「ば」の検索結果
全体で59,861件見つかりました。
ヘッドセットから友人の声が聞こえる。
「今日のアップデート、森に新しい川が増えたらしいぞ」
画面の向こうで友人が興奮しているのを聞きながら、俺も笑った。
――いつもの日常だ。ゲームだって、ただの暇つぶしのつもりだった。
だけど、次の瞬間だった。
モニターが光に包まれ、耳元の声が途切れ途切れになる。
「え、ちょ、ちょっと待て……?」
手を伸ばすが、光が眩しすぎて、視界は白く溶けてしまった。
次に目を開けたとき、俺は見知らぬ森の中に立っていた。
湿った土の匂い。茂みを揺らす風。鳥とも獣ともつかない声。
心臓が早鐘を打つ。手足は小刻みに震え、全身の力が抜けそうになる。
――これ、どう考えてもゲームじゃない。現実じゃない。
川のほとりで、ふと動く影を見た。
水を飲んでいる――少女に見える女性。
小柄で、体は細い。でも筋肉の陰影もあって、野生的な強さを感じる。
髪は濡れて肩まで垂れ、光を受けて輝いている。
彼女は言葉を発さない。動きは静かで、警戒と好奇の混ざった目で俺を見つめていた。
俺も、言葉ではなく視線で応えるしかない。
心臓が強く打ち、汗が背中を伝う。呼吸が浅くなる。
――この森に、俺と彼女しかいない。
――言葉は通じない。なのに、確かに存在を認め合っている気がする――。
文字数 6,791
最終更新日 2026.01.09
登録日 2026.01.09
死ぬ予定だった。
それは、誰にも迷惑をかけない、静かな選択のはずだった。
自殺未遂を繰り返していた三十代の男は、ある日「遺体を売る」契約を知り、安楽死を前提とした臓器提供に同意する。期限は一週間。珍しい血液型を持つ彼にとって、それは現実的で、感情を必要としない終わりだった。
しかし期限の途中、偶然再会したのは高校時代の同級生の女性。心臓病を抱え、余命わずかな彼女もまた、同じ血液型だった。
コーヒーを飲む男と、ミルクを選ぶ女。隣の席では、カフェオレを楽しむカップル。近づいても、混ざらない二人の距離。
一夜を共にし、心が触れた翌朝、彼女は真実を告げる。彼がドナーになれば、自分は生きられること。彼が契約を破棄すれば、自分は助からないこと。
生きたいと思ってしまった男と、生きたいと願い続けてきた女。
どちらを選んでも、何かを失う。
これは、答えを出せなかった二人の恋の物語。
混ざり合えなかったからこそ、確かに存在した時間の話。
文字数 11,431
最終更新日 2026.02.08
登録日 2026.02.08
「俺はただ、誰かのヒーローになりたかっただけなのに──」
少女漫画の世界に迷い込んだ、“偽物のヒーロー”。
世界の中心に立つ、“本物のヒーロー”。
少女漫画のルールをぶち壊した、世界の主役と異分子による、狂おしいほど切ないすれ違いラブストーリー。
少女漫画のヒーローに憧れ、現実世界で「痛い奴(泉桜高校のヒーロー様)」と嘲笑されていた男子高校生・皐月宏斗(さつきひろと)。
ある事件に巻き込まれた彼は、目が覚めると、文字通り白銀の髪の王子様が統べる“少女漫画の世界”へと迷い込んでいた。
そこで出会ったのは、世界の中心に立つ本物のヒーロー・如月律(きさらぎりつ)。
背景に薔薇やダイヤのエフェクトを背負う、どこか感情の薄い律だったが、宏斗の奏でる「音楽」を通じて、初めて人の温かさを知り、徐々に彼に惹かれていく。
初めて覚えた独占欲は、激しくも“重すぎる”ほどに真っ直ぐな愛情表現。
しかし、惹かれ合うほどに、宏斗の胸には「自分はこの世界の人間ではない」「いつか元の世界へ帰らなければいけない」という残酷な現実がのしかかる。
「君は、俺のヒーローだよ」
文字数 42,241
最終更新日 2026.06.06
登録日 2026.05.30
【不定期更新です】
ゲームをこよなく愛する独身恋人なしの三十七歳フリーター男が築五十六年のオンボロアパートに雷が落ちて感電死してしまい、気付くと生前プレイしていたゲームの世界に卒業間近の中学三年生南雲新一郎(なぐも・しんいちろう)として転生していた。その世界には魔法やスキル、ダンジョンなどがあり、ダンジョンに挑む冒険者という職業があった。生前プレイしていたゲームの中では史上初のLv.99を突破した【Lv.限界突破】という記録を保持していたためかどうかは分からないが、他人よりも遥かにレベルが上がりやすく、魔法やスキルを習得しやすい体質になっているようだった。高校入学と同時に冒険者ライセンスを取得した新一郎は早速ダンジョンに挑み、初日で五階層までクリアしてスライムやゴブリン、コボルトを討伐しまくって、約二百個もの魔石を換金して十八万円も稼ぐ事が出来た。日給十八万円。二十日間ダンジョンに挑んだら、月に三百六十万円もの収入があり、諸経費や税金を差し引いた実収入額は三百万円になるだろう。二カ月も働けば中小企業で働くサラリーマンの年収に匹敵する金額である。新一郎は前世を含めて生まれて初めて【働く楽しさ】を知った。働く、稼ぐ、遊ぶ、働く、稼ぐ、遊ぶ…ふっふっふ。よぉし、今日も頑張って稼ぎまくるぞぉっ!
文字数 12,252
最終更新日 2026.08.18
登録日 2026.08.13
SEO対策では決してしてはいけない事があります。それは、大きく言うと検索エンジンに嫌われるようなSEO対策をする事です。
例えばSEO対策には被リンクの獲得が必須になってきますが、だからと行ってツールで一気に数を増やすなどすると、それはスパム扱いになり逆効果です。もっと言えばマイナス評価がつき順位はもっと落ちてしまいます。
このように検索エンジンが嫌うようなSEO対策は絶対に行ってはいけません。ちゃんとSEO対策をしているはずなのに順位が上がらないという方は、気がつかないうちに何か検索エンジンが嫌う事をしてしまっているのかもしれません。そうするとせっかくの努力も無駄になってしまいますから、今一度自分のSEO対策の方法を見直してみてください。
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文字数 403
最終更新日 2016.12.16
登録日 2016.12.16
初めて書いた作品です。
あなたは世界で絶対に不可能な事を可能にする事はできますか?
例えばデコピン1発で人を殺す方法
例えばコイン1枚で自分の姿を消す方法
例えば壁に水の入った水風船を当てて壁が壊れる方法
例えば....そんな例えばな話を可能にする事を出来ることは絶対に不可能です。でもこのお話はどんなに不可能な事も可能に出来るんだとそう思わせたい作品です。
ではアナタにもう1度聞きます。
アナタは世界で絶対に不可能な事を可能にすることはできますか?
その答えは悩むと思います。
そんな方はぜひ1度、目を通していただきたいと思った作品です。
不可能な事はこの世に実在しないのだから...
文字数 619
最終更新日 2017.08.03
登録日 2017.04.25
異世界に勇者として召喚された異世界に強い憧れを抱くぼっちな優等生の『橘 紗哉加』は、神様から世界最強のハリセンを貰う。
それで邪悪の権化となる魔王一族を退治してほしいと。
そして世界最強のハリセンに導かれし者たちは、どMの弓使い、刃物アレルギーの剣使い、高飛車お嬢様の槍使い、超内気な砲使いという実戦経験皆無(しかも武器は所持しているが使ったことがない)の落ちこぼればかり。
魔王一族の退治なんて夢のまた夢、落ちこぼれを立ち直らせるべく『橘 紗哉加』のハリセンを振り回す日々が続く。
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※コメディーです。
感想等あればよろしくお願いします。
10月1日HOT31位に入りました。
ありがとうございます!
文字数 50,800
最終更新日 2017.10.09
登録日 2017.09.22
「世は冒険時代である!!」
英雄冒険家ヘルトの言葉だ。
かつて人間と魔族で起こった古代戦争。
現代にまで残り続ける遺跡群は、いつしかダンジョンと呼ばれるようになった。
失われた叡智と宝物が眠るダンジョンに人も魔族も「夢」を見た。
やがて、命を賭して戦い続ける夢の旅人たちを世界はこう呼んだ。
『冒険者』と。
そして、イーストフィールズ領の小さな田舎町『カントリー・タウン』にそれは在った。
木造平屋建て、三角屋根の小さな酒場。
人ひとりが通れる狭い入り口脇に立て掛けられた看板には、店名"MOON&SUN"の文字が掘られている。
一見すればお洒落なバーかと思うが、扉を開けばお世辞にも綺麗とはいえないテーブル席と、狭いカウンター席。
……オマケに床はギシギシ軋む。
だが店内を見渡せば、賑わっている様子。
対応に追われる可愛い女子店員がホールを忙しそうに走り、カウンター席では主人と思わしき男が馴染みの客に料理を振るう。
ふと、馴染みの客と主人の会話に耳を傾けてみる。
「マスター、この店もいい感じになってきたんじゃないですか」
「まだ開店して一か月だぞ。まだまだ良い店も何もあったもんじゃないさ」
どうやらこの店はオープンして間もないらしい。
馴染みの客は一欠けらのチョコレートをウィスキーで流し込んだ後、笑いながら言った。
「いえいえ、それでも噂にはなってますよ」
「何がだ」
「世界を斡旋する冒険団の『元エース』が開いた冒険者のための憩いの場……ってね」
……それ故に。
この酒場は開店一か月して、既に冒険者たちの間では話題となっていた。
"MOON&SUN"という店名など露知らず。
冒険酒場と、呼ばれて―――。
登録日 2018.03.18
学校の帰り道。
道を曲がった先で見た光景で――私、|結城茜《ゆうきあかね》は自分がアニメだか漫画の世界のモブに転生した事を思い出した。
目の前には、ヒーローとキーパーソンになる捨てられた黒猫。
見なかった事にすれば、物語はきちんと始まるのだろうけれど……。
私は、目にした黒い仔猫に一目惚れ。お持ち帰り決定!
そして、その仔猫を拾っちゃったのが縁で、何故だかヒーローと仲良くなっちゃって?
R15は保険です。
※ こちらは小説家になろうにも掲載しています。
文字数 24,896
最終更新日 2020.02.22
登録日 2018.10.19
突然、父の戦死を告げられたセルジュ=アシュティア。現在、国は乱れて内乱真っ最中。
そんな中セルジュは五歳にして猫の額ほどの領主となる。
だが、領主となったセルジュに次から次へと様々な困難が降り掛かってきたのであった。
セルジュは実は転生者であったが、チートな能力は授かってないし味噌も醤油もマヨネーズも作れはしなかった。そんな状況でも領民の生活を心から守り、豊かにたいと切に思った。
家臣もいなければ爵位もない。そしてなによりお金がないセルジュはどうやってアシュティア領を守っていくのか。
セルジュは平々凡々と暮らしたかっただけなのに、弱小の地方領主だからと襲い掛かる隣の貴族。
気にくわないと言って意地悪をしてくる隣人。
もう何もかもにウンザリしたが同年代の子どもの現実を見た時、セルジュの心に何かが芽生えた。
忠実な家臣を得て、信頼できる友と共に造り上げる王国建国の物語。
家臣が居ないなら募集する。お金が無いなら稼ぐ。領地が無いなら奪い取る。
残念ながら魔法はないけど、その代わりにめいっぱい知恵を絞る!
セルジュは苦悩や挫折をするものの、その進撃は止まらない!
よろしければお読みください。
応援いただけると幸いです。
登録日 2019.03.26
コンビナート施設で働いている融(とおる)は月恐怖症の青年だ。
新月のときはまだしも、満月の夜ともなると極度に怯え、精神がまいりそうになる。
というのも、満月が物理法則を無視して、融めがけ襲いかかってくるからだ。幻覚や妄想なんかじゃない。あの巨大な天体は形を変えつつも、れっきとした人を死に追いやる刺客なのだ。
満月は運動会の大玉転がしのサイズになって追いすがったり、ときにはエンジンカッターのように平面になり、融を切り刻もうと迫りくる。
なぜ、おれだけが月に命を狙わなければならないのか……。
※本作は『小説家になろう』様でも公開しております。
文字数 5,957
最終更新日 2019.11.24
登録日 2019.11.24
幼い頃から私は全てを奪われていた。
辛い日々の中、私は耐えきれずに逃げてしまった。
その先で出会った妖との話しである。
小説を初めて書いたので至らないことがあるかと思いますがよろしくお願いします。
できれば、甘々を目指してます!
文字数 276
最終更新日 2020.03.22
登録日 2020.03.22
ケガでボクシング人生を絶たれた天才ボクサー、大橋拳弥(オオハシケンヤ)。
彼はとあるキッカケから、自ら通う相楽高校女子ボクシング部のマネージャーに任命された。しかし、女子部員はクセ者で変な女ばかり。そして汗臭い。とにかく汗臭い。
1度辞めたボクシングと再び向き合いながら、美少女(変態)部員たちと時にくだらなく、時に一生懸命な日々を送っていく。
なんでここには変態ばかり集まってくるんだ?あと相変わらず汗臭ェな!
これがリング上の青春ラブコメ物語である。
登録日 2020.05.01
商店街から一つ路地を抜けた場所
潮の香りとにぎやかな声が聞こえる場所
ボサボサの黒い髪をフワフワさせて瓶底メガネをあげれば1日の始まりです
文字数 7,628
最終更新日 2020.12.11
登録日 2020.07.29
大学で日本語教師を勤める伊東桂は恋人がいない。仕事と自宅の往復だ。
そんな桂の密かな楽しみは、行きつけのBARで極上の男性、山本亮をこっそり見つめて、片想いにもならない感情を、胸の中で揺らして愛おしむことだった。
彼には極上の男に相応しく、素敵な恋人がいて・・・二人はどこから見ても完璧なカップルで自分の入る余地はないと、思っていたのに・・・。
ある日突然、桂は亮から言われる。
「俺と付き合わない?」
喜びは一瞬で、話を聞けば恋人不在中の恋人公認のセックスフレンドだった。
都合の良い「恋人ごっこ」という関係。
そんな関係に苦しみながらも、叶わないと最初から諦めていた思いだからと、桂は期間限定の恋愛に溺れていく。
桂の想いは実るのか・・・大人の切ない、すれ違いラブストーリーが横浜を舞台に繰り広げられる。
※ご都合主義のフワッとした設定です。
※R18は予告なく入ります。
※完結まで、数話ずつ、毎日更新します。
文字数 158,067
最終更新日 2020.11.30
登録日 2020.10.16
姉のドレスや髪飾り。お気に入りの侍女に、ひいては婚約者まで。どんな物でも奪って差し上げますわ。何故って?ーーー姉は昔から要領が悪くて鈍臭くて、何でも信じてしまうお馬鹿さんなんですの。このドレスだってセンスのカケラもないしダサくてガキくさいったらありゃしません!なんですかこのショッキングピンクは!!私が去年買っていたこのドレスの方がまだマシなので差し上げますわ!お下がりですけどね!妹からお下がりをもらうなんてお恥ずかしくないのかしら?!
髪飾りだってそうですのよ。姉の透明感のある甘栗色の髪に、ビカビカのルビーなんて似合いませんわ!センスが悪すぎですのよ!!
そのうえ少し前から姉に仕えている侍女はか弱いふりをして姉から同情されて何かと物を贈られていますの。そういうのに気付けないんですのよ、私の姉は。それから婚約者。あれはだめね。一癖どころか二癖も三癖もありますわ。腹が黒いったらありゃしません。姉はそういうのを見抜く能力が1ミリもございませんから、泣かされるに決まってますわ。女癖も悪いという噂もお聞きしますし、疎くて汚れのない姉には不向きなんですの。別にあの男じゃなくもっと条件の良い殿方は沢山いらっしゃいますし!
え?私??姉が好きなのかって??ーー何を言ってるんですの?私は、馬鹿で騙されやすくて要領の悪い姉が知らず知らずのうちに泣きを見ることがアホくさくて見てられないだけですのよ!!
妹に奪われた系が多かったのでツンデレ妹奮闘記が書きたくなりました(^^)
カクヨムでも掲載はじめました☆
11/30本編完結しました。番外編を書いていくつもりなので、もしよろしければ読んでください(*´꒳`*)
文字数 107,856
最終更新日 2021.02.19
登録日 2020.11.16
貴族だったララは傍若無人な振る舞いをする中、国を揺るがすような事件を起こし家ごと没落する。その時に思い出したのは、過去の記憶。
その記憶に引きずられるように冒険者になったララは、ひょんなことから出会ったフリューゲルと一緒に旅をすることになる。
段々と成長してきたフリューゲルは、勇者パーティーに誘われるが、彼が見ていたのは英雄などではなく、ララで――
という物語の中の、日常です。
上記は、あくまで設定です。
読み切り風短編ですので、一応、これでおしまいですが、反響があれば、長編で書きたいと思っています。
お楽しみくださいませ。
文字数 4,349
最終更新日 2020.12.20
登録日 2020.12.20