箱庭世界の壁魔法使い ~神様見習いはじめました~


 ちくしょう。あの運転手絶対許さねぇ。

 身体中が痛い。
 痛みを堪えて絞り出した助けを求める声は、誰にも届かず冬の寒空に消えていった。

 倒れ伏した私の身体からは、見たことのない程の血が流れ出ている。
 血面に映る私の目が諦めに沈む。

 こんなことならもっと親孝行すればよかったなぁ。
 後悔ばかりが脳裏を過る。
 死ぬのがこんなに怖いものだとは思わなかった。

 もし。

 もし次があるのなら。

 私は…………………………。


 そうして私、真壁蜻蛉の一度目の人生は終わりを告げた。



 まさかこの後、二度目の人生が与えられ、剣と魔法のファンタジー世界に転生するとは、この時の私は知るよしもないのだが。

 箱庭の管理に冒険者!
 付いてる称号は《神の後輩》?!

 やることは色々あるけれど。
 ペットを作り、仲間を増やし、今度こそ私は安全で平穏な人生を謳歌する!
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