恋愛 伏線小説一覧

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恋愛 連載中 短編
主人公である結城が片思い中の日暖と祭りに行くことができた。しかし日暖は祭りの次の日に引っ越してしまう。祭りに行ける嬉しさといなくなってしまう悲しさの狭間の中、津波が日本中を襲う。しかしそれは夢の中。この町と好きな女を守るため、夢の中を葛藤するが。高校生の切なく甘い恋愛と夢の中の葛藤を楽しんでください。
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文字数 22,298 最終更新日 2023.06.24 登録日 2023.06.24
「なあ、アルビノって知ってる?」 「あー、身体が真っ白なんだっけ?」 「そうそう、最近この辺にアルビノがいるらしいぜ」 「何のアルビノ?」 「それが、わからないんだよ。噂で広まっただけだからそこまでは確認できてないんだ。……もし人間だったら、お前どうする?」  大学の広い講義室で、後ろの席に座る名前も知らない男子ふたりの会話が耳に着く。他人の話を盗み聞きするのは趣味じゃないが、授業を聞くよりかはまだ面白味があった。  バイトは辞めた。辞めさせてもらいます、と突然に僕が言うものだから、店長は酷く驚いていた。辞めた理由は酷く単純で、ただ他人の日用品や食料に音を鳴らしてお金を貰うだけの作業に窮屈さを感じていた。そしてもう一つ、このバイトをしていると目が渇き、痛むのだ。仕事中は忙しいと目薬を注すことができず、耐えるしかない。  週末には眼科に向かい、ドライアイ用の目薬を購入する。この費用だって、意外と嵩んでくる。しばらくの間は、親からの仕送りに頼るしかない。運の良いことに僕は大学デビューに失敗し、友達もいないから人付き合いなどによる出費はなかった。 暇つぶしに始めてみた読書も長くは続かなかった。昔はよく読んでいたのに、いつからか本も苦手になっていた。数日前に本屋で購入した数冊の小説や辞典、自己啓発本は今となってはどこに仕舞ったのかも忘れてしまった。  このまま何の楽しいことも起きず、それなりの成績で、何となく就活をして、卒業式にも出るか悩んだまま大学生活を終えるのだろう。終わりというのは、いつも唐突だとわかっているにも関わらず。 ※小説家になろう、魔法のiらんど、エブリスタ、カクヨムにて重複投稿
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文字数 103,004 最終更新日 2023.05.20 登録日 2023.03.21
 あの時、橋に身を投げ捨てて死んでいたら、きっと今もこんなことで泣くこともなかっただろうな。  明日のクリスマス前日に、私は思い出して貰えなかったら……。そんなことばかりを考え、今日も一人、部屋の中から沈んだような月を眺めていた。生きていて良かったと思う。そして同時に、あの時死んでしまっていればとも思う。どのみち私の人生は死んでいたも同然だった。明日で、もう彼と会うこともなければ、同じ道を歩くこともないのだろうな……。  3月下旬。  どうしても会いたい人がいた。何を失っても、どんな言葉をかけられようとも、私には会いたい人がいたのだ。だから私は高校一年生にして実家を離れ、無理を言って一人暮らしを始めさせてもらった。  幼稚園の卒園と共に、父の仕事の関係で突然の別れとなってしまった彼に、もう一度会いたい一心だった。そんな幼い頃の記憶だけで、一人多くのものを手放すのは馬鹿げていたかもしれない。こんな方法でしか彼と出会うことができないと思い込んでいたのだろう。  引っ越し作業も終わり、私はとある別のアパートへと向かった。彼が以前住んでいた家だ。自宅となったアパートから徒歩10分弱で記憶を頼りに目的のアパートの前へと到着したが、私の足は立ち止まったまま動けない。心臓が私の身体を強く叩くのがわかる。彼と会えたら、なんて声を掛けよう。ちゃんと笑えるだろうか。  不安を抱えるも、私は深呼吸をし、意を決して部屋横のインターホンを鳴らした。カメラのないインターホンなど、当時のままだった。  ドアノブが倒され、扉の向こうからは20代くらいの男性が現れた。鼓動が一瞬だけ止まったようだった。 「……すみません間違えました」  それもそうだった。何年も前のことだ。彼はもうどこかへ引っ越してしまったのだろう。  どうして考えなかったのだろう。この場所に戻ってきても彼がいる保証などないということを。いや、わかっていたが考えたくなかったのかもしれない。  アパートの家へ戻り、私はベッドの前で力が抜けてしまい、床に崩れ落ちるように座り込んだ。  溢れる涙を制御できない。何度拭っても、溢れかえる。私は片付け切れていない部屋の中、ベッドに顔を埋め、声を大きく吐き出した。  どうするのが正解だったのか、自分でもわからない。ただ思い出の中に囚われている自分が、憎く、悔しく、心が枯れてしまったようだった。
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文字数 100,309 最終更新日 2022.09.23 登録日 2022.09.23
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恋愛 完結 長編 R18
女子大生の千尋は、とある事情で警察の護衛を受けることになった。担当はイケメン敏腕刑事、浅葉。 手厚く配慮し命がけで守ってくれる浅葉に、千尋は女として惹かれていく。 ついに交際が叶い、夢のような時間に酔いしれながらも、会えない寂しさや誤解に胸を痛める千尋。 一方、一世一代の任務を控えた浅葉は、苦い記憶と対峙していた。二人の出会いにあの人物が関係していることを、千尋はまだ知らない……。 【官能シーンもじっくり味わいたい。切ない心情や伏線回収も楽しみたい。そんな貴女の本音に応える、「泣けるオカズ」という新ジャンルの長編。ムーンライトノベルズ、カクヨムにも掲載。】
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小説 12,834 位 / 184,699件 恋愛 5,833 位 / 56,127件
文字数 166,709 最終更新日 2020.02.16 登録日 2020.01.31
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