青春 過去小説一覧
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吉田が死んだ。自殺だった。
彼は青春時代を共に過ごした同級生であり、初恋の人。
彼の葬儀のため10年ぶりに地元に帰った那月は、中学時代の友人須藤と明石と再会し、
4人で過ごした青春の日々を懐かしく語り合う。
彼の葬儀の夜、寺に泊まり込んだ3人は翌日目が覚めると中学生に戻ってしまっていた。
街も、学校も当時のまま。目の前には何も知らずに笑う吉田が居て・・・
3人は吉田の自殺を阻止するべく、計画を立て行動を起こす。
友情、甘酸っぱい初恋。そして、後悔。
大人になった彼らは今、友人を救うため青春時代を生き直す。
文字数 8,664
最終更新日 2022.05.15
登録日 2022.05.01
あの日、俺は公園のベンチに座り、満天の星空を眺めていた...まだこんなことが起こるとも知らずに。
何か月前(2018年)
最近、南海トラフについてテレビやラジオ、新聞でよく言うようになった。まるで数年前日本最大級の震災以来だ。あの頃俺は10歳は小学5年生、まだ幼かった。何度もおじいちゃんからよく大地震の話を聞いていたが、無邪気だったせいか、当てにせずいつまでも平和な生活があると思っていた。
あの頃は、大阪で住んでいて被害はあまりなかった。ただ出張で福島にいた父さんが亡くなった、その上母親は俺が生まれた当時に男とどっかに消えた。なので、いつも父さんとおじいちゃんだけだった... あの東日本大震災の後、何週間も連絡がなくじいちゃんと一緒に暮らしていて、毎日放課後に電話を待っていた。そんなある日、電話がきて期待しながら出てみると。
「お父さん!元気?大丈夫?」と言ってみると
「あの~江川高尾さんのご家族ですか?死者の特定をしている団体のものなんですけど...」と言い、俺はじいちゃんを呼び、じいちゃんが電話を手に取り話し始めた
じいちゃんは納得したような顔で電話を切り、俺に向いて
「峡...高尾、お父さんはね...死んじゃったんだ...」と言い、俺を抱きしめてくれた。その時、俺は我慢できず大泣きしたのを覚えている。
それからは、じいちゃんに引き取られ、毎日
「強く生きれ!」と言われていたのが記憶に残っている。
それが、記憶に深く刻まれている...
文字数 997
最終更新日 2018.07.24
登録日 2018.07.24
文字数 2,318
最終更新日 2018.09.01
登録日 2018.09.01
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