歴史ファンタジー小説一覧
軍勢
未だ遭遇した事は無い。
冷く残忍で、その群(むれ)が放つ禍々しい臭気は、一群が通り過ぎた後の大地を蹂躙(じゅうりん)し、そこにあった全ての生あるものを薙(な)ぎ焦土とした。
兵士達の殆どに自我は無く
「薙げぃ!」
という唯一の指示のみを拠所とし、眼前にある生を、息絶えるまで、粉微塵になるまで薙ぎ続ける。
全ての兵が異形の者として生まれ、ある者は、身体中に刃(やいば)を帯び、ある者は、触れた物全てを毒によって侵し、ある者は、膨大な量の雷(いかずち)を宿し対する相手にけし掛ける。
其々が其々、生ある者を滅するという絶対的な意思に引き摺られ、混ざり合い、ドロドロとした暴力の渦として突き進んでいく。
いつしか、この逃げるより他対処法の見当たらぬ禍々しさの塊は、
【大厄災】
と呼ばれ、全ての生ある者の奥底へ深々と刻み込まれて行った。
文字数 19,246
最終更新日 2021.10.22
登録日 2021.09.05
京都旅行中にタイムスリップしてしまった春。
そこで出会ったのは壬生浪士組、のちの新選組だった。
不思議な力のおかげで命拾いはしたものの、行く当てもなければ所持品もない。
あげく剣術経験もないのに隊士にされ、男装して彼らと生活をともにすることに。
現代にいた頃は全く興味もなかったはずが、実際に目にした新選組を、隊士たちを、その歴史から救いたいと思うようになる。
が、春の新選組に関する知識はあまりにも少なく、極端に片寄っていた。
そして、それらを口にすることは――
それでも。
泣いて笑って時に葛藤しながら、己の誠を信じ激動の幕末を新選組とともに生きていく。
* * * * *
タイトルは硬いですが、本文は緩いです。
事件等は出来る限り年表に沿い、史実・通説を元に進めていくつもりですが、ストーリー展開上あえて弱い説を採用していたり、勉強不足、都合のよい解釈等をしている場合があります。
どうぞ、フィクションとしてお楽しみ下さい。
この作品は、小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
「落花流水、掬うは散華 ―閑話集―」も、よろしくお願い致します。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/807996983/195613464
本編では描ききれなかった何でもない日常を、ほのぼの増し増しで書き綴っています。
文字数 995,625
最終更新日 2023.02.06
登録日 2021.04.28
✳️表紙は、束砂さんが作成してくださいました。ありがとうございます。
束砂さん https://estar.jp/users/131676903
※現在、アルファポリスのみの公開連載です😊
✳️物語の構成·設定上、平馬(近松門左衛門)の出生の秘密として、ある大名の落胤としています。実は、近松門左衛門の前半生は謎に包まれているのです。
✳️
●物語の進展にともない、登場人物&あらすじを追加していきます。
〈主な登場人物〉
杉森平馬:主人公 15歳
綺(あや):三つの尾を持つ不可思議な生き物。性別不詳。妖犬のようであり、妖狐のようであるが、その実態は平馬も知らない。
河童烏(かっぱがらす):首から先は河童、胴体は鷹や鳶をふたまわり大きくした鳥。名はない。平馬が〈河童烏〉となづけているが、カラスではない。
伽紅耶(かぐや):なぞのあやかし?
竹沢左京衛門: 福井藩ゆかりの老侍
おみよ:
一条善哉︰
板倉内膳正: 京都所司代
不移山人:平馬の師匠
大曾根道之介︰江戸からきた素浪人
✳️連載公開中でも、頁タイトル変更、再構成、推敲を頻繁におこないます。おゆるし。
文字数 25,247
最終更新日 2021.06.16
登録日 2021.05.16
主人公のりんごが気づいたら1000年後にタイムスリップ?!?!そこでもおバカっぷりを発揮する
異世界転生を期待してたのにただ未来に行っただけで、、、時の番人とよばれる歴史を守る8名の男だらけの生活に愛想をつかすものの彼らのつらく苦しい過去をしったりんご。その直後に過去が変わっていると通報を受け、見てみるとそこはりんごが生きている時代だった?!?!同じく番人たちもその時代を生きていて?!?!
文字数 139,908
最終更新日 2021.09.06
登録日 2020.08.06
暑い7月半ば、修学旅行で京都に来ていた高校2年生の茉莉也
桜を眺めて桜の下に数分ほど立って目をつぶっていて
次の瞬間に目を開けたら、時代の景色が変わっていた!
「嘘でしょーーーーー?!
ここ、どこーーー!!?」
ちょっとお転婆な主人公の恋愛、開幕~ 開幕~
ーねえねえ、聞いた事ある?
ー桜の樹の下の根っこには、
ーたくさんの老若男女の死体が埋まってある って
ー桜の樹の下には、死体が埋めてあるー
文字数 1,003
最終更新日 2020.02.12
登録日 2020.02.12
その八つの階層は、神が支配する元、互いの領域を侵さぬように過ごしております。ですが精霊界や人の間や、幽界と妖界など、階層と階層の境界線に存在するものはあちこちに移動して悪戯をする傾向がございました。
よって、各階層では小競り合いなどが起こりがちでございます。特に、全てを手に入れたものはあらゆる願いが叶うと言われております「十種神宝」については、我が手にしようと、人間に限らずあらゆる階層の者達の欲望が蠢いていました。
ここに、自らがこの世とあの世の全てを統べる神になろうと企む人間がおりました。その為にはまず、人柱を捧げて荒ぶる神、妖魔などを鎮めようとします。そう、その為には極上の人柱が必要なのでございました。
これは、生まれながらにして極上の「人柱」として育てられた者が、それに抗って生きた場合……そんなお話にございます。
主人公は旅をする中で、色々な出会いと別れを繰り返し、成長していきます。最初に出会うのは半妖の子供です。果たして仲間となるか? それとも……。そして恋の出会いも待っています。さてさて、彼は宿命を変える事が出来るのでしょうか?
それでは、どうぞお楽しみ下さいませ。
※作中の年齢は数え年を。月日は陰暦を使用しております。
※当時の美的感覚と言葉遣いは、現代とではズレがある為、現代よりの美形と言葉遣いを取り入れております。
※この時代はまだ本名には魂がこもっているとされており、本名を呼ぶのは両親か伴侶のみとされていましたが、物語の便宜上、作中の人物は本名で呼び合っております。
※史実(諸説ございます)を元に創作、ファンタジーを加えております。
以上、何卒予めご了承くださいませ。
文字数 208,428
最終更新日 2019.12.09
登録日 2019.08.03