匂い小説一覧
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主人以外、ほとんど男性経験の無い母、恵子。
その主人とも、息子が生まれてからはほとんど交わることがなく十数年の歳月が流れていました。
そんなある日、自分の下着を息子が悪戯していることに気づきます。男として成長し始めた息子に、ある感情が芽生える母。2人は、それが運命であったかのように結ばれていきます。
憧れだった母と結ばれ、日々成長していく息子。その息子によって、眠っていた情欲に目覚めていく母。
貞淑だった母は、失われた歳月を取り戻すかのように「女」に変貌していきます。
禁断の世界に踏み込んだ母と息子には、やがて様々な試練が訪れていきます。
本作は『恵子の花びら』を、母である恵子の内面を中心に描いた作品です。当時、息子には語れなかった想いや葛藤をありのままに描いています。本編と合わせてご覧下さい。
文字数 82,553
最終更新日 2021.01.26
登録日 2020.10.24
桜の咲き誇る春の夕刻。
女と男は、見慣れていながらも、よくは知らない町を歩いていた。
「いいじゃないですか」
それが女の口癖だった。
桜の色彩、匂いの濃紺が、遠い過去を呼び覚ます。
文字数 7,694
最終更新日 2020.10.23
登録日 2020.10.23
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