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第19回ファンタジー小説大賞 参加作品
前回の宇宙旅行から三か月後。
未だに就職が決まらぬ中野は、黒田氏から黒田星商の子会社への入社を勧められたが、シャロンと喧嘩して断ってしまう。
そんな時、スターポールの元子から新たなミッションの依頼が来た……。
登録日 2025.12.06
現代日本で、周囲に合わせることを選び続け、何も決められないまま事故死した一人の女性。
目を覚ますと、そこは剣と魔法が存在する異世界だった。
しかし転生しても、彼女は再び“女の価値は長い髪にある”という文化の中に生まれ落ちる。
腰まで届く美しい黒髪は祝福とされ、将来と家の誇りを約束する象徴だった。
だがそれは、同時に彼女を縛る鎖でもあった。
疑い、噂、視線――
逃げれば安全。黙れば波は立たない。
それは前世と同じ生き方。
彼女は決意する。
ロングヘアを肩まで切り落とし、
さらに刈り上げ、
そして――ついに坊主へ。
床屋の椅子に座り、バリカンの振動が頭皮を震わせ、
長年“価値”と呼ばれた髪が床に積もっていく。
それは罰でも、見せしめでもない。
他人に決められた断罪でもない。
これは、私が選んだ。
髪を失ったその瞬間、彼女は初めて自分の人生を手に入れる。
これは、転生によって与えられた「二度目の命」で、
誰の期待でもなく、誰の価値観でもなく、
ただ自分自身として立ち上がる一人の女性の物語。
――髪を捨てて、私はやっと生まれ直した。
文字数 10,052
最終更新日 2026.03.10
登録日 2026.03.05
髪を断つことは、誓いを立てること。
舞台は、魔物「縒り(より)」が人々の髪や声、名や記憶に絡みつき、心と自由を奪っていく世界。
女性戦士レイナは、自らの長髪を断ち、剣と剃刀を携えて旅に出る。
仲間となるのは、王女にして刈り上げの誓いを立てたエリス、
坊主頭で旗の象徴となる女戦士アミナ、
海を統べる女船長カナリス、
そして各地で髪を断ち、旗となる女性たち。
彼女たちは理髪椅子に座り、髪を切り、刈り、剃る。
髪が床に落ちるたびに、迷いは削がれ、旗は立ち、縒りは断たれる。
やがて「整え」は国をつなぐ儀礼となり、世界に広がる「椅子の旗」となる。
レイナが歩んだのは、剣で戦い、剃刀で守る道。
最後に彼女が見たのは、髪のない静かな首筋に吹き抜ける風、
そしてその風を受けて立つ無数の人々の姿だった。
文字数 53,000
最終更新日 2025.09.09
登録日 2025.08.30
魔法と理容の交わる学園で、髪を切ることは「ただの身だしなみ」ではなく「意志を可視化する儀式」。
村娘から魔術師へと成長していく少女・エリスが、肩上ショートからスポーツ刈り、坊主、そしてスキンヘッドへ――段階ごとに髪を断ち切りながら仲間と共に戦う姿を描く学園ファンタジー。
鋏の音、バリカンの唸り、剃刀の冷たさまで緻密に描き込まれた断髪シーンは、刃の一太刀ごとに彼女の心の変化を映し出す。
髪を切るたびに広がる新しい風景と、自分の輪郭を選び取っていく勇気の物語。
文字数 10,198
最終更新日 2025.08.27
登録日 2025.08.27
二つの月が支配する世界〈エリュシア〉。
紅月の魔王の封印を宿してしまった少女リィナは、王国に追われる身となる。
彼女を救ったのは「髪を断つことで運命を変える」と言われる、銀の理容師。
髪を切るたびに新たな力を目覚めさせていくリィナは、仲間と共に紅月の魔王復活を阻止するための旅に出る。
だが最後には、自らの髪をすべて剃り落とす覚悟を迫られるのだった。
文字数 30,724
最終更新日 2025.08.25
登録日 2025.08.25
灰色の都市に生きる魔導士セラ=ノワール、25歳。
かつて仲間を救うはずの儀式で「25番目の門」を誤って開き、五人の同志を闇に失った。
贖罪のため、彼女は腰まで伸ばした黒髪を断ち、やがて坊主へ、最後には剃刀で頭をゼロにする――。
忌まわしき「25」という数に取り憑かれた運命。
髪を刈るごとに変わる姿と心。
理髪店〈無音〉、地下の鏡の礼拝堂、そして虚無の門へと続く階段。
そこで彼女が選ぶのは、過去へ戻ることか、それとも新しいゼロから歩き出すことか。
――刃が刻むのは髪ではなく、心の影。
ダークで心理的なファンタジーの深淵を描いた物語。
文字数 10,479
最終更新日 2025.08.25
登録日 2025.08.25
【「発動」――そう念じるだけで、人はカードの力を得る。】
人々は、死んだクリーチャーが遺した「クリーチャーカード」の力を使いながら暮らしていた。
カードの強力さ、便利さ、どれだけカードの能力を使いこなせるかこそが、人の社会的価値を決める世界。
そんな世界のスラムで暮らす少年がいた。
名前を持たない少年――彼はエックスと呼ばれていた。
スラムには到底似合わない頭脳を持つ彼は、その知恵とカードを使いこなすことによって、いつかこの場所を抜け出し、幸せな人生を手に入れることを夢見ていた。
しかしある日、彼は一枚の呪われたカードを手にする。
そのカードとの出会いは、世界の歴史から消された真実と、人類の運命を揺るがす戦いへと繋がっていく。
これは、名もなき少年が世界の裏側へ辿り着くまでの物語。
登録日 2026.08.31
唯一無二より再現性。
聖女の「当たり前」を論理で解体する改革譚。
現代日本のコンサルタントが転生したのは、異世界の聖女ルツィアだった。高貴な身分をフル活用して優雅なスローライフを夢見るも束の間、その世界の聖女は、ありとあらゆる役目をこなす『唯一無二』の存在だった。
だが、裏を返せば──引き継ぎ不能の激務職。
(冗談じゃない、話が違う。)
(隠居する──可及的速やかに。)
そう決意したルツィアは、前世の知識を活かして聖女業務の可視化・改善に奔走する。すべては穏便な引き継ぎをした上で、気持ちよくリタイアするために。
しかし、そんな個人的な思惑から始まった改革は、教会の権威を揺るがし、王国の政治を動かし──やがて、聖女の力の正体にまで迫ることとなる。
自身の唯一性が最大の壁として立ちはだかる中、ルツィアはいかにして隠居を果たすのか。奇跡のすべてを業務へ落とし込むことはできるのか。
唯一無二より再現性。
その改革は、やがて神秘を知識へと還元する。
登録日 2026.08.31
大森林に住むクーナ族の賢者「深緑のコマラパ」はレギオン王国で、精霊に攫われた子どもがいると聞き、人間が踏み入ることを禁じられた『精霊の森』に赴く。しかし森で出会った黒髪の子どもは、自分を殺したのは人間で、助けてくれたのは精霊だという。コマラパは黒髪の子どもを人間界へ連れ出そうとするが、精霊に「名前をあてれば許可する」と謎をかけられ、読み解いた。その名は、カルナック。
黒の魔法使いカルナックの幼少期からの話。
文字数 346,253
最終更新日 2019.06.08
登録日 2018.05.29
今日は最悪の日だった…
初めての告白、そして最大最悪の失恋…
そしてトラックに轢かれて俺は死んだ……
これがファンタジーの世界だったら俺も異世界転生とかして、チート能力とかもらってハーレムを築いてウハウハしているんだろうな~
なーんて、目覚めたら病院だった
そして、俺は俺だった…
イケメンに生まれ変わったり、チート能力もない
まあ、これが現実だよな…
??
あれ?
でも、なんかおかしい?
これってやっぱりファンタジーの世界なのか?
お知らせ
前に「異世界転移しました?」という題名で上げていましたが、数年前に上げたきりであまりにもくだぐだ…
設定とかも変わったので上げ直しました
今度こそ完結させたいです
文字数 7,223
最終更新日 2025.09.06
登録日 2025.08.31
妹に殺された主人公ダイスケは、気が付いたら前日にクリアしたゲームの魔王になっていた。そこは勇者が魔王を封印してから百年後の世界だった。
ダイスケは魔王を倒すための必須アイテムがあったことを思い出し、そのアイテムを壊すために勇者の生まれた村へ行くことにする。
転移した先には淡い水色の髪の女の子、ベルがいた。
ベルは勇者となり、ケイダスと名を変えた主人公に「ついて来てほしい」と頼む。
ケイダスは魔王の身でありながら、ベルと共に旅をすることになるのだった。
※シリアスではなくほぼコメディ、恋愛成分多めです。
文字数 152,079
最終更新日 2026.05.28
登録日 2026.04.27
セアネシェレ・ラルリャークは父親と兄が帰ってくるお祝いのために草原に向かう。
草原で花を摘んでいると聖なる剣(つるぎ)の丘が光ったため気になり向かった。
その丘には聖剣ホーリーエステルスが地面に突き刺さっている。
聖剣の前までくるとセアネシェレは光っていたために不思議に思った。そう普段は光っていなかったからである。
そんな時セアネシェレの意識へと何者かの声が聞こえてきた。
その声の主は“選ばれし勇者。汝その大剣を抜き悪しき者を滅せよ――……”と語り掛ける。
セアネシェレはその声に言われるまま躊躇いながらも聖剣のグリップを握り抜いてしまった。
聖剣を抜いてしまいセアネシェレは青ざめる。そうこの国では女性が武器を持つことを禁じていた。ましてや戦いに参加するなど言語道断である。
その後セアネシェレは定期的に訪れる見回りの兵士に連行されてしまう。
それをみていた男がいた。この男の名はレンヴィーノ・ティスバス、後にセアネシェレと旅を共にすることになる。
レンヴィーノはその様子をみてあとをつけた。
さて今後セアネシェレの運命は如何に……。
そして、ここから物語の幕が開く……。
★★★★★
【作者が考える作品のセールスポイント】
1.聖剣、勇者、断罪、女主人公で異世界現地もの。
2.女性が武器を手にしはいけない国で聖剣を抜いてしまった主人公の物語。
3・シリアス多めのファンタジーです。恐らく私が書くのでコメディ要素もあるかもです。
★★★★★
表紙イラスト:もけもけこけこ様の作品に付き不正使用、無断転載、無断転売、自作発言、AI学習を禁止します!
《ノベルアッププラス・小説家になろう・アルファポリスにて掲載》
文字数 92,220
最終更新日 2025.09.19
登録日 2025.08.09
かつて、二人の王(双王)が治めていたエルドランド王国。一方のゴブリン王一族は滅び、もう一方の人間の王族が王国を治めていたが...。
王女アンヌが「向学の旅」に出ることになり、やがて王国の運命が大きく動き出す。
裏で暗躍する秘密組織「ヴェールの影」とは?
「異世界で無双しない物語:翻訳スキルとコミュ力で生き延びます!?」のスピンオフ的続編です。
【登場人物】
アンヌ:エルドランド王国の王女。
ミカ:アンヌの教育係。実は魔王ミカエル。
ゴラム:ゴブリンの剣士。
キャス:王宮警護の格闘家。
ケンタ:かつてゴラムたちと魔神を倒した。転生者。
リリア:かつてゴラムたちと魔神を倒した。古代人の末裔。
ハック:かつてゴラムたちと魔神を倒した。魔法使い。
エルドランド王:エルドランド王国の国王。アンヌの父。
ヴァルカ:ゴラムの過去を知る、謎の男。
文字数 47,049
最終更新日 2025.08.25
登録日 2025.07.14
最終エピソード掲載日:2026/06/07
船酔い海賊令嬢、うっかり人魚姫誘拐犯になる。
船酔いする。泳げない。地図を逆さに持つ。それでもリヴィア・シルヴェイルは、いつか大海賊になると決めていた。小さな海賊船シーラビット号で伝説の秘宝「星潮の冠」を探す航海に出たリヴィアは、魔法嵐の夜、海へ落ちてしまう。彼女を助けたのは、海底王国の人魚姫ミルフィナだった。外の世界に憧れていたミルフィナは、リヴィアに向かって言う。「私をさらってください」
さらった覚えはないのに、人魚姫誘拐犯にされてしまったリヴィア。追ってくる近衛隊、足りない食費、壊れかけの船、そして本物の海賊船に感動し続ける人魚姫。副船長でどんな時も冷静な分析家ネリネ、元気いっぱいな砲撃手ピピ、寡黙で力持ちな船大工ベル。そして、高貴なる深海知性体たこまる。少女三人と一匹の乗組員たちと共に、ポンコツ海賊令嬢とさらわれたい人魚姫のドタバタ航海が始まる。目指すのは伝説の秘宝。けれどその旅で二人が見つけるのは、きっと宝よりも大切なもの。
登録日 2026.08.01
空飛ぶバナナを追いかけて朝ごはんに遅れた日、リオナは世界樹の花から生まれたお姫さまと出会うことになった。しゃべる動物や植物が暮らすココナ諸島で育ったリオナは、考えるより先に体が動くジャングル娘。相棒の小動物ポポルに毎日怒られながら、今日も元気に木の上を走り回っていた。そんなリオナの前に現れたのは、世界樹の花姫フロリア。世界樹が弱ったことで、七つの「いのちの種」が世界中に散らばってしまったという。種を集めなければ、しゃべる動物や植物たちの声は消えてしまう。泥が苦手な花姫さまと、無茶ばかりするジャングル娘と、心配性のポポル。三人、いや二人と一匹はにぎやかで危険な大冒険に出発する!
登録日 2026.08.01
注)思い込みの激しい悲劇のヒーロー振る主人公がお嫌いな方は不快に感じる場合がありますので、おすすめできません。スルーをお願いいたします。
愛する婚約者を、嫉妬の余り斬首刑してしまったクラウス。
『猛反した王子は、婚約破棄を頑張りたい。』の過去に戻る前の話です。
文字数 36,924
最終更新日 2021.10.21
登録日 2021.07.01
《あらすじ》
十九年前の革命を経て世界最高の文明国となった鼎(てい)。
鼎とは世の安定を象徴する〝神器〟のことで所有権は皇帝にある。
また、鼎には花伝師(かでんし)がいる。これは見鬼の能力を備えた巫術使いのことで、人と鬼〈怪しいものの総称〉が共存する鼎には必要な存在である。
鼎国に花伝師はただ一人。
しかし、どういうわけか。
今代の花伝師には異能がふたつに分かれて引き継がれてしまった。
紫耀と桃之、異端の花伝師である男女のもとには否応ナシに怪異の相談がもち込まれる。
《登場人物》
華 紫耀(か・しよう)
見鬼師(けんきし)
世に疎くにぶいが自分はしっかり者だと自信がある。
街を歩けば人波に紛れる、ちょっと残念な顔貌。
浪 桃之(ろう・とうし)
巫術(ふじゅつ)使い
親なしで、村で厄介者扱いされながらなんとか育った。
8歳のとき師匠に見つけられる。が、なぜか見鬼の能力はない。
淮 也恭(わい・やきょう)
底辺貴族
おっとりした風貌。キラキラだだ洩れの美青年。
縁戚関係にある西の街の豪商のもとで育てられる。
淮 阿愁(わい・あしゅう)
淮家当主
也恭の兄。踏めば割れる薄氷のような印象=氷情(表情)の人。
文字数 65,060
最終更新日 2025.09.28
登録日 2023.06.10
「なんというか、虚しい」それでも――
天と地の狭間を突き進む、硬派中華ファンタジー。
《あらすじ》
鼎国(ていこく)は伝説の上に成り立っている。
また、鼎国内には鬼(き)が棲んでいる。
黎王朝大統二年十月、それは起こった。
鬼を統べる冥界の王が突如、朝議の場に出現し、時の皇帝にひとつの要求を突きつける。
「我が欲するは花嫁」
冥王が、人の花嫁を欲したのだ。
しかし皇帝には、求められた花嫁を譲れない事情があった。
冥王にも譲れない事情がある。
攻防の末、冥王が提案する。
「我の歳を当ててみよ」
言い当てられたら彼女を諦める、と。
冥王は鬼であり、鬼は己のことは語らない。鬼の年齢など、謎そのもの。
なんの前触れもなく謎解きに挑戦することになった皇帝は、答えを導きださねばならず――。
朝廷がぶちあたった前代未聞の不思議話。
停滞する黎王朝(れいおうちょう)に、新たな風が吹き抜ける。
《国と中央機関》
① 国名は、鼎(てい)。鼎国の皇都は、天延(てんえん)。
② 現在、鼎国を統治しているのは黎家(れいけ)であり、黎王朝では二省六部を、史館(しかん)と貴族院の一館一院が支える政治体制をとっている。
③ 皇帝直属の近衛軍を神策軍(しんさくぐん)という。
④ これらの組織とは別に、黎家を護る三つの家・護三家(ごさんけ)がある。琉(りゅう)、環(かん)、瑶(よう)の護三家はそれぞれ異能を駆使できる。
《人物紹介》
凛丹緋(りん・たんひ)
美人だが、家族から疎まれて育ったために性格の暗さが顔に異様な翳をつくっている。人を寄せつけないところがある。後宮で夫人三妃の選別のため、采女として入宮したばかり。
黎緋逸(れい・ひいつ)
見たものが真実であるという、現実主義の皇帝。
凶相といえるほどの三白眼(さんぱくがん)をもつ。
黎蒼呉(れい・そうご)
緋逸の実弟。流罪となり、南の地で暮らしている。恋魔(れんま)とあだ名されるほど女癖が悪い。多くの文官武官から見下されている。
黎紫苑(れい・しおん)
緋逸の異母弟。これといった特徴のない人。皇帝の異母弟ということもあり、半ば忘れ去られた存在。詩が好き。
崔美信(さい・びしん)
殿中監。殿中省は皇帝の身辺の世話だけでなく、後宮の一切合財を取り仕切る。まだまだ男社会の中でとくに貴族の男を見下している。皇帝相手でも容赦ナイ。
環豈華(かん・がいか)
美信によって選ばれ、丹緋付きの侍女となる。見鬼の能力を有する環家の出だが、無能。いらない存在だった身の上が、丹緋との距離を近づける。
文字数 101,186
最終更新日 2022.11.18
登録日 2021.12.25
別個の人である限り抱えている秘密は見抜けない。それぞれがそれなりの理由による秘密を抱え、島の秘密・十二神将に立ち向かう。
遥か昔、天の使役神(しえきしん)である十二神将(じゅうにしんしょう)は、万物を創生するという豊饒石(ほうじょうせき)の所有権を巡って争った。この争いを見かねた仙人・泰(たい)元璋(げんしょう)は、十二神将と豊饒石を封じ込める。この封神(ほうしん)により六十年に一度目覚める一神将と鼎国(ていこく)の王は、豊饒石の所有権を争わねばならない。
六十年目の王となった緋逸(ひいつ)は、他に公子がいなかったというだけで王位を与えられたことに悩んでいた。王族と有力貴族の勢力を抑えるため、後宮にとどめている花嫁候補の中から結婚相手を選べと宰相・俚韵(りいん)から責められていることにも苦悩している。憂鬱な日々の中、気晴らしに出向いた泰山(たいざん)で小人・紫翠(しすい)に出逢う。不思議な存在の紫翠から、霊符(れいふ)や妙に的確な助言を与えられることで緋逸は支えられ、二人の距離は近づいていく。
幾多の騒動を乗り切った緋逸は紫翠との会話から、監修国史(かんしゅうこくし)・彪之(ひょうし)や俚韵、筆頭貴族の次男であることに雁字搦めにされている大将軍・羲奎(ぎけい)との結びつきを思い出す。
そんな折、緋逸が拾った仔犬が甲戌(こうしゅつ)神将の仮の姿であることを花嫁候補・嬋玉(せんぎょく)から聞かされ、紫翠をさらっていった神将を追って泰山へ。そこで緋逸は紫翠から、これまでの騒動が来羅(らいら)の身体を乗っ取っていた神将の仕業であることを教えられ、豊饒石を所持しているが故、紫翠が神将に狙われていたのだと気づく。
神将との勝負に王が勝った後(のち)のこと。嬋玉の存在を疑わしく思っていた羲奎は、彼女を推挙した理由を俚韵に訊いてみた。俚韵は、嬋玉の母である婉麗(えんれい)夫婦に憧れていた過去を告白する。婉麗が不老不死の元璋の子を身籠ったのには絶対的な理由があるはずと仮説を立てて、元璋の子と王を廻り合わせようと画策したのだった。
豊饒石を返しに行ったまま行方不明となっていた父・泰元璋を捕まえた紫翠は、豊饒石を持たされた故の多くの苦労を訴えながら、六十年ごとに神将が目覚めるからくりを仕掛けた理由を父に問うてみた。
だが、返る答えはあやふやで。それは島の秘密なのだった。
文字数 97,011
最終更新日 2017.10.23
登録日 2017.10.23
登録日 2026.08.01
誰にも差し出さない。竜殺しの姫を囲い込んだ魔女姫の不器用な溺愛救済物語。
古竜を討った第一王女リゼットは、英雄として称えられながらも国にとって都合のいい切り札として扱われていた。ある日、彼女は隣国ヴァルディス公国へ客将として送られる。そこで出迎えたのは、病弱そうな外見とは裏腹に、宮廷の魔術と外交を取り仕切る魔女姫セレネだった。
セレネはリゼットの好みも癖も調べ尽くし、食事も部屋も訓練も整え、まるで大事なものを囲い込むように世話を焼く。反発しながらも、リゼットはその不器用な優しさに少しずつ心を揺らされていく。しかし、竜を殺した力はリゼットの体に静かに影を落としていた。道具として生きてきた竜殺しの姫と、彼女を誰にも差し出したくない魔女姫との物語。
登録日 2026.08.01
銀河鉄道管理局・第七遅延区。そこは、列車の遅れではなく人生のどこかで何かに乗り遅れた人たちがたどり着く場所だった。駅員見習いの星見すずなは、普通の駅員には見えない「定刻から外れた人たち」を見ることができる少女。規則を守り、記録をつけ、感情よりも事実を優先して働いていた。そんなある夜、すずなは七番線の貨物車両で、管理局の記録に存在しない少女・灯野ミオを見つける。切符も身分証もなく、どこから来たのかもわからないミオ。規則通りなら、すぐに管理局へ引き渡すべき存在だった。けれど、ミオのそばでは、すずなの懐中時計が止まってしまう。正しい処理とは何か。記録にない存在は、本当にいなかったことにしていいのか。定刻から外れた少女たちが、自分だけの行き先を探す銀河鉄道の物語。
登録日 2026.08.01
実りを司る稲荷の姫・稲乃は、ある失態をきっかけに「実りを呼べぬ神」となり、都から山あいの小さな村へ送られる。そこは何年も不作が続き、今年実らなければ捨てられると決まった、祈ることにも疲れた村だった。迎えもなく荒れた社で稲乃を待っていたのは、神に期待しきれなくなった巫女見習いの少女・澪芹と、小さなたぬきの眷属・豆太。最初は尊大に振る舞う稲乃だったが、田に入り、泥に足を取られ、村人たちの諦めに触れるうちに、神通力だけでは救えないものがあると知っていく。やがて田の水に混じる不穏な澱みと、夜ごと現れる“刈り取り鬼”の気配が、村を蝕む本当の原因へとつながっていく。失った実りを取り戻すため、稲乃は澪芹とともに、忘れられた祭と土地の祈りに向き合っていく。
登録日 2026.08.01
落とし物に残る感情が見える少女と毒舌相棒が挑む学園怪異百合ファンタジー
高校二年の高槻ましろには、昔から誰にも言えない体質があった。落とし物に触れると、そこに残った持ち主の感情が流れ込んでくるのだ。ある日、駅で奇妙な落とし物に触れたことをきっかけに、ましろは“失くしもの”に宿った感情や未練を扱う組織――終末保管局へ関わることになる。
そこで出会ったのは、偉そうで小さな相棒ルチルと、学校の先輩・晴澄。けれど晴澄には、ましろの力でもうまく掴めない、ぽっかりと抜け落ちた何かがあった。学校で続く不可解な出来事。触れるたびに残る、誰かの切実な想い。忘れられたまま、名前も呼ばれずにいる感情たち。
失くしものを受け取り、しまい込み、ほどいていくうちに、ましろは少しずつ知っていく。失くしたのは物だけではないことを。落とし物に宿った気持ちを視る少女が、誰かの喪失と向き合いながら、自分自身の「選ぶ」という気持ちを知っていく、喪失回収ファンタジー。
登録日 2026.03.27
大災厄最終戦争が終わり、この終わりゆく世界にて、召喚転移された僕【おれ】が、血の繫がりの無い母と叔母、従妹と共に最後の希望を届けるまでの物語。
文字数 22,359
最終更新日 2026.05.31
登録日 2026.05.23
隣の芝生は、果たして本当に青いのか?
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「何で、こんな人生なの…。何で、こんな人生なの…」
「どうして私だけ、どうして私だけ、手にする事が叶わないの…」
肩が、ぶつかった。
「えっ?」
「いや」
ゴロゴロと土手を転がる私と知らない誰か………。
ゴンッ……。
死ぬの?こんな人生で?
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
澄みきった青空を見つめながら、私は彼女を思い出していた。今頃、生きているのだろうか?どうしている?望んだ人生は、幸せ?あなたが欲しかった人生だったでしょ?
「葵、帰ろう」
「うん」
私は、幸せだよ!この手を放したくないほどに…。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「ママ」
「帰ろう」
「うん」
望んだ人生だったけど、驚く程に不幸が染み付いていた。私は、許されるのならばこの人生は選びたくなかった。
それでも、もう進むしかないのだ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
一人の女の絶望と一人の女の切望が、重なり合った時…。それは、起こった!
絶望は、幸せに変わり、切望は絶望に変わった。
短編小説になります。
小説家になろう、カクヨムに投稿させていただきます。
文字数 62,777
最終更新日 2022.08.26
登録日 2022.08.24
俺は、あの日君を見つけた!
体が、勝手に動いていた。
【プロローグ】
今日、俺は死にました。
何故、死んだのかって?
時間を巻き戻すべきかな…
ああ、そうだ!
死ぬのが、決まった時から戻った方がいいかな?
俺がいる世界には、一つのルールがある。
その一つだけは、けして破ってはならない。
.
.
.
.
.
ただ、真っ直ぐに俺は、君を掴まえていた。
きっと、君は俺を知らない。
知らないのは、わかっているけれど…。
この愛を、君へ…。
ファンタジー、短編小説になります。
小説家になろう、カクヨムでも載せています。
文字数 67,724
最終更新日 2022.09.20
登録日 2022.08.28
25000文字以下の短編小説になります。
俺は、死んだ!!
今日こそ、彼女にプロポーズをするんだ!
婚約指輪を受け取って、ワインとチーズを買って帰宅する途中で、俺は真っ赤な車に跳ねられた。
死んだと思ったら、生まれ変わった。
何度か繰り返して、いったん保留で天国に滞在する。
体が失くなったのを信じられない翔は、神に無理難題を押し付ける。
初めてのわがままな魂(きゃく)に、神は頭を悩ませる。
『俺は、絶対に君にプロポーズするんだ!』
果たして、翔の願いは叶うのか?!
短編になります。
小説家になろう、カクヨムにも載せています。
ちょっと、書いてみたかったファンタジーなお話を書いてみました。
何も考えずに、さらっと読んでいただけたらと思います。
文字数 24,554
最終更新日 2022.07.17
登録日 2022.07.17
三日月宝珠と取り巻く人々と幽体達を愛してくれる人がいたら嬉しいです。
舞台は、不思議な桜が繋いだ縁【仮】の物語から三年後のお話
三日月宝珠が、記憶をなくしてから丸三年を向かえた日。
宝珠は、全ての記憶を取り戻す。
宮部希海が、いつか宝珠に取材をし記事を書きたいと話をされた。
あの日の約束を守る為に、宝珠は幽体の話しをする。
そして、これは、霊媒家系に産まれた能力者である三日月のもの達の物語でもある。
三日月宝珠の人生とそれを支えた人のお話。
宝珠が幽体をなぜ愛するようになったのかのお話。
不思議な桜が繋いだ縁【仮】では、描ききれなかった三日月宝珠の全てがここに…。
宝珠、喜与恵、糸埜、二条、五条、宮部希海、今回新たに登場する、光珠、珠理、ゐ空の視点でも話を描きます。
明日からきっと、あなたも見えざるものを愛したくなる?!
小説家になろう、カクヨムにも載せています。
文字数 153,388
最終更新日 2022.07.14
登録日 2022.06.11
30万文字以上の長編になります。
ゆっくり、ルビをつけていきます。完結は、させてます。
読みづらいかも知れませんが、ご了承下さい。
登場人物を追加しました。
桜の季節にだけ辿り着ける神社で出会った、三日月宝珠という不思議な男との不思議な時間と不思議なお話。
彼が、私に見せるビジョンは、美しい愛の物語だった。
私は、最後の言葉を、残された人に彼と共に届ける。
これは、ある奇跡の物語。
何故、死ななければならなかったのか?
これは、ある神社にやってきた8人のお話。
そこでは、けしてお願い事をしてはならないというのだが…。
桜の季節の失くした恋と…。【仮】の主人公達の亡くしたパートナーの物語
これは、悲恋だけの物語。
短い生涯を終えた8人の物語
一つ一つのお話は、短編小説になります。
【結婚できますように】
三笠千尋は、桂木丈助から中々プロポーズがされなくて悩んでいた。恋愛成就で有名な場所を職場の方に教えられて行ってしまった。そして、お願いをした。
その結果…。
【プロポーズされますように】
旭川愛梨は、一ノ瀬倫からのプロポーズを待っていた。なかなか、プロポーズをされないので友人に教えられたある神社にやってきた。
その結果…。
【別れられますように】
五木結斗は、上條陸を好きになっている自分に気づいていた。縁を切る事ができる神社があると近所のお兄さんに教えてもらってやってきた。
その結果…。
【付き合えますように】
宮瀬歩は、なかなか自分の気持ちに素直になれなかった。やっとうまくいったのに駄目になってしまった。仲良しの友達から聞いて、この場所にやってきたのだ
その結果…。
【桜の木の桜宮さん】
その人は、けして呼び出してはいけないと言われていた。ただし、願いは叶えてもらえると言う。中学生の頃。親友が一緒に呼び出してくれと言うので、冴草健斗は呼び出してしまった
その結果…。
【ずっと、一緒にいたい】
荻野美花は、悩んでいた。美鶴の傍に一生いたいと悩んでいた。ある日、大学で同級生が話している事を聞いてしまった。
そして、神社へとやってきた。
その結果…。
【放れたくない】
前野友作は、早乙女加奈枝に連れられて、この場所を訪れていた。信じられない、友作は加奈枝より少しだけ遅く願いをかけた。
その結果…。
これは、全て悲恋しかない物語。
果たして、その神社の真実とは…。
そして、それは一本の糸で繋がれていた。
その死は、偶然か必然か?!
三日月宝珠と宮部希海の視点で描く。
不思議な物語
小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
文字数 322,551
最終更新日 2022.06.16
登録日 2022.05.08
本当の平和とは
本当の幸せとは
いつか世の中にその名が知れ渡る英雄になる為に武者修行中のキコ
しかし王都での怠惰な生活にどっぷりと浸かりきっていた
一方その王国は謎の魔王に侵略戦争を仕掛けられていた。
これはキコが巻き込まれる壮大な冒険の物語
文字数 40,725
最終更新日 2023.04.16
登録日 2023.04.16
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文字数 159,803
最終更新日 2023.12.30
登録日 2022.08.30