「pa」の検索結果
全体で1,134件見つかりました。
触れたものが、潰れる。
三年前、東京湾の埠頭で保護された少女・湊真白には、それより前の記憶がない。行方不明者届も、防犯カメラの記録も、どこにも残っていなかった。あるのはただ、周囲の「重さ」を狂わせる力だけ。
走らない。怒らない。誰にも触れない。
三つのルールを守り、息を殺すように生きてきた。たったひとりの友達にも、本当のことは言えないまま。
梅雨のある夜、高架下で巨大な鋏を持つ男に襲われる。異能を「剪定」し、収穫して回る者たち。恐怖で暴走した力が橋脚をひしゃげさせ、数十トンの鉄骨が崩れ落ちた——その瞬間、落下が空中で止まった。
雨に濡れないまま立つ、黒衣の女。
「ずいぶん下手に使うのね。——それは私のものよ」
彼女は高圧的に命じる。人を傷つける力と、傷つけたくない優しさ。その両方を抱えて立て、と。
なぜ彼女は、真白しか知らないはずの子守唄を口ずさむのか。なぜその背には、刃で丁寧に開かれた古い傷があるのか。
東京の夜を舞台に、重力を狂わせる少女と、名を明かさない魔女の物語がはじまる。
文字数 27,024
最終更新日 2026.09.16
登録日 2026.09.13
照明弾の白い光。硝子の天蓋を叩く雨。逃げまどう避難民を、兵士の身体は、正確に撃ち抜いていく。けれど、その身体の内側にいる「わたし」には、指一本動かせない。やめろと叫んでも、声は届かない。
目を覚ますと、狭い兵舎にいた。昨夜まで同じ部屋で眠っていたはずの三人の戦友は消え、床には十か月分の埃が積もっている。名前も、過去も、思い出せない。手がかりは、軍用番号「五二八六三」だけ。
回収に現れた男の首を、身体は、一瞬で折った。男の端末に残されていた指令は、三行だけだった。
回収せよ。 記憶保持状態を確認せよ。 そして――中央記録塔の消去作業までに、処分せよ。
外に出ると、街は復興の途中にあった。戦争は、十か月前に終わっていた。わたしにとっては、昨日のことなのに。
仮設遺体安置所で出会ったのは、記録係のユノ。停戦の直前、避難民三百人が殺された「第九避難所事件」で弟を失い、公式発表の嘘を、九か月、ひとりで追いつづけてきた女だった。
戦時記録がすべて消される式典まで、あと十四日。消されようとしているのは、あの夜の真実なのか。それとも、わたし自身なのか。
身体が勝手に動くとき、それを見ている「わたし」は、誰なのか。 あの雨の駅で、殺したのは、誰なのか。
兵舎のベッドの裏には、四人で刻んだ約束が残っていた。
――名前は、戦争が終わってから。
記憶と記録、罪と選択をめぐる、SFミステリー。
文字数 25,336
最終更新日 2026.09.16
登録日 2026.09.12
伯爵令嬢リリアーナは、王太子との婚約を突然破棄される。
「お前より彼女のほうが真実の愛だ」
そう言われ、すべてを失った――はずだった。
しかし、その婚約はもともと政略のためだけの仮初めのもの。そして彼女には、幼い頃から両家で約束されていた「本当の婚約者」がいた。
その相手は、隣国で『氷の公爵』と恐れられる最強の英雄、アレクシス。
冷酷無慈悲と噂される彼は、再会したリリアーナを見るなり優しく微笑んだ。
「やっと迎えに来られた。君は最初から、私の婚約者だ」
婚約破棄で笑われた令嬢は、公爵から惜しみない愛を注がれ、誰もが羨む幸せを手に入れていく。
一方、リリアーナを手放した王太子は、彼女が持っていた才能と人望の大きさに気づいた時にはすべてが手遅れ。
失って初めてその価値を知っても、もう二度と彼女は振り向かない。
これは、婚約破棄された令嬢が”最初から運命だった婚約者”に溺愛され、裏切った者たちへ最高のざまぁを届ける逆転ラブファンタジー。
文字数 11,880
最終更新日 2026.08.04
登録日 2026.08.04
知っているのは、結末の手前まで。だからこそ—俺は、この物語を生き抜く。
鴉城透真が目を覚ましたのは、消毒液のにおいが漂う無機質な部屋だった。鏡に映る自分の顔は、見覚えのないもの――それは、彼が以前読んでいたweb小説に登場する「悪役」の顔だった。
この世界は、クリアし続けなければ現実に戻れない「デスゲーム」。
失敗すれば、待っているのは死のみ。
幸い透真には、この物語の展開についてある程度の知識がある。だが記憶にあるのは、結末よりずっと手前までの展開だけだ。
やがて透真が出会ったのは――この物語の「ヒーロー」だった。
原作通りのはずのヒーロー、だが、彼の記憶にある人物とは、何かが違っていた。
悪役の体に転生した男が、原作知識を武器に生き延びる道を探る、デスゲームサバイバル。
*一人称視点(主人公目線)で進行します。結末は主人公自身も知らないまま物語が進むので、読者の方とも一緒にハラハラしていただけたら嬉しいです。チート無双系ではありませんが、手探りで仲間との関係を築いていく過程を楽しみたい方向けです。
*現状はBLよりブロマンス寄りです。イチャラブ、濃厚接触、BL作品には男キャラだけがいい、というような読者には向いておりません。男も女も登場予定です。じっくり関係性を育てていく2人がお好みの方におすすめです。
*残酷描写(流血・グロ表現)を含みますので、苦手な方はご注意ください。
更新:ストックあるまで/9月は1日1回更新/10月から週3日(火木土)更新予定。
*予定は変更になる場合があります。
無断転載禁止/AI学習禁止。
この作品はカクヨム/小説家になろうにも投稿しています(重複投稿)
カクヨム: https://kakuyomu.jp/users/hachi-08
なろう: https://mypage.syosetu.com/mypage/novellist/userid/3132945/
文字数 40,028
最終更新日 2026.09.15
登録日 2026.09.04
海軍の至宝とも言われた藤本喜久雄造船官。彼は斬新的かつ革新的な技術を積極的に取り入れ、ダメージコントロールなどに関しては当時の造船官の中で最も優れていた。そんな藤本は早くして脳溢血で亡くなってしまったが、もし”亡くなっていなければ”日本海軍はどうなっていたのだろうか。
文字数 30,207
最終更新日 2026.05.02
登録日 2025.05.25
ゴミ箱を漁っている子供。
彼が取り巻く世間はどこも汚らしいものばかり。
そして彼は気付く。
この世には綺麗なものなんて一つもないのだと。
そんな世の中で、彼が女性達と出会い。
彼女達に身体での安らぎ、愛情を求め、彼女達の愛を貪って生きる日々。
彼が歩む、愛憎と欲望に塗れた人生とサイコサスペンスが織り成す物語。
※この小説はAIのべりすとを補助につかっております。
文字数 473,071
最終更新日 2024.04.13
登録日 2023.05.03
第一次世界大戦において国家総力戦の恐ろしさを痛感した日本海軍は、ドレットノート竣工以来続いてきた大艦巨砲主義を早々に放棄し、個艦万能主義へ転換した。世界の海軍通はこれを”愚かな判断”としたが、この個艦万能主義は1940年代に置いてその真価を発揮することになる…
文字数 22,532
最終更新日 2026.02.25
登録日 2025.08.26
1938年に日本は早々にドイツとイタリアと三国同盟を締結。こうして日本は技術供与を多分に受けることになったが、その中には”ジェットエンジン”なるものも含まれていた。これに強い興味を示したのが陸海軍の航空関係者である。彼らは低質燃料で動くこのエンジンに戦争の未来を見て、研究開発に没頭。日本はこのジェットエンジンを携えて苦難の道を歩んでいく。
文字数 3,043
最終更新日 2026.05.25
登録日 2026.05.21
文字数 39,087
最終更新日 2026.09.07
登録日 2026.08.24
遊んでばかりいた養子の長男と実子の双子の次男たち。
双子を庇い、拐われた長男のその後のおはなし。
書きたいところだけ書いた。作者が読みたいだけです。
文字数 18,361
最終更新日 2021.12.30
登録日 2021.12.30
日露戦争で判定勝ちを得た日本は韓国などを併合することなく独立させ経済的な植民地とした。これは直接的な併合を主張した大日本主義の対局であるから小日本主義と呼称された。
大日本帝国ならぬ小日本帝国はこうして経済を盤石としてさらなる高みを目指していく…
戦線拡大が甚だしいですが、何卒!
文字数 18,612
最終更新日 2026.01.28
登録日 2025.04.12
1929年のロンドン海軍軍縮条約を機に海軍内では新時代の軍備についての議論が活発に行われるようになった。その中で生れたのが”航空艦隊主義”だった。この考えは当初、一部の中堅将校や青年将校が唱えていたものだが途中からいわゆる海軍左派である山本五十六や米内光政がこの考えを支持し始めて実現のためにの政治力を駆使し始めた。この航空艦隊主義と言うものは”重巡以上の大型艦を全て空母に改装する”というかなり極端なものだった。それでも1936年の条約失効を持って日本海軍は航空艦隊主義に傾注していくことになる。
デモ版と言っては何ですが、こんなものも書く予定があるんだなぁ程度に思ってい頂けると幸いです。
文字数 116,019
最終更新日 2025.07.28
登録日 2024.12.25
「我々海軍は一度創成期の考えに立ち返るべきである」
八八艦隊計画が構想されていた大正3年に時の内閣総理大臣であった山本権兵衛のこの発言は海軍全体に激震を走らせた。これは八八艦隊を実質的に否定するものだったからだ。だが山本は海軍の重鎮でもあり八八艦隊計画はあえなく立ち消えとなった。そして山本の言葉通り海軍創成期に立ち返り改めて海軍が構想したのは高速性、速射性を兼ねそろえる高速戦艦並びに大型巡洋艦を1年にそれぞれ1隻づつ建造するという物だった。こうして日本海軍は高速艦隊への道をたどることになる…
いつも通りこうなったらいいなという妄想を書き綴ったものです!楽しんで頂ければ幸いです!
文字数 114,860
最終更新日 2025.03.06
登録日 2024.10.20