「人」の検索結果
全体で138,519件見つかりました。
「本で階段をつくると、見たことのないところに上っていける」
いつも無口な店主が不意に発した言葉に、主人公「叶理子」は首を傾げた。
高校の帰り道、階段堂書店に通い始めてから一年が経った頃だった。
本の階段をつくって上ってみると、見たことのない世界が広がっていた。広大な海、大草原、砂漠。
「決して飛び降りてはいけないよ。戻れなくなるから」
そのひとつ、海の世界に“上った”とき、突然海中から飛び出したサメに驚いて海に落ちてしまい——。
文字数 10,149
最終更新日 2025.07.15
登録日 2025.07.15
男は目を覚ますと"煙"になっていた。
暗闇で目覚めた男。
自らの体が人間のそれではなくなっていることに気づく。変わったのは体だけではなかった。世界もまた、彼の知るものとはまるで違うものになっていた。
状況が何一つとして掴めないままに、巨大な虫や見たこともない獣が跋扈する中に放り出されてしまった男。
その上、『石冠ノ王』を名乗る首無しの大男に襲われ、撃退したかと思えば、自らが『石冠ノ王』を襲名することになる。
彼はまだ知らない。
その名が即ち『世界の敵』を意味するということを。
これは優秀すぎる(?)部下たちに囲まれ、何も解らぬままに着々と世界の敵として完成されていく男の物語である。
※他サイトにも投稿しております。
文字数 6,155
最終更新日 2025.11.16
登録日 2025.10.26
死ねば人は終われる。
その定義が壊れた世界で、国家は死を管理することを選んだ。
延命技術と蘇生技術の果てに生まれた恒常活性因子は、人類に病なき身体と爆発的な労働力を与え、社会を繁栄させた。
だがその代償として、人は死んでも終われなくなった。
事故や事件で命を落としたはずの人間が、
理性を失ったまま動き出す未終死体。
国家は制度を整え、死を管理し、未終死体を処理すべき事象として受け入れる。
その被害を食い止めるために設立されたのが、恒常生命管理局・未終死体処理課。
彼らの仕事は、社会の秩序を守るために、死者をもう一度殺すこと。
新人処理官・相馬悠斗は、処理課に配属された初日、主任処理官・守屋恒一の仕事を目の当たりにする。
泣き叫ぶ遺族。
銃では止まらない死体。
そして、脊椎を断ち、確実に終わらせる刃。
未終死体は、失敗か、それとも進化か。
安楽死施設、強制連行、隠蔽された研究。
社会を守る制度の裏で、人間の尊厳は静かに削られていく。
これは、善意で始まり、引き返せなくなった時代で、終われない死と向き合い続ける者たちの物語。
文字数 4,644
最終更新日 2026.02.01
登録日 2026.02.01
少女は交通事故にあって死亡するが、その後誰もいない奇妙な研究施設で目を覚ます。
ところが、他の記憶は残っているのに、自分の名前だけが思い出せない。
研究室を抜け出した少女は施設内にあった服を着て、そこから出ていこうとするが──
部屋を出た直後、ファンタジーとしか言いようのない奇妙な街へ……。
登録日 2014.06.28
鵙(もず)神社の来歴についてここに簡記する。
神社に関する最も古い記述は室町時代にまで遡る。
当時、神社は土着の山神信仰の場として細々と機能していたに過ぎなかった。
麓の村の主産業である養蚕の成就を山神に祈ったことがそもそもの起こりとされる。
その村を野盗が襲った。
絹を奪い、女子供を拐かした。
果てぬ怨嗟の中、村人は神に祈った。
野盗を殺してくれと。
程なく、野盗の頭目の死体が上がった。
松の木に喉を刺し貫かれ、風鈴のように揺れる亡骸を見て、誰かが言った。
鵙の早贄のようだと。
以来、神社は鵙神社と号した。
時は流れ、明治時代になると、養蚕が立ち行かなくなった。
村の蚕が悉く死んだ。
蚕が尽き、絹が尽き、飯が尽き、金が尽き、
飢えと恐怖に錯乱した村人の間に死が蔓延した。
人々は再び鵙神社を顧みた。
そこに現れたのが、鵙の巫女と呼ばれた娘である。
その余りの忌まわしさゆえか、
中てられたように村は次第に狂っていき、
結局、
地図から消えた。
それから百年余りが過ぎた現代において。
三体の自殺体が発見される。
彼らは一様に、己が手で耳と目と鼻を引き千切って死んでいた。
――その神社は、殺意を内包している
登録日 2015.03.22
異能犯罪の現場には、必ず残滓(ざんさい)が残る。
灰のようなそれを喰うことで、犯行の瞬間だけを垣間見る男がいる。
特殊捜査室の四十三歳の古株、喰島鈍(くいしま にぶ)。
太った体に眠そうな目、やる気があるのかないのかもわからない男だ。
「異能犯罪は絶対に許さない」と誓って配属された二十三歳の新人女性捜査官・紅村律(べにむら りつ)には、理解できなかった。
なぜこの男は、もっと正義のために動かないのか。
連続放火事件を追ううちに、律は気づいていく。
この男が喰ってきた残滓の数だけ、飲み込んできた何かがあることを。
「……とまあ、昔話さ」
文字数 34,500
最終更新日 2026.03.14
登録日 2026.02.26
「頼むからこれ以上、俺を苦しめないでくれ」
病気のせいで動けず、やせ細り、寝たきりになった途端、尽くした夫に捨てられました。ですから来世では絶対に結婚なんてするものか、仕事をバリバリこなして、憧れのキャリアウーマンになってやると心に誓い、人生の幕を閉じた私ですが、
「キュ? キュっキュっ?(あれ? ここはどこ?)」
どうやらトカゲに生まれ変わってしまったようです。
しかし幸いなことに、
「やあ、おチビさん。初めまして。僕はヨルン。今日から君のママだよ」
この金髪碧眼の美少年エルフ――爬虫類好きの変わり者で金持ちのボンボン――が私をペットとして飼ってくれるらしく、
「キュっキュっ、キューキュっ(転売したり、生皮を剥いで高級バックにしたりしないでね)?」
「大丈夫。怖がらないで。大切に育てるから」
その上、私(トカゲ)の言っていることがなんとなくわかるようで――これは至れり尽くせりな予感がします。
ただただ愛され可愛がられる快適ペットライフ? の始まりです。
文字数 68,195
最終更新日 2026.03.10
登録日 2026.03.08
千賀谷李人はイケメン転生者である。順風満帆人生イージーモード。神に愛された存在。
松岡百合は平凡転生者である。将来の夢は神殺し。
自称ドジっ子神に殺され、転生させられた二人の奇妙で微妙に食い違う日常の話。
【王道転生トリップ】【神殺し】【ゴミを見るような目】の3ワードから生まれた短編です。
文字数 9,428
最終更新日 2016.09.03
登録日 2016.09.03
