ライト文芸 約束 小説一覧

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1

【完結】春が追い付く二拍手前。

――月が、綺麗ですね。 ―――いつかあの世で返事を聞かせてほしい。 臨終の床にある彼女の言葉に、私は何も返事をすることができなかった。 だって、私は、彼女の思いに答える資格もない器械(おもちゃ)だから。 魂なんてなくて、 死んだ後は、無になるのだから―― そして、彼女を失い、自棄になった私を救った大切な親友。 その命すらも、消えようとする時、 脳裏に浮かんだのはかつての彼の言葉。 ――願いを確実に叶えてもらう。神様への願いの伝え方が存在しているんだって。 ごめんなさい。私は、あなたたちから受けた愛を、仇で返します――。 *********************** 「約束しましょう、柾。私は、何があっても必ず、彼女の傍にいます」 親友と交わしたその約束は、 ロボットである私には、簡単に果たせるはずのものだったのに――。 人間の女の子とロボットのウサギ。 結ばれるはずのない、切ない恋。 そして、神主の彼との大切な友情。 みんなを奪っていこうとする残酷なこの世界に、神様なんていないのか。
2

老いない花は、返事を待つ

海と山に囲まれた青凪町には、アゲラタムの花に願いを告げると、返事が届くまで色あせないという言い伝えがある。 丘の園芸店「青枝園」を手放す決断に迷う花村紬は、記憶が薄れゆく祖母・澄江のそばで、青紫の花を守っていた。 ある日、古い菓子缶から見つかったのは、五十四年前の手紙と、投函されなかった一通の返事。 そこには、若き日の祖母と育種家・有馬清一が交わした約束、奪われた名誉、そして「あなたの返答を待ちます」という切なる言葉が眠っていた。 もう遅すぎるのか、それとも今からでも届けられるのか。 長く色あせない花が、世代を越えて失われた信頼と幸せを結び直す、静かで心温まる再生の物語。
3

スタートライン ~あの日交わした約束を胸に~

「マラソン大会、いつか必ず一緒に出場しよう!」  まだ中学生だったあの頃に交わした約束。 「美織は俺が一生守る。これからも ずっと一緒にいよう」  真剣な眼差しで そう告げてくれた陽斗(はると)は、直後、何も告げずに姿を消してしまった。  けれど、あの日の約束を果たすべく、大人になった今、私たちは―― *イラストは、すももさんが描いてくれました。 【2022.4 追記】  2020.3完結時の11,110字より2,400字ほど加筆しました。  文字数が多くなった頁を2つに分けたりしたので、話数も増えています。  主な加筆部分(後半の一部)を一旦非公開にさせていただきます。  この後、再度公開していきますので、どうぞ よろしくお願いいたします。 ※2022.5.21 再度完結しました。
4

君へカンターレ

不本意にも男なのに女性アイドルとしてデビューした羽川千尋(17歳)は壁にぶち当たるたびアイドルの片鱗を開花させていく。 アイドルグループ「トゥルース」で偽りの自分に青春そして人生を捧げていく千尋の行く先には何が待っているのだろうか。
5

狐に嫁入り

山奥にある小さな村。日照りが続いていて作物がうまく育たず、苦労していたこの村で一番の働き者である一太郎は、雨を降らすことができるという旅装束の青年に、雨を降らせてほしいと頼む。その願いの対価は命の次に大切なものを差し出すこと。一太郎は、かまわないと返事をする。その日の夜から雨が定期的に降るようになり、豊作を迎えたとき、青年が再び一太郎の前に現れる。対価をもらいにきたと。
6

20年後の約束

これは不思議な少女との約束。 約束を守ればお母さんに会えるから……4年に1度約束の場へ向かう。 これは約束と奇跡の日々ーー
7

レンズ越しの君へ

主人公の彼氏は、SNSの写真共有サイトで「プロ並みの撮影をすること」で有名な高校生。 しかし三年間一緒に過ごす中で、主人公は彼氏に二つの不満が生まれていた。 一つ、かなり寡黙なこと。 二つ、絶対に主人公を被写体にしないこと。 彼女失格だと落ち込む主人公。 そんな時、彼氏が急に「山へ行こう」と言い出して…
8

命の針が止まるまで

家庭環境により声を失っていた高校二年生の文月コウタ。ある日、クラスの中心人物である花咲ユウに、“文化祭で弾き語りをしたいから練習を側で聞いていてほしい“と頼まれる。なぜ声が出ない自分を誘うのかとコウタは疑問に思いながらも、天真爛漫なユウの性格に惹かれていく。 文化祭準備期間を通じて二人は距離を縮めていくも、次第にユウが自分と同じ深い悩みを抱えていることにコウタは気付く。何か力になれることはないかと探っているうちにコウタは自分の声を取り戻し、ユウの弾き語りが最高の瞬間となるように協力したことで、ユウの悩みは解決できたと話を結んだ。 しかし文化祭後の休み明けにユウが突然転校してしまう。残された手紙にはこれまでの感謝の気持ちと三年後に再会しようと約束が結ばれていた。三年後、コウタはユウと再会する。そこには声を失っていた別人のようなユウがいて……。 他人の理想と期待を演じ続けた二人が、本当の自分を探して強く生きた物語――。
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