バル・メルキオーは精霊管理協会・鉱物精霊技術研究所に所属する優秀な研究者だったが、上司と揉めた翌日に特殊強襲部隊に左遷されてしまう。
特殊強襲部隊――そこはバルが研究していた《鉱物人形》たちが活躍する部署だ。魔物退治のエキスパートが配属されていると言われれば聞こえはいいが、精霊管理協会の中でも最も死が近い部署である。鉱物人形は国家機密。それを研究していたバルを上の連中は効率よく処分しようと考えたというわけだ。
人生に諦めを感じながら新しい配属先に向かったバルは、鉱物人形のオパール、ルビ、エメラルド、オブシディアンの四人に歓迎される。なんでも、バルの書いた論文を読んで一緒に働きたいと願っていたらしい。なかよくしていけるかもと安堵するバルだが、鉱物人形たちにはいろいろな思惑があるようで……
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文字数 16,936
最終更新日 2024.05.10
登録日 2023.01.27
天涯孤独な自身の出生を知るために龍神に会いたいと願っているアンズは、
地域を支配する龍たちを研究している文化調査員になったばかりの十八歳の少女だ。
初めての単独任務となった龍神祭の調査で訪ねた先の村長から歓迎されたアンズだが、
見知らぬ部屋で目覚めたときになって龍神の生け贄にされたのだと悟る。
早速の脱出を試みるアンズの前に現れたのは、
真っ赤な髪を持つ青年で――。
※小説家になろうにて公開中の『龍神サマに喰われてなるかっ!』を大幅に改稿したのがこのお話です。
※カクヨム先行公開中
文字数 30,749
最終更新日 2023.10.06
登録日 2023.09.27
王都で香水を作る調香師のシュザンヌはその腕の評判もさながら、男性に対して過剰防衛になりがちなところから虫除け令嬢と噂されている。
王都で媚薬を使った事件が相次ぎ、シュザンヌは鼻が効くことから犯人を追い詰めた。ところが逆上した犯人に媚薬を多量に嗅がされて戦意喪失。同じく犯人に気づいて追いかけてきた薬学博士でシュザンヌの師匠でもあるフロランが犯人を取り押さえるのだった。
犯人を司法に託し、シュザンヌはフロランの屋敷へと連れていかれる。媚薬の効果を早めに取り除くため、フロランは提案する。
「僕は忠告したはずだよ? これは勉強代だと思うように」
両片想いなのに一線をなかなか越えられなかった不器用な二人のとろりとした一夜の物語。
※ムーンライトノベルズで先行公開中
文字数 17,939
最終更新日 2023.09.08
登録日 2023.09.04
毎日一編、宝石言葉にちなんだ恋物語をアップします。
気が向いたら追加します。
※カクヨム先行公開中
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【参考文献】
『星の宝石箱 運を呼び込むジュエリー&パワーストーン』鏡リュウジ/著 集英社
文字数 10,282
最終更新日 2023.08.28
登録日 2023.08.10
国の政策により、強制的に結婚させられることになった。
恋人がいない者は国が用意したクジ引きによって相手を決めるという。
精霊管理協会の特殊魔物対策部保護管理課に所属する私は、同じ部署に最近配属された鉱物人形・ルビと結婚することがクジ引きで決まったのだが……
記憶と記録の不一致。
彼と初めて会った日のことがおぼろげな理由。
ルビとの生活に違和感を覚える私だけれど、結婚生活自体はお互いに偽装結婚を望んでいただけに快適だから問題はない。
今日も伴侶で相棒のルビと一緒に戦場を華麗に舞う。
※オトナ向け加筆版『クジ引き婚ですのであしからずっ‼︎』をムーンライトノベルズで掲載中
※カクヨム・ノベルアップ+にて全年齢版『伴侶より戦場にトキメク私は変ですか⁉︎』を掲載中
文字数 35,688
最終更新日 2023.04.07
登録日 2023.03.17
結婚式まで残りひと月を控えた《私》は買い物のために街へ。
そこで露天商に絡まれ、家に忘れてきた【守り石】の代わりにと紫黄水晶のペンダントを託される。奇妙な出来事だったと思うのも束の間、本来なら街に出ないはずの魔物に遭遇。生命の危機を前に《私》は精霊使いとして覚醒し、紫黄水晶からアメシストとシトリンというふたりの鉱物人形を喚び出すのだった。
これは《強靭な魔力を持つために生贄となる運命を背負った聖女》と彼女を支えるために生み出された美しい兵器《鉱物人形》の物語。
※カクヨムでも掲載中。以降、ノベルアップ+、ムーンライトノベルズでも公開予定。
※表紙は仮です(お絵描きの気力が尽きました)
右から、アメシスト、ジュエル、シトリンです。
※イチャイチャは後半で
文字数 168,134
最終更新日 2022.10.31
登録日 2022.08.14
宮殿の敷地内にある倉庫。
そこは有名な逢い引きスポットで、王宮に勤めるメイドと騎士がこっそり会っては性欲を発散させる場となっている。
今日もメイドが騎士二人と身体を弄りあっているのを、私は窓の隙間から見ていた。
私、マグダレナはお世話になっているメイドのエリーゼに頼まれて、使用中に邪魔が入らぬように見張るという雑用をしている。そのついでに彼らがまぐわう様子を見ながら私も昂った身体を慰める日々。
ところがそこにバルドゥイン王子がやってきてしまい――
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潜入調査中の訳アリメイドと野望に満ちた元婚約者の第二王子のすれ違いラブ
※『影の王女の成婚』のタイトルでムーンライトノベルズでも同時公開中
文字数 14,986
最終更新日 2022.10.29
登録日 2022.10.27
使役している黄水晶の鉱物人形・シトリンとデートの約束をしてしまった精霊使いの《私》。
デート先で雨に降られて急遽部屋を借りることに。
買い物で服一式を持っていた私が着替え終えると、彼は告げる。
「女に服をあげるということは、それを着ているところを愛でるためではなく、脱がすためだと聞いた」
と。
※ムーンライトノベルズでも掲載中
文字数 4,902
最終更新日 2022.08.16
登録日 2022.08.16