「藩士」の検索結果
全体で39件見つかりました。
元禄十四年三月十四日、南蛮紅毛の暦に直して1701年4月21日。赤穂藩藩主浅野長矩が高家である吉良義央に突如松の廊下にて刃傷沙汰に及んだ。世に云う「忠臣蔵騒動」である。事件の事はあまりにも言及されているので抄略するが、この時喧嘩両成敗として裁かず、浅野のみを裁いたことにより赤穂藩藩士が決起した。
本作品は、その赤穂藩の城下にて受け渡しの使者として赴いたある龍野藩士の目線より覗き見た、その騒動記の一つの提起である。当然ながら、本物語は物語である。事実関係は我々の世界とは異なるが、こういう展開もあったんじゃないかという、一種の戦争なき仮想史である。
それでは、垣屋弾正忠七郎兵衛よりの視点である、私家江戸時代シリーズ第一弾、「私家版、忠臣蔵騒動記」、ただいま開幕します。
文字数 9,801
最終更新日 2022.05.22
登録日 2022.05.20
四境戦争。
そうよばれることもある第二次長州征討は、終わりを迎えようとしていた。
大島口、芸州口、石州口の戦闘は、徳川慶喜の工作による休戦の勅命で停止しており、残る小倉口も孤軍奮闘していた小倉藩が力尽き、和睦を乞う状況で、終わりが見えていた。
しかしながら、長州側の出した条件、小倉藩主小笠原家の嫡男を人質にという条件を巡り、小倉藩は紛糾する。
小笠原家の嫡子を人質に出すということは、小笠原家が毛利家に服従するということ。
全面降伏せよと言うことであり、小倉藩士にとって受け入れることのできぬ条件であった。
このような状況の中、島村志津摩は、小倉藩の家老となり、長州藩との交渉に臨む。
島村の考えた和睦案で藩論をまとめて。
文字数 5,790
最終更新日 2023.06.01
登録日 2023.05.31
時は江戸時代も半ばを過ぎた頃、山間の小藩香田角(かたすみ)の藩士の家に嫡子として生まれた平九郎は美男ゆえに一族を悩ませていた。目立ってはならない一族がこれ以上目立たぬためには嫁の条件はただ一つ、醜女(しこめ)であること。
父は息子に命じた。「江戸に出たら、嫁、それも三国一の醜女を探し出せ。もし二年の間に見つからなければ、廃嫡し次男を後継ぎにする」と。
一方、江戸のお殿様もまた悩んでいた……。
「わたくしたちのお殿様」の脇役守倉平太郎の子孫の話。
全11話、36,851文字(文字数が減ったのはサイトの仕様が変わってルビとルビ記号がカウントされなくなったためです)。
登録日 2015.05.14
なまけ侍 佐々木景久
レンタル有り北陸の小藩・御辻藩(みつじはん)の藩士、佐々木景久(ささきかげひさ)。人並外れた力を持つ彼は、自分が人に害をなすことを恐れるあまり、世に背を向けて生きていた。だが、あるとき竹馬の友、池尾彦三郎(いけのおひこさぶろう)が窮地に陥る。父の代から確執がある後藤左馬之助(ごとうさまのすけ)が、彼との決闘を望んだのだ。左馬之助は一流の剣客。一方、彦三郎は剣の腕がからきしで、立ち合えば命はない。景久は友を救うべく、己の生きざまを捨て、決闘に割って入ることにした。勝算はある。彼は生来の剛力だけでなく、師から秘剣・梅明かりを授けられており――
文字数 298,521
最終更新日 2024.05.29
登録日 2022.10.21
異国船が日本の近海に頻繁に現れはじめ幕府が打払令を出すなど、世の中が騒がしくなってきた文政年間。
江戸城西の丸大手門を警備する御番所で一人の侍が乱心、同僚三人を殺害、他にも多数の者を傷つけた大事件が起こります。
曲亭馬琴が編纂した天保三(1832)年刊の「兎園小説 拾遺」には、この事件の関係者から聴取した記録を含め事件の詳細な経緯が掲載されています。
その「山形番士騒動聞書幷狂詩」を基に当時の状況を再現しました。
一部推測に依った部分もありますが、ほぼ馬琴の残した記録に沿った「事実」です。
二部構成で全四千字程度の短編です。
なお、殺人事件の記録ですので一部生々しい描写もあります、閲覧の際にはご注意ください。
また、尺や寸のセンチメートル換算は全て「約」ですのでご承知おきください。
文字数 4,289
最終更新日 2020.05.24
登録日 2020.05.23
【あらすじ】
薩摩藩の軍事指導を担う赤松小三郎は、信州松平上田藩を出て、広く長崎に江戸にと学び、最終的には英国将校から、英語と兵学を学び、ついには英国歩兵練法を完訳するに至った俊才である。
薩摩藩士・野津道貫の依頼を受け、薩摩藩の京都藩邸において塾を開き、中村半次郎をはじめとする薩摩藩の子弟に、兵学を教え、練兵し、薩摩藩の軍事運用面を徹底的に英式へと転換を図った。
さらに、議会政治の可能性を模索し、越前の松平春嶽に建白書を提出し、また、薩長が武力倒幕を目指しているのを知り、幕府と薩摩の融和を求めて奔走していた。
しかし一方で、その赤松の才を買って、幕府からは招聘され、故郷・上田藩からは帰国を促され、小三郎は進退窮まり、ついに懇望もだしがたく、帰郷を選ぶ。
慶応三年九月三日夕刻――帰郷を目前に控えた赤松小三郎に、薩摩藩の刺客・中村半次郎が忍び寄る。
これは――その半次郎が何故「人斬り」となったのか、それを語る物語である。
【登場人物】
赤松小三郎:英国式兵学の兵学者
中村半次郎:薩摩藩士
小松清廉:薩摩藩家老
西郷吉之助:薩摩藩士、志士
大久保一蔵:薩摩藩士、政客
桂小五郎:長州藩士、政客
大村益次郎:長州藩士、軍人
【表紙画像】
「きまぐれアフター」様より
文字数 10,892
最終更新日 2023.06.15
登録日 2023.06.10
登録日 2016.05.10
文久二年(1862)三月二十七日早朝、大洲藩士である井上将策は、藩命により、五十崎村へ、幼馴染である和紙職人の徳太郎を訪ねていた。そこで、たまたま出会ったのが土佐藩を脱藩した坂本龍馬であった。
飯代の代わりに、五十崎が誇る大凧作りを手伝う将策と龍馬。その大凧には、独特な凧文字で「龍」と描かれていた。そして、龍馬は、黒船に勝てる方法を探しに行くと言って、去っていく。その頭上を作成した龍文字の大凧が、風に吹かれて、どこまでも飛んで行くのだった。
文字数 103,643
最終更新日 2020.06.01
登録日 2020.04.25
明治4年、旧会津藩士に仕える馬丁の娘であった少女が、貧困のため身売り覚悟で上京。
そこで若く美しい華族の青年と運命的に出会い、その馭者(ぎょしゃ:馬車の運転手)となる。
怒涛のような勢いで世が変わりゆく明治初頭。その中で一歩ずつ大人の女性へと成長していく少女「ゆき」
そして美貌の青年華族との身分違いの恋に揺れる乙女心を描いた明治浪漫恋愛ファンタジー。
登場人物
◎ゆき
15歳 女性
茶色い髪 茶色い瞳
旧会津藩家老佐川官兵衛に仕えていた馬
丁の一人娘
馬と心を通わせることが出来る
◎銀鏡 晴近 (しろみ はるちか)
22歳男性
長身 細身に見えるが筋肉質
黒髪の長髪 黒い瞳 驚く程の美青年
華族 従三位中納言
◎粂吉 (くめきち)
歿年50歳 男性
会津藩士 佐川官兵衛の馬丁
ゆきの父
会津戦争の折、官軍の銃撃により戦死
◎みつ
女性 ゆきの母
ゆきを出産した後、まもなく死去
元は佐川家の給仕女
◎佐川官兵衛(直清)
39歳 男性
旧会津藩家老
粂吉、ゆき父子の主君
戊辰戦争で活躍 鬼官兵衛の異名を持つ
熱い心を持った人情家
◎たけ
17歳 女性
ゆきが仕えた佐川家の向かいの西川家に下働
きの女中として仕えていた
二歳年下のゆきと仲が良かった
八戸の遊女斡旋屋「多志南美屋」にて遊女と
して稼働している(源氏名:竹鶴)
◎せつ
29歳 女性
八戸の遊女斡旋屋「多志南美屋」において稼
働している遊女(源氏名:藤松)
かつて江戸(東京)吉原の大見世遊郭「扇松屋」
において「格子」の位にあった元上級遊女
自分が果たせなかった花魁になる夢をゆきに
託し、ゆきを江戸(東京)に向かわせる
文字数 58,702
最終更新日 2026.06.28
登録日 2025.09.23
山南藩士大井玄蕃はとかく容姿が悪かった。そのため全く婚儀が整わない。
そこに突然縁談の話が舞い込んできた。
しかし婚姻後もなかなか上手くいかない夫婦関係。
そこに上意討ちの指令が舞い込んでくる。
文字数 23,188
最終更新日 2025.03.30
登録日 2025.03.30
あらすじ
『討ち入り恋慕抄 外伝 〜忠義と仇の狭間で〜』
元禄時代、播州赤穂藩主・浅野内匠頭長矩は、将軍家に仕える重要儀式に際し、礼法指南役・吉良上野介義央との折衝を命じられる。だがその陰で、吉良による執拗な侮辱と屈辱が積み重ねられていた。名誉と忠義の板挟みの中、内匠頭の心は次第に追い詰められていく。
そしてついに、松の廊下――
武士としての限界を超え、内匠頭はついに刃を抜く。
この「刃傷事件」により浅野家は改易、内匠頭は即日切腹の処分を受ける。
藩士たちは散り散りとなるが、その中心にいたのは筆頭家老・大石内蔵助。
世の目を欺き、遊蕩に身を沈める彼の真意は――
すべては主君の仇討ちを成し遂げるためだった。
討ち入りへと向かう浪士たちの胸にあるのは、忠義か、それとも個の正義か。
その姿は、雪の降る本所松坂町、吉良邸の門前で燃え上がる。
やがて迎える泉岳寺での誓い、そして切腹という名の終幕。
だが、四十七士が捧げた忠義の魂は、時を越えて語り継がれる。
文字数 4,290
最終更新日 2025.06.06
登録日 2025.06.06
彦根藩井伊家の藩士五名に、一年前父の首を落とされ斬殺された鷹木豪介は、報復を誓っていた。
まず江戸井伊家藩邸下屋敷詰め大槻主水の後をつけ、死闘の末に斬り首を落とした。あと四名である。
全て首を落とすまでやめない。すでに姓名も居場所も全て調べ上げている。四人は井伊家江戸上屋敷、中屋敷、下屋敷かのいずれかにいる。必ず四人の首を挙げて父の恨みを晴らす。
五人に共通しているのは、北辰一刀流伝馬道場の高弟であることだった。いずれ凄まじい反撃が始まる。
それでも一人づつ斃して行くのだ。同じ井伊家の連れがいたらそれもやる。。それが豪介のやり方だった。
結果十人以上斬ることになるだろう。それは彦根藩三十五万石と一戦交えることを意味している。
信州上田藩の江戸屋敷勘定方を、高齢で退き余生を上田で過ごそうとしていた矢先であった。
豪介は父の後を継がず、浪人となった。父の仇を討つためである。
豪介には人に言えない秘密があった。知っているのは、恋人八重だけである。
そちらが彼の本業である。料理を一口、口にするだけでその料理の素材が全て分かる他人には真似のできない稀有な才能を持っていた。依頼は八重が持ってきた。それだけで生活して行くのに不自由ない金を得た。
まずい料理も簡単に極上の料理にする、それが豪介の生きがいでもあった。
今にも潰れそうな不味い料理をだす店を、客が行列を作る店にすることができる。これ以上のことはない!
すでに、そうした店が江戸市中に五十店以上もある。
八重にとってはそれが自慢の種だった。
彼女は井伊家と豪介のいきさつを全く知らない。いずれ彼と所帯を持つのが夢だった。
江戸の今にも潰れそうな店にとって、豪介はまさに救いの菩薩、味菩薩だった。
一年後には豪介は刀を捨て、故郷上田へ戻って町人になるつもりだつた。八重も大賛成だった。
だが、大藩井伊家の名にかけて、強力な豪介包囲網の網がジリジリと彼を押し包んで行く。
文字数 3,955
最終更新日 2020.05.21
登録日 2020.05.21
紀州の下級藩士根来半四郎の江戸詰日記、生来田舎侍の半四郎は江戸詰勤務が性に合わず、しばしば藩邸を抜け出ては下町の深川で息抜きをしている。そんな半四郎にある日転機が訪れる。
文字数 14,379
最終更新日 2017.06.22
登録日 2017.05.18