虐待されて育った主人公 小説一覧
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件
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21歳の青年オズボーン・ウィットは、飛び級で大学に入学した13歳の天才少年・龍威(ロンウェイ)と出会う。龍威は冷淡で孤独を抱え、サークル活動の裏で乱行パーティーを監視・記録する冷酷な面を持つ。彼の行動は「裏切りへの備え」と語られ、オズボーンはその防衛本能と傷ついた魂に惹かれていく。
龍威の誘いに応じて肉体的な関係を持つが、オズボーンは他の男たちのように乱暴に扱うことを拒み、彼を丁寧に愛そうとする。龍威は「早く済ませてくれ」と言いながらも、オズボーンの優しさに戸惑い、少しずつ心を開いていく。オズボーンは彼の拒絶の奥にある「愛への渇望」と「裏切りへの恐怖」を感じ取り、誠実な愛を捧げることを誓う。
龍威は過去に父親からの虐待や、留学先での性的暴力を経験し、心身ともに深く傷ついていた。彼は「愛は嘘だ」「誰も信じられない」と語るが、オズボーンの涙と抱擁に触れ、凍った感覚が少しずつ溶けていく。二人は互いの体温を通じて、失われた感覚と信頼を取り戻していく。
やがて龍威はサークルを解散し、自らの傷ついた過去と決別する。夏の庭で水をかけ合い、子どものように笑い合う中で、龍威は「ちゃんとした愛を教えてくれ」とオズボーンに頼む。オズボーンは驚きながらも応じ、龍威は「後悔なんかしない」と言いながらも、揺れる瞳で自分の歪んだ性の記憶を修正しようとする。
二人はバスルームで衣類を脱ぎ捨て、裸のままベッドへ駆け込む。龍威は「この前は途中でやめたんだから」と笑いながらも、過去の傷に怯えながらオズボーンに身を委ねる。オズボーンは彼の体と心を丁寧に包み込み、龍威の魂に寄り添う。龍威は「オズボーンが二人になって、おれの中に入ってきた」と感じ、空っぽだった自分に温もりが満ちていく。
物語の終盤、龍威は「もう一回」と求めるが、オズボーンは休息と食事の必要を説く。龍威は「愛は食えないのか」と問い、オズボーンは「体と心、両方に栄養が必要だ」と答える。のちに龍威が恋人に手料理を作るようになる未来を予感させながら、オズボーンは王族のような少年に服を着せてやる。
龍威は眠りにつき、オズボーンは彼の魂がいつか高みへと羽ばたくことを願いながら、かたちのない花束として愛を捧げる。
文字数 11,266
最終更新日 2025.09.27
登録日 2025.09.27
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3
生きがいを失った女子中学生、樋口 陽(ひぐち はる)は、街を彷徨ううち、オカルトスポット「バンドアパート」に辿り着く。
誰もいないはずなのに、どこからか音楽が聞こえてくるその場所に身を寄せていた彼女は、とある音楽に導かれバンドマンの幽霊と出会う事となる。
幽霊の「彼」は陽に向かって「お前に音楽の素晴らしさを叩きこんで、その死んだ魚のような目を蘇らせてやる」と息巻いた。
生者と死者が逆転したような性格の二人が交わる事で、陽は心の傷を癒やしてゆく――なんてのが通るほど、世の中甘くない。
幽霊が見えるバンドマン夏生と被虐待児、陽が困難に立ち向かう青春物語です。
文字数 2,879
最終更新日 2025.02.10
登録日 2025.02.10
4
少年は目覚めた。頬に伝わる痛みと目の前には拳に血を滴らせた父親らしき男・
頭に湧き上がる記憶を頼りに思い返すと自分は異世界転生してきたらしい。
それすら曖昧な自身の記憶を頼りにしながら少年、ルーカスは生きていく。
しかし、彼に待ち受けるのは誰もが思い描く異世界転生生活ではなかった。
もしかすると、前世よりも酷い今世、下へ下へと落ちていく人生。
最後に縋るものすら取り上げられたその時、彼は化け物となる。
確実に人でないナニカに自ら堕ちたその時、
彼は魔王のような人間と出会い、革命の騒乱に巻き込まれることとなるのだった。
文字数 789,409
最終更新日 2025.01.26
登録日 2023.02.18
5
醜さ故に家族から虐げられ、絶望の中死んだ少女がいた。彼女は祈った。「生まれ変わったら、美しくなりたい。誰からも愛されるように」目が覚めると彼女は美しくなっていた。ただし白い蝶として。「思ってたのと違う…」
ある日、隻眼の王子にカマキリに襲われていたところを救われる。一目惚れした彼女は無力な蝶なりに彼を助けるが、ついには蜘蛛に捕まり命を落とす。そして気づいた。「ヒイッ!蜘蛛になってる!」食べられた相手に進化していく少女。虫→鳥→爬虫類→獣となって王子を守るために奮闘する。
臆病な娘×孤独な王子の食物連鎖なラブ。全13話。
文字数 27,279
最終更新日 2024.02.27
登録日 2024.02.27
6
家族から虐待されて育った。
自称病弱な妹は両親に愛され、私は愛されないどころか虐待されて育った。
妹とクソ婚約者のケントは体の関係があり、隠しもせず愛し合っていた。
こんな事が許されてなるものか。
それでも家族は妹の味方をする。
私は子爵令嬢としていずれは伯爵夫人としてふさわしい女性になるように
訓練も勉強も怠らず、領地を犯す外敵と戦い、常に努力してきた。
それなのに何故病弱なふりをして怠けて何の努力もしていない妹ばかり両親に愛されるのか。
妹に暴行を加えたと無実の罪を着せられクソ婚約者に婚約破棄される。
私は両親にずっと虐められてきたんですけど。
「セシリア、お前の妹のキャサリンを妻に迎える」
ああ、はいはい。そりゃそうよね。
家族が毒殺してこようとしたので、毒殺しかえしたったwwwざwwwまwwwぁwwww
毒親と自称病弱な妹とクソ婚約者から解放されたのでこれからは自由に生きて行けると思ったが
誰も私を愛してくれなかった。
家族毒殺の汚名を着せられた私を受け入れてくれる場所はどこにもなかった。
誰が私に家族毒殺なんて汚名を着せたのか。許せない。復讐してやらなきゃ。
私を愛してくれる人私を受け入れてくれる場所を探して彷徨う。
何故、この世の全てが私を敵視するのか。
この世界は何かがおかしい。
文字数 7,546
最終更新日 2021.10.17
登録日 2020.10.18
7
「シャロット、お前に婚約破棄を告げる」
は?この国守ってるのは誰かと思ってるのかしら。
「お前の妹のチェルシーを王太子妃・新聖女にする」
チェルシーの魔力で国を守っていけるわけがない。
正統な理由がない婚約破棄なので当然闘技に勝たなければ成立しない。
聖女の私は婚約者の首を切断する。ざまぁwwww
私に勝てないのは幾ら馬鹿でも分かり切ってるでしょうに。なんで婚約破棄なんてしたのかしら。
そんな事も分からない程馬鹿だったのかしら。
聖女辞めて欲しいなら辞めてやるわよ。
聖女なんて辞めて戦闘訓練学校に行けば素晴らしすぎる日々が待っていた。
恋・闘技・抗争。これこそが私が求めていた日々だった。
今まで妹ばかり可愛がられ、両親に虐待されて。
好きでもないランデリック王太子の婚約者になり、婚約破棄を告げられて。
そんな悲しい日々ももう終わりよ。
誰がこの国を守ってたのかって話?騎士や兵隊じゃないかしら。
国全体を守る結界なんて人間の魔力でできるわきゃあない。
私がいなくなってもあまり変わりはないようです。
文字数 2,797
最終更新日 2021.07.25
登録日 2020.10.25
8
「マナリア、お前との婚約は当然破棄だ」
幼い頃から愛していた婚約者ネドンに婚約破棄を告げられました。
「両親と妹を殺害した者と婚約者でいられるわけがないだろう」
えっ、ちょっと待って。何を言っているの。
「私が両親と妹を殺しただなんてっ」
何を言っているのか分からない。
「お前、馬鹿なの」
「母の切断した首持ってて、父と妹の遺体が転がっている。
これで言い逃れが出来るんなら、してくれよ」
「妹は私の戦闘訓練学園入学の権利まで奪って戦闘訓練学園に行こうとしたのよ。
私は今まで妹になんでも奪われてきたし、今回だけはどうしても取り返さないといけなかったの」
「それで、妹を殺したと」
「両親は私をずっと虐待してきて、イエレナだけ可愛がるし、
戦闘訓練学園の事まで『お姉様なのだから、入学の権利ぐらいあげなさい』
って言うのよ」
「そうか、もう何も言わなくていい。自害して罪を償うか、処刑されて罪を償うかどちらか選べ」
「『奪われたお前が悪い』って言うのよ」
「もう分かったから」
「お父様ったら、妹を殺した私を許さないって殺そうとしてきたのよ。正当防衛でしょう」
「本当にそう思うなら、法廷でそう話してみるんだな」
「私をいつも傷だらけにするお父様が最後に言ったのよ『強くなったな、まだ強くなれ』って」
「私に意地悪ばかりしてイエレナだけ可愛がるお母様が最後に言ったのよ『もう甘ったれるんじゃありませんよ』って」
「イエレナが最後に甘く甲高い声で言ったのよ『もう、止まらないで歩き続けてお姉様』って
イエレナに奪われ続けても、お父様に傷だらけにされようと、お母様に意地悪されようと、
それでも一応は私の家族なのです。
倫理観では、家族も危害を加えてくるなら殺すのが正しい事になります。
が、そんな社会や文化とは生きてる間に植えつけられるものです。
家族を殺してしまえば、本能が魂が悲しむのです。
間違っていると理性で判断しても、魂は泣くのです。
「そうか、お前にも人の心は少しが残っていたんだな。ここで首を落として、家族と一緒に弔ってやろう」
『まだ強くなれ』『もう甘ったれるんじゃありませんよ』『歩き続けてお姉様』
家族の言葉が私の中で消えません。
「私は、もっと強くなる。首を落とされて楽に死のうだなんて甘ったれません。歩き続けます」
「はぁ?」
文字数 724
最終更新日 2020.11.28
登録日 2020.11.28
9
「アントリエット、貴方はお姉様なのだからドレスぐらいクラリスにあげなさい」
両親は妹だけを可愛がりました。
私は家族の代わりに毎日一日中伯爵としての仕事をしていました。
それなのに遊んでるだけで何も仕事も勉強も訓練もしない妹だけ両親に愛されます。
「酷いお姉様だな。お前が妹に何もあげないというなら、僕もお前には何もあげない事にしよう。
爵位はお前にはやらん。クラリスに爵位も土地財産全て継がせる事にしよう」
!今までの仕打ちも境遇もいずれ家督も爵位も告げるのだからと耐えられました。
そう思わなければ耐えられないのでそう思い込んでいました。
「お父様、クラリスに伯爵としての仕事が出来ますかね」
「そんなの、お前がやればいいだけだろう」
私は、妹を殺す事に決めました。
妹を殺し山に埋めました。
これからは私が両親に愛されます。
家督爵位土地財産、全て私が継ぎます。
私は両親に愛されるどころか私がクラリスを殺したのではないかと疑われていました。
仕方ありませんね、両親を殺して家督爵位土地財産全てを継ぎました。
今までの私の不幸な境遇なら家族3人ぐらい殺しても許されるでしょう。
文字数 983
最終更新日 2020.11.23
登録日 2020.11.23
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