「眼科」の検索結果

全体で7件見つかりました。
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「なあ、アルビノって知ってる?」 「あー、身体が真っ白なんだっけ?」 「そうそう、最近この辺にアルビノがいるらしいぜ」 「何のアルビノ?」 「それが、わからないんだよ。噂で広まっただけだからそこまでは確認できてないんだ。……もし人間だったら、お前どうする?」  大学の広い講義室で、後ろの席に座る名前も知らない男子ふたりの会話が耳に着く。他人の話を盗み聞きするのは趣味じゃないが、授業を聞くよりかはまだ面白味があった。  バイトは辞めた。辞めさせてもらいます、と突然に僕が言うものだから、店長は酷く驚いていた。辞めた理由は酷く単純で、ただ他人の日用品や食料に音を鳴らしてお金を貰うだけの作業に窮屈さを感じていた。そしてもう一つ、このバイトをしていると目が渇き、痛むのだ。仕事中は忙しいと目薬を注すことができず、耐えるしかない。  週末には眼科に向かい、ドライアイ用の目薬を購入する。この費用だって、意外と嵩んでくる。しばらくの間は、親からの仕送りに頼るしかない。運の良いことに僕は大学デビューに失敗し、友達もいないから人付き合いなどによる出費はなかった。 暇つぶしに始めてみた読書も長くは続かなかった。昔はよく読んでいたのに、いつからか本も苦手になっていた。数日前に本屋で購入した数冊の小説や辞典、自己啓発本は今となってはどこに仕舞ったのかも忘れてしまった。  このまま何の楽しいことも起きず、それなりの成績で、何となく就活をして、卒業式にも出るか悩んだまま大学生活を終えるのだろう。終わりというのは、いつも唐突だとわかっているにも関わらず。 ※小説家になろう、魔法のiらんど、エブリスタ、カクヨムにて重複投稿
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小説 185,540 位 / 185,540件 恋愛 56,359 位 / 56,359件
文字数 103,004 最終更新日 2023.05.20 登録日 2023.03.21
BL 完結 長編 R18
アメリカ、NYのとある病院で眼科医として勤務していた山口瑠歌は、ダウンタウンで暴行を受け、アンビュランスで運ばれてきた、一人の青年の眼を治療する。 青年の名は上杉タカシといい、ジャズピアニストになるため、武者修行で渡米していたが、親友が自分のせいで亡くなったことに負い目を感じていた。 彼を励まし、医師としての立場を越えたとき、瑠歌はタカシへの想いを自覚する。タカシもまた、亡くなった親友に後ろめたさを感じながらも、瑠歌に惹かれ、衝動で関係をもってしまう。 始まりこそ強引ではあったが、二人は一緒に暮らし始め、絆を深めていく。そんなある日、瑠歌にドイツの大学病院から客員教授として招聘される話が舞い込む。 中途半端な自分の生き方のせいで瑠歌をダメにしてしまう、と感じたタカシは彼と別れを決意し、待ち合わせのJFK空港に現れることなく、姿を消すのだが…
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小説 185,540 位 / 185,540件 BL 24,068 位 / 24,068件
文字数 67,416 最終更新日 2021.12.11 登録日 2021.12.05
筆者が目を患い、眼科病棟で体験し、感じた闘病日記に基づく私小説です。
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小説 185,540 位 / 185,540件 現代文学 7,755 位 / 7,755件
文字数 44,232 最終更新日 2024.03.29 登録日 2024.02.18
 ―『ふるふると震えるんです。あなたの傍にいると。』―  この世に存在する全てのものは、小さな粒で出来ている。言葉や思いですら、小さな粒で出来ている。  この世に確かに存在するが、目には見えない存在に導かれて出逢い、惹かれ合う茅と准一。 20も歳の離れたふたりだが、互いになくてはならない存在だと知る。  今を生きることが、ただひたすら今を生きることで、未来に待っている予想もしなかった出来事に出逢える。 *「小説家になろう」でも投稿しております。
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小説 185,540 位 / 185,540件 恋愛 56,359 位 / 56,359件
文字数 12,044 最終更新日 2022.03.14 登録日 2022.03.14
眼科で偶然にも高校時代の友人と再会した私は、彼女の「メガネ同盟」という言葉から古い記憶を呼び起こすことになる。 ※三題噺、「偶然」「名前」「最後の一人」に寄せた作品です。
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小説 185,540 位 / 185,540件 ライト文芸 7,600 位 / 7,600件
文字数 7,459 最終更新日 2023.04.09 登録日 2023.04.08
専門学校の卒業制作として執筆したものです。 千葉県のとある地域に言い伝えられている民話・伝承を砂詠イズムで書きました。 全3編、連作になっています。 江戸時代から現代までを大まかに書いていて、ちょっとややこしいのですがみなさん頑張ってついて来てください。 幾年も前の作品をほぼそのまま載せるので「なにこれ稚拙な文め」となると思いますが、砂詠もそう思ったのでその感覚は正しいです。 この作品を執筆していたとある秋の夜、原因不明の高熱にうなされ胃液を吐きまくるという現象に苛まれました。しぬかと思いましたが、いまではもう笑い話です。よかったいのちがあって。 其のいち・青鬼の井戸、生き肝の眼薬  ──慕い合う気持ちは、歪み、いつしか井戸のなかへ消える。  その村には一軒の豪農と古い井戸があった。目の見えない老婆を救うためには、子どもの生き肝を喰わねばならぬという。怪しげな僧と女の童の思惑とは‥‥。 其のに・青鬼の面、鬼堂の大杉  ──許されぬ欲望に身を任せた者は、孤独に苛まれ後悔さえ無駄になる。  その年頃の娘と青年は、決して結ばれてはならない。しかし、互いの懸想に気がついたときには、すでにすべてが遅かった。娘に宿った新たな命によって狂わされた運命に‥‥。 其のさん・青鬼の眼、耳切りの坂  ──抗うことのできぬ輪廻は、ただ空回りしただけにすぎなかった。  その眼科医のもとをふいに訪れた患者が、思わぬ過去を携えてきた。自身の出生の秘密が解き明かされる。残酷さを刻み続けてきただけの時が、いまここでつながろうとは‥‥。
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小説 185,540 位 / 185,540件 ホラー 6,780 位 / 6,780件
文字数 48,235 最終更新日 2020.03.19 登録日 2020.03.11
 栗須は緑内障を患ってます。そのおかげで日常生活にも色々と支障が出ている訳ですが、折角の経験ですので形に残そうと思いました。目は4回、それ以外を合わせると計10回の手術を受けて来たのですが、振り返ってみると中々に面白いものでした。  いつかこれを元に作品を作れれば、そう思ってます。全10話、眼科編は第4話からになります。よろしくお願い致します。 ●症状に関しては、あくまで栗須の知識であり実体験です。調べてはいますが、間違った表現があるかもしれませんのでご注意ください。
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小説 185,540 位 / 185,540件 エッセイ・ノンフィクション 7,865 位 / 7,865件
文字数 19,756 最終更新日 2023.07.05 登録日 2023.07.01
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