有沢楓花

有沢楓花

ファンタジー、平安、ヴィクトリア朝前後のイギリス、ミステリーなどが好きです。 よろしくお願いいたします。小説家になろう、カクヨムなどにも投稿しています。
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恋愛 連載中 長編
――あなたのために杉(仮)を伐る。新婚伯爵夫妻の別居婚、標高差1000メートル  散々結婚を先延ばしにされた挙句、ついに婚約破棄された男爵家の令嬢・ヘルミーナはとうに行き遅れ。  厳格な父親は家の恥さらしだと、彼女を老貴族の後妻として嫁がせようと画策していた。  老貴族の名を聞き、前世の日本人としての記憶がぼんやりとあったヘルミーナは確信する。  ここは乙女系領地運営シミュレーションゲーム『黒薔薇姫のシュトラーセ』エンディング終了直後の世界で、彼女はこの後夫の不正に巻き込まれて没落するのだと。  抗う彼女の窮地を偶然救ってくれたのは、病のせいで顔をくまなく覆った貴族、「お花畑伯爵」ウィルヘルム。  瘴気漂う領地のせいで滅多に領外に出ないとあって、長らく独身だった。  ウィルヘルムが事情でお飾り妻を必要としていると知ったヘルミーナは、彼に結婚と領地運営の手助けを申し出る。  たとえ彼が「二週目フリーモード以降選択可能な、高難易度領地持ちPC」であろうとも。  しかし手助けしようにもコミュニケーションはままならない。  瘴気を徹底的に避けるため、彼は森林限界の上に建てた別邸で一年の大半を過ごしているのだった。 「あなたの暮らす屋敷からは大よそ1000メートルといったところですね。……標高で、ですが」  1000メートルの別居婚を提案されたヘルミーナは、花粉に似た瘴気をまき散らす森を前に決意する。  登山をして会いに行き、政治的パートナーとして距離を詰めることを。  でなければ、また実家に戻されてしまうだろう。  もう後がないヘルミーナは、伯爵とともに領地を繁栄させることができるのか……?  この話は他サイトにも掲載しています。
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小説 4,644 位 / 216,246件 恋愛 2,528 位 / 63,451件
文字数 87,016 最終更新日 2026.02.04 登録日 2026.01.23
キャラ文芸 完結 短編
「死者のレシピ」をカフェで出す、うちの神様はうまく泣けない。 稲葉和(いなば のどか)、20代半ば。民俗学系ライター兼編集の契約社員。 子供の頃から他人には見えない小さな神々や死者の気配を感じることができた彼女は、初めて自身の企画が通った「神社巡り」の仕事に取り組んでいた。 しかし上司の異動を機に、取材先の綾白神社の事故は神の祟りだ、という記事のでっち上げを強要されるなどの、パワハラとセクハラに追い詰められていく。 そんな時、同じ力を持ち唯一の理解者だった祖母が生前、「困ったときに行くように」語っていた店の存在を思い出す。 そこは「一見さん歓迎、二見さん大歓迎」――黄昏時から深夜だけ開店する和カフェ「夜見」。 現世と常世の境にあり、常世に紛れ込もうとする人々に、失われた「死者のレシピ」を渡す場所。 営むのは黒髪の美青年――早瀬と名乗る消えゆく川の神と、彼の眷属の茜と澄の二人。 祖母のレシピを食べて勇気づけられた和は、男性客・斉藤の苦境を知り、死に別れた母親の「ちらし寿司」の再現を手伝いたいと思う。 ヒントとなる、常世の死者からの文は、熊笹の枝に付いた『かささぎの渡せる橋』、百人一首にも収められた和歌の初めだけだった。 和は早瀬と共に、和歌と伝承文学の知識を生かして、斉藤が母親から語られた七夕伝説の類型から、彼の母親のルーツとなる地域とレシピを探ろうとする。 一方で、早瀬が常世に毎日手紙を送り、「殺してしまった」友人からの返事を待ち続けていたことを知り……。 改稿前・後の作品は、他サイトにも掲載しています。
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小説 216,246 位 / 216,246件 キャラ文芸 5,592 位 / 5,592件
文字数 30,279 最終更新日 2026.01.24 登録日 2026.01.21
SF 完結 短編
――平均的国民食は、理想的で平均的な成人により選ばれます  世界を巻き込んだ大戦が地上を荒廃させつつあった時、地下に逃れた人々がいた。  そのうちのひとつ北関東国民保護シェルターは、事実上の日本国として運営に成功していた。理由のひとつには、運営側たる成人になるための試験が課されているから、と考えられていた。  ある日も、外部探索を夢見る青年が「平均的国民適性検査」の最終問題に挑んでいた。  サービス問題のようなそれは、事前に希望した「平均的国民食」を食べきることだけ。  しかし彼はこの場が、かつて自分も見ていた、視聴者参加型の娯楽番組の舞台だったと気付き……。  集英社オレンジ文庫「第二回ディストピア飯小説賞」応募作(「もう一歩の作品」でした)を改稿しました。  この作品は他サイトにも掲載しています。
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小説 216,246 位 / 216,246件 SF 6,248 位 / 6,248件
文字数 8,390 最終更新日 2026.01.12 登録日 2026.01.12
SF 完結 ショートショート
 ――目が覚めると、姉の死骸は牡丹になっていた。  ――桜になるつもりだった姉の死骸は、牡丹になっていた。  膨れ上がった高齢者人口と思想が、葬儀件数と種類の増加、費用の高騰を招いて幾年。  世に、死ぬと花になる薬が登場した。  インフルエンサーが葬儀で大輪の薔薇に変化する様子が放映されると、こぞって人々は花になり、街は植物で覆われていく。 ※残酷な表現があります。  ある種のディストピア、ディストピア飯に近い話です。人一人というより、大きなくくりで見た種の淘汰と存続でしょうか……(食物連鎖、肉体の死、文化、生への渇望としたたかさ……など)。ご注意ください。  この作品は他サイトにも掲載しています。
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小説 216,246 位 / 216,246件 SF 6,248 位 / 6,248件
文字数 2,608 最終更新日 2026.01.05 登録日 2026.01.05
恋愛 完結 短編
エセル・エヴァット男爵令嬢は、二つの意味で名が知られている。 ひとつめは、金遣いの荒い実家から追い出された可哀想な令嬢として。ふたつめは、何でも綺麗にしてしまう凄腕メイドとして。 高給を求めるエセルの次の職場は、郊外にある老伯爵の汚屋敷。 モノに溢れる家の終活を手伝って欲しいとの依頼だが――彼の偉大な魔法使いのご先祖様が残した、屋敷のガラクタは一筋縄ではいかないものばかり。 高価な絵画は勝手に話し出し、鎧はくすぐったがって身よじるし……ご先祖様の石像は、エセルに求婚までしてくるのだ。 「毎日磨いてくれてありがとう。結婚してほしい」 「石像と結婚できません。それに伯爵は、あなたを魔法資源局の粗大ゴミに申し込み済みです」 そんな時、エセルを後妻に貰いにきた、という男たちが現れて連れ去ろうとし……。 ――かつての救国の英雄は、埃まみれでひとりぼっちなのでした。 この作品は他サイトにも掲載しています。
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文字数 16,873 最終更新日 2025.11.24 登録日 2025.11.22
SF 完結 ショートショート
オジサンと私は、それを「頭」と呼んでいた。  マザー・コンピュータ「ママ」との二人三脚で、人々が倫理的で理性的な生活を営もうとする近未来。  人々は一家庭に一台アンドロイドを貸し出され、十年をともに暮らすことを義務づけられていた。  彼らが体験した多様な生活を「ママ」にフィードバックすることにより、「ママ」の独善と暴走を防ぎ、より良い判断を下すAIにする素晴らしい施策だった。  ……でもそんなのは、大人の事情だ。  少女は保護者であり、友人の「オジサン」を失ったのだから。 「第9回私立古賀裕人文学祭」参加作。  お題のテーマは「ママにならないで」。執筆持ち時間は1時間。 ……を、少し改稿しました。 この作品は他のサイトにも掲載しています。
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文字数 3,270 最終更新日 2025.11.16 登録日 2025.11.16
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――お飾り妻、平穏な離婚のため、契約書を用意する。  子爵家令嬢グラディス・シャムロックは、結婚式を目前にしてバセット子爵家嫡男の婚約者・アーロンが出奔したため、捨てられ令嬢として社交界の評判になっていた。  しかも婚約はアーロンの未婚の兄弟のうち「一番出来の悪い」弟・ヴィンセントにスライドして、たった数日で結婚する羽目になったのだから尚更だ。 「いいか、お前はお飾りの花嫁だ。これは政略結婚で、両家の都合に過ぎず……」 「状況認識に齟齬がなくて幸いです。それでは次に、建設的なお話をいたしましょう」  哀れなお飾り妻――そんな世間の噂を裏付けるように、初夜に面倒くさそうに告げるヴィンセントの言葉を、グラディスは微笑んで受けた。  そして代わりに差し出したのは、いつか来る離婚の日のため、お互いが日常を取り戻すための条件を書き連ねた、長い長い契約書。 「こちらの契約書にサインをどうぞ、旦那様」  勧められるままサインしてしまったヴィンセントは、後からその条件を満たすことに苦労――する前に、理解していなかった。  契約書の内容も。  そして、グラディスの真意も。  この話は他サイトにも掲載しています。 ※全4話+おまけ1話です。
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文字数 23,516 最終更新日 2025.10.25 登録日 2025.10.24
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「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは俺の婚約者だよな?」  身分だけ男爵令嬢の田舎娘・イリスは、目が覚めたら鏡になっていた。 婚約者――厳格で有名な騎士団長・テオドールの部屋の鏡である。 もしバレたら破談、醜聞、もしや追放。田舎で牛と暮らすしかない。 「鏡になりたいなんて願わなければ……!」 後悔する彼女に対し、何故かテオドールは「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは」と尋ねてきて……。 この作品は他サイトにも掲載しています。
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文字数 6,758 最終更新日 2025.10.18 登録日 2025.10.18
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 ――白鳥の聖女は跡を濁していった。  オルブライト伯爵家の一人娘であるカサンドラ・オルブライトは、女伯爵として家を継ぐ予定だった。  父の親友であった勇者の残した一人息子――義弟のマイロが、家に来るまでは。  父の愛情と将来を奪われたと義弟を憎みつつあったカサンドラだが、女神の神殿でこのままでは破滅するという啓示を受ける。そして――、 「おめでとうございます! あなたはこの世界の聖女ガチャでSSRを引きました」  数年後、魔王復活の危機に現れた聖女は、自称・縛りプレイ上等のやりこみゲーマー。  義理の弟たち「攻略対象」と魔王をあっさり倒した後、あっさり元の世界に帰って行った。  好感度を最大に上げたままの義弟と、攻略本を残して。 この作品は他サイトにも掲載しています。
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文字数 10,689 最終更新日 2025.10.14 登録日 2025.10.14
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農業立国にあって体が弱い王太子ヘンリーは、かねてから体力お化けの婚約者・伯爵令嬢イライザ・アッシャーのことが苦手だった。 だからある日、謁見の間で婚約破棄しようとしたヘンリーだったが、噛んだせいで「婚約者とこんにゃく破棄」だと誤解され、窮地に追いやられる。 何故なら、この国の蒟蒻生産は全世界の95パーセントを占め、各国のダイエット需要に応え大金を稼ぐ基幹産業であり、国防の要の一つでもあったからだ。 そして王太子とアッシャー家で進めていた伝説の「黄金のこんにゃく」復活は国の悲願の一つでもあった。 王太子の身分を剥奪されたヘンリーは、王都を追放されることに。 共犯者と疑われたイライザもまた共に、名誉回復のため、誰もが納得する蒟蒻の新品種を育て上げなければならなくなった。 しかし実はヘンリーは大の蒟蒻嫌いで……。 「新品種は、蒟蒻らしくない蒟蒻にする。これは苦手な国民向けの言い訳と免罪符だ。あと医療費削減とお腹の健康」 「そんな。宗教改革は各方面に喧嘩を売って、物議を醸しますよ」 それでも真剣さに心打たれたイライザは一蓮托生を覚悟し手を携え……るうちに、婚約者の様子がおかしくなって? 蒟蒻嫌いで甘いものが好きな元王太子と、どちらも好きな令嬢の蒟蒻スローライフ。 この話は他サイトでも公開しています。
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文字数 18,274 最終更新日 2025.10.13 登録日 2025.10.12
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 ――この国のすべてのチョコレートは、君のものだ。 「今年はチョコレートが欲しいから、作ってくれない?」  もうすぐ訪れる、甘いチョコレートを意中の人に贈り合う「愛の日」。  我儘で浪費家な第三王子ラッセルは辛党で、毎年「チョコレートはいらない」と婚約者の侯爵令嬢・ルイーズに言っていた。  だから突然言い出したのは、また、ただのわがままな思い付きに違いなかった。  ――とある小さな王国には、三人の王子がいた。  類まれなる美貌とカリスマ、そして知性を備えた第一王子、武勇と軍略に優れ、他国を退けてきた第二王子。  そして王様、お妃様の美点を兄たちに絞り取られて、残りカスだと言われている、思い付きで動く第三王子と、その頷くだけの婚約者。  これはそんな第三王子と婚約者の間の、苦いチョコレートと、突拍子もない甘い夢の話。 「……それで、愛の日を永遠に、俺たちの日にしてしまうんだよ」
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 国境の修道院に母親と共に捨てられた、王の妾の子――王女・ヴィオレッタ。  彼女は母親が病で臥せってからは、一人で写字塔に閉じ込められるような毎日を送り、写本技師として一生を終える覚悟をしていた。  そんなヴィオレッタの元に、近づく戦火のために修道院周辺を警護することになったという、美貌の神殿騎士が現れる。  彼は修道院に大金を積んで彼女を技師として指名し、「迫る戦いの前に、免罪符ならぬ免罪書を書いて欲しい」と依頼する。  ヴィオレッタは仕事として告解される罪を綴っていくが、偽名を使う彼が語る罪である過去は、自身と交錯していたことを知る。  そして彼の目的には、修道院の調査と、何よりヴィオレッタに自由を与えることが含まれているとも。  やがて免罪書の制作が終わりに近づいたとき、戦火が修道院に忍び寄り……。 ※一部、性的・性暴力的な表現があります。実際には描写されません(またヒーローに関しては、行うつもりもありません)がご注意ください。 この作品は他サイトにも掲載しています。 お題「『君を逃がさない』系ヒーロー」で書きました中編です。全20話。
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「君との婚約を破棄させてもらう」  子爵令嬢・ミルドレッドは、幼い頃からの婚約者である侯爵家の令息・テレンスからの婚約破棄を以前から覚悟していた。  彼は笑うことをやめてしまっていたから。そもそも何故自分が選ばれたのかすら、分からなかったのだ。 「破棄についての話し合いだが、一週間後でどうだろうか。家を挟まず学院で行いたい」 「ではこの婚約破棄会場の利用申請書に、希望の日時を記入してください。会場の予約開始はひと月前からですが、その日は丁度、空きがあります」  ――ここ数年、王都の学院では婚約破棄の嵐が吹き荒れていた。  特に今年は名だたる貴族の令息令嬢たちが次々に婚約破棄を叩きつけ、9件になる。  注目を集めたい生徒も多く、ところかまわず行われることを防ぐため、風紀委員会が婚約破棄場と立会人まで用意したくらいだ。  ここでの話し合いは、俗に婚約破棄裁判とか婚約破棄決闘などと呼ばれている。  しかしミルドレッドは破棄裁判を受けて立ったものの、真面目な彼が家を通してではなく、直接学院で、と伝えてきたことには疑問を抱いていた。 「堅物と有名なテレンス様がこんなことをするなんて。まさか流行に影響されて……?」  風紀委員会の副委員長たるミルドレッドは、正しい学院の治安維持と正しい婚約破棄のため、弁護人を付けずに一人会場での話し合いに臨むのだが……。
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