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本屋に立ち寄っただけのはずが、着物姿のクジラに「お待ちしてましたよ」と案内されてしまった友子。
たどり着いた先は、魚と龍が空を泳ぎ、アリクイがカフェを営み、人も動物もみんなが自分を「友ちゃん」と呼んでくれる街メラリンでした。
そこは、現実から逃げる場所じゃなくて、現実のすぐそばにあるやわらかい世界でした。
焼きたてのメロンパン、落ち着いたカフェ、眠そうな目覚まし時計、ちょっと気になる二階の部屋。
このお話では、そんなメラリンでの最初の一日を描きます。
次のお話では、メラリンの夜の顔や、まだ会っていない住人たちが少しずつ姿を見せていきますので、よかったらつづきもどうぞ。
文字数 19,334
最終更新日 2025.12.03
登録日 2025.11.12
「ずーっと仕事で悩んでいました。
OL1年目でもう無理かなと思っていました。ずっと1人だなって思っていたんです…
あの夜フラミンゴに会うまでは」
人見知りで、あがり症のOL・飯田妙子(いいだたえこ)。
会社にもなじめず、「このままでいいのかな」と悩む毎日。
そんな彼女の部屋に、ある夜突然現れたのは……1羽のフラミンゴ。
驚く妙子をよそに一糸乱れぬダンス、そして妙子を巻き込んで、なぜかヘッドバンギング、妙子も思わず笑っていた。
その日を境に、妙子のもとには奇妙で優しい“動物たち”が訪れるようになる。
鍋の中で社交ダンスを踊るネズミたち。
優柔不断な彼女にオセロで判断力を教えるしまうま。
妙子の過去の痛みを癒すように、自分の持っている全ての力で、妙子に寄り添うナマケモノ。
そしていつも見守るようにそばにいた黒猫。
文字数 24,203
最終更新日 2025.11.03
登録日 2025.10.27
🌼
交通事故で命を落とした猫のララ。
愛する飼い主を見守りながら、天国で暮らしていた。
ある日、ララは苦しほどに切なかった、人間だった頃の前世を思い出す。
愛する人に想いを伝えられないまま、愛する人を失い、後悔とともに生涯を終えた。
「もう一度、あの人の傍に行きたい」
そう願ったララは「魂の案内人」のおばあさんに導かれ、再び人間として転生する。
しかし彼には、前世の記憶の影がのこっていて…。
「私、何のために転生してきたの…?」
涙の意味さえわからなくなる…。
猫として、人として、生まれ変わるたびに紡がれる「愛」と「再会」の物語。
儚くも温かい、命のつながりの転生物語。
ぜひお読みいただきコメントなどいただけると、とても嬉しく励みになります。
今後ともよろしくお願いいたします。
文字数 3,946
最終更新日 2025.10.18
登録日 2025.10.18
前作9月18日に公開した、
「死神にプロポーズ」の続編になっています。
🎩💒
真琴が十八歳のとき、死神テラは真琴を迎えに来た。
恐怖と拒絶から始まった二人の関係は、やがて互いを想い合う絆へと変わっていく。
真琴は「テラと一緒に行く」「私と結婚してくれる?」と、プロポーズをする。
テラは、真琴を生きさせてやりたいと、自分の使命を捨て、存在を失い真琴を生かした。
そして、三十年の歳月が流れた。
三十年もの間、毎朝窓を開け「テラ、おはよう」と呼び続ける真琴。
そして真琴に訪れた旅立ち。
テラへの愛が強過ぎて、他の死神が見えない真琴。
テラは、真琴を救うため、王から「一千年の扉」へ行くための、体を授かる。まだ誰も経験したことのない、「一千年の扉」へ。
そこは、想像を絶する過酷な試練が一千年続いた。
乗り越えた者だけの願いが一つ叶う。
死を超え、時を超え、一千年の試練さえも超えて辿り着いたそこには…。
天界と人間界を巻き込んだ、永遠の愛の物語。
ぜひお読みいただきコメントなどいただけると、とても嬉しく励みになります。
文字数 5,430
最終更新日 2025.09.25
登録日 2025.09.25
🎩💒
学校帰り、真琴は誰かにつけられている気がした。
振り向くと、そこにいたのは背の高い好青年。
彼の名前は「テラ」天界から来た死神。
死神といえば恐ろしい存在だと思っていたが、テラは、静かに優しく寄り添った。
命と向き合う日々、怖くて、悲しい、それでも少しだけあたたかい。
泣いて、笑って、ときにはカンニングまで…。
そして少しずつテラに惹かれていく真琴。
真琴を想うテラ。
「テラと一緒に行く…」
真琴からの告白。
テラは…。
少女と死神が紡ぐ切ない、そして希望の物語です。
ぜひお読みいただきコメントなどいただけると、とても嬉しく励みになります。
今後ともよろしくお願いいたします。
文字数 3,883
最終更新日 2025.09.18
登録日 2025.09.18
こんにちは藤咲美来(ふじさきみらい)です。
いつもお読みいただきありがとうございます。
9月4日
「動物とロボットと妖精と」
公開しました。
短編小説、読切になっています。
🍞🥐🥯
「パン、焼き上がりました。カレー屋さんのご長男(カレーパン)メロンの心変わり(メロンパン)ジャムの討論会(ジャムパン)いかがですか」☕️
学校帰りに立ち寄る、小さなパン屋さん。
大きな八重桜の、木の傍のパン屋さんには、
ユニークで美味しいパンを作る動物たちと、心優しいロボット店員「八重さん」がいた。
毎日のようにパン屋さんに行く少女は、ある日の出来事をきっかけに、動物たちのことを知り、動物たちやロボットと深く関わり、笑って、泣いて、助け合っていく。
たまに見かけるおばあさん。おばあさんはいったいどこから?
不思議な縁が紡ぐ優しいファンタジーです。
ぜひお読みいただきコメンとなどいただけると、
とても嬉しく励みになります。
今後ともよろしくお願いいたします。
文字数 5,447
最終更新日 2025.09.04
登録日 2025.09.04
前回「音占い」「貴方のご相談の音をお聞かせください」1
の、主人公川村風花が慕う先輩、谷口修二の目線からの物語です。
📚
本を愛し、静かな時間を大切にしてきた谷口修二。
気がつけば、同じように紙の本を愛する後輩、川村風花の存在が心に入り込んでいた。
ようやく芽生え始めた関係を試すかのように、突然の転勤辞令。
本屋の静寂、雨の夜、言えなかった言葉。
そしてクリスマスカードに込められた想い。
「音占い」
「貴方のご相談の音をお聞かせください」1
では描かれなかった彼の胸の内。
彼女の「勇気」と彼の「後悔」が交わる時、物語
はもう一度動き出す。
小説1主人公(川村風花)を読んでから、小説2主人公(谷口修二)を読んでいただくと、同じ出来事が違う角度から立体的に見えて、小説1だけでは見えなかった面白さがあるのではないかと思います。
文字数 4,142
最終更新日 2025.08.23
登録日 2025.08.23
自分に自信が持てず、空元気で、占いを拠り所に
生きてきたOL川村風花。
偶然出会った、名前と生年月日を打ち込むだけで、自分の内面を見抜く不思議な「音占い」
画面越しに寄り添い、背中を押してくれます。
憧れの先輩との会話、本屋のデート、そして突然訪れる別れ…。
そんなとき「音占い」も消えてしまいます。
誰に聞いても、誰も見たことのない「音占い」
「音占い」が残したものは
「自分らしく生きる」という花言葉と、少しだけ勇気を持てる自分だった。
「音占い」実態は…?
占いと人の出会い、不思議で優しい成長の物語です。
ぜひお読みいただきコメントなどいただけると、とても嬉しく励みになります。
今後ともよろしくお願いいたします。
文字数 6,452
最終更新日 2025.08.14
登録日 2025.08.14
「私は“しあわせのタネ“をまいただけです。食べた方の優しい心が肥料になってしあわせの花を咲かせてくれるのです」💐
仕事に疲れ、日常に希望を見失いかけていた主人公、高橋真一。
ある雨の日、偶然入った「喫茶ケルマ」で不思議なケーキに出会います。
ケルマと呼ばれる老婦人が、作るチーズケーキには「しあわせのタネ」が入っていました。
出世競争、失恋、虚しさ、何かを失ったとき
「しあわせのタネ」の入ったチーズケーキと、ケルマの静かに、温かく語る言葉。
そして「喫茶ケルマ」で出会う人々とのふれあい。
少しずつ真一の心を変えていきなす。
そんな静かな再生と出会いの物語です。
あなたの心にも「しあわせのタネ」が届きますように。
文字数 4,521
最終更新日 2025.07.31
登録日 2025.07.31
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