「未」の検索結果
全体で15,242件見つかりました。
冷たい風が頬をかすめるたび、私はふと君を思い出す。
駅前のイルミネーションがきらきらと輝いている。手袋越しに握ったスマホには、君の最後のメッセージが表示されていた。「春になったら、もう一度話せるかな?」その一言に私は、どう返事をしたらいいかわからず、ただ既読をつけたまま日々を過ごしている。
君と出会ったのは、一年前のちょうど今頃だった。大学のサークルでクリスマス会を開くことになり、誰もが気の合う友達同士で集まる中、ぽつんと一人でいる私に、君は声をかけてくれた。
「寒いね。でも、手が冷たいのは僕だけかな?」
突拍子もないその言葉に驚いたけれど、君の笑顔は不思議と温かくて、私はいつの間にか自然に笑い返していた。
それから私たちは、寒い日も雨の日も、一緒に過ごすようになった。君の話す未来の夢や、好きな音楽、見たい映画。いつも何かしら話題が尽きなかった。でも、春が近づくころ、君の表情がどこか曇るようになった。
「もし、僕がいなくなったら…どうする?」
そんな問いかけに、私は冗談だと思って「探しに行くよ」と笑って答えた。でも、君は笑わなかった。ただ、寂しそうに目を伏せて、静かにうなずいただけだった。
君が東京の大きな病院に入院していることを知ったのは、それからしばらくしてからだった。君はずっと隠していた。見舞いに行ったとき、君は小さな声で言った。「春になったら、元気になって戻れると思う。でも、もし僕が戻れなかったら、君は新しい春を探してほしい」
私は泣きながら首を振った。そんな未来なんて考えたくなかった。だけど、君の優しさは、私を前に進ませようとしていたのだと気づいたのは、君がいなくなってからだった。
君が残してくれたメッセージ。「春になったら、もう一度話せるかな?」という言葉の意味。君はきっと、私が新しい季節を見つけるのを待っているんだと思う。
駅のホームに風が吹き抜ける。その冷たさに少しだけ目を閉じてから、私はスマホをしまい、電車に乗った。君の好きだった青い空が、私の心にも広がっている。
「ありがとう。また、どこかで会おうね」
そう心の中でつぶやきながら、私はそっと笑った。
そして電車は、春の予感を連れて走り出した。
文字数 907
最終更新日 2025.01.23
登録日 2025.01.23
VRMMO技術が発展した未来の世界
全感覚没入型のVRMMOオンラインが遂に完成した。
クリスタル・ファンタジア・オンラインという。
プレイヤーは【転生者】となり、この世界【クリスタリア】で新たな人生を歩む事となる。
世界の女神から与えられた【クリスタル】は所有者に合わせて輝きを増し、各プレイヤー独自の形に進化する。
3000万人という破格の応募者の中から、第1陣プレイヤ-、30万人の中に見事当選した「天城 勇人」は周囲がゲーム攻略に熱意を向ける中、高度なAIをによって行動するNPCや、美しいグラフィックで描かれた世界に熱中するあまり、目的を忘れて・・・・・
ナナメ上を行くマイペース主人公が、各所で偶然フラグを乱立・みんなの予想を超えた形で活躍する物語です。
ご都合主義・無双展開ありです。
文字数 178,297
最終更新日 2018.03.19
登録日 2017.05.05
ラブコメが趣味のとある神、ナツメは転生を司る役目を担っていて、数多の世界を創造し、そこに転生者達を送り込み、自分好みのストーリーを紡いでいた。
そんなうちの一つの世界、剣と魔法の世界である事件が起こる。勇者と呼ばれる転生者達は魔王を生み出した存在、つまりナツメを世界の悪の根源、邪神であると勘違いしてしまった。
そして、自らが作り出した世界に引きずり込まれたナツメは、神としての力を失ってしまっていた。
ナツメに残されたのは、ラブコメさながらの出会いを誘発する力だけだった。しかし、その力はそれだけに収まらなかった。すなわち、先に起こる出会いを見ることができる、つまり未来予知ができてしまうのだった!
やがて、神を失った世界は、未だ脅威である魔物達、各国の間で起こる戦争で大いに荒れてしまう。
ナツメはそんな世界を生み出した責任を取るため……そして、自分の求めるストーリーを追いかけるため、ラスボスを自称してそれに相応しい存在になるべく行動を起こす。目指すは、ラブコメによるこの物語の最高のエンディング!
※この小説は小説家になろうでも掲載しています。
登録日 2018.02.14
俺──斎藤 誠はクラス内で最底辺地位である「家畜」に認められた唯一の人間だった。
才能もなく勉強も運動もできない俺は、両親からも諦められ彼らのストレス解消「道具」として扱われていた。
そんなある日、ホームルーム学習の時間に俺たちはクラスごと転移されてしまう。
そこで待ち受けていた現実は悲惨なもの。
だが、あるスキルによって俺の人生は一変していくのだった。
──────────
(注)
この物語には性的暴力、暴言、嘔吐表現、残酷な表現、人を陥れる描写、身分制描写などが多数含まれています。
苦手な方はお控えください。
なおこの作品はR18作品となっております。18歳未満の方は自己責任のうえお読みください。
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常に待ってます!
※コメントについては近況ノートにて『承認基準』を定めました。詳しくは近況ノートでご確認ください。
文字数 214,512
最終更新日 2021.02.09
登録日 2019.09.24
「バイオレット・ホワード! お前との婚約を破棄する!」
ついにこの時がきてしまった……。やっぱりシナリオ通りにしかならないのだわ……。
婚約者であるオルティス国の王太子マーロン・オルティスから婚約破棄を受けるバイオレット。このバイオレット・ホワードの前世は日本人だった。この婚約者との顔合わせの時に前世で読んだ小説の世界だと気づく。そして、自分がヒロインをいじめた挙句、殺害未遂で断罪される悪役令嬢だとも……。
それから不幸なバットエンドにならないように婚約者との仲や、ヒロインと出来るだけ距離をとった。
しかし、結果はシナリオ通りになってしまった。
絶望になって諦めかけたその時、隣国の大国であるミッチェル帝国の皇太子ラディリアス・ミッチェルが現れる。
そして立場は逆転する……。
文字数 8,863
最終更新日 2020.12.05
登録日 2020.11.15
自分は愛されていると男は思っていた。
多少の悪いこと、世間からは良くないと思われるようなことをしても父親は仕方のないヤツと許してくれるからだ。
そして、母親は体だけはと気をつけてねと抱きしめてくれる。
成人男性の自分に父親は使い切れないほどのがくの小遣いを父親は与えてくれる。
両親がTVのニュースに釘付けになっていた、その日、日常は変わる。
自宅に訪ねた来た見知らぬ男性だ、気がつくと自分は病院のベッドに寝ていた。
手術で内蔵の一部を取ったと言われて男は驚いた。
自分が過去に犯した些細ないたずら犯罪まがいの悪事を言われて男は驚いた。
社会に貢献できる救済システムに両親が自分を登録したと聞いても、男はすぐには理解できない。
両親は真面目な顔で、いつも自分に接していた、だが、思い出した。
その口元は、薄っすらと。
文字数 2,726
最終更新日 2023.12.12
登録日 2023.12.12
海の気配が満ちる静かな世界。
特別な力を持つ者だけが未来を切り開けると信じられている村で、
ヒカルはただ一人、何の力も持たずに生まれた。
それでも彼は、
仲間たちに支えられながら、自分だけの未来を探し続けていた。
強さを持つ弁。
静かな光のような嵐。
そして、まだ言葉にならない胸の想い。
やがて世界の均衡を揺るがす“進化の境界線”が動き始める。
その時、人々が最も不可能だと思っていた少年は、
運命の中心へと導かれていく――。
仲間との絆。
揺れ動く心。
そして、まだ見ぬ少女との出会い。
これは、弱さを抱えた少年が、
自分だけの未来を選び取っていく物語。
そして、その歩みをそっと支える仲間たちとの絆の物語。
文字数 15,556
最終更新日 2026.06.25
登録日 2026.06.21
会社員のミナトは一人暮らしを満喫しながらも、独り身である事を寂しく感じていた。そんな彼の部屋に、そいつは唐突に現れた。
白い肌。白いワンピース。長い髪。あまりにベタな佇まいと可愛らしく全く怖さのない幽霊を、ミナトは「ベタ子」と名付けた。
「幸せが欲しいんです」
部屋に居座る彼女の未練を晴らす為に、ミナトは彼女と共に幸せを追いかけるはめになり――。
登録日 2016.07.10
少し、ほんの少し先の未来。皆が憧れたVRゲームが陳腐化し、新たな刺激を求めていた時代。『もう一つの現実世界』をキャッチフレーズとし、『VRを超えたVR』と呼ばれた究極のVRゲーム『Second World』。その中で最も不遇な『中世編』をプレイしていた一人のプレイヤーが公式ラスボスを討伐せしめた。しかし、それは本当の意味で『もう一つの現実世界』が誕生するきっかけであった…
文字数 46,572
最終更新日 2017.07.08
登録日 2017.04.29
2人の少女が人の来ない場所で話し合いをしていた。ある問題のある教師についてだ。女子生徒の体を触る。その標的にされた友人に訴える。
噂には、友人を悪く言うものまで入ってきた。このままでは婚約破棄って事も最悪かんがえられる。
彼女のせいじゃないのに。成長してきた体は、大人に近いがまだ未成熟。うまく回避できない今の年齢を狙っているらしい。
できないなら、アイツを消さないと。あの教師が消えてほしい。変態消えて
文字数 1,068
最終更新日 2021.06.27
登録日 2021.06.27
フリーランスの川中真璃子(かわなかまりこ)が訪れたのは、とある児童養護施設。その中で、小学2年生の針本雄大(はりもとゆうた)と出会う。真璃子は、引っ込み思案の雄大を気に入り、「今日からきみは私の子ね!」と半ば強引に雄大を引き取る──。
文字数 380
最終更新日 2021.07.27
登録日 2021.07.27
400年も続く由緒正しき陰陽師の家系に生まれる桐花未桜。しかし、陰陽師としての才能はなかったが、いつも笑顔で優しい性格。使用人や町の人に愛される。幸せな日々を過ごした。13歳の時に母親が父親の信近と愛人の末姫に殺される。二人が使用人達も殺そうとしているのに気づき、殺されないように全員を逃す。
信近が再婚し、末姫と義妹の寧々が転がり込んでくる。末姫と寧々に嫌がらせを受ける日々。二人だけでなく新しく雇った使用人達にも嫌がらせをされる。
だけど、未桜の瞳は日に日に強い意志をもったかのように輝きを増す。例え、嫌がらせをされようと自分の心が折れることはない。それは、12年間の間たったの一度も。
25歳になった未桜は一人の青年、若桜桃志郎との出会う。その出会いが未桜の運命を大きく変えた。
文字数 62,872
最終更新日 2025.03.01
登録日 2025.01.31
「もう、生きる意味なんてないと思ってた――」
妻と子供を一度に亡くした高木徳雄(34)。
絶望の底で、ただ日々を漂っていた彼の前に、突如現れた謎の光。
現実離れした幾何学的な魔法陣が、彼を**“異世界”**へと連れ去った。
言葉も通じない、文化も違う世界。
それでも彼は、生きてしまった。
プログラマーだった彼は、魔法陣の構造を**「コード」として解読**し、
魔法の“仕様”を書き換えることで、次第にこの世界に自分の居場所を築いていく。
騎士団との出会い、魔法の研究、仲間との絆――
そして、世界を揺るがす魔王との対峙。
「失ったものは、もう戻らない。
それでも俺は、この世界で――もう一度、“生きる”」
これは、過去を背負いながらも、異世界で“新しい未来”を見つけていく物語。
文字数 10,890
最終更新日 2025.04.11
登録日 2025.04.11
文字数 25,269
最終更新日 2025.09.02
登録日 2025.08.15
余命三年、最後の願いを胸に高校生活をやり直した彼女に待ち受けるものとは
高校生活を難病でまともに送れなかった神凪心結(かんなぎみゆう)が、人生最後の思い出作りに選んだのは、母校での高校生活だった。
余命三年弱。
彼女の願いはただひとつ。
「学校で卒業式を迎えたい」
現役ではない彼女に振り掛かる、数々の嫌がらせを乗り越えられるのか。
編入条件である、「半年以上休まないこと」をクリア出来るのか。
かつての教頭が校長になり、かつての数学教師が教頭になり、かつての親友が現国教師に。
女子高だった母校は、共学に変わっていた。
変化を受け入れ、彼女は病気とも闘いながら最後の思い出作りに奮闘する。
入学式に出会ってはならなかった人に出会ってしまう。
余命幾ばくもない自分。恋などしてはいけなかった。
止まらない想いと、残酷な現実。
引かれ合いながらも、彼は彼女の年齢を気にして離れていく。
二人の恋の行方は?
去り行く彼女の残したものとは…。
月曜日水曜日金曜日日曜日更新
前編まで完了済
文字数 7,808
最終更新日 2017.11.28
登録日 2017.11.20