「コー」の検索結果
全体で3,503件見つかりました。
超人。それは高い再生能力と身体能力を備えた、高次元の存在。
一部の超人は、加えて尋常ならざる能力を持つ。
ある者は火を吹き、ある者は万物を凍り付かせ、ある者は肉体を自在に変化させる。
能力を保有する超人は、そうでない超人に比べ、身体能力が劣る。
これは能力を保有・運用することにより、体力と精神力の消費が煩雑になるためである。
超人という特性は、先天的に獲得される場合と後天的に獲得される場合がある。
後者の場合、どのような要因が人間を超人へと変貌させるのか、その一切が謎である。
確かなことは、自死すらも選択肢にのぼる、底知れない絶望が精神を蝕む瞬間に、一部の人間は超人へと覚醒する。
唯一の弱点は脳。
脳を破壊されない限り、体力が尽きるまで頭部を起点に何度でも体を再生し、立ち上がる。
超人の特性は、その者の精神状態と密接に関連している。
目の前の障壁を打ち破ろうとする意志が強いほど、肉体は強靭になり、能力の出力は向上する。
超人は倒れない、心が折れるその瞬間まで。
文字数 7,672
最終更新日 2024.10.02
登録日 2024.09.24
「記録係なんてお荷物はいらない」
勇者パーティを支えてきた青年・ライトは、ダンジョンの最深部に置き去りにされる。
彼のスキル《記録》は、一度通った道を覚えるだけの地味スキル。
戦闘では役立たず、勇者たちからは“足手まとい”扱いだった。
だが死の淵で、スキルは進化する。
《超記録》――受けた魔法や技を記録し、自分も使える力。
そして努力の果てに得たスキル《成長》《進化》が、
《記録》を究極の力《アカシックレコード》へと昇華させる。
仲間を守り、街を救い、ドラゴンと共に飛翔する。
努力の記録が奇跡を生み、やがて――
勇者も、魔王も凌駕する“最強”へ。
文字数 159,758
最終更新日 2026.01.20
登録日 2025.12.08
"魔王ディコールが何者かに殺される"という予知を伝える従者マウラ。自分が手出し出来ないほどの存在を気にするが、予知では人物を特定することができなかった…。こうして、魔王ディコールは"自分を殺す人物"を探し始めるが…
体が子供に?神がスキルに?魔物が仲間に?
笑いあり、涙ありの物語 ー
果たして、魔王は殺されずに済むのか…
魔王ディコール、一体どうなる?
文字数 7,904
最終更新日 2018.12.07
登録日 2018.12.06
21歳の田中一彦は長距離配送トラックの運転手。
この会社に就職してから2年、毎早朝、茨城の製菓製造工場から、埼玉の中央配送センターに、製品化されたチューイングキャンディ〈ハイチュウ〉を運んでいる。
最近、ちょっとした楽しみと悩みがあった。
いつも同じ時間に、高速道路でしばし並走する、スッゲぇ可愛いトラックドライバーの娘がいて、一彦はときめくのだった。
どうにか会釈するまでの関係にこぎつけている。
しかし、そのトラックには、ライバル社のロゴがプリントされている。
彼女はチューイングキャンディ〈ぷっちょ〉を運搬しているのだった。
つまり、一彦と、その子・織尾リオは「ロミオとジュリエット」(のモンタギュー家とキャピュレット家)みたいな、それぞれの属する枠組みに惑わされる関係だ。
ある日、東日本で地震が起きた。
崩壊する高速道路を走っていた一彦も、トラックもろとも巻き込まれた。
トラックの荷は、荷台にキッチリ積まれた14万8000粒のハイチュウ。
ジャンクションの高架に亀裂が入り、トレーラーは落ちた。
一彦が最後に見た風景は、高架下の地面、ではなく、…緑のジャングルだった!
・・・端折って言おう。
目覚めた一彦は、17世紀のカンボジアにいた。
浅黒い肌の半裸の兵士に囲まれた一彦は、持っていたハイチュウを食べさせることによって、その時代には考えられない美味しさで兵士を屈服させ、
あれよあれよと王と謁見し、ハイチュウの<魔法>で、王宮への滞在を許される。
王宮には、日本の武士・森本右近太夫がいて、一彦は、この時代・地域の情勢を日本語で知ることが出来た。
カンボジア・アンコール朝は、隣国との戦乱の中にあった。
強国タイのアユタヤ朝には、一彦と同じ<甘味魔法>の使い手がいた。
その名はオリオリオ、魔法〈ぷっちょ〉の使い手だ。
オリオリオの脇には、日本出身の武士・山田長政がいた。
かくして、アンコール朝対アユタヤ朝の戦争、ハイチュウvsぷっちょの代理戦争が始まる。
一彦とオリオリオの「ロミオとジュリエット」的な恋は、はじまってさえいない・・・。
文字数 54,975
最終更新日 2020.02.20
登録日 2019.10.26
「祝福のキスから始まる、婚約の運命。」
癒しの力を持つ王女・リィナと、謎めいた猫耳青年アスト。
一夜の出会いと、祝福のキス。
それが「彼」を思わぬ方向に“元気”にさせたなんて……知らなかった。
8ヶ月後、政略結婚の相手として現れたのはーー彼!?
運命が巡る夜、ふたりの距離が一気に縮まっていく。
R18
文字数 107,033
最終更新日 2025.08.20
登録日 2025.07.01
毎週土曜日午後一時更新。
組長の敵討ちに失敗した男達は、路上で非業の死を遂げた。
思念体となった二本木修二は、闇の世界で、クレアと名乗る女性から突然のアプローチを受ける。
組長殺しの首謀者で、自分を殺した張本人、江田島源二郎が転生してきた、と。
想定外の力を持つ魔王となるやもしれない江田島を殺して欲しいと、懇願するクレア。
自分に失望し、世間の不条理に嫌気がさしていた二本木は断るつもりで、無茶な条件を突きつける……だがしかし。
『わかりました。私があなたの奴隷になれば、世界を救って頂けますか?』
――この物語は、口は悪いが心は熱く、情にゃ脆いが義理には堅い男、二本木修二の、ぼやきながらも本当に欲しかったものを手に入れる為に、『ピース・ベッテンコート』としての人生を生きる激動の半生を綴った、仁義なき異世界遊侠伝である。
登録日 2016.09.01
※絵が非常に雑でスミマセン※
お金持ちの家に生まれ、イケメンで頭も良い。そんな完璧少年の佐伯勝は今の生活に退屈していた。そんなある日、勝は不思議な力を手にいれる。
そんな勝の異世界日常系物語。
国を守るための軍隊、自警団を組んだマサルたちは、様々な仲間に会っていきます。
異世界で一緒に暮らす、自警団『トラウム』のメンバーたちと、騒がしい仲間たち。問題児扱いされながらも今日も必死に金を探しています。
(自警団は、本来の自警団とはちょっと違う感じなのでそこはお気をつけください(^-^)あくまでこの世界の自警団っつーことで・・・そこんとこ、よろしく。)
ネコミミが万永したり、子供ができたりする話。
登場人物
佐伯勝(マサル)
家はお金持ちの普通の高校生。現実世界では平凡を望んでいる。異世界でユーリやビアンカたちと出逢い自警団を結成する。
無自覚のどSで、金に目がない。普通にイケメン。
ビアンカ
白髪ロングヘアーの美少女。自警団『トラウム』のメンバー。貧相な胸を実は気にしている。基本自己中。子供っぽいが、他人の心情を読むことが得意。
ユーリ
藍色の髪の美少女。普段は優しくてお姉さん的存在だが、ものすごく短気。胸がデカイ。マサルのことが大好きだがからかうとキレる。
ビーズ様
マサルたちの住む国、ベルサイユ王国の女王様。見た目は完全に小学生だが、とっくに二十歳を越えているらしい。しゃべり方が特徴的。
チーム『ハナコーズ』
花子、華子、鼻子の三人組自警団。トラウムに邪魔されることがしばしば。ちなみに鼻子だけ顔が残念。
西道亜香里
勝のクラスメート。隣の席で勝のことを何かと気にしている。
海藤君。
勝のクラスメート。前の席。
ピンクブーメランパンツおじさん
ピンクブーメランパンツのおじさん。割りと強い。
ザバブ
ネコミミオタク。ヤバイ薬を売っている。
「トラウム」
常に金ほしさに暴れる三人組(?)の自警団。問題行動の連続で、よく怒られる。
文字数 66,305
最終更新日 2016.12.28
登録日 2016.11.18
レノはおっさんだ。
膝どころか腹にも腕にも矢を受けて体はボロボロ。
楽なクエストばかりをやっていたら、指が沈むぽっこりお腹に。
そんなレノは冒険者引退を宣言して最後のクエストに向かう。
そのクエストの最中、物忘れが激しい女神から自分が転生していた事を知ると、「今更かよぉぉ!!」とショックを受ける。
そんな彼の前に現れた女騎士リリス。
リリスはレノの姿を見ると、突然下着姿になって負けを宣言した。
「これは同意の上の敗北です。大丈夫です」
と。
無気力自堕落おっさんと、負けたがり女騎士の無差別転移スローライフラブコメ、ここに開幕!
文字数 11,210
最終更新日 2024.03.11
登録日 2024.03.07
世界は平等を受け入れた。世界は格差を受け入れた。生まれた私たちの感情は世界に受け入れられるのか? この国で暮らす我々の恋愛感情は果たして。
文字数 5,203
最終更新日 2025.11.22
登録日 2025.11.18
文字数 10,160
最終更新日 2026.01.31
登録日 2026.01.27
アルフレッド・ワトキンスは古代遺跡を繋ぐと直線で結ばれていることに気付き、更には、その直接には神秘的な力が宿っていることを発見した。
『レイライン』と名付けられた神秘的な力を巡って彼の曾孫、アーサー・ワトキンスの冒険が始まろうとしていた。
文字数 10,563
最終更新日 2019.03.18
登録日 2019.03.08
彼女いない歴イコール年齢。絶望的なセックス不足の入間裕貴。学歴クソカスニートの彼は自分の力量も知らぬ間にテキーラをショットで飲んでしまう……。
裕貴が目覚めるとそこは……!
文字数 2,890
最終更新日 2020.01.01
登録日 2019.12.30
乗り越えるとは
やり過ごすこと。
やり過ごすために戦略に頭を使う。
戦略を練る。やり方を工夫する。ってことに頭を使う。という戦略。
↓↓
嫌がる自分、苦しがる自分を憎む。と決めてしまう戦略。
・嫌がる自分、苦しがる自分をいたぶってやることを目標にする。
・嫌がる自分、苦しがる自分をいたぶってやる戦略を練る。
↓↓
生死の境という魅惑の別世界。への戦略。
・生死の境という魅惑の別世界。を目標にする。
・それを目指している仲間に思いを巡らす。
・それを目指している別ルートに思いを巡らす。
↓↓
嫌なこと、苦しいことって快感。って決めてしまう戦略。
↓↓
嫌なことには目標にする価値がある。って決めてしまう戦略。
・そうなったら嫌だってことを目標にする。
↓↓
嫌なこと、苦しいこと って快感って言い聞かせる戦略。
↓↓
https://ka2.link/situke/betusekai/#b
↓↓
https://ppkki.link/ppc/archives/3801/#%E3%80%8211%E3%80%82
「“決めてしまう“のカラクリ」を利用してやってること。その 1. 2023・2
https://www.ka10.xyz/suriru/kunren-10/#%E3%80%8211.
「“決めてしまう“のカラクリ」を利用してやってること。その 2. 2023・2
https://ka2.link/situke/hukyuu-5/#a.
「“決めてしまう“のカラクリ」を利用してやってること。その 3. 2023
https://www.ka10.xyz/suriru/rozyouraibu-2/#.a
みんなが苦しい状況をやり過ごせる人間になったら
国防も 自分の国の経済も 生活の安定も
"ま、いっか" ってなると思いませんか?
これから戦場が、死刑が、拷問が 待ってる っていう人。
↓↓試してください。
ためらわずに行動できて
苦しい状況をやり過ごせる人間になりたい人。
↓↓試してください。
「"決めてしまう"のカラクリ」
返信メールで配ってます。
boodaa4441@gmail.com
活動支援
↓↓ここからとか
https://note.com/nakayamate/n/n6d68397d96d9
↓↓ここからでも
活動支援 1000円とか
銀行名 三菱UFJ銀行
支店名 中野駅前支店
口座番号 1751727
口座種類 普通
口座名義 ヤマザキケンジ
金融機関コード0005
店番 552
文字数 2,759
最終更新日 2023.02.24
登録日 2023.02.24
フィクションです。実在の人物や団体などと関係ありません。
この物語の内容を絶対に真似しないでください。
この日常を変えたい。危ないと分かっていても変えたいこの気持ちが伝わりますように。
文字数 4,227
最終更新日 2023.05.20
登録日 2023.05.20
名古屋に本社を構える大手興業の山鍋興業の秘密会議室。
その会社の社長である山鍋清彦はある大きな悩みを抱えていた。
そしてその悩みの解決策として、犯罪コーディネーター兼プランナーのレントに前金一億円、成功報酬三億円で契約を結ぶ事にした。
一方、東京の私立秀明館高校には親の転勤の都合に御神蓮司が転校し、直ぐに同級生の大谷亜理紗と秋山妙子、半藤貴新と昵懇した。
御神が転校して来て三週間が経ち、御神の名古屋の友人の山鍋清彦の娘、山鍋佳純と山鍋興業の社員の笹野誠が婚約する事になった。
笹野誠の兄で東京に本社を構える大手興業の山光興業の部長の笹野透が主催者の、山光興業が名古屋の金山に開業するスカイタワーというホテルのオープンパーティーに御神が招待される事になった。
その同行者達として同級生の秋山妙子、大谷亜理紗、半藤貴新、同じく同級生の三堂賢悟、宮内守もそれに参加する為、名古屋に行く事になった。
御神一行は道中、佳純と出会い、目的地まで着き、その見上げた先には山光興業と大手商社積王商事が共同出資した山光興業のスカイタワーと積王商事のグランドタワーから成る高さ百五十メートルを超える二つのホテル、名称ツインホテルがあった。
ホテル内から両ホテルを行き来出来るのは、三十階にある二つのホテルを結ぶ渡り廊下しか存在しない。
二つのホテルのオープンパーティーは、同日の同時刻で開始されるとの事だった。
御神一行はオープンパーティー会場に向かうが、その途中突然後ろの方を歩いていた半籐が渡り廊下の扉が二枚共開いている事に気付き、グランドタワーへ興味を持ち、行きたいと言い出し、亜理紗と三堂がそれに付き合わされ実際に行く事になった。
しかし、スカイタワーへ戻ろうとしたが、その時には透が既に施錠した後で、三十階から戻れなくなってしまい、外は豪雨の事でそのままグランドタワーのオープンパーティーに参加する事になった。
しかし、その最中、唐突に両ホテルでハイジャック事件が発生した。両ホテルのハイジャック犯達の目的は共通で不明で、それを訊いたら者は直ちに打ち殺すとの事。
両ホテルの人質達は二手に分かれて貰い、その人質のランクをクジ引きで決める前代未聞の事が起こった。
文字数 171,544
最終更新日 2023.08.13
登録日 2023.07.29
こちらはサンタむら
もうすぐクリスマスなので、サンタおじさんたちはおおいそがしです。
そんななかに、たいかくがひときわおおきくてくろぶちメガネをかけているブッチーさんがいます。
おっとりしていて、きのやさしい…なんだかいっつもねむたそうなかおをしています。
そんなブッチーさん!ことしはおおきいプレゼントのはいたつをまかされました。
ブッチーさんはたいかくがおおきいのでちからしごとはだいかつやくなのです。
それにしても、ことしははやりなのか?
ブッチーさんよりもおおきなクマのぬいぐるみのちゅうもんがおおいことおおいこと。
ブッチーさんはプレゼントをせおって、ソリにつみこもうとしましたが、なにしろおもくってドスンとひっくりかえって
しりもちをついてしまいました。
アイタタタ…これはどうしたもんか。
さてクリスマスとうじつ。
ブッチーさんはいっしょうけんめいにソリをはしらせました。
とうちゃくしたのはおんなのこのおうち。
えんとつがないので、まどのカギがあいていました。
なかをのぞくと、おんなのこがスヤスヤとねむっており、つくえのうえにはてがみとコーヒーとクッキーがおいてありました。
ブッチーさんはプレゼントをせおってまどにあしをかけました。すると、またやってしまいました。
プレゼントのおもみでうしろにひっくりかえったのです…
ひっくりかえってカエルのようになったブッチーさんは、どうにもこうにもおきあがれません。
てあしをバタつかせてがんばることすうじかん…なんとかおきあがれました。
そうこうしているうちに、あたりはあさひがのぼりはじめました。
あわてたブッチーさんは、こんどはまどからじぶんがさきにはいりました。
てがみをよみ、コーヒーとクッキーをいただきました。
それからプレゼントをかかえてまどからそっといれました。
まどをしずかにしめて、ほほえみながらブッチーさんはホッとひといきつきました。
ことしもまにあった…
ブッチーさんはまたソリをはしらせました。
あさひがかんぜんにのぼりきったころ
いえのなかでは、おんなのこのかんせいがひびき、えがおがかがやきました。
にわのそとでは、ゆきのうえになんだかおおきなあなのようなものが…
それがなんなのかは…ナイショ。
文字数 916
最終更新日 2018.12.19
登録日 2018.12.19
珈琲好きな渡辺くんが遭遇した、不思議なお店【あ~る珈琲】。
そこにはイケメン店長と、癒しの空間と、極上の珈琲と、何より不思議な生物が居るっぽい。
それはどうやら『コーヒー好き』にしか見えないモノのよう。
珈琲に関する豆知識も随所に織り交ぜながら、大学生の渡辺くんが、一目惚れした女の子を落とそうと頑張ります! ある意味、渡辺くんの成長物語でもある本作。
大好きな珈琲と幸せ空間を確保する為バイトを始めた渡辺くんが送る、魅惑の珈琲エンタテインメントです!
登録日 2015.07.10
夜の帳が下りた、東京の片隅。喧騒からは少し離れた、古いレンガ造りの建物の横に、23歳の木山タカオは立っていた。彼の隣には、小さなアンプと、開けられたギターケース。その中には、数枚の小銭と、手書きの「木山タカオ - 届く歌を求めて」というサイン。
タカオは、いつものように、どこか物憂げな表情でアコースティックギターの弦を爪弾く。彼の歌声は、夢と現実に折り合いをつけられない自分自身の、中途半端な焦りをそのまま映し出していた。
冷たい夜風が、彼のデニムジャケットの襟を揺らす。タカオは、いつか古典の授業で聞いた、その儚い歌を思い浮かべた。
“花の色は うつりにけりな いたづらに……”
その一首が、彼自身の、色褪せていく日々と重なった。タカオは、自然と、その歌に自分だけの、少し寂しげなメロディーを乗せ始める。
“Hana no iro wa, utsurinikerina, itazurani……”
彼の指が、弦の上を滑る。歌声は、彼自身の心から、夜の空気へと溶け出していく。
その時だ。
演奏の途中、ひとりの女性が立ち止まる。
タカオは、彼女を見た瞬間、時間が止まったかのような錯覚に陥った。
黒髪。白い肌。しかし、何よりも彼を硬直させたのは、彼女が纏っているものだった。
現代の服ではない。それは、何重にも重ねられた、豪華絢爛な絹の衣――十二単(じゅうにひとえ)。紅、紫、金、緑……。夜の街灯の下で、その鮮やかな色彩は、まるでそこだけが平安時代の宮廷であるかのように、異様な存在感を放っていた。
彼女の瞳には、千年の時を超えて語り継がれてきたような、深い哀しみが宿っている。
タカオは、驚きと混乱でギターを弾く手が止まりそうになったが、歌を止めることはできなかった。
彼女は、じっとタカオを見つめている。彼女の瞳は、タカオの歌声の奥にある、彼自身の魂を見つめているようだった。
そして、彼女は静かに、しかし、その場の空気を一瞬にして変えるような声で、呟いた。
「……わが歌……」
その瞬間、タカオの指が完全に止まった。
千年の時を越えて、小野小町が現代に現れた。彼女自身の詠んだ歌が、“音”として、目の前の若者の声で蘇ったのだ。十二単の豪華な色彩が、夜の東京の街角で、静かに、そして圧倒的な違和感を持って、二人の運命の出会いを告げていた。
文字数 42,177
最終更新日 2026.05.07
登録日 2026.03.19