ワケあり男装令嬢は家督を継いで、死刑執行人になると決めた。



オスカー・アルノルト侯爵と侯爵夫人が暗殺された。

2人のたった一人の愛娘 ラウラ・アルノルトは、齢8歳で天涯孤独となり、アルノルト侯爵の双子の弟 グンター・アルノルト公爵の養女となった。

しかし、双子の兄にずっとコンプレックスを抱いていたアルノルト公爵は、ラウラを使用人同然に扱った。

働けど働けど与えられるご飯は一日一食。服は使用人のお古のお仕着せ。部屋は陽が当たらない物置部屋。


「公爵家に第二皇子との縁談話が来た。しかし私の娘のリアではなく、戸籍上長女である貴様に話が持ち出される可能性が高い。リアとの婚約が上手くいくまで、女である事を隠せ!」


女である事を隠し、挙句の果てにはラウラに相続された侯爵の遺産で、毎夜リアと皇子の婚約パーティーが開かれた。


「あいつら、私が死刑執行人の娘と知った上で父様の遺産で遊んでいるのよね?」


公爵のあまりの傍若無人ぶりに、さすがのラウラも堪忍袋の緒が切れる時が来たらしい。
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