「トラ」の検索結果
全体で7,477件見つかりました。
冬の夜気は、武御 雷(たけみ らい)の肺を奥まで凍りつかせるほどに冷たかった。
彼は、激しい鼓動を抑えながら、路地裏の闇を疾走していた。
靴がコンクリートを叩く音。自分の荒い呼吸。そして、視線の先を逃げる男の背中。
こどもの頃に眼鏡屋で眼鏡を作ったとき、カチャカチャとたくさんの度数のレンズを入れ替えて視力を測る独特な眼鏡をかけたことがある。
その正式名称が「検眼枠(けんがんわく)」、あるいは「テストフレーム」であることを雷が知ったのはこの事件がきっかけだった。
検眼枠はあの眼鏡型のフレーム自体であり、横に置いてあったたくさんの度数のレンズが入ったケースを、トライアルレンズセットということも。
目撃情報にあったその犯人らしき人物がその検眼枠をかけていたからだ。
最近では、機械の中に顔を乗せて、ボタン一つでレンズが切り替わる「フォロプター」という大きな機械を使うことも増えているが、実際に歩いてみて見え方に違和感がないか確認するときには、今でもあの「検眼枠」が欠かせないという。
そんな眼鏡をかけて街を歩き、人を殺す人間など、この国にはひとりしかいないだろう。警察はその情報をマスコミには流していなかったからだ。
そいつの衣服は、まるで結婚式の新郎のような真っ白なタキシードだった。
それも目撃情報と一致していた。
だが、つい先ほど奪われたであろう誰かの命……その鮮血によって、白いタキシードはどす黒く塗り潰されていた。
被害者はおそらく北斗七星にまつわる名を持つ女性だろう。
『星喰いの凶星(ステラ・ディヴォアラー)』
この数ヶ月、小さな地方都市を恐怖のどん底に陥れている連続殺人鬼はそう呼ばれていた。
北斗七星にまつわる名を持つ女性ばかりを、儀式のように屠っていたからだ。
文字数 105,067
最終更新日 2026.03.20
登録日 2026.01.19
前世では平凡なサラリーマンだった主人公・桜井カズマ。ある日、不慮の事故で死んでしまうが、目覚めると異世界の豪華なマフィア組織のボスとして転生していた。
この世界ではギャンブルが絶対的な力を支配しており、カズマは持ち前の現代知識と“ありえないほどのインチキスキル”で勝利を重ねる。
しかし、新しい部下たちは個性豊かすぎてクセ者揃い。熱血戦闘マフィア、極度の負けず嫌い魔法使い、謎の情報屋、ギャグ担当のモンスターなど、毎回トラブルに巻き込まれる。
一方で、ギャンブルの勝負ではルール無視のインチキがバレそうになり、命をかけたドタバタが展開。
「転生してマフィアのボスになったけど、毎日がギャグとギャンブルとイカサマの連続で笑いが止まらない!」
カズマの笑いあり、策略あり、転生特権フル活用の波乱万丈マフィアライフが今、幕を開ける。
文字数 8,494
最終更新日 2026.09.06
登録日 2026.08.28
魔法の存在する世界。
とはいえ全ての人間が行使できるわけではなく、魔法を行使できない"普通種"と、行使できる"魔法種"の間ではしばしば対立や抗争が起きている。
幼い頃に両親を、そして三年前に事件により姉を失い天涯孤独となった主人公 笈川 燎は、平和のため、そして何より姉の死の真相を知るために対魔法犯罪結社(AMIC)へと入隊する。
魔法種と普通種の間の根深い相互不理解。
次々と起こる怪事件。
やがて訪れる結末とは——
* * *
■舞台設定
魔法種の中には魔力量によって三段階の格付けがあり、上から特異種(スペリオル)、希少種(レア)、上位種(ハイアー)。遺伝的要因が大きい。
"上位種"と聞くと格付けの上位のように聞こえるが、これは魔法行使のできない普通種に対する"上位"の意であり、これが余計に魔法種と普通種の対立を生んだ過去がある。
なお、魔法行使には魔力量だけではなく術式強度も重要であり、通常前者は先天的なものだが、後者は鍛練により変化が見込める。
逆に言えば、魔法量が少なくとも術式強度が高ければ、レアやハイアーであってもスペリオルを凌駕することが可能。
個々人の適性魔法に応じて"属性"が決まる。現在公的に認知されているだけで28存在。
適性魔法のほうが必然的に術式強度が高くなるというだけで、適性外の魔法が全く行使できないわけではない。
■主要人物
・笈川 燎
本作の主人公。幼い頃に交通事故で両親を、また3年前に事件で姉を失って天涯孤独の身。
格付は"特異(スペリオル)"だが、術式強度値が低い。魔力量は桁外れに多く、ついゴリ押し戦法に頼りがち。得意術式は「雷」。
魔術専門学校(アカデミー)に在籍する学生だが、自ら志願して対魔法犯罪結社(AMIC)に入ることとなった。
・日下部 翔馬
燎の友人。主人公の昔を知る数少ない一人。アカデミーの同級生で、同じ配属先となる。
”希少種”(レア)だが、スペリオルに見劣りしないほどの魔力量を持ち、術式強度も高い。得意術式は防御結界。
単独突入には向かないので、攻撃魔法に特化した涌本 美晴とバディーを組む。
・藍原 芳乃
燎や翔馬とクラスは違うものの同学年。燎たちに少し遅れてAMICに入った。得意術式は「水」だが補助魔法も得意とし、その腕前から補佐のために燎とバディーを組む。
スペリオルで、各術式の能力値は平均的に高いが、魔法量は並よりもやや少なく、術式効率も悪いため長期戦をあまり得意としない。
・涌本 美晴
アカデミー出身で主人公たちの2年上の先輩。実動三課の設置にあたり、他部署より異動。
”包容力のあるお姉さん”という言葉のよく似合うその見た目からは想像もつかない武闘派な戦法だが、防御はからっきし。
文字数 14,878
最終更新日 2019.01.06
登録日 2019.01.02
地球には二つの地球が存在する。
母なる地球と、巨龍の屍が大地となった地球。
巨龍の屍の大地は裂け、やがて五つの大陸を造り出した。
その地球の名は……
龍地球【ドラゴンアース】と呼ばれた。
龍地球へと物心付くか付かない幼子達が母なる地球から転移される。
その目的は二つで一つの地球を護る為。
母なる地球から転移された者達は地球を護る戦士へと成長する。
地球に住む者達は、転移された者達をこう呼んだ。
地球を股がける者【アースストライダー】と……
この物語は冒険、バトルあり、友情、師弟、恋愛ありの壮大な物語である。
三人の主人公が、それぞれの物語を進み、ひとつの壮大な物語へと向かいます。
様々な物語が交差し、壮大なる物語へとあなたを魅了する。
別作品 アースストライダー ドラゴンアース❲龍地球の秘宝❳ ドラゴンアース外伝❲死の魔女❳ とは全く違ったストーリーですが、これらの作品を読めば「ああ……なるほど」ってなるかもです。良ければ読んでください。
ゲームブックが好きなので、ゲームブックを産み出した二人の神に敬意を込めて自分の作品には、全てこの言葉を付けます。では……
【さあ、ページをめくりたまえ……】
文字数 55,004
最終更新日 2021.01.04
登録日 2020.08.03
ラストラリー。
いつかネット記事で読んだその現象が自分にも起きているんだと、目が覚めてすぐに察した。
ろうそくは消えるその瞬間に、
いちばん大きな炎になるという――――。
文字数 84,412
最終更新日 2026.05.11
登録日 2026.04.26
最強の勇者である高校生、田中実。彼はその勇者さによって異世界に呼び寄せられ、魔王に囚われた少女を救うことになった!
果たして勇者は襲い来る死のトラップを潜り抜け、見事魔王を倒せるのだろうか!
しかし読者の皆様にのみお教えしよう。上記のあらすじは主人公の主観がかなり入っている。実際のところ彼は普通の少年で、特に強くないのだ。現実に勇者などいない。むしろ貧弱である。そして頭は良くない。
よって彼はマンボウじみてすぐ死ぬ。
この物語はそんな誇大妄想癖に憑かれた少年が本当の勇者になるため正しい道を苦悩の末に突き進むファンタジック・アドベンチャー小説なのだ。
登録日 2017.03.25
同じ病院で産まれ、隣の家同士で育ち、常に一緒に成長してきた、千里と万里紗。
高校一年生になった二人の付き合いは15年になる、だからお互いの知らないことなんて無いし、勿論お互いがお互いに絶対の信頼を寄せている。
そんな二人は阿吽の呼吸で日々を過ごしたり、ちょっとしたトラブルを解決していく……かもしれない
そんな夫婦を越えた絆で結ばれている二人が過ごす高校生活はどんなものになるのかを書く物語
文字数 32,272
最終更新日 2021.01.25
登録日 2021.01.16
三島沙智は後輩と帰っている途中で道路に飛び出た女の子を助けてトラックに轢かれてしまう。
真っ暗な空間で神様に謝られた沙智は異世界転生を果たすことになるのだが…?
文字数 11,964
最終更新日 2021.05.24
登録日 2021.05.11
宮本 勝は転生者だ。
前世は現代日本に住んでいるどこにでもいる社会人なりたてホヤホヤの男だった。
でもトラックに轢かれて転生した。
そして彼は第二の人生を授かった。
そこも現代日本だったが。
ファンタジー要素が全く無ければ魔法もない、超能力もない。全くもって『普通の世界』だった。
宮本 勝は転生者要素を除けば普通の人間だ。
特に優れた能力はないし、重い過去を背負っている訳でもない。昔から仲良しの幼馴染はいるが、別にハーレムとは無縁だ。
環境も能力も普通が似合うだけの男。
だから普通に生きていこうと思った。
第二の人生を平凡なりに幸せで過ごしていこうと思った。
幼馴染が連れ去られるまでは。
彼は知らなかった。
この世界には魔法も超能力もあって、ファンタジーとは言わずとも空想じみた敵もいるという事も。
正義の味方みたいな組織も存在する事も。
そして彼自身にも特別な力がある事も。
二度目の死に際で力を発現した彼は叫ぶ。
転生時に覚えてしまった死に対する恐怖を超えて、幼馴染を救う為に立ち上がって彼は叫ぶ。
「変身!」
文字数 55,039
最終更新日 2024.11.14
登録日 2024.11.08
ダンジョンマスターになった俺
うねりがみ らんま
正直ものすごい大変です。
トラップにモンスター。風呂にトイレにベッドに、食べ物、飲み物。作るものがありすぎて、困ります!
文字数 11,833
最終更新日 2018.08.01
登録日 2018.03.06
エレメント・ルーズベルトは誠実な冒険者で、姉である子爵家の長女は高貴なる勇者として知られていた。
一方で、妹のサンシャイン・ルーズベルトは欲深く、浮気癖があり、姉に対抗心を燃やしていた。
ある冒険の途中、エレメントは妹が異界の王子であるロズウェルト・ニュートラルと密かに交わっている様子に遭遇します。
最初は信じ難い事だと思いましたが、疑念は確信へと変わっていった。
エレメントは掟と勇者の誇りを胸に妹と王子を問い詰めるると、名家と名譽と結びついた家族の絆が崩れ去り、エレメントは心に深い傷を負いました。
この出来事は姉にとって、冒険と試練の始まりでした。
エレメントは次第に新たな仲間達と共に、世界の謎に立ち向かいながら、自らの運命と勇者の道を模索する事になる。
文字数 683
最終更新日 2023.12.25
登録日 2023.12.25
本作はカクヨムで公開した「はるかかなた。」とその続編「初恋解呪。」を統合・再編集したものです。
「遥か彼方。編」-初恋は忘れられない…
楠木昇は人生最悪の結婚式に参列した。
新婦は元彼女の山野春香。新郎は山野春香の最初の彼氏で、その後付き合った昇から春香を奪い取った上田優雅。
最悪の挙式は、どれも昇に見せつけるような演出で、はやし立てからかい続ける共通の知人達。
そんな式の中、昇の中にはゲリラ豪雨の中、「ごめんね昇」「早く昇に会えていたら違っていたのに」と言った春香の顔と言葉がずっとあった。
泥酔して目覚めると、昇は12歳に戻っていた。夢と思いつつも、過去に亡くなった祖父母を救ったのをきっかけに、今度こそ春香と結ばれる未来を目指し、彼女と同じ中学校に進学する。
進学先を変えればうまく行くかと思われたが、そこには前回の世界では別の学校に通っていた、桜かなたとトラブルメーカーの一木幸平の姿があった…。
【外伝:かなたに風が吹くまで。】
人生最悪の結婚式に参列し、心身共に憔悴した楠木昇を癒した桜かなた。
かなたは昇を癒し、両想いとなるが、一木幸平の妨害で関係が壊されてしまった。
【外伝:一木幸平に風が吹くまで。】
幼い時からお笑い芸人になりたいという夢があった一木幸平。
だが、家族はそれを本気とは受け取らずにいた。
一木幸平は夢を認めさせるため、昇を追い詰めて笑い者にしようと執拗に狙っていた。
「初恋解呪。編」-初恋の呪いは解かれた。
双子の子を産み、子供たちの小学校最初の運動会の朝を迎えたい桜かなた。
かなたには、何度も12歳から人生をやり直しているという秘密があった。
始まりは未来の夫・楠木昇と添い遂げることだったが、挫折を重ね、やがて「老いて死ぬこと」が目標になった。
しかし双子を授かったことで、再び楠木昇との未来を目指すようになった。
何度もやり直す中、全ての記憶を持っているのはかなただけで、楠木昇は最初の人生、しかも限定的な記憶のみ、一木幸平は二度目にやり直すまでの記憶しかない。
これにより、負の連鎖、ドツボにハマってしまったかなたは、150年以上の努力を続けてきた。
今度こそうまくいかせると信じ、陰で動いていたかなた。だが突然、予想外のやり直しの風が吹いた。
だが、今回は今までとは何もかもが違っていた。
登録日 2025.07.04
アラサーOLの優樹は、過去のトラウマのせいで恋愛に後ろ向き。
友人に頼み込まれて合コンの幹事を引き受けるけれど、出遅れ感満載。
合コンに飛び入り参加の男友達である友紀との仲を疑われつつも、自虐交じりにありえないと断言。
けれど、彼はみんなの前で「今は友達でも、この先はわからない」なんて思わせぶりな発言。
その後、共通の知人の結婚パーティーで優樹はフルート演奏の余興、友紀はカメラマン役を任されることに。
練習のためにお互い協力し合うことになるが、二人で逢うとやたらと女子扱いをされ、口説き文句スレスレの言葉の数々に意識せずにはいられなくなって…
しかし優樹はトラウマの原因となった相手と再会してしまい、自信喪失。
友紀からのアプローチも素直に受け取れなくなってしまう。
今の自分では彼にふさわしくない。けど、過去のことを乗り越えたら、自分から好きだって伝えよう。
そんな想いで演奏に臨んだ優樹を待ち受けていたのは…?
R18は35話のみ。
不器用なアラサー男女が障害を乗り越えて結ばれるじれじれロマンス🎄✨
エブリスタより移植。約六万字。
過去作(https://www.alphapolis.co.jp/novel/326777595/790390598)のリメイク。
キャラ名は一緒ですが内容は一新しています。
文字数 60,105
最終更新日 2021.06.15
登録日 2021.06.05
2027年、かつて漫画家だった私は、その集大成となる作品の連載を目前としていた。
それは、大きく3つに分けられるシリーズを1つにまとめあげるというもの。
1つ目は、「空白」「鬼火」からなる「悪川シリーズ」と呼ばれる和風ファンタジーシリーズ…このシリーズは、古代や戦国時代の日本をモデルにした架空の土地を舞台に、魔族と人の争いを描き、最終的に人の勝利で終わった…他の2シリーズと比べると短命ではあったが、一番自由に描くことのできた作品だったと思っている。
2つ目は、「ナイト」「キング」「ルーク」という3作品からなるタイムトラベルもの。私は、シリーズ名を名付けていないが、ファンの間では「チェスシリーズ」と呼ばれている。神に抗う人を描いた作品で、雑誌掲載時は、人が神に勝利できる可能性を描いたが、単行本収録時に、この新作のために神に敗れたラストに変更した。
そして、
3つ目は、「GAME」「SAME」「VANE」からなるファンタジーシリーズ…元々、「GAME」「SAME」という作品は「空白」から連なる作品として構想されていて、古代に出現した魔物と神の争いを描くつもりであったが、「鬼火」で魔物との戦いの集結を描いたため、矛盾が生じてしまい、それを補完するために「VANE」を作り上げた。
そのために、いくつかの用語は、「悪川シリーズ」と共通している。神と魔物との戦いは、人と手を結んだ魔物たちに対し、神が手を引くところで終わっている。
そういった繋がりを好意的に思ってくれるファンは、多かったが、私としては、この「VANE」でも埋まることができなかった矛盾をどうしても埋めたかった。
そのために着想を開始したのが、この新連載「ポーン(兵士)」だった。
世界観を繋げるためのアイデアや、矛盾点を解消する方法は既に浮かんでいた…
しかし…しかしだ、肝心の主人公のアイデアが浮かんでいなかった。
この作品では、8作品の主人公全ての主人公と出会う必要があるというのに、どう考えても、これまでの主人公の性格や能力に似通ったものになってしまう。
悩んだ私は、家の裏にある堤防の道を散歩した。
深夜だというのに、慣れた道だからと懐中電灯どころかスマホすら持たずに歩いていた私は、散歩の道中、あるアイデアを思い付いた。
それをメモしようと、スマホを取り出そうとして、やっと自分が何も持たずに家を出た事に気が付いた。
アイデアを忘れる前に帰ろうと走ったのが悪かったらしい。私は、足がもつれてそのまま川へと堕ちてしまった。
気が付くと、私は自分が想像した「ポーン」の世界にいた。
文字数 88,485
最終更新日 2023.03.12
登録日 2022.12.15