「見合い」の検索結果
全体で752件見つかりました。
第1章 スローモーション
その日、僕は伸び過ぎた後ろ髪の処理に、悪戦苦闘していた。何故か右側の、襟足だけ伸びてくると癖っ毛になる。解り易く言えば、『田村正和』の あの、もっさりとした後ろ髪風になってしまうのだ。僕のイメージのヘアースタイルは、あくまで『尾崎豊』であって、決して鼻の詰まった猫背の、オッさんではない。どうにかして、古畑任三郎風襟足をなんとかせねば。手鏡を片手に洗面台に映った後頭部に、くしで髪をとかすが反射されて動作が逆になる為、なんとも勝手が悪い。かれこれ10分は格闘している。早くせねば、集合時間は刻々と迫っている。こんなことなら昨日やっぱり、美容院に行っとくべきだったか。でも、そこまで気合いを入れる程、今日の【催し物】に期待も興味もなかったのだが。むしろ、行くのが億劫なくらいだ。会社の行事だから仕方がない、半ば強制参加。それに僕は、若干21歳にして班長という役職につき将来を有望視された人材である(自分で言うのもなんだけど)尚更、会社の行事には、休日であろと参加せざるを得ない。たとえ、それが 【集団見合い】だろうと…
ほどなくして僕は、集合場所である東岡崎駅のロータリーに着いた。自宅からここまでは車で来て、駅前パーキングに停めた。集合時間の15分前、僕は時間にはわりかし、きっちりしている方だ。辺りを見渡すがまだ誰も来ていない。ここから会場である蒲郡の『三河湾リゾートリンクス』には電車で行く手筈となっている。地下に伸びている駅階段から、加藤君と工藤君が現れた。「早いね~気合い入ってる人は!」開口一番、加藤君が冷やかした。本日の男性陣リーダーである。仕事は、何をやっても橋にも棒にもならないが、遊び、特にオンナ絡みの事には俄然威力を発揮する男で、2歳上という事もあり僕は彼に一目置いている。工藤君は相変わらず、にゃァ~としているだけの男である。黙っていたら、そこそこハンサムなのだが、喋ると東北訛りが凄く、しかも小声で毎回何を言っているのかよくわからない。きっと今日は顔だけで抜擢されたのだろう。「工藤君、今日は喋らなくていいよ。ずぅ~っと黙っときな」アドバイスしてやったが、にゃァ~と笑うだけだ。イマイチ何を考えているのかよくわからない。俗に言う頭がピーマン。神様は残酷だ、何故その顔にその頭を付けたのか?まさに天は二物を与えず。そうこうしていると、歩道橋を渡って小森君がやって来た。方向からして彼も車で来たらしい、同い年同じB型いわゆるライバルってやつで会社でも何かと比較される。こういう時の彼は闘志むき出しだ、今日は並々ならぬ決意できたのであろう身体からの、オーラがハンパない。あえて無視をした、面倒くさいからである。最後の一人、山門君が横断歩道から走ってきたとこで、ちょうど集合時刻となり、僕らは電車に乗り蒲郡に向った。
文字数 1,670
最終更新日 2018.09.29
登録日 2018.09.29
世界でも随一と言われる大国シューベンハルツの1人娘アリス。
将来の為にと父親である国王から見合い話を持ちかけられるも気が乗らないのは、彼女には“推し”がいるからだ。
推しの名はマシュー、シューベンハルツで若い女性を中心に人気を集めるピアニストである彼にすっかり虜となったアリスだったが、そんな彼女に初めての恋が芽生え始める。
しかしその恋はとんでもない秘密を宿した物だった…
文字数 11,109
最終更新日 2024.04.01
登録日 2024.02.10
文字数 4,559
最終更新日 2024.05.12
登録日 2024.03.18
〜101回目のお見合い相手は鬼だった〜
27歳 独身 佑ヶ埼 華妻
どこにでもいるような普通の社会人だがイケメンで評判、しかし彼女がいない
101回目のお見合い…思いがけないことになってしまう…
文字数 464
最終更新日 2020.04.14
登録日 2020.04.14
文字数 41,101
最終更新日 2023.08.26
登録日 2023.08.24
家族も友人も恋人もいない天音(あまね)ルイは、ある日の夜、異世界へ飛ばされる。
男女の出生率が10倍以上違うというこの世界では、重婚が当たり前で、異世界から来た女に”接見”と称するお見合いを勧める。
毎日3人以上の男に会って、好きな男を3人、夫にするよう半ば強制され、しぶしぶお見合いをすることに。
複数と同時進行で付き合うのも、不特定多数とSEXするのも嫌なので、一夫一婦を希望するが、恋人に複数の夫を選ぶように勧められてしまう。
ベタでご都合主義なお話です。おかしなところがあっても、お手柔らかにお願いします。
18禁は、予告なく入ります。
登録日 2017.08.03
迷走★ハニーデイズ
レンタル有り勤め先が倒産し、失業してしまった寧々。さらには住んでいたアパートが浸水して帰れなくなったり、水たまりに携帯電話を落としたりと散々な目に……。けれどそんな人生最悪な日に、初恋の彼と再会! しかも彼から、自身のお見合いを壊すため、ニセモノの恋人になってくれないかと頼まれた。迷った末に引き受けることにすると、彼は高級マンションを用意して、豪華なデートに誘ってくれる。さらには蕩けるようなキスまでされ、寧々は戸惑うばかり。お芝居だったはずなのに、彼の猛アプローチの理由とは――? 不運続きの寧々に訪れたとびきりのハニー・ロマンス!
文字数 157,882
最終更新日 2017.12.18
登録日 2017.12.18
黒猫彼氏
レンタル有り23歳の南城小町は、彼氏いない歴=年齢を更新中。ある日、友人の付き添いで行った占い先で、見習い占い師に“前世で縁あった人と現世で結ばれる”と告げられる。その後訪れた猫カフェで、素敵な男性との出会いが! 柴崎と名乗った彼と偶然の再会を重ね、小町はだんだん彼に惹かれていく。もしかして彼が運命の人!? 小町はそう思いはじめていた。ところが、親から強制されたお見合いで、新たな出会いがあって……。非モテ女子の、幸せさがし! ちょっと不思議な恋物語。
文字数 165,039
最終更新日 2020.02.18
登録日 2020.02.18
フロア=アリベルは父からお見合いに行くよう言われる。その相手は横暴と悪名高い公爵様でびくびくしていたのだがひとめぼれしてしまい・・・・・・
文字数 2,254
最終更新日 2022.12.05
登録日 2022.12.05
文字数 12,977
最終更新日 2019.12.13
登録日 2019.12.13
好きな相手に告白するために、自分磨きを決心した地味で冴えない主人公。彼女は全財産を握りしめ、訪れる女性をすべて美女に変えてきたという噂の美容サロンに向かう。
何とか客として認めてもらった彼女だが、レッスンは修行のような厳しさ。彼女に美を授けてくれる店主はなんとも風変わりな男性で、彼女はなぜかその店主に自分の好きな男性の面影を見てしまう。
少しずつ距離を縮めるふたりだが、彼女は実家からお見合いを受けるようにと指示されていた。告白は、彼女にとって恋に区切りをつけるためのものだったのだ。
そして告白当日。玉砕覚悟で挑んだ彼女は告白の返事を聞くことなく逃走、すると相手が猛ダッシュで追いかけてきて……。
自分に自信のない地味な女性と、容姿が優れすぎているがゆえにひねくれてしまった男性の恋物語。もちろんハッピーエンドです。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタにも投稿しております。
文字数 7,986
最終更新日 2021.09.24
登録日 2021.09.24
僕は冴えないサラリーマン。会社は製造関係の「商社」と社長が主張している大手自動車メーカーの孫請け。会社の拠点は本社含めて全国に4か所。今日も朝8時から夜7時過ぎまで元請会社のラインに間に合わせる為に走り回る。
ある日先輩から言われた罰ゲームで参加したお見合いパーティーで友達ができてから波乱に巻き込まれる。
文字数 3,103
最終更新日 2023.04.10
登録日 2023.04.10
私はお母さんに言われてお見合いをすると現れたのは超乙女な子だった。
彼女は何をしても乙女で守ってあげたくなっちゃった。
私、彼の王子様になる!
だって、彼可愛すぎるだもん。
私と彼に待つ結末はハッピーエンドだよね?
文字数 15,527
最終更新日 2019.01.07
登録日 2018.12.02
好きな人がお見合い相手とデートをすると言う。そのデートの下見に付き合ってほしいと誘われてしまって……?!
文字数 789
最終更新日 2021.08.31
登録日 2021.08.31