「溺愛」の検索結果
全体で20,432件見つかりました。
「君との婚約を破棄する」
侯爵令嬢リリアーナは、婚約者である王太子から突然そう告げられた。
理由は、妹のほうが令嬢として魅力的だから。
家族からも以前から「何の役にも立たない」と言われ続けていたリリアーナは、婚約破棄を受け入れ、誰にも引き止められることなく家を出ることになった。
向かった先は、王都から遠く離れた辺境領。
そこで出会ったのは、「冷徹辺境伯」と呼ばれるアレクシスだった。
「ここでは、身分など関係ない。役に立つ者が必要だ」
そう告げられたリリアーナだったが、彼女には誰にも知られていない秘密があった。
幼い頃から祖母に教え込まれた薬草の知識。
それは、王都では「令嬢らしくない」と笑われ、誰にも認められなかったものだった。
けれど――辺境では違った。
「この薬を作ったのは、君なのか?」
「はい……」
「素晴らしい。君は、この領地に必要な人間だ」
初めて自分の存在を認めてもらったリリアーナ。
やがて彼女は知ることになる。
自分を「役立たず」と捨てた人々よりも、自分を必要としてくれる人たちのほうが、ずっと大切だったことを。
そして、彼女を捨てた元婚約者が後悔したときには――もう、すべてが遅かった。
捨てられた令嬢が、自分の居場所と本当の愛を見つける、逆転溺愛ラブストーリー。
文字数 75,221
最終更新日 2026.10.01
登録日 2026.09.15
※連載中の『悪役令嬢は南国で自給自足したい』のお兄様IFルートになります。
侯爵令嬢ビアンカ・シュラットは五歳の春。前世の記憶を思い出し、自分がとある乙女ゲームの悪役令嬢である事に気付いた。思い出したのは自分にべた甘な兄のお膝の上。ビアンカは躊躇なく兄に助けを求めた。そして月日は経ち。乙女ゲームは始まらず、兄に押し倒されているわけですが。実の兄じゃない?なんですかそれ!聞いてない!そんな義兄からの溺愛ストーリーです。
※このお話単体で読めるようになっています。
※ひたすら溺愛、基本的には甘口な内容です。
文字数 36,433
最終更新日 2019.01.06
登録日 2018.11.12
魔力量が多いことを隠し、
誤認認識の魔道具を身につけて
ひっそりと生きてきた
子爵令嬢、リリア・フォン・グランツ。
そんな彼女の人生が、ある日一変する。
「第三王子殿下の専属助手候補として、リリアを推挙した」
研究に没頭するあまり、
妃など不要だと言い放った第三王子、
リュシアン・フォン・アルヴェリア。
潔癖症で有名な彼は、
女性を苦手としており、専属助手にも当然、
男性が来るものと思っていた。
ところが、相性診断の魔道具が示した結果は――まさかの99%。
「君、不思議だね。
僕、君のことは嫌じゃない」
研究対象として興味を持たれたはずの
リリアだったが、
リュシアンは彼女のことが気になって仕方がない。
もっと知りたい。
もっと近くで観察したい。
もっと触れてみたい。
「僕の助手なんだから、ずっと僕のそばにいてよ」
本人はあくまで研究の一環だと思っている。
けれど、その「研究」は日に日に甘く、
重くなっていく。
女嫌いだったはずの第三王子殿下から、
なぜか一途に愛されてしまった令嬢の、
研究室から始まる溺愛恋愛ストーリー。
文字数 119,130
最終更新日 2026.08.29
登録日 2026.08.16
大手ジュエリーショップ"electra"のジュエリーデザイナーとして働く早川瀬奈は同じ会社に付き合って三年半の婚約者がいる。
既に婚約指輪ももらい、幸せの絶頂だった彼女はある日婚約者の浮気の証拠を見つけてしまった。
問いただすと一時の気の迷いで過ちを犯してしまったと自白する婚約者だったが、その浮気相手の名前を聞いた瀬奈はそれ以上追求するのをやめてしまう。
それは彼女の悲しい過去が原因となっていた。
そんなある日、気を紛らわすようにBARで一人飲んでいるとかき分けた茶髪の隙間から覗く綺麗な二重が印象的のイケメン九条夏樹に出会う。
彼はオーダーメイドのジュエリーショップを経営する若きオーナーだった。
身体の関係から始まる本当の愛の物語。
二人きりの時の夏樹はとびきり甘く、そして強引な男らしさに瀬奈はどんどん溺れていく。
瀬奈を幸せにするのはやはり元婚約者なのか、それとも身体の関係から始まった夏樹なのか。
そして瀬奈の心にのしかかる過去の出来事は一体⋯⋯。
※表紙はニジジャーニーで作成しました
文字数 167,273
最終更新日 2026.10.27
登録日 2025.01.27
十年間、夫と領地のために尽くしてきたセレーネ。
財政難の領地を立て直し、使用人の仕事を肩代わりし、自分の望みさえ後回しにしてきた彼女を、夫のエドガーは「華が足りない」と言い放ち、若く美しい公爵令嬢を選んで離縁した。
金貨五十枚だけを渡され、雨の中、行き場を失ったセレーネ。
そんな彼女の前に現れたのは、伝説の竜王アシュレイだった。
「ようやく、お迎えに上がれました。セレーネ様」
十年前、身分を隠して人間の国を訪れていた彼を、セレーネは何も知らずに助けていたのだという。
竜王の城で新しい生活を始めたセレーネは、持ち前の知識と才覚で国の財政問題を解決し、自分でも忘れていた能力を取り戻していく。
そして、彼女の努力を正当に評価し、何よりも彼女自身を大切にしてくれるアシュレイに、少しずつ心を開いていく。
一方、セレーネを失った元夫の領地は次第に立ち行かなくなっていた。
ようやく彼女の価値に気づいたエドガーは、身勝手にも復縁を求めるが――。
「私は、あなたがいなくても生きていけます」
これは、夫に捨てられた一人の女性が、自分の人生を取り戻し、竜王の溺愛と自らの力で幸せを掴む物語。
もう誰かに選ばれるのを待つだけの女ではない。
今度は私が、自分の人生を選ぶ。
文字数 13,474
最終更新日 2026.10.12
登録日 2026.10.12
病気療養中のフォンデルク辺境伯爵家三男のリューイは突然、今いる世界が”前世で何度もやったRPGゲームの世界”と同じ世界だという事に気が付いた。
前世の自分の事は何も思いだぜなかったリューイだが、何度もゲームを繰り返していた理由は”ゲームが好きだから”というだけではなく、リューイが好きだった”シルバリウス”というサポートキャラクター(冤罪で奴隷身分にされている)が最終決戦で亡くなった後に冤罪が晴れるというストーリーで納得出来なかったから。
ゲームでは名前すら出てこないモブのリューイだが、今はどうやらゲームが始まる前のよう。どうせ晴れない冤罪ならばストーリーが始まる前にシルバリウスを奴隷から開放してしまおうと決め、ゲームの強制力?に抗いながら推しを幸せにしようと奮闘する物語。本編完結しました。番外編も考えています。
※冤罪奴隷(銀髪美形24歳)×辺境伯爵家三男(水色髪美形15歳)。
文字数 203,196
最終更新日 2023.10.03
登録日 2023.07.12
前世の記憶を思い出したブリーゼ・アドマタイトは、自分がギャルゲー『君に送る花』の世界に転生していることに気づく。
そのゲームは有名な「激チョロゲー」だった。
主人公の王太子が少し優しくするだけで、ヒロインたちは次々と恋に落ちる。公爵令嬢、女騎士、学園のアイドル、優等生、聖女。
そしてブリーゼは、そんな主人公の婚約者だった。
本来なら主人公がヒロインたちを攻略する中で嫉妬に狂い、卒業式で婚約破棄される悪役ポジションである。
けれど六歳の頃、未来を思い出したブリーゼが泣きながら「捨てないで」と訴えると、王太子サリエルは優しく約束してくれた。
『捨てたりしないよ。君は僕の大事な婚約者だから』
それから十二年、ついにゲーム開始の日を迎えた。
しかし主人公であるはずの王太子が、ヒロインたちをまったく攻略しない。
「そんな顔しないで、ブリーゼ。僕には君だけだよ」
婚約破棄ルートを恐れる転生令嬢と、なぜか最初から鉄壁すぎる王太子がおくる、じれ甘学園ラブコメディ
文字数 43,490
最終更新日 2026.07.08
登録日 2026.06.17
「あい、あいひて、りゅ……♡♡」
『ああ、愛してる、私のヨルク。もう二度と下界には渡さない。私の、私だけの妻……』
――ある吹雪の日、雪崩に巻き込まれた無骨な猟師ヨルクを助けたのは、絶滅に瀕する美しき銀豹族の獣人だった。
ヨルクは彼がたった一人で守る超魔法文明の遺跡に匿われ、不器用ながらも温かい同居生活が始まりかけたところで…
「待ってくれ、グラキオス!一体何だっていきなり……」
『ハァッ、これは……マタタビの粉だ』
降りかかるマタタビ!服の中で溢れるイヌハッカ!なぜか転ばしてくる水晶玉!ヒト族の雄を孕ませるための古代文献!
興奮する友人を何とかなだめて村へ帰るも、村人からの裏切りに遭い、人間社会と決別して遺跡へ戻ることを決意したヨルク。
しかし、覚悟を決めて戻った彼を待っていたのは、規格外のデカブツを受け入れるための、夜毎の過酷すぎる肉体拡張の快楽地獄だった!
執着系もふもふユキヒョウ獣人×男気猟師
白銀の本格ファンタジー「風」泡吹き潮吹き異種族溺愛開発BL!
※この作品には、「人外姦」「肉体改造」「肛門拡張」「異物挿入」「男体妊娠・出産」「♡喘ぎ」「連続絶頂潮吹き」「暴力的な戦闘」「魔物の流血・内臓解体・皮剥ぎ」「胸糞村社会」「母の不倫疑惑」「偽装自殺」ほかが含まれます。(でもハッピーエンドです)
★全21話・約65,000字の中編規模。全話予約投稿済みにつき、最後まで安心してお楽しみいただけます。4話目以降は1日1話19:10更新。
文字数 65,994
最終更新日 2026.06.20
登録日 2026.06.01
嫌われようとしてるのに「可愛い 嬉しいな 甘えてるの?」先輩からの溺愛が止まらない!
いつもぼんやりしている祥は、酔った勢いで先輩と付き合うことになっていた。意外にも順調に交際していたものの、ある日先輩に片想いする女性から別れるように言われる。なんとなく付き合っている自覚があったので、祥は円満に振ってもらおうと「嫌われ作戦」を決行することにした。しかし何をしても先輩は喜んで……?
ぽやぽやとして流されがちな受けが、別れるために能動的な行動を起こすことにより、攻めの真っ直ぐな愛情に気づく物語。
大学生の可愛いハピエン。
瀬名天瑞(せな てんすい)× 白尾祥(しらお しょう)
文字数 19,913
最終更新日 2026.09.19
登録日 2026.09.15
(なろうの異世界恋愛ジャンルで日刊7位頂きました)
ニナには、幼い頃からの婚約者がいる。
3歳年下のティーノ様だ。
本人に「お前が行き遅れになった頃に終わりだ」と宣言されるような、典型的な「婚約破棄前提の格差婚約」だ。
行き遅れになる前に何とか婚約破棄できないかと頑張ってはみるが、うまくいかず、最近ではもうそれもいいか、と半ばあきらめている。
なぜなら、現在16歳のティーノ様は、匂いたつような色香と初々しさとを併せ持つ、美青年へと成長してしまったのだ。おまけに人前では、誰もがうらやむような溺愛ぶりだ。それが偽物だったとしても、こんな風に夢を見させてもらえる体験なんて、そうそうできやしない。
もちろん人前でだけで、裏ではひどいものだけど。
そんな中、第三王女殿下が、ティーノ様をお気に召したらしいという噂が飛び込んできて、あきらめかけていた婚約破棄がかなうかもしれないと、ニナは行動を起こすことにするのだが――。
全7話の短編です 完結確約です。
文字数 15,349
最終更新日 2021.07.28
登録日 2021.07.25
侯爵令嬢エレノアは、幼い頃から婚約者である第一王子を支え続けてきた。
けれど王子が選んだのは、天真爛漫な聖女。
「君との婚約は破棄する。彼女こそ私の運命だ」
そう告げられたエレノアは、一切泣きわめくことなく婚約指輪を返し、王都を去ることを決意する。
――もう二度と、彼らの前には現れない。
静かに辺境で新しい人生を始めるはずだった。
ところが翌朝、屋敷の前には王国最強と名高い”氷の公爵”レオンハルトが立っていた。
「迎えに来た」
それだけ言って毎日のように現れる冷徹公爵。
実は彼はずっと以前からエレノアに想いを寄せており、婚約が解消される日を誰よりも待ち続けていたのだ。
「もう遠慮する理由はない。今度は私が君を幸せにする」
最初は戸惑うエレノアだったが、不器用ながらも一途に愛情を注ぐ公爵の優しさに少しずつ心を開いていく。
一方、聖女に夢中だった王子は、婚約破棄後に王宮が次々と混乱していくことを知る。国政も社交界も回っていたのは、すべてエレノアのおかげだったと気付いた時にはもう遅い。
「戻ってきてくれ」
そう懇願されても、彼女の隣には毎日迎えに来てくれる最愛の公爵がいた。
婚約破棄から始まる、冷徹公爵の激重溺愛と、後悔しても遅い元婚約者への爽快ざまぁラブファンタジー。
文字数 11,200
最終更新日 2026.07.29
登録日 2026.07.29
気が付いたら見知らぬ森の中。優しくて可愛い農家の娘のシェリーに助けられて話を聞くと、ここは剣と魔法の世界!!だけど……私には魔法は使えないみたい。剣だって満足に扱えない……どうやってこの世界で生きていったらいいの!?
潰れそうな酒場のおじいちゃんと運命の出会いの果たし、なぜかその酒場を継ぐことに!?ーーーー経営に料理に冒険にと大忙しの毎日!!
外面良し王子様、異世界からの勇者様、おねぇ神官様にショタ大魔道士様、みんなみんな胃袋掴んじゃう!!イケメンの常連さんに囲まれて恋にも頑張っちゃうよ!!困難なんて愛と笑顔で乗り越えちゃえ!!
そんなゲームの世界にせっかく勇者として転生してきたんだけどなぁ……なぜかヒロインが転生されてきません。恋はともかく……お願いします!!胃袋だけでも掴んでください!!
文字数 113,277
最終更新日 2026.10.11
登録日 2025.05.17
姉・メアリーの真似ばかりして、周囲から姉を孤立させていく妹・セラフィーナ。
あなたはお姉さんだからと、両親はいつも妹の味方だった。
ついには、メアリーの婚約者・アルヴィンまで欲しがった。
「お姉様、アルヴィン様をシェアしましょう?」
そう囁く妹に、メアリーは婚約者を譲ることに。
だって——それらは全部、最初から「どうでもいいもの」だったから。
これは、すべてを奪われたはずの姉が、最後に一番大切なものを手にいれる物語。
文字数 5,939
最終更新日 2026.02.06
登録日 2026.02.06
執着獣人攻め✖️平凡人間受け
「ザジ。もう私を欲しくてたまらなくなってきた?」
騎士の仕事で警邏中、突然見知らぬ獣人アザールに抱きつかれたザジは、その相手を変態と判断し徹底的に痛めつけてしまう。
しかしアザールはなんと隣国の貴族で、しかもザジを己の番(つがい)だと言ってきて——!?
アザールへの暴行を見逃してもらう代わりに、番(つがい)として共に過ごす時間を提供するザジであったが、内心では「男同士で番とか、すぐ勘違いに気づくだろう」と楽観的。
だがアザールはザジを逃す気は全くなくて……。
※「ムーンライトノベルズ」にて掲載中です。
連載にするか迷っていますのでとりあえず短編として投稿します。
文字数 16,487
最終更新日 2026.07.24
登録日 2026.07.24
綸(いと)=縒り合わせて作った太い糸
だが
駒村綸は誰かと一本の糸になる気は全くない
高須正宗 東日本最大極道 高須組若頭
今日
自分と同じピンと一本張りつめた、細く美しい糸を見つけた
*作中の人名団体名等、全て架空のフィクションです
*本作は違法行為等を推奨するものではありません
文字数 210,335
最終更新日 2024.11.01
登録日 2024.10.08
「すまない、私はクララと生涯を共に生きていきたい。離縁してくれ」
大富豪 伯爵令嬢のケイトリン。
領地が災害に遭い、若くして侯爵当主なったロイドを幼少の頃より思いを寄せていたケイトリン。ロイド様を助けるため、性急な結婚を敢行。その為、旦那様は平民の女性に癒しを求めてしまった。この国はルメニエール信仰。一夫一妻。婚姻前の男女の行為禁止、婚姻中の不貞行為禁止の厳しい規律がある。旦那様は平民の女性と結婚したいがため、ケイトリンンに離縁を申し出てきた。
旦那様を愛しているがため、旦那様の領地のために、身を粉にして働いてきたケイトリン。
その後、階段から足を踏み外し、前世の記憶を思い出した私。
離縁に応じましょう!未練なし!どうぞ愛する方と結婚し末永くお幸せに!
*女性軽視の言葉が一部あります(すみません)
文字数 43,578
最終更新日 2024.12.12
登録日 2024.11.03
「あなたと子を作るつもりはない」
皇帝シュテファンに嫁いだエリザは、初夜に夫から宣言されて首をかしげる。
(これは"愛することのない"の亜種?)
前世を思い出したばかりの彼女は、ここが小説『冷酷皇帝の最愛妃』の中だと気づき、冷静に状況を分析していた。
エリザの役どころは、公爵家が皇帝に押し付けた花嫁で、彼の恋路の邪魔をするモブ皇妃。小説のシュテファンは、最終的には運命の恋人アンネと結ばれる。
それは確かに、子どもが出来たら困るだろう。
速やかな"円満離婚"を前提にシュテファンと契約を結んだエリザだったが、とあるキッカケで彼の子を身ごもることになってしまい──?
シュテファンとの契約違反におののき、思わず逃走したエリザに「やっと見つけた」と追いすがる夫。
どうやら彼はエリザ一筋だったらしく。あれ? あなたの恋人アンネはどうしたの?
※小説家になろう様でも掲載しています
※表紙イラスト:あさぎかな先生にコラージュアートをいただきました
※毎朝7時に更新していく予定です→2月15日からはランダム更新となります。ご了承ください
文字数 57,436
最終更新日 2026.02.17
登録日 2026.01.31
連峰の最も高い山の上、竜人ばかりの住む村。
その村の長である家で長男として育てられたノアだったが、肌の色や顔立ちも、体つきまで周囲とはまるで違い、華奢で儚げだ。自分はひょっとして拾われた子なのではないかと悩んでいたが、それを口に出すことすら躊躇っていた。
弟のコネハはノアを村の長にするべく奮闘しているが、ノアは竜体にもなれないし、人を癒す力しかもっていない。ひ弱な自分はその器ではないというのに、日々プレッシャーだけが重くのしかかる。
むしろ身体も大きく力も強く、雄々しく美しい弟ならば何の問題もなく長になれる。長男である自分さえいなければ……そんな感情が膨らみながらも、村から出たことのないノアは今日も一人山の麓を眺めていた。
だがある日、両親の会話を聞き、ノアは竜人ですらなく人間だった事を知ってしまう。人間の自分が長になれる訳もなく、またなって良いはずもない。周囲の竜人に人間だとバレてしまっては、家族の立場が悪くなる――そう自分に言い訳をして、ノアは村をこっそり飛び出して、人間の国へと旅立った。探さないでください、そう書置きをした、はずなのに。
人間嫌いの弟が、まさか自分を追って人間の国へ来てしまい――
文字数 98,862
最終更新日 2024.08.16
登録日 2024.08.16