「第」の検索結果
全体で22,649件見つかりました。
人の住んでいない場所に駅がある。
辺りを見渡せば険峻極む渓谷であり、主にその景観を楽しむため、又は川下りの出発点として利用される、根っからの観光目的で造られた駅である。
だが、ここには名山勝川に華やぐ観光客の知らない、陰惨たる裏の顔があった。
「ねぇ、またあそこで人身事故があったんだって」
中学で、高校で、よく通学中に足止めされた時に囁かれた決まり文句。
利用客が日中と限られるその駅には、朝方・夕方以降になると決意した心を止める者は誰も居ないからか、かたや渓谷という場所がもたらす雰囲気の力なのか、飛び込み、首吊りが流行っていた。
渓谷のど真ん中に、高架駅として橋のように取り付けられたその駅を、峡と橋の二つを浮かべて彼らは呼んだ。――自殺橋、と。
男は今、そんな大分前の事を思い出していた。
駅の電光掲示板には、終電を告げる「本日の運転は終了しました」の赤い文字。扉が開けば真下の川の音が聞こえる例の自殺橋で、一人の女性が電車を降りた。
男は、考えるよりも先にその女性を追いかけていた。
※『自殺橋』他、完結次第小さなホラー短編を更新予定です。
文字数 25,125
最終更新日 2015.04.27
登録日 2015.03.30
木村博は、生涯を通して金銭的な不安と共に生きてきた平凡な男であった。特別な才能も資産もなく、ただ働き続け、節約し、将来に備えながら生きてきたが、社会の変化や物価の上昇、老後不安などに翻弄され、結局は祖父の残した古い家で孤独な最期を迎えることになる。しかし死の直前、彼の胸には一つの疑問が残っていた。もし十分なお金があったなら、自分の人生の結末は違っていたのだろうか――その答えを知りたいという思いである。
ところが次に目を覚ましたとき、博は十五歳の夏へと戻っていた。しかも彼には、未来の大まかな経済の流れを思い出す知識と、確率の高い出来事を感覚的に読み取る「簡単な予想」という能力が備わっていた。インターネット企業や半導体、自動車関連株、さらには仮想通貨がまだ安価だった時代に戻ったことを理解した博は、まずスポーツくじで資金を作り、その資金をもとに株式投資を始める。未来を知る者として慎重に投資を続けた結果、彼の資産は急速に膨れ上がり、若くして莫大な富を手にすることになる。
やがて博は労働から完全に解放され、早期リタイアを選択する。税制や資産管理の面で有利なドバイへ移住し、世界中を旅しながら語学を学び、何不自由ない生活を送るようになる。豪華な住居、高級車、贅沢な食事、そして望めば手に入る人間関係。金で得られるものはすべて手に入ったかに思えた。
しかし、その生活の中で博は次第にある違和感に気づく。かつて貧しかった頃には、少なくとも努力する理由や明日への切実さがあった。だが、すべてが満たされた今、人生の目的は見えなくなっていた。近づいてくる人々の多くは彼自身ではなく資産に惹かれているように思え、愛情さえもどこか空虚に感じられる。莫大な富を手に入れたにもかかわらず、彼の心は満たされないままだった。
こうして博は、かつて自分が抱いた問いと再び向き合うことになる。金のない人生は確かに苦しい。だが、金があれば本当に幸福になれるのだろうか。逆行して手に入れた理想的な人生は、本当に正解だったのか
文字数 5,622
最終更新日 2026.03.18
登録日 2026.03.18
本作のオチはすぐに分かるかと思います。そう、悲しいオチが……
なずみ智子の【ホラー風味なショートショート】とかのネタバレ倉庫
⇒ https://www.alphapolis.co.jp/novel/599153088/606224994
★リアルタイムでのネタバレ反映ではなく、ちまちま更新予定です。
本作でございますが、「【月1更新】2019年版 ルノルマン・カードに導かれし物語たちよ!」(https://www.alphapolis.co.jp/novel/599153088/168236130)のEpisode3をつくるにあたって引きました5枚のルノルマン・カード「24 ハート」「13 子ども」「33 鍵」「30 ユリ」「32 月」からインスピレーションを受けて生まれたものです。
当初は本作を「【月1更新】2019年版 ルノルマン・カードに導かれし物語たちよ!」のEpisode3として80%ほど書き進めていたのですが、途中で全くの別のプロットが頭にパッと浮かびました。
よって、本作は【ホラー風味なショートショート】としてお届けいたします。
第29弾に引き続き、オチはすぐに分かるかと思います。
文字数 5,553
最終更新日 2019.03.22
登録日 2019.03.22
愛する妻と娘を幸せにすると誓ったのに、何もできないまま、俺の意識は遠ざかっていった。
気づくと、俺はダンボールの中にいて,手は茶色い動物の手に。
思わず発した俺の声は,「ミャウ」という鳴き声になって耳に届く。
もしかして俺は・・・
その時,俺の耳にずっと一緒にいたかった二人の声が届く。
こうして,俺の第二の人生がスタートした。
ペットとして生まれ変わり,愛する家族とともに生活する話です。
文字数 73,471
最終更新日 2019.08.10
登録日 2019.07.01
Cross Mind 第二部 とある事故により、未覚醒となった涼崎春香の代わりに本来ありえなかった他の編、柏木宏之と恋仲となった女性主人公の一人である隼瀬香澄の物語。 約三年後の春香かの覚醒により、宏之の心が揺れ動く。そんな彼を見て不安を抱く彼女の行く末は。
文字数 138,679
最終更新日 2022.03.18
登録日 2022.03.18
文字数 40,764
最終更新日 2022.11.12
登録日 2022.05.16
騎士を目指す公爵家令嬢・カノンは才色兼備の傑物でありながら、騎乗の才能が無いという唯一の欠点があった。そのため、魔法学校の騎士養成コースで落第の危機にあった。騎士の夢を諦められず、自分が騎乗できる騎獣を探しに魔獣の大森林に入ったカノンは、伝説の獣に育てられた人間の野生児と出会う。獣にも竜にも負けない屈強な野生の男の背に乗って、カノンは騎士になる夢を叶えるための最後の手段を取ることにした。
文字数 29,531
最終更新日 2023.06.18
登録日 2022.07.15
☆第7回キャラ文芸大賞 奨励賞☆
『あやかしは斬り祓う』一択だった無愛想青年と、事情を抱えたあやかしたち。
ときどき美味しい甘味を楽しみながら、あやかしと人の心に触れていく、ちょっと切なくも優しい物語――。
祖母から"お守り"の鳴らない鈴を受け取っていた、綺麗でカワイイもの好きの会社員、柊彩愛《ひいらぎあやめ》。
上司に騙されてお見合いをさせられるわ、先輩の嫉妬はかうわでうんざり。
そんなある夜、大きな鳥居の下で、真っ黒な和服を纏った青年と出会う。
「……知ろうとするな。知らないままでいろ」
青年はどうやら、連日彩愛を追ってくる『姿の見えないストーカー』の正体に気づいているようで――?
祓い屋? あやかし?
よくわからないけれど、事情も聞かずに祓っちゃダメでしょ――!
こじらせ無愛想青年がポジティブヒロインに振り回されつつ、絆されていくお話。
※他サイトでも掲載中です
文字数 144,659
最終更新日 2023.01.22
登録日 2022.12.10
いつも俯いていた。いつも不安だった。
そんな彼等が、少し前を向く物語。
出来次第投稿なので不定期投稿です勘弁してください。
ついでにネタ帳みたいな扱いなので、この作品のリメイクをやる事が多々あります
文字数 82,045
最終更新日 2024.01.28
登録日 2023.03.19
そこそこの腕の冒険者として生きてきたレオドールは魔物の討伐途中で命を落とした。
冒険者として命を落とす覚悟を決めていたレオドールはいい人生だったと振り返る。
そんな時一度だけ恋をした女を思い出し、もう一度くらい会いたかったな……と思った瞬間にこの世を去った。
そして目覚めると見覚えのない天井で目が覚める。
そして隣にはあの時思い出した少女が大人になった姿で目の前に現れた。
彼女は俺を見ると泣き出し強く抱きしめた……そして知らない名前で俺を呼んだのだった。
文字数 11,123
最終更新日 2023.10.08
登録日 2023.09.16
セシル・エトワール公爵令嬢は生まれながら前世の記憶持ち5歳の時この異世界が乙女ゲームの世界だと知った。
セシル・エトワール公爵令嬢で容姿端麗誰がどう見ても彼女より上は居ないくらいのご令嬢振る舞いも知識ですらそれ故5歳の時に第1王子との婚約が決まった。
第1王子ナリヤス・クォークにあって前世ハマっていた乙女ゲームだと知ったそして自分が追放される悪役令嬢だと言う事も。
セシル公爵令嬢は面倒だと悪役令嬢を演じる事にしたら何故か王子以外の攻略対象キャラを攻略してしまった。
文字数 5,677
最終更新日 2023.09.05
登録日 2023.08.29
日本の前後我々の世界で三無事件と言うべきクーデター未遂事件が有ったがクーデターが成功し第三次世界大戦が西暦1970年代に起きた後の世界の日本の話である
文字数 1,391
最終更新日 2025.03.26
登録日 2024.02.25
激しい戦地から生還した夫・グラントを出迎えるリリアナ。夫の無事を心から喜ぶが、その隣にはヴィーネという細身の女性がいた。
彼女は戦争中に出会い、グラントが“抱きしめないと眠れない相手”だという。リリアナは混乱しながらも大切な夫を思い、やむなくヴィーネと同居生活を始めるが、その日から夫婦の間には冷たい風が吹き始める。
リリアナは自分以外の女性に依存していく夫に戸惑いを隠せない。憎しみと執着と愛情と罪悪感が混ざり合い、次第に3人の心は追い詰められていく―――。
文字数 50,137
最終更新日 2025.03.07
登録日 2025.03.01
~冤罪? いえ、手切れ金を頂けるなら喜んで泥を被ります~
「リズナ・フォン・アークライト! 貴様との婚約を破棄する!」
夜会の主役である第一王子・ギルバートから突きつけられた、突然の断罪。隣には「聖女」と持て囃される男爵令嬢ミア。
周囲が同情と蔑みの視線を送る中、公爵令嬢リズナは……食い気味に「御意(ぎょい)!」と即答した。
文字数 87,748
最終更新日 2025.12.28
登録日 2025.12.28
想像力豊かな女子中学生の羅針は、先生のことが嫌いだった。そんな中、ふと好奇心で入った路地裏からある異世界へ飛ばされてしまう。そこの世界は技術が特別発展しているわけではなく、自然と共に暮らす世界だった。羅針が飛ばされた町に小さくても立派な学校があり、そこでは水や植物など操る不思議な力を持つ先生たちがいた。その学校の先生である、空気を操るラッシュと火を操るローカルの二人と出会うこととなる。どうやらもう一人異世界から来た男の子がいるらしく、驚かれることはなかった。その子はローカルの家で暮らしており、羅針は一人暮らしであるラッシュの家で暮らすことなる。ラッシュはとても気さくで生徒たちから好かれており、羅針も心を許せる相手となった。
しかし、その世界にはブラックジスという勢力が存在しており、学校を襲い生徒を拉致する事件が多発していた。そのため力の持つ個性豊かな先生たちが生徒を守りつつ、立派な大人になるために学問などを学校で教えていたのだった。危険を考え、羅針は先生に守ってもらうために学校へ通うことなる。
暮らしてきた世界とは違う世界で楽しく暮らしていた羅針は、次第にブラックジスとの関係はますます深くなっていくばかりだった。だがブラックジスの本当の目的、なぜ羅針がこの世界にきたのかこの世界の秘密を知るきっかけともなる。
2026.10.8日に推敲した状態のものを更新しました。
文字数 105,315
最終更新日 2026.09.05
登録日 2026.07.22
古今集、また百人一首の第三十五首である『人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける』。春の歌ではなく、恋の歌として詠まれていたのだとしたら…。
※平安時代研究者の執筆ではありません。なんちゃって平安時代になっている可能性有り。
※カクヨム様にも投稿しています。
登録日 2016.12.18
『浮浪児のエルニカは老魔女に拾われ、スリで磨いた器用さを活かして、魔術師として王宮召し抱えの成り上がりを目指す……染め物と、織物と、金工で?』
16世紀、エリザベス朝の英国。
ロンドンでは、『妖精郷』という異世界が出現する異常な事態に見舞われていた。
ストリートチルドレンでスリの少年エルニカは、裏家業の仕事の失敗で治安官に追われる途中、妖精郷に迷い込む。そこは見た事もない異常な環境で、異形の妖精たちが襲い掛かってくる。
エルニカは妖精郷の中で出会った老魔女コルネリア、その弟子アウローラに救われ、魔女の弟子として彼女の工房や魔術学院で修行をし、王宮召し抱え魔術師としての成り上がりを目指す事になる。
だがその修行は、染め物、織物、金工で……
「こんな事を学んで、宮廷魔術師になれるのか!?」
主人公の憤慨もごもっとも。
工房や魔術学院での修行をしながら、次第に妖精郷事件の秘密に近づくエルニカ。事件の真相は――?
織物で世界は救えるか。老魔女は少年を救えるか。
登録日 2018.03.17
アスベルグ公爵令嬢・イリーナは、あるパーティーでお忍びで参加していた第三王子・フェルジオの秘密を知ってしまう。
__なんと、フェルジオは…変態ドMだったのだ。
ちょっとつり目な事も災いして全く以てイリーナはサディストじゃないのに、フェルジオにそれを求められ…まとわりつかれることに。
ドタバタ 恋愛コメディ、ここに開幕…!!
こちら気ままに更新予定。
息抜き作品です。
文字数 2,753
最終更新日 2019.07.28
登録日 2019.07.25