「立方体」の検索結果

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ファンタジー 連載中 長編 R15
赤茶けた大地の上に大岩が散在し、その大岩に寄り添うように、細々と背の低い灌木と藪が這うように生を繋いでいる。 ここはヒューロス国東部に広がるアカクルカ荒地。 死霊と魔獣が跋扈し、人の寄り付かない見捨てられた大地として知られていた。 そんな荒地の中、微かな踏みを辿って少年と少女がよろめくように歩いていた。 少年の名はジョージ・ネルトネット、少女の名はマリア・ネルトネット。 白銀の髪の美しい兄妹である。 彼等は、ネルトネット地方の領主であるネルトネット伯爵が使用人に手を付けて産まれて来た兄妹である。 兄は十五、妹は十三。 二人は城から駆落ちをして、実の父親に追われていた。 ”兄妹○○は死罪です”の続きの話です。
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小説 40,630 位 / 215,087件 ファンタジー 5,779 位 / 50,032件
文字数 70,694 最終更新日 2018.08.19 登録日 2018.06.09
ファンタジー 完結 長編 R15
「おーい、兄ちゃん」 真夏の太陽の下、陽炎が揺らめく炎天下、校門の前で妹の真理亜(まりあ)が嬉しそうに手をブンブン振っている、恥かしいから止めて欲しい、何で彼奴はあんなに元気なんだ。 俺の名前は柳原譲司(じょーじ)、典型的な日本人顔の俺達に外人みたいな名前を付けて、うちの親は何をしたかったんだろうか。 公園を見回して真理亜を探す、居た、砂場でしゃがみ込んで一生懸命下を見つめている、たぶん蟻地獄の巣でも見付けたのだろうか、犬の糞じゃ無い事を祈ろう。 しかしなー、ここからパンツが丸見えだぞ。 「真理亜、パン」 そこまで言い掛けた時、突然砂場が盛り上がって中から巨大な何かが伸び上がって来た。 直径三メートルは有りそうな黄色い巨大なミミズだった。 うん、SF映画で見たことがある、サンドワームだ、有り得ない事とは解っているが、その判断は一先ず後回しだ。 そのサンドワームが明らかに真理亜を狙っている、マリアは下を向いて気が付いていない。 「真理亜、逃げろ!」
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文字数 178,497 最終更新日 2018.05.27 登録日 2018.01.28
キャラ文芸 連載中 長編 R15
県立猫毛高校に無事合格し、鈍った身体を鍛え直そうと海沿いのロードワークを始めた。 舞姫大橋で不思議な霧に遭遇し、家に戻ると受験した覚えの無い高校からの合格通知が届いていた。 高校の名は神楽坂学院高校部、学科は聞いた事も無い名前の祓通科。 雷夢雷人(らいむらいと)十五歳、陰陽師として鬼と戦う不思議な高校生活が始まった。
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文字数 217,386 最終更新日 2018.02.09 登録日 2017.11.04
ファンタジー 連載中 長編
神託により人々の天職が決定される世界。 僻地に住む牛飼いの息子カイは、神託式で不思議な職名を告げられた。 家に戻りその職名を父親に告げると、少年は父親から家に代々伝わる古い本を託された。 そして少年は、未知の世界へと踏み出して行く。
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文字数 30,460 最終更新日 2019.08.28 登録日 2019.08.24
ファンタジー 完結 長編 R15
エクソシストであるヨシュアは、悪魔によって転生させられる異世界転生者たちを殺害し、その右腕を刈り取ることを生業にしていた。ニホンという場所からやってくる異世界転生者には、悪魔によってその右腕に恐ろしい異能を備えられている。それに対抗すべくエクソシストたちは教会の技術によって、眼球の片方を漆黒の立方体『ピクシス』に移植することで聖寵と呼ばれる力や、顔面上部から離れた第二視野を得るようになった。そうして異世界転生者の右腕を狩り続けてきたヨシュアだったが、ある時まだ新米のエクソシストである金髪の少女・アイラとともに隣町へ任務に赴くことになる。時に衝突しながらも転生者の右腕を刈り取るべく奔走するふたり。しかし、任務の裏では別の計略も渦巻いていて——
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文字数 82,375 最終更新日 2022.09.11 登録日 2022.08.20
ファンタジー 連載中 長編 R15
 真っ暗闇の中を落ち続け、背中に衝撃を感じた。  暫く息が詰まっていたが直ぐに息が出来る様になり、特に怪我も無いようだった。   「兄ちゃん、大丈夫」 「ああ大丈夫だ、明美は」 「兄ちゃんがクッションになってくれたから大丈夫」  墨を流した様な漆黒の暗闇の中、腕の中の明美の感触だけが唯一確かな存在だ。  妹の明美をベットの上に押し倒したら、そのままベットの中へ身体が沈み込んで闇の中へ落ちたのだ。  パニックになりかけたが、落下する感触が有ったので、そのまま無意識に明美を護ろうと抱き締めていた。  なにも妹に#疚__やま__#しい事をしようとした訳じゃない。  僕がコンビニで買ってきたコミックを、明美が無断で先に読んでいたので取り返そうとしただけだ。  第一、明美はまだ小学六年生の餓鬼だ。  髪の毛を短く刈り揃えたサッカー少女で、良く男子に間違われている。 「兄ちゃんが僕にエッチな事しようとしたから罰が当たったのかな」 「こら、人聞きの悪い事言うんじゃない」
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文字数 210,136 最終更新日 2019.10.05 登録日 2019.07.14
ファンタジー 連載中 長編
「ペペロ、この武術大会に出場しろ」 残飯粥にかぶり付いていた時だったので、僕は先生が何を言っているのか理解できなかった。 「先生、無茶言わないで下さい。オーガやオークの群の中に迷い込んだ野兎と一緒で、きっと骨だって残りませんよ。僕のこの栄養の足りてない細い腕と足を見て下さい。野兎にすら勝てるかどうか怪しいです」 うん、男としてちょっと悲しい説明だが現実は現実だ。僕は常に現実主義者だ。 「大丈夫じゃ、人間、気合いと根性が有れば道は開ける」 「先生、気合いと根性じゃ野兎はオーガに勝てないんです。いくら頑張っても生態系ピラミッドの底辺からは抜け出せないんです」 ペペロ十三歳、魔道士の卵。美少女にしか見えない華奢な不幸体質の少年が、武術大会に放り込まれるお話です。
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文字数 70,164 最終更新日 2017.09.24 登録日 2017.08.31
SF 完結 ショートショート
外見はたった一言で説明が付く。 ”立方体” それ以上に説明のしようもない、シンプルな生き物だった。 中に何か、生物的な内蔵が詰まっているわけでも、小人が住んでいるわけでもない。 それを半分に割っても、中には白い物体が詰まっているだけである。 組織というものが存在していない。 だがそれでも、この立方体は生き物であるし、また思考も巡らすことができた。
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小説 215,087 位 / 215,087件 SF 6,229 位 / 6,229件
文字数 8,689 最終更新日 2021.11.18 登録日 2021.11.18
ファンタジー 連載中 長編 R18
門の内側は広場になっており、露店を広げた商人が軒を連ねて市が形成されていた。 この世界の物価を知ろうと見て回っていたら、天幕に囲まれた場所で競りが行われているのを発見した。 三十三年間生きて来てこんなに嬉しかった事はない。 興奮で射精しそうだった。 奴隷が競りに掛けられていたのだ。 しかも十二歳くらいの女の子だ。 客に売り物が良く見える様にするための配慮か、上半身は細い布を胸に一枚巻いただけで、下半身は細い褌姿でほぼ全裸に近い。 昼の明るい陽光の下、競り台の上で頭の後ろに手を組ませて立たされている。 未熟な体躯の少女の首に巻かれた革の首輪、そして首輪から伸びるが鎖が囚われの身を象徴して、淫猥で背徳的な雰囲気を醸し出している。 鎖の末端を握る競人が理解不能な異国の言葉を張り上げていた。 言葉は判らなくても理解できる、ここでは少女が金で手に入るのだ。 僕は喰い入る様に少女を見詰めた。 ここでは誰にも遠慮する必要が無いのだ。 生きる力が、身体の奥から沸々と湧き上って来るような気がした。 ロリコンで無職で童貞の三十男が、異世界で迷走する物語の予定です。
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文字数 229,994 最終更新日 2019.10.05 登録日 2018.08.23
ファンタジー 連載中 長編 R15
十三歳の春、僕は村の教会で女神様から天職と特殊技能を授かった。 天職は盗賊、特殊技能は覗き穴だった。 僕は勇者になって正義の味方のなりたいと思っていた。 でも授かった天職は悪役だし、しかも特殊技能はせこい小物が感満載だ。 これは父ちゃんにも母ちゃんにも言えない。 反社会的な犯罪者として、村から追い出されてしまう。 最悪、村の広場の欅に吊るされてしまうかもしれない。 幸、お告げは僕達の頭の中で聞こえるだけで、僕以外には解らない。 僕が口を噤んでいれば、人に知られる事も無い。
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文字数 25,745 最終更新日 2019.09.28 登録日 2019.08.31
ファンタジー 連載中 長編 R15
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文字数 17,895 最終更新日 2019.07.22 登録日 2019.07.20
ファンタジー 連載中 長編 R15
昔投稿した小説の焼き直しです。要望があったので掲載します。ハードディスクがクラッシュし、三回パソコンが変わっておりますので、下書きしか発掘できませんでした。多少内容が変わると思いますがご勘弁下さい。
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文字数 146,661 最終更新日 2024.01.15 登録日 2023.09.29
キャラ文芸 完結 長編 R18
本編(End to EVE)あらすじ  ⇒ありもしない彼方の世界の事象を物語る空想系創作女子が通り魔的犯行の被害に遭い、非実在を信じてやまなかった世界のオカルト面にどっぷり肩まで引きずり込まれたことからはじまる、ゆるっと楽しい日々のあれこれ。 (軽率なTSは可逆/タグに『ガールズラブ』を入れてありますが『本番はTSしてノーマル』とか平気でやります。本人たちは百合だと思って色々やっているので多分セーフ/メインCP固定、主役級二人のNTR展開ナシ)   外伝(ファンタジスタキューブ)あらすじ  ⇒ある日、目覚めると目の前に「奇妙な立方体」が浮かんでいた。〔創作家〕ミコトと仲間たち。     告> 別連載としていた外伝を吸収しました 告> 本編(End to EVE)第一部完、現代日本にダンジョン運営要素がぶちこまれる第二部の更新がはじまるまで一旦完結設定とします(作者的にここで終わってもいいかな、というところまで書けているので) 表紙素材 ジュエルセイバーFREE( http://www.jewel-s.jp/ )
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小説 215,087 位 / 215,087件 キャラ文芸 5,609 位 / 5,609件
文字数 52,422 最終更新日 2019.12.03 登録日 2019.02.20
ファンタジー 連載中 長編
休日にブレンダーをいじってモデリングをしていたら急な落雷で意識不明に。気が付くと真っ暗な空間で立方体と二人きり。お前など消えてしまえ! 俺の無慈悲な拳が立方体を消し去る。ちょっと待て、これはひょっとしてBlenderなのか? 手にメッシュ握る熱いBlender小説、爆誕! ※Blenderとは3DCGモデリングソフトです。手軽に3Dの造形物が作れます。
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小説 215,087 位 / 215,087件 ファンタジー 50,032 位 / 50,032件
文字数 71,894 最終更新日 2022.06.25 登録日 2021.10.13
ファンタジー 完結 ショートショート
握った拳の中に光が生まれる。透けた光は拳を紅く染め、なお余る光は指の隙間から逃げ出そうとする。その光を握り潰すかのように、僕はいっそう手に力を込めた。 だんだんと強くなる光の中に何か押し返すものを感じる。 それを確かなものにするために握った手の中に、ひやりとしたドス黒い鉄の棒が現れた。 「よしっ、きたっ! 」 「チッ、面倒だ。」 隙を与えまいと、『Mark.5』は奇声とともに間髪いれず殴り続けてくる。 なんとか、右手に握った黒鉄の棒で弾くものの、その長身が生み出すポテンシャルは、拳の一発一発に重みを与える。 「形態変化:盾! 」 残像を残しながら、くるくると棒をまわす。再び、光に包まれた棒はグニャリと潰れて盾に姿を変えた。 その盾をお構い無しに殴ったヤツの拳は、不快な音を立てて潰れる。 「うぅ、やったな…………よくも、やってくれたなぁぁ! 」 目を血走らせながら、拳の潰れた右腕の肩を掴む。そのまま、力任せに腕を引きちぎった。 「あぁぁぁぁぁぉぁ! 」 投げ捨てられた腕が、足元に転がってきて動かなくなる。 僕はその光景を目の当たりにして動けずにいた。 「精製錬金! ブラッディィスティールゥウ! 」 血の滴る腕の付け根が蒼白に発光すると、体内にあった鉄の塊が腕の付け根から溢れ出るようにして金属を錬成していく。名の通り精製錬金は不純物のない上等金属を創り出す。 光沢のある金属でできたいくつもの立方体がひしめき合って一つの『腕』を形成している。 「吹き飛べぇぇぇ! 」 Mark.5はその腕を腰から振りかぶって、投げつけるように振り下ろした。 とっさに出来たのは、覚えたばかりの形態変化で創った下等な盾をかざす事だけだった。 盾などそこになかったかのように狂いのない弧を描いた腕は、僕の体を後ろへと吹き飛ばした。だが僕は決死の思いで踏ん張る。ここで倒れたら次の一撃をモロに食らってあの世行きだからだ。 抉れた土を蹴り、飛び出しながら僕は空いた両手に劔を創り出した。 次の一撃を喰らわないための一心で、壊れるはずのない腕に何度も何度も切りかかった。 「壊れろ! 壊れろ! 壊れろ! 壊れろ! 壊れろ! 壊れろよ! 壊れてくれよぉぉぉぉ! 」 右の劔が砕けては、左の劔を叩きつける。その間にまた、右手に劔を錬成する。 幾度となくそれを続けた。やめてしまったらそこで殺される。 恐怖に駆られ狂気を糧に劔を振り続ける。 「醜いなぁ……失せろ。」 輝く彼の右手の中に新たな光ができる。 「精製錬金:ラスターゴウルム」 その手に握られた同じ光沢を放つその劔は腕の延長と錯覚させる。 あぁ、綺麗だなぁ。 これが最後の感動だった。 「死ね。」 金属が骨を砕く鈍い音だけがその場に残っていた。
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小説 215,087 位 / 215,087件 ファンタジー 50,032 位 / 50,032件
文字数 1,094 最終更新日 2018.03.27 登録日 2018.03.27
現代文学 完結 短編
本質は記号にある、と考えることも可能。しかし、そう、考える、時点で、記号とは異なるものがあることも自明。
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小説 215,087 位 / 215,087件 現代文学 8,987 位 / 8,987件
文字数 10,486 最終更新日 2024.03.01 登録日 2024.02.26
ファンタジー 連載中 長編 R15
 魔符工房の息子のユーリは魔力が無く、14歳で成人すると、鬼籍に入れられ聖都フェリシアから追放される宿命だった。  だが、偶然魔法都市に繋がる路地を発見し、人生が変わっていく。
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小説 215,087 位 / 215,087件 ファンタジー 50,032 位 / 50,032件
文字数 187,860 最終更新日 2022.09.30 登録日 2021.04.18
ファンタジー 連載中 長編 R15
振り返ると、雪に覆われた険しい峰々間から朝日が昇り始めていた。 背後に飛竜の姿は見えない、追手は振り切れたようだ。 「ムーラ、ご苦労様。あそこの渓谷で少し休みましょう」 ”クー” 鎧を脱ぎ捨て、水量の豊かな滝壺で身体を洗う、冷たい水が気持ち良い。 剣は万が一を考えて脇の岩の上に置いておく。 その気配は突然目の前の深みに現れ、そして私の足を這い登って来た。 油断だとは思わない、本当に突然現れたのだ。 黒髪の裸の少年だった、私の下腹部に顔を付け、尻を両手で鷲掴みにしている。 一瞬何が起こっているのか判らなかった。 何の魔力の気配も無いど平民だ。 我に返った瞬間、羞恥と怒りで全身が燃え上がる様に熱くなった。 少年を蹴り飛ばして剣を手に取る。 このままでは私の純血が疑われてしまう。 こいつを抹消して、全てを無かったことにしよう。
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文字数 25,300 最終更新日 2018.08.18 登録日 2018.07.16
ファンタジー 連載中 長編 R18
「ねえ、銀貨五十枚でどう」 良い女だ、皮の胸当てが弾けそうなボリュームの有る胸、贅肉の無い良く引き締まった腹と細い腰、大きめの尻。 細い腰に短い皮のズボンを引っ架け、肉感の有る腿を付け根まで晒している。 浅黒い肌に赤茶の短い髪、猫のような目で俺を覗き込んで来た。 場末の酒場には珍しい俺好みの色っぽい美人さんだ。 だがその女はサキュバスだった。 18禁の予定の習作です。性的な内容がお嫌いな方はご注意下さい。
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小説 215,087 位 / 215,087件 ファンタジー 50,032 位 / 50,032件
文字数 21,123 最終更新日 2017.04.03 登録日 2017.03.26
ファンタジー 連載中 長編
”人は迷宮内で成長する”  これは精神論的な話じゃなく、この世界の理そのものだ。  人は十二歳になると女神様から魔法の力を与えられ、その代わりに加齢による成長が止まる。  そして迷宮で魔獣を倒して経験値を得て成長するという、生物学的な形態変化が起こるのだ。  だから、新年の始めに行われる女神様の魔法付与の儀式は、芋虫から蝶への変化に擬え、羽化式と呼ばれている。  女神様から付与される魔法の属性は光、闇、火、水、風、土、氷、雷の八種類で、初期レベルで、光属性は光矢の魔法と光治癒の魔法、闇属性は闇矢の魔法と影感知の魔法、火属性は火矢の魔法と火操作の魔法、水属性は水矢の魔法と水治癒の魔法、風属性は風矢の魔法と風操作の魔法、土属性は土弾の魔法と土質感知の魔法、氷属性は氷矢の魔法と温度感知の魔法、雷属性は雷矢の魔法と微電感知の魔法が与えられる。  この中で最も尊ばれるのが氷属性、強い攻撃力を有するので迷宮内での成長が早く、深い階層まで潜れるからだ。    逆にこの中で最も忌避されるのが土属性、女神の呪いとすら呼ばれている。     理由は簡単で、迷宮内にある石壁も洞窟も迷宮が作り出した偽物なので、魔法で操れる材料そのものが迷宮内に存在せず、土弾の魔法や土質感知の魔法を迷宮内で唱えても何も起きないのだ。  何故か、迷宮内の魔物には剣や槍などの物理的な攻撃が一切通用せず、魔法の力でしか倒せない。  だから迷宮で経験値を得られない土属性は成長せず、永久に芋虫のまま、蝶として羽ばたくことは出来ない。  そして僕は、十二歳の羽化式で土属性と判明し、領都を追い出された。
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小説 215,087 位 / 215,087件 ファンタジー 50,032 位 / 50,032件
文字数 68,760 最終更新日 2023.10.01 登録日 2023.08.31
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