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〜義経と弁慶の関係は、普通の主従ではなかった〜
この物語は英雄義経の軍記ではありません。
父代わりの存在に愛されながら、兄の情愛を求め続けた主と、その危うさをそばで見つめ続けた従者の記録です。
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五条の大橋で牛若に完敗した荒法師の武蔵坊弁慶は、命果てるその時まで彼を守ると誓う。
だが、主君となった牛若――源義経が求めていたのは、家来の忠義ではなかった。
幼くして父を失い、孤児同然に育った義経は、自分を愛してくれる肉親の幻影を、戦乱の世で探し続けていた。
奥州では藤原秀衡に。 鎌倉では実兄の源頼朝に。
宇治川、一ノ谷、屋島、壇ノ浦――義経の無垢な輝きは戦場を突き抜け、平家を追いつめ、同時に鎌倉の秩序を静かに揺るがしていく。
伊勢三郎、佐藤兄弟、梶原景季、畠山重忠――周りの男たちが次々と義経の輝きに魅入られ、我欲を忘れて身を投じていく。彼らの熱狂は、もはや忠義というより、信仰に近かった。
戦場で命を投げ出す突撃を繰り返す義経。それは兄に振り向いてもらうために、自らの命を供物として差し出し続ける行為でもあった。
そばにいる弁慶の方は振り向かず、義経は愛を求め続ける。
その姿を見守るうちに、弁慶の忠誠は、いつしか別のものへと姿を変えていく。
源平の戦乱を駆け抜けた、愛を求める者と、その影となった者の物語。
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弁慶の目に映る世界だけを描いた、新しい形の義経ものがたりです。
一ノ谷の奇襲、屋島の暴風渡海、腰越状、任官問題――義経にまつわる有名な出来事を、史料の隙間から新しい光を当てて描いています。
第12回歴史・時代小説大賞に応募中です。
文字数 367,109
最終更新日 2026.06.17
登録日 2026.01.19
『鳥籠を脱した少女が観た世界は、本よりも遥かにあざやかだった――』
名門相楽のお嬢様・憩は、窓から脱走を繰り返すおてんば娘。
閉ざされた世界で生きてきた少女の願いは、
みんなと同じように『普通の生活』を送ること。
その想いを護るのは、個性豊かな『白銀(しろがね)』の仲間だった。
憩の兄で頭脳明晰。だけど重度のシスコンリーダー・旭
旭の同期でおちゃらけ担当。誰よりも仲間思いな男・漣
不器用な想いを抱える、面倒見のいい幼なじみ・朔夜
雪のように儚い美青年。だけどどこか影のある・千歳
憩はこの4人とともに『初めて』を知っていく。
誰を想うのか。誰を護るのか。誰を救うのか。
そして、何を選ぶのか――。
任務を通して、5人の関係性は変化していく。
少女が持つ金色の宿命を、運命に変えるために――。
*総集編から3分で第3折をお読みいただけます*
【第2帖―銀嶺(ぎんれい)の秘鑰(ひやく)― 晩夏開幕】
文字数 270,424
最終更新日 2026.06.19
登録日 2025.12.30
『夜蝶綺譚』へようこそ
タイトルは作者としては『よるのちょうきたん』と呼んでおります。
1931年〜1932年の上海を舞台に、時代の波に翻弄されながらも裏の社会で生きるものたちを描きます。
関東軍という名称について少々説明させていただきます。
今でいう深圳(当時の奉天)の南から大連という都市辺りまでを当時関東州と呼んでいました。
その大連を本拠地にした日本陸軍のことを『関東軍』と呼びます。日本の関東地方は関係ありません。
かなり強気な部隊で、日本本国の軍部・政府の言うことなどは聞きもしない独立した行動をとる一派です。
満州事変も上海事変もこの部隊がやりました。
登場人物紹介
安堂愁一 (あんどうしゅういち)
当話の主人公。日中ハーフで娼館「夜蝶楼」に住んでいる。文筆業をしている。
娼館では主に『男手』として存在しているが、新人娼妓に閨の作法や男子には男同士のあれこれを教えたりもしていて、元娼妓でもあった。
実は現オーナーである。
24歳 173cm
泰然(タイラン)
裏社会を生きるチームのリーダー。冷酷なまでに人を殺める事に罪悪感がない。むしろ楽しそうであり、少々人格が破綻している。
愁一との関係は…?
星宇(シンユー)
愁一がいる娼館の娼妓。泰然のチームの一員。この子も過去の出来事で殺人に罪悪感を感じないという壊れた感情を持っている。
中国人16歳 164cm
上野征尋(うえのゆきひろ)
日本海軍の少佐。海軍の特務の人間。有能で、この時期に起こっている中国での出来事に悉く関わっている人物。上海にいるときは週に2回も愁一のいる店に通う。 年齢不詳 181cm
楊鋭泰(ヤン・ルェイタイ)
泰然のアヘン売買に関わる青幇の一派の幹部。上野に異常なまでの執着心を持っている。理由は様々だが、星宇に言わせると上野がいい男だかららしい。一理あるがそれではない感じ。中国とフランスのハーフ 30歳 176cm
黄力行(ホアン・リーハン)
泰然のチームの力仕事を担う。港で荷役の仕事に就き、一方で泰然の仕事の手伝いをしている。小心者ではあるがケンカっ早いという特性があり、喧嘩は強い。まだ年若い星宇を気にかける。中国人 26歳 178cm
イワノフ ロシアからの亡命者。泰然のチームの情報提供者、及び金庫番。普段は焼き芋を売っているので、みんなからは『焼き芋屋』と呼ばれている。ロシア人とどこかのハーフっぽい 28歳 180cm
ほぼこの方達で話が進んでゆきます。よろしくお願いいたします。
とうこ
文字数 131,946
最終更新日 2026.06.19
登録日 2026.04.11
時代小説を普段読まない人も楽しめるかな?と思い、わりと振り切って書いております。モデルは中沢琴さんですが、あくまでもモデルと設定をお借りしているだけです。時代小説風幻想譚です。史実の登場人物は史実通りには動きません。少し悩みましたが、現代用語※カタカナ も使用しております。
あらすじ
文久三年、春。神道無念流の道場の娘、中沢琴は、将軍警護のための「浪士組」に参加する単細胞の兄を追いかけ、髪を切り落とし胸に晒を巻いて、男装の剣士「琴次郎」として上洛の旅に紛れ込む!
なぜか道場に住み着いている三毛猫の縞まで同行することに。男装サバイバルは、毎日が絶体絶命。さらに、試衛館の天才剣士、沖田総司には最初から女だと見抜かれている気配が濃厚で、心臓が休まる暇もない。
なんとか京都へ辿り着くも、浪士組はまさかの空中分解。琴と兄は江戸へトンボ返りし、江戸市中を警備する「新徴組」に入隊することになる。
琴は、自分でも知らなかった「怪異が視える体質かも?」という特技を生かし「新徴組かくりよ班」として夜回りに勤しむ日々。そして、あやかしが跋扈する夜の江戸で、美しい半妖の青年・霧彦と出会う。昼間は人間の姿だが、夜になると犬耳が現れる霧彦。
そんな折、江戸の町を騒がせる連続襲撃事件が発生。琴は縞や霧彦と共に事件の謎を追うが、そこへなぜか京都にいるはずの沖田が「お使いのついでですよ」と飄々とした笑顔で江戸へ現れる。
琴のピンチには容赦なく底知れない剣を振るう沖田と、琴にだけは一途な霧彦にくわえ、飼い猫の縞まで猫耳少年に人化する始末。三人の護衛(?)に挟まれ、恋愛にはからっきし鈍感な琴の夜回りは大混乱しつつ「かくりよ班」は事件解決に挑む。どんなに時代がうねりを上げても、得体の知れない異国のバケモノが現れても、彼女のやることは変わらない。
大好きな江戸の町と騒がしい家族たちを、己の剣一つで守り抜くのみ!
文字数 94,125
最終更新日 2026.06.21
登録日 2026.05.30
平安の京、按察使の大納言家に仕える女房・揚羽は、美しく奥ゆかしい小百合姫の将来を心から案じていた。いつか麗しい貴公子に見初められ、誰もが羨む良縁を結んでほしい——そう願い、日々奔走する。
しかし、小百合姫が求めてやまないのは、貴公子ではなく、幼い頃からそばにいる揚羽自身だった。
数々の求愛をことごとく拒み、揚羽にだけ熱烈な想いを寄せる姫の行動に、揚羽は困惑しながらも「普通の恋」をさせようと画策する。
ある夜、揚羽が手引きした夜這いの相手——近衛少将・藤原尚夜は、噂に違わぬ美男子だった。完璧な縁と思いきや、姫は冷たく拒絶し、さらには揚羽こそが自分の想い人だと堂々と宣言してしまう。
「それでも好きです!」と諦めない尚夜まで巻き込み、三角関係はますます混乱を極めて……。
古典『虫めづる姫君』をひねった、ちょっとおかしくて甘酸っぱい百合コメディ。
文字数 6,886
最終更新日 2025.12.29
登録日 2025.12.29
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