現代文学 小説一覧
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文字数 35,780
最終更新日 2025.12.04
登録日 2025.11.07
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1996年8月25日。
私は、首に臍の緒を巻き付けて、僕は、産まれました。
四畳半の畳の上で、ベビーベッドに寝かされ、目の前の、天井には、何か分からないものが、クルクルと、回っていた。
姉の、小さな指は、僕の、両目を気にして、視力が良好か、確認していた。
白い、服に、身を包んだ、僕は、畳のこれを弄ってみたり、カメラに向かって笑ってみたり、小さな、乳児用の布団に仰向けになって、兄と、姉の、顔を見たりしていた。
僕の指は、おばあちゃんの指の傾き方と、同じ。
お母さん指と、お兄さん指と、お姉さん指が、寄り添っていて、小指が、一人。のような、寄せても、隙間のある、手。
文字数 2,687
最終更新日 2025.12.04
登録日 2025.11.24
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文字数 5,724
最終更新日 2025.12.04
登録日 2025.12.04
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家事の合間、イヤホン越しに流れる声──匿名のリスナーとして迎えられる居場所。主婦の祥子、若い娘、施設のおばあちゃん。3人はそれぞれYouTube配信者「アキトのギークチャンネル」に心を寄せ、日常のざわつきから逃れていた。
けれど、誰にも言えない依存は少しずつ生活を侵食する。コメント欄の小さなやり取り、耳慣れた声に支えられた日々は、静かに、確実に彼女たちを縛り始めていた。
更新が途絶えたとき、安らぎは崩れ、秘密は家族の目の前にちらつく。誰も知らなかった依存の連鎖──あなたの身近な「日常」も、ほんの少し揺らぐかもしれない。
匿名と承認、日常と不安。小さな居場所の奥で、人は何に心を預け、何を失うのか。
文字数 1,404
最終更新日 2025.12.03
登録日 2025.12.03
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「あっれ〜、インターネットが全然つながらないや!」
画面には"error 505"と、表示されたままだった。あわてて仕事先に電話。電話はどうやらまだいきてるらしかった。「そっか、いやこっちも全然つながらないんだよ」
テレビは、インターネットがつながらなくなったニュースでもちきりだった。どうやら、これは世界的な動きらしかった。社会ではあちこちで混乱をきたしていた。電子決済もだめ。現金払いが復活した。
でも何故か、みんなどこか楽しげでもあった。それは生活が、手の届く範囲に戻ってきたという、そんな高揚感のようなものだったのかもしれない…
アメリカでは、全土に非常事態宣言が出された。国中の技術者が集められ、対策を練り始めていた。
翌日の新聞は、1面この話題でうまっていた。「インターネット世界同時停止!」(アサヒ)、「ネット終了!」(ヨミウリ)、「栃木県山中で宇宙人発見!」(トウスポ)
町中では様々な噂が飛び交っていた。どうやらこれは、某国のしわざでは、とか。確かに、ないことはないな、と思った。今やインターネットを制する者が世界を制する時代だから。
アメリカでは、電話線を使ってインターネットを復活する試みが始められていた。ダイヤルアップなんて何年ぶりなんだろう…
日本政府は、ジャパンネットというのを始めた。ただしこれは有線で、初めは科学大、慶応大(後に東大が参加)、のみでの稼働となった。
…
パンッ!突然、世界中のインターネットが復活した。パソコンやスマホは世界中と繋がった。翌日の新聞は、1面この話題でうまっていた。「インターネット世界同時復活!」(アサヒ)「ネット復活!」(ヨミウリ)「ビルゲイツは埼玉県民だった!」(トウスポ)
…何か、ワクワクするのと同時に一瞬疲れがおそってくる気がした。手元のスマホからは、世界の深淵がのぞきこんでいるような気がした。
文字数 773
最終更新日 2025.12.03
登録日 2025.12.03
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潰し屋シリーズをまとめました。
潰し屋とはどういうものなのか?潰し屋の人生とは?その思いとは?
その他、推し活を始めてから1話完結も含みます。
文字数 7,969
最終更新日 2025.12.03
登録日 2025.12.03
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ポメラニアンのココはオスの保護犬だった。ココは神様から今度の転生で人間にしてやろうと告げられる。ただし、それにはある条件があった。
文字数 3,956
最終更新日 2025.12.03
登録日 2025.12.01
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文字数 13,635
最終更新日 2025.12.02
登録日 2025.12.02
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俺は自分のことをどこにでもいるごく平凡な40代の独身男性だと思っている。
自分の人生は可もなく不可もないだろう。
勤め人なのであまり自由はきかないが、時々友人や両親と会ったりする程度だ。
そんな折、中学の同窓会が開かれた。皆に会うのは25年ぶりだ。そして…
自分はそこで、人生には、平凡や標準という言い回しは、当てはまらないのかもしれないと思い始めるのだった。
本作品はフィクションです。
書きためていないので不定期投稿になると思います。
文字数 7,332
最終更新日 2025.12.01
登録日 2025.11.05
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一週間の予定で、介護の手伝いにイトコ宅を訪れた大学4年のハジメ。イトコのゼロは家族を次々に失い、母も入院中だ。祖父は家を出て屋根付きの橋に滞在中だった。橋には、他にも不法に滞在するクセの強い人達がいた。
彼らに触れるうちに、観光気分だったハジメの心に変化が訪れる。
地域の一大イベントが迫り、かつての殺人事件に関わった人物が橋を訪れる。
橋の人たちを守るために、ハジメとゼロは奔走する。
なろう同時掲載です。
なおこの作品はフィクションです。実在する人名・地名・団体とは一切関係ありません。
文字数 78,040
最終更新日 2025.12.01
登録日 2025.07.06
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シュールなまつ毛。羽毛のような髪。なだらかに伸びた黒髪。清潔で質素な暮らし。「おはようございます」には「おはようございます」が返却される。僕にとって君とはどんな存在なのだろうか。ただ瞳に映る君は、素晴らしく見事という他はない。他愛のない擦れ違いさえも、勘違いを生みそうだよ。僕は君にとって愛を捧げるほどに素晴らしい。春短くて夏は切れて秋という名前のモンブランがおいしい季節。僕の無防備なチップスを何気なくつまみ食いした君。恋愛とは回答が無いようでプロセスはある。鼓動は早くなり心臓は揺れる。主役:千賀俊介 恋愛役:松田幸助
※
学校の旧校舎
だからすきだったら、お前は何でもするのかよ?
イケメンだからモテるわけじゃない。
中身が違うんだよ。俺とお前じゃ!
台詞回しのような隻眼線の大群衆が押し寄せるようだ。
美しいの一言の前に人はからめらとられて歯車が切れた油のようになる。
※
何気ない仕草にみとれる。勘違いや誤解を生みながらも恋愛とは成就するもの。
君の場合は違うのだろうか?
ホースに水を流して停留場へ運ぶ。石達の共鳴が花を咲かせる。
ニューヨークチーズケーキのような甘ったるい恋愛。
※
キスとは程遠い恋の晩餐。名前のない晩餐が充足する。
「おはようございます」
「おはようございます」
数列のように当たり前の日常がはじまる。
文字数 725
最終更新日 2025.11.29
登録日 2025.11.29
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ある日主人公・都築翔のSNSに1件のメッセージが届く。それは高校時代に交流のあった女子・三木春菜からのものだった。このメッセージから再び交流が生まれ、2人は久しぶりに会うことになるが……
あの日交わした約束と、今あなたに伝えたいこと
文字数 3,339
最終更新日 2025.11.28
登録日 2025.11.28
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文字数 36,561
最終更新日 2025.11.28
登録日 2025.10.12
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俺は思った。この世に絶対はないと。相対化の連続であると。ちっぽけな何かが肥大化し、肥大化したものは抑制される。社会とは絶え間なく鼓動を響かせる心臓のようだ。
文字数 1,143
最終更新日 2025.11.27
登録日 2025.11.27
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小説家になろうでやっていた作品に落とし込む事で現状の自己分析をする自己分析ツール文芸シリーズを再開致します。
文字数 1,775
最終更新日 2025.11.27
登録日 2025.11.27
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