「よかったね」の検索結果
全体で7件見つかりました。
7
件
楽に生きられたらどれだけいいか。俺は毎日のように考えていた。
しかし楽とは程遠い異世界に召喚され、ゴブリンの群れに襲われてしまう。あぁ、これは詰みだな。それと同時に死にたくないという気持ちも湧いてくる。たとえ楽に生きられなくても。なら前に進むしかない。
「異世界かかってこいやぁぁぁあああああぁぁぁ――――ッッッ!」
窮地を脱した俺だったが、命を狙っていたのがエルフだと判明する。そんな奇妙な縁から死を司る美少女エルフと貧乳がコンプレックスのシスターと行動をともにするのだが……。
「キミ、魔法の適性まったくないね。でもスキルは覚えてるみたい。よかったね」
「もしかして、この【1000円ガチャ】のこと?」
俺は酷く落ち込んだ。役に立たないスキルだと馬鹿にしてくる奴がいた。だが俺は量産したガラクタを売って悠々自適なスローライフを送る計画を立てた。そして馬鹿にしてきた奴らも見返す。俺はお前らよりも強くなって、成り上がってやる!
これはそんな私利私欲のために動いていたはずの俺がホームレスの少女を助けたり、薬中で溢れる貧民街を救い持ち上げられる異世界成り上がり英雄譚である。
この作品はカクヨム様にも投稿しています。
文字数 18,858
最終更新日 2021.09.18
登録日 2021.09.10
中学二年の頃だったか。
親が「高校には必ず入りなよ」などと言ってきたので心の中で、「じゃあ入ったらもうそれ以降行かなくてもいいのかな?」などと考えていた。
まあそもそも入ることもできないだろうと思っていたからなのだが。
そして中学三年の受験結果の発表日。
どうせ無理だろうと思いながらも受験の結果を見に行ったら、まさか自分が合格しているとは思わなかったので合格したことに素直に喜んだ。まさか、こんな馬鹿でも合格できる高校があるとはな……
嬉しさのあまり鼻歌を歌いながらも家に帰り、家族に合格したことを伝えると、母さんはなぜ合格できたと言わんばかりに驚いていた。
「おいそこ、なんで驚くんだよ……」
「え、だってあの馬鹿な薫が高校に入れるだなんて思わないじゃん」
なんて親だ……もう少し息子を信じろよ……ていうかそれなら高校入れとか言わなくてもいいじゃん……
父さんは出張が多くて家に帰ることが少ないからメールで合格を伝えておいた。こっちもきっと母さんと同じような反応をするんだろうな……
そして妹の紗香はと言うと、自分のことのようにとても嬉しそうに喜んでくれていた。
「よかったねお兄ちゃん!おめでとう!」
「うう……ありがとう紗香ぁ。こんな可愛い妹を持てて俺は幸せだよぉ……」
「あわわ、抱きつかないでよお兄ちゃん」
「嫌だぁ!」
「もう……お願い聞いてくれないと私、お兄ちゃんのこと嫌いになっちゃうよ!」
「すいませんでした!」
「そこは素直に聞くんだね……」
俺は素直に紗香から離れて謝罪した。妹に嫌われるのだけは嫌だからな。
「まあとりあえず、今日はお祝いにご飯をお兄ちゃんの好きな物にしてあげるね」
紗香はいいお嫁さんになれそうだなぁ。まあどんな男が来ても俺は認めないけどね。
紗香の作ってくれた料理を食べながら、俺は本当に来るかもわからない、楽しい高校生活のことを想像していた。
文字数 3,523
最終更新日 2017.10.02
登録日 2017.08.23
1年の締めくくりでもある最後の日。
「今年は風邪をひかなくてよかったね」
「そうだね」
「来年はみんな元気に暮らせるといいな」
「うん」
家族でそんな話をしていたら・・・
文字数 444
最終更新日 2020.12.31
登録日 2020.12.31
「サイバーパンクの世界がよかったね」
「だな!」
不慮の事故で死んだお詫びとしてファンタジー世界に呼ばれた、懐古主義おっさんとJKは、さっそく不満を漏らす。
女神困惑!
それなりに危険はあるが、魔王はいない。
そんな世界で、おっさんパラディンとJK魔術師は冒険と生産を繰り返す。
ただ、ふたりは無双しない。
チートなんていらない。そんなものなくたって楽しめる。
凸凹な二人は、異世界を「攻略」や「効率化」ではなく、「満喫」する方へ舵を切る。
セルフレイティングは保険。
文字数 102,142
最終更新日 2022.09.23
登録日 2022.08.12
7
件