「砕けて」の検索結果

全体で15件見つかりました。
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BL 完結 短編 R15
毎月24日は覚悟の日だ。 学校で少し浮いてる三倉莉緒は王子様のような同級生、寺田紘に恋をしている。 教室で意図せず公開告白をしてしまって以来、欠かさずしている月に1度の告白だが、19回目の告白でやっと心が砕けた。 諦めようとする莉緒に突っかかってくるのはあれ程告白を拒否してきた紘で…。 寺田絋 自分と同じくらいモテる莉緒がムカついたのでちょっかいをかけたら好かれた残念男子 × 三倉莉緒 クールイケメン男子と思われているただの陰キャ そういうシーンはありませんが一応R15にしておきました。 お気に入り登録ありがとうございます。なんだか嬉しいので載せるか迷った紘視点を追加で投稿します。ただ紘は残念な子過ぎるので莉緒視点と印象が変わると思います。ご注意ください。
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小説 183 位 / 185,552件 BL 32 位 / 24,064件
文字数 15,261 最終更新日 2024.06.14 登録日 2024.06.14
BL 連載中 短編
公爵家の3男として生まれた俺は、家族から憎まれていた。 母が俺を産んだせいで命を落としたからだ。 俺は生まれつき魔力が多い。 魔力が多い子供を産むのは命がけだという。 父も兄弟も、お腹の子を諦めるよう母を説得したらしい。 それでも母は俺を庇った。 そして…母の命と引き換えに俺が生まれた、というわけである。 こうして生を受けた俺を待っていたのは、家族からの憎しみだった。 父親からは居ないものとして扱われ、5つ上の長兄からはゴミのような目で見られ、 3つ上の次兄からは人殺しだと罵られ…。 最低限の食事は与えてくれたおかげで、なんとか生きてはいた。 が、それ以外は物置のような部屋に放置されていたのである。 赤子を1人で放置なんて、有り得ないよな? 対外的には「生まれつき身体が弱く、外に出せない」と言っていたようだが、 正直、そのまま死んでくれれば、とでも思っていたのだろう。 1人ぼっちの部屋には、時折兄弟が来た。 といっても、俺の様子を見に来たというわけではない。 俺を罵るためだ。 言葉の中身はよくわからなかったが、自分に向けられる敵意と憎しみは感じた。 ただ悲しかった。辛かった。 だれでもいいから、 暖かな目で、優しい声で俺に話しかけて欲しい。 ただそれだけを願って毎日を過ごした。 物ごごろがつき1人で歩けるようになると、俺はひとりで部屋から出て 屋敷の中をうろついた。 だれか俺に優しくしてくれる人がいるかもしれないと思ったのだ。 召使やらに話しかけてみたが、みな俺をいないものとして扱った。 それでも、みんなの会話を聞いたりやりとりを見たりして、俺は言葉を覚えた。 そして遂に自分のおかれた厳しい状況を…理解してしまったのである。 兄たちがいつも言う言葉の意味も、ようやくわかった。 「まだ生きているのか。お前なんて死んでしまえばよかったのに」 (ぼくはかあさまをころしてうまれたんだ。 だから、みんなぼくのことがきらいなんだ。 だから、みんなぼくのことをにくんでいるんだ。 とうさまも、にいさまも、ぼくがしんだほうがいいとおもっているんだ。 ぼくは「いらないこ」だった。 ぼくがあいされることはないんだ。) この時、「僕」は「俺」になった。 わずかに縋っていた希望が打ち砕かれ、絶望し 僕の心は砕けてしまった。 そして前世の俺「須藤卓也」の記憶が蘇ったのである。 「いやいや、俺が悪いんじゃなくね?」 こうして俺は「家族に捨てられた僕」から「家族を捨てる俺」になった。 憎まれ3男の無双! 初投稿なので、細かな矛盾などは許してね!
24h.ポイント 6,332pt
小説 246 位 / 185,552件 BL 45 位 / 24,064件
文字数 8,896 最終更新日 2024.06.15 登録日 2024.06.15
恋愛 完結 長編 R18
第17回恋愛小説大賞にエントリーしています。 オルランディア王国の片隅にある、メルカトという田舎町の、町はずれの森の中にある一軒家。 刺繍専門のお針子ナディアは、そこで一人で暮らしていた。 娼婦の娘と蔑まれているナディアは、七年前に育ての親のおばあちゃんが亡くなり、そのすぐ後に婚約者のサミーが徴兵されてしまってから、仕事以外で会話をする人もいない。 必ず帰ってくると固い約束を交わしたサミーは、魔物討伐で活躍したことで平民ながらも英雄将軍と呼ばれるようになっていた。 そんなある日、サミーが結婚するという記事が大きく新聞に掲載され、ナディアの心は砕けてしまった。 傷心のナディアが家に帰ると、庭先に黒い大きななにかが落ちていた。 熊でも魔物でもないそれには、若い男性の顔がついていた。 それぞれ別の意味で捨てられた男女が惹かれあっていくお話です。 最後はハッピーエンドになります。 R18シーンは予告なくはいります。 毎日8時と20時に更新します。 ムーンライトにも投稿しています。
24h.ポイント 163pt
小説 7,503 位 / 185,552件 恋愛 3,536 位 / 56,280件
文字数 184,871 最終更新日 2024.01.01 登録日 2023.08.05
偽物妃×偽物皇帝 大切な人のため、最強の二人が後宮で華麗に暗躍する! 「娘娘(でんか)! どうかお許しください!」 今日もまた、苑祺宮(えんきぐう)で女官の懇願の声が響いた。 苑祺宮の主人の名は、貴妃・高良嫣。皇帝の寵愛を失いながらも皇宮から畏れられる彼女には、何に代えても守りたい存在と一つの秘密があった。 守りたい存在は、息子である第二皇子啓轅だ。 そして秘密とは、本物の貴妃は既に亡くなっている、ということ。 ある時彼女は、忘れ去られた宮で一人の男に遭遇する。目を見張るほど美しい顔立ちを持ったその男は、傲慢なまでの強引さで、後宮に渦巻く陰謀の中に貴妃を引き摺り込もうとする——。 「この二年間、私は啓轅を守る盾でした」 「お前という剣を、俺が、折れて砕けて鉄屑になるまで使い倒してやろう」 3月4日まで随時に3章まで更新、それ以降は毎日8時と18時に更新します。
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小説 17,871 位 / 185,552件 キャラ文芸 156 位 / 4,338件
文字数 167,903 最終更新日 2023.10.18 登録日 2023.03.03
恋愛 完結 長編 R15
異世界転移したと思ったら何故か魔王様に娶られてしまった一般人のお嫁様が、少々独占欲強めでヤンデレ気味な魔王様との送る悪魔城ライフのお話。魔王様が、お嫁様大好きのおバカさんです。 ※お嫁様の口調がかなり砕けています。また、視点切り替えが複数あります。糖度は高めですが、後半に残虐な表現が入ります。苦手な方はご注意ください。  長めの連載を予定しておりますので、お時間がございましたらたまに覗いていただけると幸いです。
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小説 538 位 / 21,297件 恋愛 193 位 / 4,939件
登録日 2018.11.15
BL 連載中 長編 R18
偉大なる創造神は世界を創り上げるとその行く末を子に託し、新たな世界を創造するために時空を超えて旅立った。 残された半神たちは世界の神となるために争いを始め、激しい紛争に耐えられなくなった世界はやがて細かく砕けてしまった。 『砕けた世界を一つに纏め統治した者がこの世界の神となる』 世界に神の力を受け継ぐ者は一人で良い。半神の兄弟達は世界の神となるべく争いを繰り返していく。 そこに愛など存在しない筈だった。
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小説 185,552 位 / 185,552件 BL 24,064 位 / 24,064件
文字数 77,591 最終更新日 2021.12.13 登録日 2021.10.01
SF 連載中 長編
SURVIVOR 2002年3月4日 子供の頃 よく弟はクローゼットにお化けがいると言った。 俺は兄として勇敢な姿を弟に見せるためにクローゼットの扉を開け弟に言った。 幽霊なんかいないと。 きっと母を早くに失ったせいで弟は幽霊がいるなんて妄想を始めたんだろう。 弟は母が死んだ日に赤髪の男を見たと言っていた。 周りの大人は誰一人信じなかった。 もちろん俺もだ。 6歳にもなって幽霊に怯える弟は可愛いが毎回こうだと俺が参ってしまう。 ただ母の死因は不自然だった。 目から血を流し身体中の骨が砕けていたらしい。 医者が言うにはこんな死に方は初めて見たと言っていたそうだ。 母がいなくなり俺たちは2人きりになってしまった。 父は俺が産まれてすぐに出て行き家族3人だった。 だけど3人で充分だった。 だが今は2人だ。 だから弟は俺が守ると決めた。 あの晩は満月だった。 いつもの様に近所の犬は鳴き、親戚のおじさんとおばさんは喧嘩していた。 そしていつもの様にクローゼットに怯える弟。 だがこの晩は違った。 いつもの様にクローゼットを開け弟に幽霊なんかいないと言ったその時 黒い腕が俺の身体を掴んだ。 俺は不思議なことに恐怖を感じなかった ただただ意識が朦朧としていく中で母の叫び声と赤髪の男が母に何かしているのだけが見えた。 次に目が覚めた時弟は泣きながら俺に抱きついていた。 弟は一言俺に言った。 赤髪の男が母を殺したと。 その日を境に俺は幽霊を信じる様になった。
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小説 185,552 位 / 185,552件 SF 5,154 位 / 5,154件
文字数 1,408 最終更新日 2018.01.09 登録日 2018.01.08
恋愛 完結 長編 R15
「力を失いかけた聖女を、いつまでも生かしておくと思ったか?」 聖女の力を使い果たしたヴェータ国の王女シェラは、王となった兄から廃棄宣告を受ける。 死を覚悟したが、一人の男によって強引に連れ去られたことにより、命を繋ぎとめた。 シェラをさらったのは、敵国であるアレストリアの王太子ルディオ。 「君が生きたいと願うなら、ひとつだけ方法がある」 それは彼と結婚し、敵国アレストリアの王太子妃となること。 生き延びるために、シェラは提案を受け入れる。 これは互いの利益のための契約結婚。 初めから分かっていたはずなのに、彼の優しさに惹かれていってしまう。 しかしある事件をきっかけに、ルディオはシェラと距離をとり始めて……? ……分かりました。 この際ですから、いっそあたって砕けてみましょう。 夫を好きになったっていいですよね? シェラはひっそりと決意を固める。 彼が恐ろしい呪いを抱えているとも知らずに…… ※『ネコ科王子の手なずけ方』シリーズの三作目、王太子編となります。 主人公が変わっているので、単体で読めます。
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小説 185,552 位 / 185,552件 恋愛 56,280 位 / 56,280件
文字数 166,189 最終更新日 2021.04.30 登録日 2021.02.19
流星が砕けて失恋した日、変人と噂の遠影くんと初めて言葉を交わした。
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小説 21,297 位 / 21,297件 ライト文芸 399 位 / 399件
登録日 2020.04.24
恋愛 完結 長編 R15
一夏の恋日記。 主人公の彼方 夏/かなた なつは、女性専門風俗店で働きお金を稼いでいく。 そのお金で美術専門学校に通い、新しい友達も出来たけれど、高校生の時に付き合っていた彼女の莉李が忘れられずにふとした思い出で寂しくなる。 けれどその寂しさを埋めるために誰かを代わりに置こうとは思わず1人で過ごしていると、ある子に手を引かれ自分の隠していた気持ちを見せるお手本を見せてもらい、自分の気持ちを伝えたい子に伝え始める。 ひとなつの恋にひかれるよ。 もう一度、この手で描くために。 将来のため、君のため、自分のために。 自らの身体だけでなんとかしてきた主人公。 けれど何も芽生えないあの身体に触れることで自分の本心は溶け出し、空気に触れ死んでいく。 批判されると分かっていても、自分がやりたい事のため、生きていくためにはそれをしないといけない。 そして、今日もまた 何でもない人たちと脆く儚い愛を語り、 大切な人たちには砕けても煌めき残り続ける愛を届けられずに日々を過ごしていく。 1話ずつ、オススメの曲を紹介しています。 Spotifyにプレイリスト作りました。 https://open.spotify.com/playlist/08yh0OwB5etrXXEC5LuMJY?si=N-f-0URyRPimdYKj-A2myw&dl_branch=1 サイドストーリーの«一なつの恋»もあります! ・カクヨム ・小説家になろう ・魔法のiらんど ・ノベルアップ+ にも掲載しています。
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小説 185,552 位 / 185,552件 恋愛 56,280 位 / 56,280件
文字数 397,450 最終更新日 2021.09.01 登録日 2021.06.30
ファンタジー 完結 ショートショート
握った拳の中に光が生まれる。透けた光は拳を紅く染め、なお余る光は指の隙間から逃げ出そうとする。その光を握り潰すかのように、僕はいっそう手に力を込めた。 だんだんと強くなる光の中に何か押し返すものを感じる。 それを確かなものにするために握った手の中に、ひやりとしたドス黒い鉄の棒が現れた。 「よしっ、きたっ! 」 「チッ、面倒だ。」 隙を与えまいと、『Mark.5』は奇声とともに間髪いれず殴り続けてくる。 なんとか、右手に握った黒鉄の棒で弾くものの、その長身が生み出すポテンシャルは、拳の一発一発に重みを与える。 「形態変化:盾! 」 残像を残しながら、くるくると棒をまわす。再び、光に包まれた棒はグニャリと潰れて盾に姿を変えた。 その盾をお構い無しに殴ったヤツの拳は、不快な音を立てて潰れる。 「うぅ、やったな…………よくも、やってくれたなぁぁ! 」 目を血走らせながら、拳の潰れた右腕の肩を掴む。そのまま、力任せに腕を引きちぎった。 「あぁぁぁぁぁぉぁ! 」 投げ捨てられた腕が、足元に転がってきて動かなくなる。 僕はその光景を目の当たりにして動けずにいた。 「精製錬金! ブラッディィスティールゥウ! 」 血の滴る腕の付け根が蒼白に発光すると、体内にあった鉄の塊が腕の付け根から溢れ出るようにして金属を錬成していく。名の通り精製錬金は不純物のない上等金属を創り出す。 光沢のある金属でできたいくつもの立方体がひしめき合って一つの『腕』を形成している。 「吹き飛べぇぇぇ! 」 Mark.5はその腕を腰から振りかぶって、投げつけるように振り下ろした。 とっさに出来たのは、覚えたばかりの形態変化で創った下等な盾をかざす事だけだった。 盾などそこになかったかのように狂いのない弧を描いた腕は、僕の体を後ろへと吹き飛ばした。だが僕は決死の思いで踏ん張る。ここで倒れたら次の一撃をモロに食らってあの世行きだからだ。 抉れた土を蹴り、飛び出しながら僕は空いた両手に劔を創り出した。 次の一撃を喰らわないための一心で、壊れるはずのない腕に何度も何度も切りかかった。 「壊れろ! 壊れろ! 壊れろ! 壊れろ! 壊れろ! 壊れろよ! 壊れてくれよぉぉぉぉ! 」 右の劔が砕けては、左の劔を叩きつける。その間にまた、右手に劔を錬成する。 幾度となくそれを続けた。やめてしまったらそこで殺される。 恐怖に駆られ狂気を糧に劔を振り続ける。 「醜いなぁ……失せろ。」 輝く彼の右手の中に新たな光ができる。 「精製錬金:ラスターゴウルム」 その手に握られた同じ光沢を放つその劔は腕の延長と錯覚させる。 あぁ、綺麗だなぁ。 これが最後の感動だった。 「死ね。」 金属が骨を砕く鈍い音だけがその場に残っていた。
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小説 185,552 位 / 185,552件 ファンタジー 42,682 位 / 42,682件
文字数 1,094 最終更新日 2018.03.27 登録日 2018.03.27
 太古より幾度となく噴火し、隆起し、砕けては噴火して出来た渓谷の底、陽の光も届かない奥底でソレは生まれた。  火山灰と大地の奥底から噴き出すガス、触れた蝶が瞬時に地に落ちる瘴気だけが存在するその淀みで、ソレは足を滑らせて上から落ちてくる生き物の死骸を食べ、瘴気に染まって泥のようになった川の水を啜り、長い年月を生きた。そうして暗闇と瘴気の中で過ごして幾星霜。ソレは代わり映えのない陰鬱な世界に飽き、谷底から上へと這い出た。  ソレは己と同じ命持つものを見つけて喜び、近付いた。しかしソレはあまりに大きく、小さな命持つものにとって異形だった。畏怖と嫌悪によって拒絶されたソレは渓谷に戻ろうかと考えたが、みなしごを拾う。  孤独な異業の者と身寄りのない子供。  彼らは異種族でありながら固い絆で結ばれた家族となっていく。  あまりにかけ離れた種族であるがために問題は毎日のように起こるが、彼らは愛しみあう日々を過ごす。  孤独な異形の生き物が父親となり、身寄りのない人間の子供が異形の娘として成長していく物語。 ※シリアス皆無 ※ふんわりファンタジー
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小説 185,552 位 / 185,552件 ファンタジー 42,682 位 / 42,682件
文字数 19,470 最終更新日 2024.03.17 登録日 2024.03.10
ギルドの頂点を極め、解散した伝説の少数精鋭ギルド『霧幻(むげん)』 幾つもの高難易度クエストを攻略してきた彼らが唯一挑戦しなかったクエストがあった。 そのクエストの名は『The First』 それがどんなクエストなのか、どれ程の難易度なのか、誰にも分からない。 ただ、それをクリア出来れば、『霧幻』を超える事ができ、頂点に立つ事が出来る。それだけの目標に名立たるギルドが挑戦し、砕けていった。 そんな中、新たに挑戦しようとするギルドがいた・・・・・・。
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小説 185,552 位 / 185,552件 ファンタジー 42,682 位 / 42,682件
文字数 4,940 最終更新日 2022.09.05 登録日 2022.09.05
僕<シュルト=ローレンツ>は、300年前の過去からやってきた。過去では父親を暗殺され、母には絶縁され、大好きだった兄とも生き別れた。そんな僕を救ってくれたのは未来からやってきた魔法士の<リリアナ=ソレル>と、剣士の<ジークハルト=フィーニ>だった。 未来でまったく新しい生活を開始した僕は、リリアナからの願いで、世界の平和を脅かす災禍『ネジマキ』を倒すためのゴーレムを造ることになった。 それとほぼ同時に、リリアナは「私はこれから366日をかけてひとつの魔法を完成させます」そう言い残し、一切の言葉を喋らなくなった。『ネジマキ』を倒すための大魔法だと彼女は教えてくれたけど、それ以上の話はしてくれない。 今日も彼女は僕にキスをしてから戦いに赴き、僕はひとり工房でゴーレムを造りはじめる。 魔力を帯びた粘土をこねて固めて、術石を埋め込み、仕上げに呪文を唱えてできあがり。できたゴーレムを鑑定院に持ち込み、闘技場のバトルに参加させる。僕のゴーレムはスライムの体当たりですら簡単に砕けてしまう。レベル1の壁すら超えられないこの僕に世界を救うことなんて本当にできるのだろうか。 僕が最強のゴーレムを造るのが先か、『ネジマキ』によってこの世界が滅ぼされるのが先か。これは僕の造ったゴーレムが、世界を滅ぼすために生まれた災禍『ネジマキ』を倒すまでの物語―― ※小説家になろう様にも掲載しています。
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小説 185,552 位 / 185,552件 ファンタジー 42,682 位 / 42,682件
文字数 104,738 最終更新日 2022.05.19 登録日 2021.09.17
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