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銀蒼界聞録~Deep Lovers~ 本編の番外編です
主人公は異なります
魔物×天使
禁じられた恋の果てに2人が選ぶ結末とは?
文字数 12,299
最終更新日 2023.09.19
登録日 2023.09.19
ニールはアメリカにあるステイツ大学に通っていた。
その時、出会ったのは日本人5人で、そのうち仲の良かったのはアサミとヨシの二人だった。
それでも、その5人は色々と教えてくれたり、遊んでくれたりしていた。
自分の事を深く知らない、その5人の傍を離れたくなかった。
そんな時、ネイサンはニールの正体を知らされてしまった。
それからはニールを見守るように目を光らせていた。
2人は大学を卒業すると一旦離れていた。
10年という月日が過ぎたある日、2人は再会した。
ニールとネイサンの視点による短編になります。
登録日 2024.04.08
中学時代に喧嘩をした幼馴染と疎遠になった高校1年生の小倉凛は、幼馴染の塚本千明がゲイだという噂を耳にする。興味本位で本人に「ゲイって本当?」と尋ねると「じゃあ、試してみる?」と言われ突然キスをされる。その日を境に疎遠になったはずの2人の関係性は少しずつ変わってきて……。
モブレシーン(未遂)があります。ご注意ください。
※→R-18シーン
※※→挿入あり
文字数 91,824
最終更新日 2024.06.18
登録日 2024.06.01
この物語の主人公は、自分の名前すら覚えていない最弱の冒険者。彼は、呪いによって過去の記憶を失ってしまい、どんなに努力しても自分が何者であるか、どこから来たのかを思い出すことができません。しかし、そんな彼には特別な力がありました。それは、「100年先の未来を視ることができる」という能力です。この力により、彼は世界の大きな出来事や、未来の英雄たちの活躍を目の当たりにすることができます。彼の未来予知は百発百中であり、決して外れることはありません。
しかし、この力には大きな欠点がありました。未来をどれほど正確に視ることができても、自分自身の未来や現在についてはまったく知ることができないのです。自分の運命がどうなるのか、自分がどこに向かうべきなのか――それを知る術はありません。主人公は、常に他人の未来ばかりを見つめながら、自分の未来は手探りで進んでいくしかないのです。
そんな彼がある日、ギルドでひとりの少女と出会います。彼女は伝説の武具を探すため、最強の冒険者を求めていました。ギルド内では誰もが彼女に目を向け、実力のある冒険者が次々と名乗りを上げる中、主人公は思わず「自分が手伝う」と申し出てしまいます。最弱の冒険者である彼が、未来を変えるほどの大冒険に関わるとは、誰もが嘲笑しました。しかし、彼は100年後の未来で彼女が世界を救う重要な存在になることを知っていたのです。
少女は主人公の能力を信じ、彼を仲間に加えることを決意します。こうして、未来予知の力を持つ最弱冒険者と、未来の英雄となる少女の冒険が始まります。しかし、未来を視る力を持つ彼には、予測できない運命の波が待ち受けていました。
彼が見るのはあくまで100年先の未来。そこに自分の姿は決して映ることはありません。自分自身がその未来にどう関わるのか、自分がどうなってしまうのか、何も知らないまま、彼は少女とともに旅を続けます。忘却の呪いに囚われ、何もかもが手探りの彼は、果たして自らの運命に立ち向かうことができるのか。
物語は、彼が見据える100年先の壮大な未来と、自分の足元の運命を知ることができない現実との間で揺れ動きながら進んでいきます。100年先の未来に向かって、徐々に大きな出来事が動き出す中で、彼自身が辿るべき道はどこにあるのか――。
本作では、主人公が抱える「忘却」と「未来視」という二つの相反するテーマが物語の軸となります。彼が自分を見失ったまま、他人の未来を見守る中で、少しずつ自らの役割を見出していく成長の物語でもあります。最弱冒険者としての無力感と、100年先の未来に対する確かな確信。この二つの間で揺れ動く彼が、仲間との絆を通じてどのように変わっていくのかが、物語のみどころですかね!
文字数 19,148
最終更新日 2025.03.06
登録日 2024.10.08
ある朝、教室に入るとクラスメイトの様子が変だった。
何故か相談に乗ると声をかけてくる友人や先生。
友人の1人である桐崎の様子は一段と変で、俺のことを恋人だとか言ってくる。
男が女に女が男に変化するTS病に俺が罹っているとみんなが言うけれど...
-----俺は元々、男である。
知り合い全員の頭がイカれてんのか、俺の頭がイカれたのか。
男として暮らしてきた日々をはっきり覚えてるのに、男に変化したことに戸惑っているんだと周囲に案じられる日々。
俺が戸惑ってるのはそっちじゃない。お前たちの反応だ。
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生まれてこのかた男なのに、女から男に変わったと周囲に思われてる男、江本。
ある日いきなり恋人が女から男にかわってしまったけど好きなことには変わりないと江本のことを溺愛している桐崎。
この2人が織り成すラブストーリー(なお、江本はラブストーリーを承知してない)。
***
⚠︎TS病について、にわか知識で書いてます。性別が変化するぐらい。
⚠︎R18表現のものには、タイトル横に『*』をつけております。
随時、加筆修正すると思いますm(__)m
最後までお読み頂きありがとうございました。
文字数 47,751
最終更新日 2025.03.15
登録日 2025.03.01
文字数 2,108
最終更新日 2025.05.14
登録日 2025.05.14
夫婦で営まれる冒険者の宿、妻の赤毛の爆乳エルフのレナは、今晩も夫のレンにより魔物の冒険者に寝取らせられる。まぁ、本人ものりのりではあるが。
文字数 5,739
最終更新日 2025.10.03
登録日 2025.10.03
◯あらすじ
平凡ヤンキーのリューキは両親が忙しかったため甘えることがちょっぴり苦手。
ゲイであることも親に隠してひっそりとヘルディアで一人暮らしをしていたが、なかなか男運に恵まれなかった。
彼氏欲しさに異世界召喚に手をかけることにし、エリートインキュバスであるファナスとのマッチング召喚にする成功するが…?
ファナスは普段は悪魔営業で働く営業マンでビジネス契約のみのマッチングであった。しかし、なぜか「個人契約ならレンタル彼氏もします」と営業をかけてくる。
甘え下手なリューキと余裕たっぷりのファナス、異種族や異文化が交錯する都市ヘルディアでの奇妙な契約生活は、少しずつ距離と信頼を育んでいく――
◯ヘルディア
ヘルディアは異世界パートナーとの交流が文化として活発な多種族都市で、日常的な異世界交流が行われる一方で夜間や裏通りは少し治安が悪めの街である。
◯登場人物
💛リューキ(平凡ヤンキー)
24歳
表向きは強気で不良っぽいが、内心は甘え下手で寂しがりやで心優しい。
両親が忙しく幼少期から自立を強いられた。
平凡な日常に飽きていて、刺激を求めるタイプ。色んなことに興味津々で少し浮気性気質。異世界や非日常に巻き込まれることにワクワクする
👿ファナス(エリートインキュバス)
年齢:外見30代前半(悪魔族の為不明)
性格:超真面目で知識豊富。駆け引き上手で無自覚に相手を翻弄することもあるが本人は至って真面目。インキュバスの世間的なイメージに反対している。
営業の契約・ビジネスのプロでマッチング召喚を契約に繋げたり積極的に行う。
基本はビジネス契約を提案するがリューキにはなぜか個人契約でレンタル彼氏をしているという嘘をついた。
文字数 14,152
最終更新日 2025.11.21
登録日 2025.11.08
2027年8月5日、東京。度重なる不正と汚職により、ついに財務省が解体された。国民は歓喜し、新時代の到来を信じた。しかし、その期待は、やがて絶望へと変わっていく。
青年記者・佐藤健一は、上司の命令で財務省解体の真相を追うことになる。元職員からの内部告発、裏帳簿、そして組織的な腐敗の証拠。調査を進めるほどに、財務省の闇の深さが明らかになっていく。だが、それは序章に過ぎなかった。
財務省に代わって設立された「国家財政最高審議会」。各省庁の大臣による合議制で、透明性と公正性を謳った新組織は、国民の希望の象徴だった。しかし健一が掴んだ証拠は、新組織がさらなる腐敗の温床となっていることを示していた。専門知識を持つ官僚組織を失った結果、予算編成は大幅に遅れ、社会保障費の支払いが滞る。年金を受け取れない高齢者、医療費が払えない病人——国民生活は崩壊の危機に瀕していた。
そして、新組織のトップたちは、大企業からの巨額の賄賂を受け取り、国民の利益を犠牲にして私腹を肥やしていた。財務省時代を遥かに超える規模の汚職。責任の所在が曖昧な合議制は、むしろ不正を助長していたのだ。
健一は真実を報道し、国家財政最高審議会も解体に追い込まれる。そして誕生したのは、「国家財政管理庁」——財務省と酷似した、第二の財務省とも言える組織だった。
結局、何も変わらなかったのか?
いや、変わったものがある。それは、「無知の代償」を知った国民の意識だ。
財務省を批判するのは簡単だ。だが、その機能を本当に理解していたのか? 専門的な予算管理の重要性を知っていたのか? 知らないまま批判し、知らないまま解体を叫んだ結果が、この混乱ではなかったのか?
本作は、組織の腐敗と改革の狭間で揺れる現代日本を描いた社会派ミステリーである。緻密な取材と、リアルな描写で展開される物語は、読者に重い問いを投げかける。
財務省は、本当に悪だったのか? それとも、私たちが知らなかっただけで、必要悪だったのか?
無知であることの危険性。知らないまま批判することの罪。そして、真実を求め続けることの重要性——。
この物語は、すべての国民への警告である。
文字数 7,835
最終更新日 2026.01.12
登録日 2026.01.12
伊豆木優華は囚われのお姫様ごっこと称して縛られたり閉じ込められたりするのが大好きな小学5年生。
今までは姉の真理子を悪役に引っ張り込んでのごっこ遊びでその願望を満たしていたが、最近はマンネリ気味。新たな刺激を求めてDID(Damsel in Distress)小説をネットで漁っていたところ、みつけたのが『フォンティーヌの囚われ姫』。
その内容にすっかり虜となった優華だが、ある日いきなりパソコンの画面がまばゆく光り輝いた。
目を開けると、そこは小説『フォンティーヌの囚われ姫』の世界。
姉妹は異世界転移した……はいいけど、姉妹は早々に捕らわれ、縛られて地下牢に入れられた。
いきなり絶体絶命な危機の中……優華はこれ以上ないほど興奮していた。
「やっぱりすごいよお姉ちゃん、こんなの初めてだよ!いつものごっこ遊びより全然すごい!この薄暗い地下牢の雰囲気とか、縄の食い込み方とか、結び目の固さとか、もうプロの仕業だよね!」
「プロとかそういう問題じゃないから!これ、本物の監禁だから!」
能天気な妹に対して常識人な姉はため息をつくばかり。そんな二人に話しかけて来るのは地下牢での相牢人であり、『フォンティーヌの囚われ姫』の主人公でヒロインであるセーニャ。
「あなたたちは……?」
「あ、あたしは伊豆木優華!こっちは姉の真理子!よろしくね!」
本来ならあり得ない運命の出会いにより、物語は改変される。
『フォンティーヌの囚われ姫』に二人の異物を取り込んだ、新たな物語。
その行く末は……
「それにしても、初めての本格的な後ろ手縛り、すごく勉強になるよ!縄の締め付け具合も、結び目の位置も、これこそ完璧な後ろ手縛り!あとでちゃんとメモしとかなきゃ!」
「だから、なんであんたは、そう嬉しそうにしてるのよ……」
……あ~うん、とりあえず新たな物語の主人公にとっては『こまけぇこたぁいいんだよ!』で済ます気満々っとだけ伝えておこう。
それと、お姉ちゃん。胃薬いりますか?
追伸:タグが特定の性癖持ちを狙い撃ちしてる方向に偏ってますが、裸や性的表現を主とする18禁要素は一切入れておりません。前作にあったノリも健在なので、特定の性癖がなくても大丈夫な作品に仕上げてます……たぶん?
※ 掲載後も本文を逐一修正する癖があるので、その手間を省くためにこちらでは本文の掲載はしない事としました。
どうせ、AI使ってる関係上コンテストに出せないしね_(:3 」∠)_
登録日 2026.08.01
僕の名前はイロアス・ドゥリス。……いや、元は“ただの日本人男子高校生”だったんだけどね?
ある日、病院帰りにトラックに轢かれて死にました。ド派手に。
そのせいで、人生プランも幼馴染との青春も、すべて強制終了。
で、次に目を覚ましたら、冥界で神様(自称)とご対面。
「転生してこい!」って半ば脅されて、異世界ギリシアってところに赤ちゃんとして再スタートさせられました。問答無用。選択肢、あったけどフェイクでした。
でもこの世界、やたら作画が良い。
親は超絶美形だし、僕もなぜか神造美少年として生まれてて、
ついでに体重は200キロで筋肉密度がゴリラ。いや冗談じゃなくマジで。
でもまあ、そんなこんなでいろんな人と出会って、ちょっとずつ、
「自分は何のために生きるのか」ってことを見つけていく――
そういう話なんだと思います、多分。きっと。おそらく。
文字数 133,970
最終更新日 2026.10.05
登録日 2026.08.26
いや、自由に生きろって言われても。
レンタル有り☆★☆この作品はアルファポリス様より書籍化されます☆★☆
書籍化にあたってのタイトル、著者名の変更はありません。
異世界召喚に巻き込まれた青年と召喚された張本人の少女。彼等の通った後に残るのは悪人の骸…だけではないかも知れない。巻き込まれた異世界召喚先では自由に生きるつもりだった主人公。だが捨て犬捨て猫を無視出来ない優しさが災い?してホントは関わりたくない厄介事に自ら巻き込まれに行く。敵には一切容赦せず、売られたケンカは全部買う。大事な仲間は必ず守る。無自覚鈍感最強ヤローの冒険譚を見よ!
◎本作のスピンオフ的作品『職業:冒険者。能力:サイキック。前世:日本人。』を並行連載中です。気になった方はこちらも是非!*2017.2.26完結済です。
拙作をお読み頂いた方、お気に入り登録して頂いた皆様、有難う御座います!
2017/3/26本編完結致しました。
2017/6/13より新展開!不定期更新にて連載再開!
2017/12/8第三部完結しました。
文字数 905,156
最終更新日 2019.02.25
登録日 2016.10.27
※完結しました。
『不戦の民』と『戦犯』の子孫と『兄の遺志を継ぐ少女』が工作員らと戦う物語。
謀略策略ありの人間ドラマ。架空世界を舞台にしてますが、現代の日本と変わりない世界観になっています。
シーズン1は恋愛要素あり。主人公とヒロインの心の物語が中心。敵の正体や思惑も明らかに。
シーズン2はメディア情報戦。謀略策略戦。狙われる主人公たち。工作の狙いとは? しかし敵と自分たちは似た者同士だった。
シーズン3はテロ戦争・戦闘・銃撃戦。首相も登場。国の存亡をかけた作戦とは。国会襲撃編。
シーズン4は国に見放された少年少女工作員との闘い。そして政界のパワーゲーム。真の謀略策略がここになった。本当の黒幕は?
次シーズンに橋渡しをしつつも、物語はシーズンごとに区切りをつけます。各シーズン9万字~11万字程度です。はじめのほうは右傾化エンタメと思われそうな内容ですが、物語が進めば、実はそうでもありません^^;
敵側にも相当、肩入れしてます。敵=悪にはしていません。
現実に起きている問題をモチーフにしてます。
登録日 2017.04.26
ごく普通の高校生トオル。(本当に普通だ)
彼の高校生活は何も起こることなく過ぎていく・・・はずだった!
普通以上に普通だった彼に起こる青春(?)ストーリー!
「え?僕の生活は至って正常ですよ?…多分・・・」
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すみません、リアルが少し忙しいので不定期投稿です。
文字数 15,762
最終更新日 2020.03.02
登録日 2019.06.02
自分の店を持つことが夢の少女がいた。彼女は大人になり、祖父の遺した小さな本屋の経営者になった。そのまま本屋を続けても良かった。別の店に変えてしまっても良かった。けれども、彼女に待っていたのは僅かな借金と、爛れた毎日だった。
小説家になろう様にて掲載した旧作短編です。
文字数 2,237
最終更新日 2019.05.18
登録日 2019.05.18
一度勇者を経験しているものが勇者召喚をされてしまう。
まぁ、ないとはいえないがそのような確率は極めて低いだろう。
だが、それが神によるものだったら?
...二度目の勇者は一度目に召喚先がどれだけ面倒くさいかを知っており、また、顔見知りの神だったがためにあるお願いをする。
これは二回目の異世界を過去の能力そのままに生きていくお話。
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初投稿作品です。
基本的に1話1000文字程度となっております。
文字や文章構成など拙いところはあるとは思いますがよろしくお願いします。
お気に入り登録と感想をお待ちしております。
また、ファンタジー大賞に応募させてもらう予定です。
スタートが少し遅れましたが皆さんに楽しんで貰えるように全力で頑張ります!
文字数 55,654
最終更新日 2020.09.30
登録日 2020.08.11
喜び、怒り、悲しみ。感情というもの。目には見えないけれど、確かに存在するもの。感じるもの。
この国には、感情を盗む怪物がいる。名前は『コルロル』。
小さい頃に見た絵本の中では、子供だましのチャチな怪獣として描かれていたけど、実際のコルロルはそうじゃなかった。一般的な人の2倍か3倍ほどの大きさで、それだけでも恐ろしいのだけど、着目すべきは、その禍々しさだ。
カラスみたいに真っ黒の翼は、その大きな体をすっぽり覆い隠せるほど広く、体の表面は甲殻類を想起させる、岩のように固いざらざらの皮膚から成り立っている。前のめりに曲がった背中と、翼を引きずって歩くその姿は、やっぱり『怪物』というより他にない。
コルロルは殺戮者だった。コルロルが現れた村には血が流れ、家々は破壊され、やがて腐敗臭が漂い、壊滅する。そういうことが、この国の歴史の中で、何度も繰り返された。
それなのに、やつについて正確な伝承が残らなかったのは、コルロルを見た人がみんな死んでしまうから、という理由らしい。それじゃあ、なんでコルロルが感情を盗む力を持っているなんてことが分かるのか。
実は、コルロルの言い伝えの中に、そんなエピソードは出てこない。あるのは悪行の数々だけ。コルロルは感情を盗む。そのことを知っているのは、あたしが盗まれたからだ。
人の感情は『喜・怒・哀・楽・愛・悪・欲』の七つに分類されるらしいんだけど、あたしが盗まれたのは、喜・楽・哀。嬉しくて喜んだり、楽しくて笑ったり、哀しくて泣いたり……つまり、前向きないい感情はほとんど盗まれたってこと。
感情が盗まれてからのあたしがどうなったか、想像つくかしら。失くなった感情を埋めるように、怒りや憎しみが足を伸ばしてのびのびと面積を広げ、深く根付いた。喜びや楽しみのない人生は、泥に足を掴まれたまま歩き続けているような不愉快さしかなかった。
あれ以来、あたしはコルロルに復讐するためだけに生きてきた。やつを見つけ出し、この手で八つ裂きにできるように、剣術や弓矢の腕を磨いた。
『ありがとう。君のおかげで、僕は人間になれるかもしれない』
そう言って人間のように笑った、あの怪物を殺すために。
文字数 103,124
最終更新日 2020.04.26
登録日 2020.02.25