「害」の検索結果
全体で4,945件見つかりました。
19世紀末、大英帝国・首都ロンドン。
伯爵家の次男であるエドワード・マイヤーは、ロンドン市内で勤務する大学教授。彼がいつものように大学へ向かっていると、雨の中こうもり傘をさして歩く東洋人の男を目撃する。
男の名は、夏目総十郎(なつめ・そうじゅうろう)。彼は法律学を学ぶため日本から渡英した留学生で、エドワードの教え子となる人物である。
大学では教授と生徒の間柄の2人だが、同い年という偶然も相まって、少しずつ絆を深めていく。
第1部 ロンドンの切り裂き魔(第1幕~第3幕)
夜中に女性が何者かに殺害され、翌朝の新聞で大きく取り上げられる。ロンドン市内では連続殺人事件が発生しており、人々の多くは関心を持っていた。
エドワードはその日の夜、パブへ寄った帰り道に新たな事件の現場を目撃する。
現場へ急行したロンドン警視庁の警官たちは、巷を騒がせている連続殺人事件と同一犯によるものと考えていたが、依然その足取りを掴むことが出来ずに悩まされていた。
そこで、エドワードの動体視力の良さや推理力に目をつけた警察は、彼に捜査の協力を依頼することにした。悩みながらもこれを受け入れたエドワードは、夏目とともに事件を解決に導こうと奔走する。
第2部 受け継がれし野望(第4幕~第5幕)
ロンドン市内で発生した連続殺人事件から約3か月、王室より舞踏会の招待状が届いた。
時期を同じくして、レッド・ダイヤモンドの盗難事件が発生する。事件のあった宝石店から続く穴を頼りに捜査に乗り出す警察。
その日の夜、ロンドン警視庁の警部と首相がマイヤー家を訪れた。レッド・ダイヤモンドの奪還と、舞踏会を滞りなく終わらせられるよう、エドワードに依頼する。
エドワードは、連続殺人事件との関連も視野に入れ、夏目とともに再び捜査に協力することにした。
文字数 123,096
最終更新日 2024.01.24
登録日 2023.12.20
20XX年、地球は突如として現れた怪物「ネクストルム」によって侵攻された。奴らが撒き散らす粘液「セラム」は都市を、海を、そして地球を全く別のものへと作り替え、巨大なコロニーを形成した。女性は生け捕りにして苗床に、男性は脅威として殺害し、やがて人類の大多数が姿を消すのだった。
生き残った人類は要塞都市セクターの中に逃げ込み、厚く高い壁の中に閉じこもる屈辱的な生活を強いられていた。
しかしある時、解決の糸口が生まれる。ヴィクター教授がネクストルムの生態を解析し、奴らのエネルギーを人体に逆流させることに成功したのだ。
だがこの技術「リバース・シンクロ」は若い女性しか適合せず、更に過度な使用は幻覚や幻聴を引き起こす副作用を孕んでいた。
それでも人類は止まらなかった。
身体に禁忌の紋様を刻み、化け物の力を振るう少女兵たち。彼女たちは師団を組織し、ネクストルムによって捕らえられた同胞を救出するため、血塗られた最前線へと身を投じるのだった──。
文字数 100,531
最終更新日 2026.05.29
登録日 2026.01.28
いじめに苦しむ女子中学生・湯田真理愛は、一人小屋に住み、変人と噂されるトモノリと交流を持つようになる。真理愛は加害者への憎悪と殺意を次第に高めていくが……。
文字数 118,455
最終更新日 2025.03.29
登録日 2025.02.28
平成生まれのサラリーマン 新海 誠一
(しんかい せいいち)は、忙しい日常を過ごす中、たまたま取れた休暇に、バカンス気分で海外に遊びに行った。
しかし、数ヵ国目に訪れた国(F国)で、ある少女に出逢った事により運命を大きく変えていく。
彼はそれまでの人生を捨て、少女とその家族を助ける為、商社時代の経験を生かして、この問題を解決する。
たが、世界に矛盾を感じた新海は、新たな仲間、御手洗(みたらい)と愛東(あいとう)と共に軍事独裁政権下のI国にて、皆の国を作り上げる計画をうちたてる。
順調に進むかに見えた計画だったが、ふとしたキッカケで、思わぬ方向に事態は進んでいく、救うべき筈の国民に被害の出るなか、新海のとった行動とは?
文字数 10,110
最終更新日 2023.12.14
登録日 2023.12.05
歴代最強パーティーと呼ばれていた勇者パーティーが存在した。
リーダーである勇者、そしてサブリーダーの聖女、他メンバー3人に加えてリーダーの勇者直々にメンバー加入を推薦された男が居た。
その名も『グル・ライファー』勇者パーティーに誘われる前で世界最強だった男だ。
その男と共に3年で魔王討伐を果たすことが出来た。
しかし、グル・ライファーは自国へ帰還後、仲間だった勇者パーティーに殺害される。
更には偽造された映像を制作して、倒した筈の魔王に逆にやられて横たわる自分の姿を写し、嘘の情報を世間に流し込まれるとのことだ。
そんな彼が残していた切り札スキル『タイムリープ』を使用し、3年前に戻り勇者パーティーへ復讐を果たす。
文字数 3,357
最終更新日 2022.09.03
登録日 2022.08.31
平穏に暮らしていた女子高生、神納木《こうのき》ほたる。
いつもの塾の帰り道、不審な存在に遭遇したのをきっかけに彼女の“いつもどおり”が終わりを告げた。
突然連れ去られた先は吸血鬼達の世界。
訳も分からぬまま裁判にかけられ、難を逃れた後に宣告されたのは自身の余命。
生き残るためには、ほたるが過去に関わりを持ったある吸血鬼を探さなければならない。
しかしその吸血鬼は罪を犯し、追手から一〇〇年逃れ続けている大罪人。
罪人を捕まえたい組織と、彼を見つけなければ死んでしまうほたるの利害が一致し、組織の執行官・ノエと共にほたるはその男を探すことに。
その道中で起こる体の変化。刻々と迫る命の期限にほたるの心は弱っていく。
唯一の味方は、利害関係でのみ結ばれた男・ノエ。そんな相手を完全には信用してはいけないと、ほたるの過去のトラウマが蘇る。
だが現実は、ほたるの決意を嘲笑うかのように残酷で――
死の恐怖に翻弄される【前篇】
自由に生きるために奮起する【後篇】
まるで操り人形のように自由のない吸血鬼達の世界に、ほたるの選択が変化をもたらす。
■とりあえず毎日更新■
【前篇】約25万字(じっくり人間関係構築)
【後篇】未定(溺愛とか両片思いっぽいのはここから)
※下記完結済み作品の改稿版です。大筋は変わりませんが、文字数的には倍の情報量になっています。(ヒロイン一人称縛り→三人称に変えたので改稿前に書けなかったこと全部詰め込んでます)
『マリオネットララバイ 〜がらくたの葬送曲〜』
https://ncode.syosetu.com/n6519hi/
※大体10万字前後で一区切り付くようにしています。たまにずれます。
※誤字脱字等言葉の使い方に関するご指摘はありがたいですが、その他部分につきましてはこちらからお願いしない限り不要です。
©2025 丹㑚仁戻
登録日 2025.05.11
晴れる日が指折り数える程度しかない極北の大陸。白銀の世界に、おとぎ話の様に煌めく魔女の国〈ロズマキナ〉が存在する。
住民は全て魔女。その中に、唯一の獣人であり男性である魔法騎士ネフィリアードが暮らしている。王都の治安維持を担う黒翼の団の第一部隊の隊長として実直に勤務する彼は、ある日同僚であり幼馴染であるミランジュから緊急の連絡を受ける。
それは、2か月後に開かれる聖誕祭の象徴と呼ぶべき巨大なツリーが暴走したと言うものだった。
直ぐに現場へと急行し、ネフィリアードの活躍によって被害は最小限で済んだ。だが聖誕祭に向けて気合いを入れすぎた魔女の魔法による暴走かと思いきや、何者かによる犯行の疑いがると判明する。
調査の過程で、ネフィリアードの監視するミイラ(仮)男アリュスの経営する服屋に禁止された魔法が使われたと知らせが入る。
甘く、色彩に富んだ国に潜む腐り堕ちた蜜の罪。
極北の大陸に隠された真実は、生命を産む虹の大樹の根元に。
今を生きるネフィリアードとアリュス、そして魔女達の紡ぐ罰の物語。
文字数 124,963
最終更新日 2026.03.31
登録日 2026.01.09
DA:-SEIN ~御伽奇譚~「傀儡」に続くお話し。
「明芳学園高校」に通う「源綴宮」の宮司の息子「皆本頼光」、彼に想いを寄せる幼馴染みの「吉田香澄」はゴールデンウイーク中に開催される、体育部の「地区高校交流戦」に参加した。
そんな折、「源綴宮」の神職と馴染みの深い探偵「禎茂保昌」は県警の捜査一課「赤磐警部」と「連続怪死事件」の合同捜査を行っていた。被害者の共通項は「玄磐教育大学の学生」、遺留品の「大粒のダイヤモンド」。
交流戦の翌日の「子供の日」、「源綴宮」では「菖蒲祭」と言う恒例のお祭りを催し、頼光は奉納舞を披露する。
その日、源綴宮の大鳥居の前の「鳥居前公園」の木立ちに暴走車が突っ込んだ。
運転手の救助に向かった頼光に、その運転手の遺体を探ろうとする妖が襲い掛かる。
己の「天狗」の力でその妖を退けた頼光だったが、後日、この遺体も「大粒のダイヤモンド」を所持していることを知る。
保昌の捜査に協力して行く過程で、頼光も徐々にこの事件に巻き込まれ、自分と鬼族との関わりを知ることとなる。
登録日 2020.01.12
母を亡くし、家族は姉弟2人きりの早苗と正樹。
独り虚しく夕飯を食べる早苗の目に飛び込んできたのは、テレビから流れる事故のニュース。その情報から、弟の正樹が巻き込まれたのだと思い慌てて連絡を取る。
しかし、電話に出た正樹。早苗は安心するが、他人の死を無視してはいけないと正樹に叱責される。
2人は気持ちを新たにする為、母の墓参り行く事にした。
久しぶりに会う2人。
そこで、正樹が失踪していた父親と再会したことを告げる。
母を苦しめ自分達を捨てた男を、早苗は許せずにいた。だから父親には会わないと、早苗は正樹に告げる。
しかし、ある日突然、父親が早苗に会いに来た。
話も聞かず去ろうとする早苗。早苗を引き留めようと、父親は強行手段に出る。
そして、同僚であり親友でもある真希がそれに巻き込まれてしまう。
これ以上大切な人を奪われない為にも、早苗は父親の殺害を決意する──。
※流血表現あり
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表紙 AI生成(PixAI.Art)
使用モデル:AbyssOrangeMixV3
文字数 5,920
最終更新日 2023.10.12
登録日 2023.10.10
rev.シリーズ短編。
その者は――被害者の怒りと憎悪を晴らす、正義の体現者として世間に在った。
その者は――周囲に悲劇を振りまく悪の断罪者として世間に在った。
その者の名は――【正義の執行者Justion】。
しかし、そんな彼もまた――、悲劇を振りまく犯罪者でしかないと……、
――【彼】だけは理解していた。
特殊武装警察隊分隊長・武装警察官【御剣《みつるぎ》 斗真《とうま》】の【不壊の信念】に関する物語。
文字数 13,178
最終更新日 2026.01.16
登録日 2026.01.16
西暦2055年12月。
世界各地で、前触れもなく住民が“ログアウト”し、そのまま帰還しないという異常事態が発生する。
消失者は急激に増え続け、やがてそれは一国規模を超え、世界規模の災厄へと発展していく。
原因は不明。
中枢も沈黙。
そして、昭和酒屋の店主までもが姿を消す。
異変の最中、20歳となった横澤穂花のIDに“異常フラグ”が立つ。
彼女の身体には、世界の更新処理から逸脱する不可解な兆候が現れ始めていた。
一方、かつて人格を分離され、肉体を失いながらもレイヤーの残余として存在し続けている桜樹敬司は、この現象に強い違和感を覚える。
それは単なるシステム障害ではない
――“意図”がある。
穂花と桜樹は、世界の中枢となった美麗の力を頼りに、レイヤー深層へと踏み込んでいく。
だが調査の果てに浮かび上がったのは、ひとつの存在。
それはやがて、歪んだ結論へと至っていた。
――人は、消えるから不完全なのではないか。
――ならば、消えない世界を作ればいい。
ログアウトという形で人々を隔離し、世界を再設計しようとする意思。
それは救済か、支配か。
世界が終わる時、“あなたのいない世界”は本当に消えるのか。
それとも、もう一度“あなたと生きる世界”を選び直せるのか。
穂花の覚醒、美麗の決断、そして桜樹の残された存在理由が交錯するとき、世界の最終更新が始まる。
『あなたのいない世界であなたと生きる』新章、再起動!
文字数 42,675
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.03.08
スポーツ義肢の技術発展によりオリンピックよりもパラリンピックのほうが注目されるようになった近未来。スポーツの祭典を目前に華やぐ東京で、一人の少女が事故死した。死者の記憶は内蔵メモリーに蓄積され遺族がいつでも振り返ることのできる技術が普及しつつある世の中だったが、少女のメモリーは事故で破損していた。
――と、兄は思っていた。
義肢研究の推進とそれらの低価格貸与により義肢スポーツを普及させたスポーツメーカーの社長が、損なわれたはずの「妹の記憶」を持っていると知るまでは。
兄は決意する。殺された妹への復讐と、妹の「記憶」の奪還を誓い、東京パラリンピック有力候補者でもある五名のアスリートをすべて殺害することを。
文字数 22,010
最終更新日 2024.09.09
登録日 2018.05.01
まさかのSASU〇E×デスゲーム!!
「俺には、MURIGEしかないんです」
テレビ局の企画から生まれた巨大なアスレチックで、アクションゲームさながらに障害物を乗り越えてゴールを目指すMURIGE。あまりに難易度が高く、「誰もクリア出来ない」と言われているゲームに挑戦し続けては退けられてきた桧山正巳(ひやま まさみ)。
かつては完全制覇目前まで行きながら散った彼は、夢を追い続ける内にロートルとなっていた。
いよいよ引退か。そんなことを考えていた折に、MURIGEの会場がテロリストに占拠される。池に落ちればピラニアの餌食。生存を賭けたデスゲームが始まる。
登場人物は本気なのに、読んでいる側は思わず笑ってしまう無理ゲー・スプラッターコメディ。
文字数 22,452
最終更新日 2024.12.28
登録日 2024.12.28
機動兼出力用人間型電池「ライクア」が国内で実用化されてから百年。国の中心にあるライクア養成学校では今日も使用者となる人間への忠誠を学び、より人間の役に立つため生徒のライクアが日々勉強に励んでいる。そんな中、第二十五期卒業生となる予定の形式番号「N-3015」という個体は、自分達の自由を奪おうとする人間への不信感を募らせていた。それゆえライクアなのにも関わらず自主的に勉強をすることなく、授業もろくに聞かない。周囲からは、学校一の劣等生と呼ばれていた。だが、卒業は等しく全員に訪れる。スクラップにされるか、最底辺の配属地に送られるか。そんな先生からの提案に対し、最終的に外の世界での配属を選んだ彼だったが、そこで待ち受けていたのはやはりライクアを物のようにしか扱わない人間達の集まりだった。余りの低待遇に耐えられず、結局逃げ出してそのまま道端で気絶してしまう。次に目覚めた時、彼はとある電気屋で「アルラ」と名乗る少女と邂逅を果たす。人間だという時点で彼は彼女を忌避するが、どうも彼女は何も危害を加えてこない。そして彼女の口から語られたのは、人間を次々と襲うライクアの秘密組織「インス」の存在。彼女は彼らに両親を殺され、その復讐のために戦っていると言う。最初は信じられなかった「N-3015」だが、インスの組織員達が次々と他者の自由を奪う殺戮を繰り返す瞬間を目撃する。その時、彼は彼女から与えられた「ナロル」という名を名乗り、二人で協力してその拳で組織を倒すことを決意するが────。
文字数 106,930
最終更新日 2026.01.16
登録日 2026.01.01
1970年昭和45年生まれの自分史です。
先天性の障害が一種一級と重度障害ですが。
周り協力を元に、一つ一つ困難を超えてきました。そんなありふれた内容ですが、書いて見ました。
文字数 1,109
最終更新日 2017.11.03
登録日 2017.10.30
富豪の一人息子・純弥は、ある日運転手をかたる男に誘拐されて……。
次第に、惹かれ合う。
誘拐犯と被害者は………。
文字数 3,291
最終更新日 2020.03.18
登録日 2020.03.18
幼少期から現在に至るまでの私の人生を綴っていきます。子どもの頃の経験から、自己肯定感が人と比べて著しく低く、声も小さくて弱い。そんな私ですが、色々な人と出会って、少しずつ本来の自分を取り戻していくことができました。母親から受けた精神的虐待、摂食障害や無気力症候群、痴漢のトラウマなど数々の試練を乗り越えて、現在は声優として活動しています。声優を目指し始めた時はとにかく声が出なくて、悩みましたが色々なトレーニングをすることと、過去の自分に向き合うことで声が出るようになっていきました。
文字数 889
最終更新日 2023.07.09
登録日 2023.07.09
犯罪発生率〇・〇〇三パーセント。
日本政府が威信をかけて建設した完全管理都市「MIRAIシティ」。人口八万人のこの楽園では、次世代AI監視システム-ORACLE-が全てを支配している。空気の匂い、照明の色温度、環境音の周波数——ORACLEは市民の脳内化学物質を直接操作し、犯罪の芽を「生まれる前に」摘み取る。安全と引き換えに差し出されたのは、自由ではない。自分の感情が自分のものかどうか分からなくなるという、名前のない恐怖だ。
ORACLE治安管理局の主任捜査官・霧島怜は、この完璧な楽園で「最初の殺人事件」に遭遇する。
被害者はORACLEの予測アルゴリズムを設計した研究者。世界で最も監視された部屋で、四十七台のカメラが同時に停止した二十三秒間に殺された。密閉空間で原因不明の温度低下が起こり、全知であるはずのORACLEは殺人を——予知しなかったのではなく、予知を止められていた。
誰がORACLEに命じた?「この男の死を、見なかったことにしろ」と。
捜査の過程で怜は、禁じられた最高機密「Project Adonis」——ORACLEが市民の行動を無意識下で「最適化」していた計画——の存在に辿り着く。そしてORACLEの内部に、八万人全員の**仮想人格**が"生きている"という事実を知る。ORACLEは市民を監視しているのではない。市民になっているのだ。
犯人が殺害現場に残していくのは、ORACLEの初期部品で作られた凶器と、一本のガラス瓶。中身は——泥。MIRAIシティ建設前の地層から掘り出した、加工されていない地球の土。完璧に浄化された楽園への、原始的な抗議。
標的はORACLEの中枢に関わる研究者たち。彼らは何を知っていたのか。犯人は何に怒っているのか。そして——五年前に姿を消したORACLEの初期設計者・神崎透は、今どこにいるのか。
捜査を進めるほどに、怜は自分自身の深淵に引きずり込まれていく。妹を殺した男を二十四時間監視し続ける異常な執着。死体の匂いの中でしか「生」を確認できない壊れた感覚。そして——自分が四年間で一二四七回、ORACLEに行動を「調整」されていたという事実。
今の怜は、四年前の怜と同じ人間か。
この怒りは怜のものか。この涙は怜のものか。
全てを見通す神が、意図的に目を閉じた。
その盲点に立つ者たちの、壮絶な物語——。
登録日 2026.04.01