誰も助けてくれないのだから
はるか昔、身分の上下がなかった人々の間では争いが絶えず、それを見かねた神は、ある特別な人を1人山奥に放はなった。その特別な人はシュタムと神から名付けられ、知能も高く体術の能力も高く、この世の者とは思えないほどに煌きらびやかな容姿に綺麗なアイスブルーの目。何においても完璧で、人々と一線を画かくした存在であった。
シュタムには、神から役割を与えられていた。
それは、争いごとを無くすために階級をつくることに決めた神が、人々にこう示したことから始まる。
シュタムと交わり子を成し、産まれた子は人の上に立つ権力と支配する力そして絶対的な幸運をもつ。その産まれた子が生きている限り、権力、政治、繁栄、無病、全ての事柄に関して力をもちツキが巡り、その影響力は揺るぎないものとなり、他の何ものにも脅かされることはないだろう。
ただし、シュタムと交わることができるのは妊娠できる女性に限る。
シュタムは7日間だけ活動し、その後100年の眠りにつく。そして100年後、また7日だけ目を覚ます、それが繰り返されると・・。
主人公のシャーランは、公爵家の家族の一員として暮らしているが、家族が彼女は病弱だといい外出はほぼできず、たまに外出しても周囲からはなぜか距離をおかれ孤独を感じる日々。
唯一の兄妹である兄からは恋人のように接せられ、それに嫌悪したシャーランは、隣国の学園に入園し逃げることにした。
そこで出会う学友達と恋をして、やっと普通の女の子として過ごしていくのだが、ほとんど自城で過ごしていたにも関わらず、初めての勉強も、武術も自分はうまくできてしまって・・?
次第に、自分の身の回りで奇妙なことが起こり始めそれが自分の出生に関わることだと知ったシャーランは・・。
出生の謎と秘密がおりなす切ないファンタジー。
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