「見合い」の検索結果
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資産家である東竹家のお嬢様、志摩子。実は彼女は中学の時に両親を亡くし、親戚であったこの家に迎え入れられたのだ。それまでの質素な生活とは異なる何不自由ない暮らしだったが、彼女の心が昔のように温まることはなかった。
東竹家の女の役割は、事業のため家のために政略結婚をすること。志摩子の見合い相手は、ライバルの西竹家の17歳も年上男性。だが全てを諦めている志摩子にとってはどうでもよいことだった。形ばかりの見合いの日に志摩子は、「自分の人生を生きて」という母の遺言を思い出す。
そんな志摩子には、誰にも言えない気になる男性がいた。しかし時折り会うその男性のことを志摩子はほとんど何も知らないのだ。名前も、声も、顔すらも……。
文字数 7,685
最終更新日 2024.04.25
登録日 2024.04.25
三十歳を過ぎた年代になり、結婚を意識するようになった芦沢丈晴は、会社の同期である時田耕作の複雑な恋愛関係に関わり、自分自身の恋愛も真剣に考えるようになる。
耕作と本間良子の社内恋愛は、複雑な様相を呈していた。
耕作との交友を通して知らされる内容は、恋愛経験の少ない丈晴を混乱させる。
本社営業本部長が率いる新組織のメンバーは、全国の優秀な主任クラスから選抜され、芦沢丈晴と時田耕作もそのメンバーに選ばれる。
新組織の営業本部窓口には、社内でも才媛と呼ばれ、華やかな恋愛経歴を持つ梅木友香が担当することに決まっていた。
丈晴の新組織加入メンバー発表と同時に、梅木友香から社内便ではなく、郵便で自筆の封書が届いた。
友香は、以前は総務部で管理者教育担当をしていた。
全社内の初級管理者から上位管理者まで、知らない者はいない。
高校、大学をアメリカで過ごした帰国子女の友香は、ピンヒールのハイヒールを履き、スーツ姿で颯爽と歩く。その姿に目を奪われる者は多い。そんな彼女からの手紙である。
入社以来、仕事一筋でやって来た丈晴は、友香からの手紙の意味を理解できずにいた。
丈晴は、行き付けのスタンドバー、ブーメランのオーナー兼マスターの竹中光雄に助言を求める。
竹中光雄は医師免許を持ち、嘗ては医薬品会社でMR(MR=medical representative=医療情報担当≒医薬品営業担当)として活躍し、のちに役員となった。
役員を早々に勇退して、第二の人生としてスタンドバー.ブーメランを開いた。
企業や会社に関することから、企業内組織や社内の人間関係、人事関係、社会人としての一般常識など、多くの分野に博識で、人生の機微を知り尽くした人物である。
丈晴は、仕事のことから恋愛事情まで、自分で迷っているときや、ヒントを得たい時などには、何時も竹中に聞いてもらっていた。
ブーメランには、マスターの友人の娘で、薬剤師の篠宮碧がアルバイトで店に来ていた。
碧は丈晴に恋心を抱いているが、丈晴には伝わらない。
丈晴に見合い話が来ていた。丈晴が「釣り書き」を見る前に、相手には好きなひとがあると分かり、話はなかったことになったと母から聞かされる。
後日、その相手が篠宮碧だったと知った丈晴は、複雑な思いで居た。
丈晴の恋愛観には、初対面の時、一瞬で感じ取る第一印象の良し悪しと、違和感の有る無しで、その後の関係の良否が決まると云う自論があった。
初恋の相手に感じた想いこそが、自分の理想の女性を意味していると……。
友香と碧、丈晴には、ふたりとも、第一印象好ましいものだったが……。
恋人選びに迷う丈晴に決心を促したのは、竹中のアドバイスと、中学生の頃、初めて心をときめかせた女性の存在だった……。全19話(全てフィクションです。)
文字数 80,834
最終更新日 2024.03.01
登録日 2024.03.01
僕は冴えないサラリーマン。会社は製造関係の「商社」と社長が主張している大手自動車メーカーの孫請け。会社の拠点は本社含めて全国に4か所。今日も朝8時から夜7時過ぎまで元請会社のラインに間に合わせる為に走り回る。
ある日先輩から言われた罰ゲームで参加したお見合いパーティーで友達ができてから波乱に巻き込まれる。
文字数 3,103
最終更新日 2023.04.10
登録日 2023.04.10
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