BL 剣と魔法小説一覧
ひとりの女が、ひとり娘を亡くして咽ぶ王妃に言った。
『この花を差し上げましょう』
差し出されたのは、花。
紅い、何処にでもあるような花だった。
しかし、何処にもない花だった。
陽光を浴びて綺羅綺羅と輝く花。
月明かりを浴びて深深と艶めく花。
それは、花ではなく宝石だった。
生花と変わらぬ佇まいで、美しさはより一層。
王妃は問う。
『この花は、一体どうして…』
女は微笑んだ。美しく、虚ろに。
『そちらはわたくしが造りました。美しい王女への餞に』
文字数 6,091
最終更新日 2019.05.19
登録日 2019.05.18
文字数 21,592
最終更新日 2019.01.15
登録日 2018.12.28
三度目の生を受けて出会いを果たした(?)セインとマシューのほのぼの学園生活。出会った途端に前世の記憶と能力を全て取り戻したセインは、今世こそ約束の『のんびり生活』を実現すべく、目立たず静かに大人しくすごそうと後ろ向きに頑張る予定。マシューはそんなセインを生暖かい目で見守りつつ、時々振り回しながら適当にサポートしてるつもり。
こちらは「伝えたかった言葉を君へ」「前世持ちは忙しい」に続く、シリーズ三作目となります。前作の番外編に近い形になる為、こちらだけでは意味不明な部分が多々あることをご了承くださいませ。最低でも前作の最終章(全三話)を読むことをお勧め致します。そして基本的に短編連作となります。
尚、一、二話目(サブタイトルが作品タイトルと同じ)は前作の番外編と同じ内容です。
※当作も、他サイト投稿済作品を微修正しての投稿となります。
※未完(ただし、短編毎には完結しております)
文字数 196,972
最終更新日 2018.10.10
登録日 2018.09.14
前世からの約束通り田舎でのんびり暮らし始めた僕(セイン)とマシュー。このままずっと穏やかな日々が続く……んじゃなかったの? のんびりイチャイチャできたのは最初の1年のみで、それ以降は何か雲行きが怪しい。
「伝えたかった言葉を君へ」に続くセインシリーズ2作目で、こちらが本編となります。全3章+最終章(3話)。前作を読んでなくても問題無いように1話目に補足を付けますが、前作を読んだ方が設定等わかりやすいと思われます。
他サイト投稿済の作品を、微妙に修正して投稿する予定です。こちらは18禁作品となります。
文字数 737,066
最終更新日 2018.09.10
登録日 2018.05.22
●神の去った世界に残された魔と人。しかし、魔属の暴虐に耐えかねた人間の懇願に応え、二柱の神が自らの力を分け与えた子供を誕生させた。マラティヤと呼ばれる彼らは、暗黒期を終わらせる役目を負い、人々を救済してきた。今また、マラティヤとして生まれた二人の青年の話。
●第七話「密計」〈しるし持つもの〉9作目。
●ひそかに治癒した腕のことを知らせないまま、アイディーンはカシュカイと北上を続け、森でけがをした少年と男を助けた。ひとときの道連れを得た彼らだったが、デニズリの首都バハールに入ったところで、魔族の思惑にまきこまれ……。
文字数 61,881
最終更新日 2018.09.01
登録日 2018.01.13
僕は勇者である君とともに魔王を倒すべく旅をした。残念ながら最後の最後に君の手によって殺されてしまったけど……。
【BL遠雷企画2015】に参加した他サイトで完結済の作品を、微妙に修正したものです。セインシリーズ1作目でもあります。
※切りの良いところで区切ってるので、1話ごとの字数が安定しません。ご了承を。
文字数 19,952
最終更新日 2018.05.16
登録日 2018.05.14
●神の去った世界に残された魔と人。しかし、魔属の暴虐に耐えかねた人間の懇願に応え、二柱の神が自らの力を分け与えた子供を誕生させた。マラティヤと呼ばれる彼らは、暗黒期を終わらせる役目を負い、人々を救済してきた。今また、マラティヤとして生まれた二人の青年の話。
●外伝二「縁由」〈しるし持つもの〉8作目。
●生まれたときから栄華を約束された大地のマラティヤ、アイディーン。血筋、容姿、才能、神の加護、あらゆるものに恵まれた彼はなに不自由なく成長するが、生来の聡明さゆえにマラティヤとしての立場や神魔との関係性を深く思考し続けてきた。加えてアイディーンを溺愛する兄クールドとの関わりが……。
文字数 24,151
最終更新日 2017.12.20
登録日 2017.12.20
●神の去った世界に残された魔と人。しかし、魔属の暴虐に耐えかねた人間の懇願に応え、二柱の神が自らの力を分け与えた子供を誕生させた。マラティヤと呼ばれる彼らは、暗黒期を終わらせる役目を負い、人々を救済してきた。今また、マラティヤとして生まれた二人の青年が旅だつ。
●外伝一「記憶」〈しるし持つもの〉6作目。
●大気のマラティヤ、カシュカイは、スィナンの一族でありながらマラティヤという大任を負わされたために、過酷な人生を歩むことになった。同族からの迫害、養育者による心身への虐待、そして、さらに彼の精神を深く、長く追い詰める貴族の男、カイセリの存在……。
文字数 9,101
最終更新日 2017.11.26
登録日 2017.11.26
●神の去った世界に残された魔と人。しかし、魔属の暴虐に耐えかねた人間の懇願に応え、二柱の神が自らの力を分け与えた子供を誕生させた。マラティヤと呼ばれる彼らは、暗黒期を終わらせる役目を負い、人々を救済してきた。今また、マラティヤとして生まれた二人の青年の話。
●第二話「契約」〈しるし持つもの〉2作目。
●主国シヴァスへ帰還したアイディーンのために、父シャルキスラ公爵は盛大な宴を催した。それをよそに、霊廟でもう一人のマラティヤ、カシュカイと再会したアイディーンは彼と交流を図ろうとする。そのとき、彼らのその後の運命を決定づけるできごとが……。
文字数 8,352
最終更新日 2017.11.03
登録日 2017.11.03