする喫茶店、家族、友人、大切な人……終わりに近づいていく世界で生きていく人々や社会の在り様の変化が描かれていく。
 怒り、妬み、恐怖、逃避、無気力、失望、絶望。感情が徐々に露わになり、理性と本能で揺れ動く人々。そんな醜く、未来のない現実と真剣に向き合ったとき、若者たちは動き出す。
 それは意味のないことなのかもしれない。世界が終われば何も残らないのだから。では、人は死という結果に至るのだから、どう生きるかなど無意味なものなのだろうか。

 世界が終わるその瞬間、あなたはどう在りたいですか?
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