「葬儀 花」の検索結果
全体で16件見つかりました。
15
件
「リーフ、突然の事で驚くだろうが……僕は君との婚約を破棄する事にした」
私の最愛の男性——クリス・メレディス様との結婚を間近に控えていた私——リーフ・プルームは突然婚約破棄を告げられた。クリス様に理由をいくら問い詰めても、頑なに答えず、私の事を冷たく突き放した。
そして、それがクリス様との最後の会話となってしまった。何故なら……クリス様は翌日の朝、自室で変わり果てた姿で発見された。どうやら自ら首を切って自害したそうだ。
現実を受け入れられない私の事などお構いなしに、クリス様の葬儀が行われた。私もそれに参加したのだけど……葬儀の途中に最愛の人との永遠の別れに耐えきれなくなり、泣き崩れてしまう。
クリス様の亡骸から離れられない私は、使用人に連れられて控室で休んでいると、クリス様の弟——リチャード・メレディス様が慰めに来てくれた。
リチャード様は、愛する人に良く似ていて、とても優しくて礼儀正しい青年だった。私の事や家の事を心配して、よかったら兄の代わりに自分と婚約をしてくれないかと申し出てきた。
驚きつつも、すぐに答えは出せないと答えると、彼は快く私の言葉を受け入れて、ゆっくり考えてくれと言い残して私の前を去っていった。
とても気づかいのできる彼に、いつまでには答えを返すと言い忘れていた私は、急いで追いかけると、とんでもない事を聞いてしまう。なんと、リチャード様は兄のクリス様を脅し、婚約破棄をさせたそうだ。しかも、脅しの文句として、私の命を引き合いに出したそうだ。
リチャード様のせいで、私達の幸せと、愛する人の未来が壊された……その事実を知った私の胸の中に、復讐の炎が宿った。必ず復讐をする……そのために、クリス様を脅したという証拠と、復讐をするための手札を手に入れる。そして、最高の復讐の方法を考えなければ。
この物語は、愛する人を奪われた私が、世界一憎い男に死ぬよりもつらい罰を与えるために奮闘する物語――
文字数 19,943
最終更新日 2022.03.06
登録日 2022.03.06
ねこの湯、営業中です! 函館あやかし銭湯物語
レンタル有り祖父の葬儀のため生まれ故郷である函館に戻ってきた「みゆり」は、なんとそこで8年前に死んだ愛猫の「さくら」と再会する。
猫又となってみゆりの元へと帰ってきたさくらは、祖父の遺産である銭湯をなくさないで欲しいと頼み込んできた。
その銭湯は、あやかしたちが霊力を回復するための「霊泉」だったのである。
しかし銭湯というのは、消えゆく産業の代表格だ。
みゆりはさくらとともに、なんとか銭湯を再建しようと試みる。
そこにアイヌのあやかしが助けを求めてきて……。
※完結しました!
※道南に存在するお店などが実名で登場します。(許可をいただいております)
文字数 109,425
最終更新日 2023.12.13
登録日 2021.12.04
華鈴に残された絵に描かれていたのは、整った顔の青年。曽祖父の葬儀後、黒い影に追われれば、絵の中に描かれた青年が手を伸ばして華鈴の名を呼んだ。その腕に引かれて辿り着いた先は、異形のいる異界。その異形たちの前で華鈴を抱きしめながら、青年は高らかに宣言する。
「彼女が、僕の花嫁になる人です!」
文字数 86,600
最終更新日 2024.02.25
登録日 2023.12.29
大陸一の軍事力を誇る大国の王弟の娘として生まれた桃花は、桃花の存在を疎ましく思っている者達に嵌められ、就任した属国で死亡した。死ぬ間際に兄の様に慕っていた王に会えなかったことが、唯一心残りであった。
桃花の訃報を告げられた王は、唯一心を許せた存在の無残な死に怒り狂い、その手を赤く染めていく。
それまでも怒りの沸点が低く”首切り王”と恐れられていた王の歯止めは効かなくなり────敵も味方も恐れる”残虐王”となった。
この世を隅々まで呪ってやると言わんばかりの暴君ぶりに、とうとう周辺諸国から包囲され集中攻撃により滅ぼされてしまった。
その戦の中で軍師仙宗は己から血が流れるのを感じながら、暴れ殺し続ける王を見上げていた。
”あぁ、昔はよかった。桃花様がいらっしゃった頃は、あの王も酷く穏やかな顔をしていた。あの時姫が王宮を出なければ、あの時姫が死んでいなければ……この様に多くの血が流れることは無かったろうに……。
あぁ……神よ。願わくばあの優しき姫がいる時に、まだ平穏だったあの時に、時を戻してくれっ!!!”
────桃花は、気づけば自身の父の葬儀の日にタイムリープしていた。
────仙宗は、気づけば姫に初めて会った王弟の葬儀の日にタイムリープしていた。
桃花は次こそはすぐに死なない様に!と仲間を集め使用人に媚を売り庶民の好感度アップを図り…そして遠慮していたが明日死んでも後悔しない様、王子に全力で甘えて構って貰う。
仙翁はすぐに自身の地位を上げ、”姫様絶対に死なせないマン”として地盤を固める。
2人の穏やかにじゃれ合う姿を見て、”ん?この2人結婚させたら勝ち確じゃね?”と閃いてしまった!!!
果たして桃花は前回と同じく死んでしまうのか、仙宗は2人をくっつけることに成功するのか?!?!
シリアスと思ったらシリアルな和風(×中華?)ラブコメファンタジー!
文字数 6,626
最終更新日 2021.01.31
登録日 2021.01.31
心を閉ざした仕事人間「ハル」、その心を“開く者”「ヴェスナ」、そしてハルの実家「錠野葬祭」の愉快な仲間たちが繰り広げる葬送系ブラックコメディ。
傍若無人の人外美青年に押しかけられた葬儀屋の日常を連作短編でお送りします。
ホラー・グロ要素はありません。
◆各話あらすじ
※ エピソードタイトルが「+」になっているものは大人向け
【1話 手首はどこへ消えた?】
たとえ休日だろうと、葬儀屋が気を抜いていい夜などない。
会社の「緊急事態」にハルが見つけだすよう頼まれたのは、故人の手首だった。
【2話 供物の花園】
不本意ながらヴェスナに仕事を依頼したハル。
通夜会場で超常現象を起こしているところを、取引先の花屋・橘月に見られてしまう。
【3話 誰にも向かない職業】
猛吹雪の夜、2人は恋に落ちる──こともなく、名前も知らぬままに関係を持った。
奇妙な同居生活がはじまるまでの出会い編。
【4話 絡まざるは兄弟】
あまり理想的とは言えない出会いから3日。
風邪で倒れ、ヴェスナに頼るしかないハルの元に、「兄」が現れる。
【5話 双子の意志】
葬儀の生前予約を求めて傍迷惑な馴染み客が来襲。
危なっかしい彼らを追い払おうとするハルだったが、そのしつこさに心が折れそうになってしまう。
【6話 ツキと六文銭】
くじで温泉旅行を引き当てた強運の持ち主ことヴェスナ。
彼との旅が平和に終わるはずがないというハルの警戒をよそに、時はつつがなく過ぎていく。
【7話 若き葬儀屋の悩み】
父が久しぶりに帰ってきた。
同居人の存在を隠したいハルの想いが尊重されるわけはなく、ヴェスナの暗躍がはじまる。
文字数 79,769
最終更新日 2023.12.15
登録日 2021.03.21
仲が良かった伯父さんが突然の事故で亡くなった。
その報せを受け取った僕は呆然となりながらも葬儀へ向かう。
冬の冷気の中、皆で故人を偲ぶ。
ふとしたことがきっかけで、
僕は伯父さんが生前使っていた手袋をもらうことになった。
「エブリスタ」「小説家になろう」との重複投稿です
文字数 2,172
最終更新日 2021.06.26
登録日 2021.06.26
少女漫画家の今日花は友人で同じく漫画家の飯島に紹介したい男がいると告げられる。
その男は今日花の大好物、シリアスな香りのするアンニュイ系男子だった!
作風はシリアスなのに、頭はパッパラパーな漫画家と葬儀屋の花屋で働くアンニュイ系男子の恋と将来と未来の話。
短編です。完結済み。
文字数 9,159
最終更新日 2021.10.24
登録日 2021.10.23
東京で女優の卵として修行中の麻木六花は
故郷の大阪に住む母・智恵美から広島に住む、智恵美の妹で叔母・智代美から大正生まれの佳子が亡くなったので、葬儀に参加する。六花は佳子の生前整理からある事を知る。かつては「徳永よしこ」として女優活動していたが、戦後ピタリと女優を辞め
結婚する。だが、女優を辞めた理由を一切話さなかった。それはあの夏の日にさかのぼる。
文字数 747
最終更新日 2024.05.19
登録日 2024.05.19
――――世界はNOISEに溢れている。
いつからか、いつの間にか、世界は密かに変容していた。
日常の裏で、平穏の陰で、ソレはじっと機を窺っていた。
人ならざる異能の持ち主、変異種。
彼らは化物じみた能力を隠し、日常世界に生きていた。
だが、仮初めの平穏すら許さぬ狂った変異種が現れた。
NOISEと呼ばれる怪物は、日常を壊す雑音である。
対抗組織SIRENは狂気に触れながらも、薄氷の上に立つ縁のため戦っていた。
そんなSIRENに、新たな脅威が牙を剥く。
NOISEの死後、稀に発生する屍という埒外の異常。
無限に増殖し、全てを喰らい、膨張する醜悪な肉塊。
街が死の病に覆われることを防ぐべく、SIRENは精鋭のみを集め、葬儀屋なる部署を設立。
葬儀屋に選ばれた主人公、白雪椿たちは、ハレの日無き道を征く。
登録日 2023.03.03
お気に入りに追加
0
祖父母、親戚、友人、見ず知らずの他人、いのちが消えた時。
皆さんは何歳の頃、初めて人の死というものを感じましたか?
私の場合は幼稚園に通っていたころ、見ず知らずの他人の死でした…
実話をもとにした個人的な視点での記録です。
文字数 7,252
最終更新日 2023.06.12
登録日 2023.06.07
『気づくことができなかった秘愛を、時の反対側で知る――』
1.『花弔封月《かちょうふうげつ》』 『冬』
葬儀屋の娘・黄坂千月《こうさか ちづき》には秘密があった。それは記憶が一日しか維持できないことだ。
彼女は前日の日記を頼りながら仕事をこなしていく。不都合なこともあるが現状を受け入れ懸命に生きている。彼女には救い出さなければならない人物がいるからだ――。
2.『月運花馮《げつうんかふう》』 『春』
花屋に務めている緑纏凪《ろくまと なぎ》は季節とは違う花を挿していた。春には秋の花を、秋には春の花をだ。
大切な人の時を巻き戻すため、彼は今日も季節を逆転させる――。
3.『花弔封影《かちょうふうえい》』 『夏』
黄坂千月の妹・黄坂千鶴《こうさか ちづる》は姉に対して疑問を感じていた。事故の後から彼女には光と影のように二つの性格があるように見えるのだ。
千鶴は熟考を重ねた結果、千月に気持ちを打ち明ける。すると彼女は頷き信じられない事実を告白した――。
4.『風花紲月《ふうかせつげつ》』 『秋』
納棺師・未橙雪奈《みだい ゆきな》は元ピアニストだ。彼女は悲しみの余りピアノが弾けなくなったため今の仕事を選んだ。
斎場で千月と出会った雪奈は封印していたはずの『月の光』を演奏する。
自分の傷よりも彼女の傷の方が深いと感じてしまったからだ――。
5.『花纏月千《かてんげっち》』 『冬』
時計技師・阿紫花志遠《あしばな しおん》は恋人である千月を助けるためにある作戦を考えた。
作戦名は『ゲッカビジン』。天にある月を地上にある花と入れ替えることが目的だ。
作戦を遂行するために彼は今日も時計を修理する――。
五人の季節が終わると同時に物語は終焉を迎える。
そして全てが『逆』になっていく――。
登録日 2017.06.29
【第6回新潮ミステリー大賞最終候補作品】
ノンフィクション推理作家・山野部森蔵が心不全で死亡した。その葬儀を執り行うため、彼が人里離れた山奥に建てた〈つがいの館〉に山野部家の一族が集う。そして吹雪によって館がクローズド・サークルと化した夜、凄惨な連続殺人事件の幕が上がる。真相究明に乗り出したのは、使用人の娘であり駆け出しの探偵でもある女子高生・渦目摩訶子。さらに彼女は、推理作家を志望する男子高校生・山野部茶花を助手に指名したのだった。
それは、聖なる夜へと向けた、未曾有の大犯罪。あまねく■■■■を■■■する、史上最悪の企み。混迷を極める事件の果てに、大いなる真実を拝領した二人は、人々を前代未聞の結末へといざなう。
ミステリを愛するすべての生者と、ミステリを愛したすべての死者に、本書を捧ぐ――。
(小説家になろう、エブリスタにも掲載中)
文字数 175,138
最終更新日 2022.03.11
登録日 2022.03.08
15
件