「現像」の検索結果
全体で13件見つかりました。
12
件
フリーカメラマンの瀬川拓海は、祖父の遺品から見つけた古い現像液に触れたことで、奇妙な能力に目覚める。
自分が撮影した写真をレタッチすると、被写体の記憶が写真の通りに書き換わる——。
大学時代の親友・直也から結婚一周年の記念撮影を頼まれた拓海は、直也の新妻・彩音に強く惹かれてしまう。「ほんの少しだけ」と自分に言い訳しながら写真を加工するたびに、彩音の中の「常識」は少しずつ塗り替えられていく。
距離が縮まり、呼び方が変わり、撮影のたびに大胆になっていく彩音。何も知らない直也は「お前に任せた」と笑い、拓海は親友の信頼を踏みにじる背徳感に酔い始める。
文字数 53,502
最終更新日 2026.07.05
登録日 2026.06.29
『生きている壺』が、ラジオ短編小説賞2025年上期準大賞を受賞しました!
https://radioshousetsu.jimdosite.com/%E7%B5%90%E6%9E%9C%E7%99%BA%E8%A1%A8/
『生きている壺』買い取り専門店に勤める大輔に、ある老婦人が壺を置いて行った。どう見てもただの壺。誰も欲しがらない。どうせ売れないからと倉庫に追いやられていたその壺。台風の日、その倉庫で店長が死んだ……。倉庫で大輔が見たものは。
『現像してはいけない』現像したフィルムには、撮った覚えのない女の左目が写っていた。しかしとても美しい目だったので、パネルにして作品展に展示した。展示を見ていた客が立ち去ったあとに……
文字数 4,930
最終更新日 2025.02.27
登録日 2024.04.03
五十九歳の小山内梢は、地方都市の古い商店街で、亡き夫・洋介とともに写真館を営んできた。
夫を看取って三か月。
客足の途絶えた写真館も、商店街の再開発で取り壊しが決まり、梢は店を閉める準備を進めていた。
そんなある日、暗室の奥から、夫が隠すように保管していた古い箱が見つかる。
中には、現像されたまま誰にも渡されなかった十二枚の写真と、夫の筆跡で書かれたメモがあった。
文字数 571
最終更新日 2026.06.30
登録日 2026.06.30
<第32回岐阜県文芸祭佳作受賞作品>
そのさほど大きくない私鉄の駅を降りて駅前の商店街を歩くこと数分、そろそろ商店街も尽きようかという少し寂しい場所に、その写真館は建っている。正面入口の上には福野写真館という看板がかかり、看板の下には昔は誰でもお世話になったカラーフィルムのロゴが今も残っている。
入口の左右のウインドウに所狭しと飾られているのは、七五三や入学記念、成人式といった家族の記念写真。もう使われなくなったのか、二眼レフのカメラも置かれている。
どこにでもある写真館、いや、どこにでもあった写真館と言った方が正しいか。
デジタルカメラ、そしてスマートフォンの普及により、写真は誰でも、いつでも、いくらでも撮れる、誰にとってもごくごく身近なものとなった。一方、フィルムで写真を撮り、写真館に現像や引き延ばしを頼むことは、趣味的なものとしては残ってはいるが、当たり前のものではなくなっている。
人生の節目節目に写真館で記念写真を撮って、引き延ばした写真を自宅に飾るということは根強く残っているものの、写真館として厳しい時代となったことは否めない。
それでも、この福野写真館はひっそりではあるが、三十年以上変わらず営業を続けている。店主は白髪交じりの小柄な男性。常に穏やかな笑顔を浮かべており、その確かな撮影技術とともに、客の評判はよい。ただ、この写真館に客が来るのはそれだけ故ではない。
この写真館は客の間で密かにこう呼ばれている。「想い出写真館」と。
文字数 25,182
最終更新日 2026.05.03
登録日 2024.06.29
半年分の記憶を失った。それでも、「会いたい」という気持ちだけは残っていた。
19歳の誕生日、大学生の陽介はバイク事故で半年分の記憶を失った。
病院で目覚めた彼を待っていたのは、現像済みのネガフィルム。そこには自分を見つめる「誰か」の優しいまなざしがあった。
導かれるように訪れた小さな海辺の街で、
陽介は、どこか懐かしい眼差しを持つ、ひとりの男と出会う。
※完結まで毎日更新
※男性同士の恋愛を含みます
※ 直接的な描写はありませんが、児童虐待・性加害を受けた過去をもつ登場人物がいます。苦手な方はご注意ください。
文字数 109,296
最終更新日 2026.05.31
登録日 2026.04.29
名門校の将棋部を束ね、凛とした佇まいで「王」と称される150cmの美少女・橋本芽衣。その鉄壁のプライドは、157cmの冷徹な写真部員・前田千尋の手によって崩れ去る。放課後の暗室へ連行された芽衣は、千尋のレンズに射抜かれ、隠していた「被写体への渇望」を暴かれる。衣服を剥ぎ取られ、白く未熟な肌に直接マジックで千尋の「署名」を刻まれた瞬間、高潔な将棋部部長は、千尋専属の「標本」へと成り下がった。
支配は公共の場へと侵食する。放課後の図書室、閲覧机の上で芽衣は自らの手で「最後の一線(下着)」をずらすよう命じられる。千尋の視線による執拗な「観察」を経て、ついにその指先が芽衣の湿った粘膜へと侵入。周囲に誰がいるかわからない静寂の中、声を出すことを禁じられた芽衣は、自らの指を噛み締めて悲鳴を殺し、屈辱に濡れた絶頂を迎える。その敗北の証として、千尋は芽衣の下着を没収し、翌日の「ノーパン通学」という絶望的な約束を取り付けた。
翌日、下着を奪われた芽衣の日常は「露出の檻」へと化した。満員電車の密着、駅の階段で下方から突き刺さる視線、そして教室の硬い椅子が直接肌に触れる違和感。一歩歩くたびに「空白」を意識させられ、芽衣の精神は放課後を待たずして摩耗していく。休み時間の「検品」や廊下での「公開処刑」に近い恥辱を経て、芽衣はもはや千尋の支配なしでは立っていられないほどに調教されていく。
文字数 13,160
最終更新日 2026.01.12
登録日 2025.12.28
「いつからだろう、君をファインダーの檻に閉じ込め、永遠に剥ぎ取られたくないと願うようになったのは――。」
シャッターが切られる瞬間の、光と影の明滅。
現像される無数の写真は、崩れゆく夢の破片であり、
私たちが選ばなかった「もう一つの世界」から届く、切実な道標だった。
指先に触れる熱、耳元で乱れる呼吸。
壊れかけた平行世界を彷徨いながら、私はただ、君という唯一の光を追い求めてきた。
たとえ、積み上げた栄光のすべてが影に溶け去っても構わない。
君のいない明日なんて、現像されない白紙と同じだから。
「ねえ、もう逃げないで。……私の手を、二度と離さないで。」
重なり合う境界線で、抗えないほどに溢れ出す独占欲。
幾億の平行線を越えて、ようやくピントが合った、たった一つの答え。
だから、今度は私を捕まえて。
だから、その手で私を繋ぎ止めて。
文字数 36,544
最終更新日 2026.05.18
登録日 2026.04.11
【あらすじ】
「彼らが来たら道を譲れ――」
かつて、腕自慢のライダーたちにそう恐れられ、敬われた職業があった。
報道記事や未現像のフィルムを、時間内に必ず届けることに己の尊厳と命を懸けた男たち。その名は「プレスライダー」。
渋滞は疎か、信号すら無いド田舎で育った少年が目指したのは、その伝説のプロの世界だった。
時代は昭和の終わり。バイクブームが熱狂を迎える裏で、インターネットやデジタル化の足音がすぐそこまで迫っていた。
ネットが広がれば、この仕事に先が無いことなど分かっている。
それでも少年は、激動の東京へ飛び込んだ。これが、あの憧れた世界に挑める「最後のチャンス」だと信じて――。
滅びゆく時代の狭間で、愛車と共に首都高を、時代を駆け抜けた若者たちの、熱く切ないお仕事二輪戦記。
文字数 57,852
最終更新日 2026.06.08
登録日 2026.05.30
1991年の夏。
香港・九龍城砦で代筆屋を営むメイ。
その代筆屋のブースに、顔だけは見知っていた女がやってきた。
「この手紙の返信を書いてほしいの」
女はその言葉と一通の封筒を残して、たった数秒の間にメイの前から忽然と姿を消した。
偶々? その場に居合わせたカメラマンのカイと共に中身を確認すると、封筒から細いフィルムが出てくる。カイはそれを勝手に現像し、焼いた写真には、メイ自身が書き上げた『黄老人の遺言書』の一部が写っていた。
写真が切り出しているのは、遺言書の内容が書き換えられようとしている痕跡だった。
誰が遺言書を改ざんしているのか。
女はなぜ、盗撮したフィルムをメイに託したのか。
謎だけが残った数日後。
消えた女は遺体となって発見された。
※お読み頂けますと嬉しいです。よろしくお願いいたします。
文字数 193,023
最終更新日 2026.04.30
登録日 2026.02.28
俺はそこらにいる平凡。テストは勉強してもしなくても何故か50点しかとれず、運動も人並みに、何事も苦手も得意もないといった、ある意味特殊かもしれないやればとりあえずできる平凡だ。平凡と言いきる。俺は普通でありたい。
だが、そんな俺でも認めざる終えない平凡からかけ離れた幼馴染みの親友がいる。一言言えば貧乏人。それもかなりの。だがそれに屈せずかなりのポジティブ思考というべきか、何事も楽観的で素直な心を持った人物だ。
そんな親友の変化にすぐさま気づいた俺は訪ねた。
「最近お腹が鳴ってないな?危ない金に手を出したりしてないか?」
「んー、お金っていうか危ない人かも?僕のストーカーがいるみたいでさ。ほらほら見て!これ僕の写真ポストに入っててさ、わざわざ現像するなんてお金もったいないよねー」
「は?」
「お金は有り余るほどあるから心配はない」
「あ、ストーカーくん」
「はい!?」
そこに立っていたのは学校内でも外でも噂の持ちきり、笑う姿を誰も見たことがないと有名な金持ちな天才坊っちゃんでした。
話が思い付かないので完結します。特に終わりのないギャグBLということで。
文字数 6,421
最終更新日 2017.10.26
登録日 2017.10.16
「私たちはあの頃、世界のすべてを六畳間のアパートに閉じ込められると信じていた——」
瀬戸 遥(せと はるか)、28歳。
東京のインテリアメーカーで働く彼女の日常は、山手線の満員電車と忙殺される業務の往復だけで、無機質に消費されていく。
現実と折り合いをつけ、「東京の速度」に適応した私。
夢を追いかけ、「東京の引力」に押しつぶされて消えてしまった彼。
5年前の梅雨の終わり、大恋愛の末に突然別れた元カレ・長谷川 律(はせがわ りつ)の記憶は、とっくに都会の雑音に消えたはずだった。
——ある雨の日、クローゼットの奥から、彼が残していった古いコンパクトフィルムカメラを見つけるまでは。
中に残されていたのは、5年間の時を超えた「未現像のフィルム」。
街の小さな写真館で現像された24枚の写真には、忘れたはずの切ない記憶と、遥さえも知らなかった彼の不器用な“本音”が写し出されていた。
激しいゲリラ豪雨のなか、雨上がりのキャットストリートで、再び二人の運命の歯車が回り出す。
誰もが通り過ぎる都会の片隅で、失った時間と向き合う大人のための、切なくも温かい大人の純愛ストーリー。
(※読了時間:約15分。仕事や都会の生活に少し疲れた夜、温かい飲み物を片手にゆっくりとお楽しみください。評価・ブクマ等の応援も励みになります!)
文字数 5,001
最終更新日 2026.07.03
登録日 2026.07.03
過去を写す力を持つ「夢写師」のルカは、霧梁県の山間の町・久遠木村にある写真館を営んでいる。ある日、黒い狐の面を被った青年・クロが現れ、「お前の写真の中に神の欠片がある」と告げる。実は7年前、ルカの姉・チヨは暴走した狐神を封じるため自らの体を器とし、神の力は9つの欠片となって散った。封印の代償として姉の存在は人々の記憶から消えつつあった。クロと共に神の欠片を求めて朽ちた温泉宿、沈んだ遊園地などの廃墟を巡るルカ。しかし欠片を使うたび大切な記憶が失われ、写真館の地下にある「現像室」で待ち受ける最終選択——姉の命か、姉の記憶か。忘却と記憶の狭間で、ルカは何を写し取るのか。
文字数 4,317
最終更新日 2025.08.30
登録日 2025.06.25
12
件