ホラー 不穏 小説一覧
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11件
1
玩具の玩具
『私に、名前を与えて、抱きしめてくれた方。』
玩具たちが暮らす、古いニンゲンの家の物語。
玩具は、ニンゲンのコドモに遊ばれ、
呼び名を与えられることで、共同体の中に「戸籍」を持つ。
名無しの布人形クラリスと、
共同体代表者であるアンティークの操り人形ダニエル。
これは、玩具たちの静かな生活記録であり、ある種の寓話でもある。
これをあなたは「庇護」と呼びますか?
それとも、人前では言えない「なにか」でしょうか。
心臓の裏側の辞書で、お調べください。
2
永遠の環
「……おはよう」
鼓膜を震わす、吐息混じりの甘い声。
寝起きの私にキスを落とす彼は、完璧なほどイケメンで、完璧なほど優しかった。
この幸せな結婚生活が永遠に続くと思っていた矢先、一通の手紙が。
『ここは、■■■の居場所じゃない』
黒鉛で薄汚れたそれは、私への──警告か。
それとも……
†††
本作は、流血シーンを含んでおります。
3
独り言
ただの俺の独り言。怪奇現象は起きません。
※BLです。兄弟です。死体です。
4
屋根の上の黒い点
近所に住む“迷惑おじさん”は、子供に罵声を浴びせ、追い回し、周囲の大人たちにも問題を起こし続けてきた。
かつては事件を起こして逮捕されたこともあり、地域の誰もが彼を恐れ、嫌っていた。
ある日、そのおじさんの姿がぱったりと見えなくなる。
道を選ばずに帰れるようになり、夕方の空気が少しだけ軽くなる――「僕」にとって、それは小さな平和だった。
5
タザキが来る
『タザキが来るぞ』
いつからかよくわからないが、街でそんな噂を聞くようになった。
6
今度は見ない。必ず見ない
祖父の死後、ひとり暮らしの祖母を訪れる「私」。
どこか噛み合わない会話と、奇妙な“御役目”。
日常のはずの帰省は、次第に現実の輪郭を歪めていく。
7
感情を掬い取る女
感情を掬い取る女
――感情や周囲の刺激を敏感に感じ取ってしまう気質。
人の表情や声、わずかな仕草から感情を敏感に感じ取ってしまう女。
人と接するだけで疲れ、眠れない夜を繰り返していた。
そんな彼女が、いつからか向かいの家で飼われている犬の感情まで感じるようになる。
毎日17時半になると鳴く犬。
週末、家族が出かけるたびに「置いていかないで」と叫ぶ犬。
それは、ただの鳴き声だと思っていた。
けれど、ある朝。
彼女は、自分の身体ではない感覚を感じ始める。
人の感情を感じ取ってしまう女が、最後に受け取ったものとは――。
8
四年三組の靴箱
四年三組には、なぜか名前の書かれていない靴箱がひとつだけ存在していた。
興味本位でその靴箱に関わった生徒たちの間で、不穏な出来事が起こり始める。
やがてその靴箱は「呪い」として噂され、クラス全体に静かに広がっていく……
9
大きく育って
秋の散歩道で赤ん坊と出会った一人の女性。
微笑みかけるその瞳の奥には、抑えきれない衝動と歪んだ憧れが潜んでいた――。
日常の隙間からゆっくりと滲み出す、不穏な心理ホラー短編。
10
好意は素材になる
優等生・笹谷あかりに想いを寄せる“僕”。
だが彼女を見るたび、心臓が異様に高鳴り、体に異変が起き始める。
やがてクラスでは不可解な出来事が続き、彼女の周囲に違和感が広がっていく……
11
今日も一日何事もありません様に
縁と運とタイミングと勢い
危うい境界線に立つのは皆同じ
些細な恐怖は常に隣合わせ
目が笑っているか否か
どう捉えるかは人それぞれな話
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