政治劇 小説一覧
7
件
1
イーサム王国を守る防衛装置〈エルフ・バリア〉の光力が減衰し始めた。原因究明のため、王立科学アカデミー研究所からザルガン博士とアルディン技官が西の島バリア塔へ派遣される。
一方、王立科学アカデミー研究所内部では“禁じられた研究”の疑惑が週刊誌≪週刊レガリア≫で報じられ、国王は自ら特別研究区の視察に踏み切ると決断。王子イザリオと王女エルファーナも、西の島の異変を確かめるため王令により現地へ向かった。
しかし、到着直後に島で予期せぬ事態が発生。深夜、バリア塔に異変が起こり、島を覆う“赤黒い霧”と共に正体不明の脅威が現れる。王研の異端科学者ヒロノゼウスが救援に駆けつけるが、島はすでに重大な危機へと傾き始めていた。
一方、王都では西の島の異変がなぜか報道されず、映像の中で首相の瞳に“異変”を見たヒロノゼウスは、王国の中枢で何かが起きていることを確信する。
赤黒い霧の正体は何か。
王研に隠された“禁忌”とは。
そして、首相の瞳に宿るものとは。
“禁忌”の扉が開こうとしていた。
文字数 98,684
最終更新日 2025.12.23
登録日 2025.12.06
2
3
ある日、北海道北部の通信が突然途絶えた。
衛星写真には、本来存在しないはずの“未知の大地”が広がっていた。
時を同じくして、世界各国の都市上空に謎のゲートが出現する。
政府は沈静化に務めたが、それは厄災の幕開けだった。
ゲートから溢れ出した魔物の群れ――“魔王軍”が、人類の領域へと侵攻を開始したのだ。
混乱する世界の中で、日本は“未知の大地”との接触に成功する。
そこに現れたのは、剣と魔法の異世界王国――アーヴェリス。
科学と魔法が接続し、世界はゆっくりと姿を変えていく。
そして数年後。
魔王軍の脅威に晒され続ける日本で、ひとりの青年が物語の中心へと押し上げられていく。
文字数 102,472
最終更新日 2025.12.11
登録日 2025.11.02
4
【運命に翻弄された元歌姫 × 若き外務卿】
かつて歌姫として称えられたオフィーリアは、ある事件をきっかけに声を失い幽閉される。
待っていたのは、誰にも会えない孤独な日々と、「無価値」の烙印。
そんな彼女に告げられたのは、若くして外務卿となった実力者・シュルテンハイム侯爵テオバルトとの縁談だった。
北方交易路を築き上げた名声ある彼が、なぜ声を失った歌姫を望んだのか——その理由は誰にも分からない。
王命により新たな地へと旅立つオフィーリアの胸には、不安と恐れが渦巻いていた。
けれど、彼女を待っていたのは冷たい城ではなく、テオバルトの静かで確かな優しさだった。
「あなたがどんな過去を背負っていようと、どれだけ傷付いていようと、私は今ここにいるあなたが愛しい」
——言葉がなくとも伝わるものがあると知った時、運命は静かに動き出す。
※他の投稿サイトに載せているものを改訂してこちらに載せています。
文字数 72,091
最終更新日 2025.09.27
登録日 2025.08.31
5
冷徹と恐れられる若き宰相カイロス。
母の後ろ盾を持たぬ妾腹の王子でありながら、その才覚だけで宰相の座に上り詰めた男は、常に笑みを浮かべながら裏で冷酷な手を打つことで知られていた。
だが冷害に苦しむ国の中で、ただ一つ収穫を上げ続ける辺境の領地がある。
そこにいたのは、発想力と行動力で領地を変えていく若き令嬢――セレナーデ・フロイデンベルク。
領内では「姫様」と慕われる彼女は、魔導具を農具に転用し、平民を登用し、学校を設立する。
常識破りの改革に、古参家臣からも「軽率」と批判されながら、ただ「領民を救うため」に進み続けていた。
最初は国益のために興味を抱いたはずの宰相カイロス。
だが次第に、彼は「辺境の姫」のためにその力を振るうようになっていく。
陰謀渦巻く王都、兄弟派閥の追放工作、領地を襲う飢饉の危機――
幾度の困難を乗り越えた先に、二人が築いたものは「新しい家」と「確かな契り」。
冷徹宰相と辺境の姫、二人の出会いが国を変える――。
文字数 27,314
最終更新日 2025.09.16
登録日 2025.08.30
6
人口の七割が「生涯彼氏・彼女いない歴」という“恐ろしくモテない”惑星・遼州。
そこで生まれた神前誠は純血の遼州人である。
乗り物に弱く、社会知識は赤子レベル、友達は少なく、モテなさは統計以上。数字だけは異様に強い理系オタクだ。
そんな誠が、なぜか機動兵器『シュツルム・パンツァー』のパイロットに嵯峨の陰謀で配属されてしまう。
しかも配属先は、前任者5名が1週間以内に逃げた悪名高き魔窟——
武装警察系組織「司法局実働部隊」、通称 『特殊な部隊』。
そこにいたのは、兵器より危険でキャラの濃すぎる怪物たち。
● 八歳児サイズの自称『人外魔法少女』最強上司・クバルカ・ラン中佐
● いい加減で女好きなのに天才・嵯峨惟基
● 唯一の地球人の血を引くサイボーグお嬢様・西園寺かなめ
● 真面目なのにパチンコに人生を狂わされた人造人間・カウラ
● 落語とオタク文化に全振りした糸目の人造人間・アメリア
● 部隊で唯一まともなのに不幸体質の常識人・パーラ
常識が重力に負けて沈んでいくような環境で、誠は女性陣に振り回され、先輩ヤンキーの島田に肩を組まれながら、それでも少しずつ“居場所”を知っていく。
だが、誠には遼州人では極めて稀な才能——
法術師としての未知の力が眠っていた。
その力は、謙虚でモテない青年のコンプレックスとは無関係に、世界の均衡すら変え始める。
SF×お仕事×ギャグ×戦記!
“宇宙一モテない民族”の中で、さらにモテない男が、世界の鍵になる。
ここは『特殊な部隊』——まともな人間は三日と持たない。
文字数 758,195
最終更新日 2025.05.28
登録日 2025.03.09
7
“この世界は、筋書き通りに進まなければならない。”
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したレティツィアは、
原作通りに破滅することこそが、この物語の正しさだと信じていた。
侍女を威圧し、ヒロインを挑発し、王太子の婚約者として――
美しく、冷たく、潔く破滅の道を歩むはずだった。
けれど、王太子アーデルハイトは言った。
「君が沈黙を続けるなら、僕がその沈黙に意味を与える。
君が悪役を演じるなら、僕が君を英雄に仕立てる」
筋書きが崩れる音がした。
誰もが信じていた“物語”が、静かに終わりを告げる。
これは、“忠臣”と誤解された少女と、
“秩序”を壊してでも愛した青年王太子の、
誤解から始まる真実の恋。
――たとえ、それが世界を歪めるとしても。
文字数 19,037
最終更新日 2025.05.20
登録日 2025.05.04
7
件