「撮りたい」の検索結果
全体で13件見つかりました。
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大学生の俺は、中古でカメラを買った。
そのカメラには元の持ち主の魂が宿っていたらしく、ファインダーを覗くと女子高生の幽霊が見えた。
どうやら念願のカメラを手に入れたものの、撮りたい写真を収める前に事故死してしまったらしい。
大学2年生の夏休み、俺は幽霊憑きのカメラを持って旅をすることになる。
目標や夢を持てずに時間が流れるままに過ごす灰色だった日々が鮮やかに色づいていく――
文字数 40,731
最終更新日 2024.05.22
登録日 2024.04.30
それは奇妙な卒業旅行だった。まだ寒い北国の3月。ワゴン車を運転するのは原田さん、助手席に秀子さん、そして後部座席には僕。前の2人は普通の若いカップルに見える。でも後ろの僕は冬なのにデニム短パン姿、麻縄で後ろ手にぐるぐる巻きに縛り上げられ、両脚も縛られて手ぬぐいの猿ぐつわをかまされていた。
僕が原田さんと出会ったのは大学に入学してすぐ、校門の近くの夜のスナックだった。オーバードクターの原田さんは塾講師をしながら映画を撮っていて、スナックの常連だった。下宿生活を始めたばかりの僕はお金がなく、原田さんにときどき奢ってもらうようになっていた。原田さんはいつか、僕を主人公にした映画を作りたいと言っていた。それで親切にしてくれるのかな、でも交友関係も広い人だし、ラッキーだったな。どんな映画を撮りたいかなど僕は気にも留めていなかった。
秀子さんはOLさんで、いつもショートパンツをはいていて屈託のない感じ。2人の出会いの馴れ初めは知らないけど、まあ普通に似合いのカップルだ。
原田さんは僕の思春期の思い出話を聞きたがった。僕はある夏の夜、2人の前で中学時代に受けたお尻叩きのお仕置きの話をした。僕は原田さんよりも秀子さんに聞いてほしい衝動に駆られていた。
「あなた、その先生に恋したんでしょ」
秀子さんは真顔で言った。
「違う。何だろう、もっと宗教的な感じ。僕は女の子が好きだよ。でも……」
妙にシリアスな沈黙が訪れた。
「なぜかうまくいかない。僕は変わってるって女の子によく言われる。男友達には言われないのに」
「女の子の方が勘がいいのよ。先生にお尻を叩かれて嬉しかったんでしょ? それをあたしに言いたかったんでしょ」
「やっぱり僕、変だよね」
「男の子が尊敬してる年配の男の先生に心を奪われる、いいじゃない。その先生が忘れられなくて、子供みたいな半ズボンはいてるのね」
僕はその夜もデニムの短い半ズボン姿だった。
文字数 793
最終更新日 2022.08.15
登録日 2022.08.15
攻めたい僕と、撮りたい君。
偶然出会い、互いの趣味が同じということで意気投合した虎太郎と幸子。
性格は正反対で凸凹な二人だけど……
お城を攻めたい!撮りたい!そんな二人が送る城ラブコメディ
文字数 7,576
最終更新日 2023.07.21
登録日 2023.07.17
ご当地アイドル〝くまま〟の熱狂的なファンの山本隼兎(やまもとはやと)。くままとのツーショットチェキの枚数がついに100枚に到達する。
そんな隼兎に密かに想いを寄せているのは、クラスメイトの小熊明香里(こぐまあかり)。
彼女の正体は隼兎が推しに推しまくっているご当地アイドルの〝くまま〟だ。
彼女は本気で推し活をする隼兎に恋をする。
だからこそチェキではなく普通のツーショット写真を撮りたがるが、隼兎はファンとしてスキャンダルを恐れ、普通のツーショット写真を拒み続ける。
ファンとして最後まで全力で応援したい隼兎と密かに想いを寄せるご当地アイドルのくまま。
実は隼兎も葛藤と頑固たる決意があるらしく……。
もどかしさたっぷりの推し活ラブコメ、開幕!!
文字数 107,703
最終更新日 2024.03.02
登録日 2023.11.18
彼が好きだ。彼の写真が好きだ。感情が外に出ない高校生、春美と、彼女の笑顔を撮りたい、というカメラマニアの秋斗。すれ違う二人の甘酸っぱい恋愛小説。
文字数 550
最終更新日 2017.01.25
登録日 2017.01.25
有料ゲイ動画の売れっ子ネコ役俳優の俺《ナナ》が、期待の新人タチ役俳優と、役も作らず素でセックスする動画を撮りたいと言われる。売れっ子の名にかけて、相手に一方的にイかされるわけにはいかねえ。よし、その勝負(勝負じゃない)受けてやる!……って意気込んだのに……っ!
登録日 2015.03.16
連続猟奇的殺人事件、通称Splatter Museum。
世間を震撼させたこの事件から、12年の時が過ぎた。
今日本では、この事件に魅了された犯罪者達が、猟奇的事件を起こしている。
ある日、家のテレビや大型ビジョンが電波ジャックされた。
画面に映る謎の人物が、日本国民に告げた。
「皆様、はじめまして」
「私の名前はアラン・スミシー」
「映画監督です」
「私は映画を撮りたい」
「より過激で、リアリティのある、素晴らしい映画を……」
「舞台はこの日本。キャストはもちろん………」
「あなた達です」
白い布で顔を覆い、?マークが塗られた黒のレザーマスクを口元に付けた謎の人物、アラン・スミシー。
彼の考えたシナリオが、日本国民を狂気に陥れる。
マリーゴールド続編
日本全体を舞台にした、新たなサイコサスペンス。
ここに開幕!
文字数 16,666
最終更新日 2023.08.02
登録日 2023.05.27
「あら、あなた。そんな本格的なカメラを買って、私を素敵に撮ってくれるのかしら?」
「ああ、そうだね」
10万円もする望遠レンズ付きのカメラを買った私。
説明書を
文字数 900
最終更新日 2021.03.17
登録日 2021.03.17
小早川刻親、二十六歳。恋人に振られて人生どん底の最中、足を滑らせ真っ逆さま、ああこのまま死んじゃうの?と思ったところ、ピンク色の髪をした普通のお兄さんにうっかり命を助けられる。
倉科良悟、二十一歳。ピンクの髪にシュシュがトレードマークの、しがないカメラマンアシスタント。撮りたいものがやっと見つかったけれど、なんとその人はちょっと鬱っぽい面倒くさくて可愛い男だった。
だらっとしたテンションの年下男×口だけは達者な鬱っぽいゲイ。以前サイトで連載していた完結済作品です。文庫一冊分くらいの分量。
【表紙イラスト:葛家ロウ様】
文字数 115,178
最終更新日 2022.02.27
登録日 2022.02.23
「朝日が撮りたいんだけどさ、どっかいい場所知らね?」
大学生活最後の年末年始を実家で過ごしていた僕は、そんな電話を寄越し、中古のジープに機材を積んで海辺の片田舎までやって来た先輩と、ほとんど二年ぶりに再会した。
意地っ張りな僕と、別れたはずの先輩が、真冬の海へ行くはなし。
※この作品は、数年前にpixivで公開していた二次創作をオリジナルに修正したものです。現在、pixivの方は削除しています。
埋もれたままにするには惜しいくらい、気に入っている文章だったので、サルベージ。
表紙は「フリー素材ぱくたそ」様より。
文字数 2,922
最終更新日 2021.01.21
登録日 2021.01.21
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