不思議な爺さん

不思議な爺さん

世にも奇妙な物語や、 少し後味の悪い短編が好きで書いています。 「不思議な爺さん」シリーズを中心に更新予定。
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ライト文芸 連載中 長編 R18
吉田のぞむは、男になって一年が経った。 元々、容姿は整っていたし、体も筋肉質だった。 見た目だけなら、最初から“守る側”の男だった。 けれど―― 一年前は、その体の使い方を知らなかった。 のぶこを助けたあの日を境に、 少しずつ、自分の立ち位置を理解していった。 今では、ガールズバーで欠かせない存在になっている。 ママ 「のぞむくん、ご指名よ〜」 のぞむ 「はい、かしこまりました〜」 女だった頃とは逆に、 頼られる側。 守る側。 外見は変わっていない。 変わったのは、覚悟だけだった。
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小説 3,300 位 / 218,524件 ライト文芸 24 位 / 8,837件
文字数 12,085 最終更新日 2026.03.05 登録日 2026.03.03
ライト文芸 完結 短編
大沢二郎、三十六歳。会社員。 彼は、口を開けば政治批判。 「俺が総理大臣だったらなぁ」 それが口癖だった。 増税に文句。 外交に文句。 少子化対策に文句。 だが―― 自分が何かを変える努力は、しない。 選挙にも行かない。 ボランティアもしない。 署名もしない。 ただ、ニュースを見ては酒を飲み、 「俺がやればもっとマシや」 と吐き捨てるだけ。 毎晩通う行きつけの店に飽き、 新たな愚痴吐き場を求めて足を向けた先が―― 最近見つけた、BARワンダーだった。 翌朝。 何かが起こる。 これは―― 口で言うのは簡単だった男の話。
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小説 218,524 位 / 218,524件 ライト文芸 8,837 位 / 8,837件
文字数 9,187 最終更新日 2026.03.02 登録日 2026.03.02
ライト文芸 完結 短編
遠山龍太郎、55歳。 一年前に妻を病で亡くし、娘・愛(28)と二人で暮らしている。 男手ひとつで育ててきたわけではない。 だが、妻を失った今、娘の未来だけが生きる支えになっていた。 願いはただひとつ。 娘が結婚し、孫を抱かせてくれること。 しかし愛は、現実の男にまったく興味を示さない。 モテないわけではない。むしろ逆だ。 美しく、スタイルも良く、街を歩けば視線を集める存在。 それでも彼女が夢中になるのは二次元の世界。 中でも最近、強く惹かれているのが 大人気アニメ 『俺の愛する人を探せ!』の主人公―― 新道寺武尊(しんどうじ たける)。 そんな娘を案じた龍太郎は、 以前から気になっていた一軒のBARへ愛を誘う。 そこで出会ったのが―― “思いを現実にする薬” 通称《思現薬》。 その夜を境に、 愛の世界は、現実と虚構の境界を失い始める。 そして龍太郎はまだ知らない。 自分の「孫を見たい」という願いこそが、 すべての始まりだったことを――。
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小説 218,524 位 / 218,524件 ライト文芸 8,837 位 / 8,837件
文字数 10,999 最終更新日 2026.02.28 登録日 2026.02.28
ライト文芸 完結 短編
佐保田薫(さほだかおる)三十二歳。 会社では“サボタサボる”と呼ばれている男だ。 デスクで寝る。 デスクの下でも寝る。 喫煙所のベンチでも寝る。 トイレの個室でも寝る。 とにかく、目を閉じればすぐ夢を見る。 だいたい食べ物の夢だ。 巨大ハンバーグに追いかけられたり、 回転寿司のレーンの上を滑走したり。 女っ気は一切ない。 趣味は睡眠。 そんな男がある日、仕事帰りに思った。 「静かで、堂々と寝られる場所ないかな……」 そうして辿り着いたのが、とあるBARだった。 薄暗く、静かで、妙に落ち着く店。 カウンターの奥では、得体の知れない“社長”が 「モニター募集」と書かれた紙を置いている。 何のモニターかは、よく分からない。 その横で茶をすすっていた爺さんが、ぽつりと呟いた。 「社長の薬はのぅ……使い方次第で天国と地獄に分かれるんじゃ」 佐保田は目をこすりながら言った。 「天国なら、いいじゃないですか」 社長は、にやりと笑った。 さて―― 眠ることしか取り柄のない男は、 夢で天国を見るのか。 それとも、目覚めない地獄へ落ちるのか。 今回は、そんなお話。
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小説 218,524 位 / 218,524件 ライト文芸 8,837 位 / 8,837件
文字数 10,571 最終更新日 2026.02.26 登録日 2026.02.26
ライト文芸 完結 短編 R15
吉田のぞむ、25歳。会社員。 男は楽。 仕事していればいい。 家事も育児も、あまり協力しなくていい。 生理もない。 簡単な料理ができただけで褒められる。 「男はいいなぁ」 そればかり考えている女性だった。 ある仕事帰り。 ふと目に入った、一軒のBAR。 その扉を開けたことが、 のぞむの人生を大きく変えることになる。 今回は、そんなお話。
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小説 218,524 位 / 218,524件 ライト文芸 8,837 位 / 8,837件
文字数 12,885 最終更新日 2026.02.26 登録日 2026.02.26
ミステリー 完結 ショートショート R18
彼女が事故で死んでから、 毎晩、午前二時十三分に時計が止まる。 それは、彼女が亡くなった時刻だった。 部屋には誰もいないはずなのに、 水の音がする。 ベッドが沈む。 「ただいま」と声が聞こえる。 そしてある日、 俺はもう一つの鼓動を聞いた。 俺のじゃない。 彼女はまだ、ここにいる。 そして――ひとりじゃない。 でも、幽霊が妊娠なんてするはずがない。 これは未練なのか、 それとも、あの日に隠された何かがあるのか。 成仏しない彼女と、 残された俺の、 少しおかしくて、少し切ない物語。
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小説 218,524 位 / 218,524件 ミステリー 5,170 位 / 5,170件
文字数 953 最終更新日 2026.02.25 登録日 2026.02.25
BL 完結 短編 R18
木下涼(きのしたりょう)、25歳。 昔から男性が大好きだった。 隠すこともなく、迷うこともなく、 自分の欲望には正直に生きてきた。 気に入った男がいれば口説く。 目を見て、距離を詰めて、 自然な流れでホテルへ誘う。 それはいつものことだった。 だが最近、不思議な現象が起こる。 タイプの男性と部屋に入り、 距離がゼロになり、 唇を重ねた瞬間―― 世界が、止まる。 まわりの時間が凍りついたように動かなくなる。 そして、相手も。 目も、指も、まぶたも、動かない。 だが―― 鼓動だけは止まらない。 吐息も。 息遣いも。 熱も。 止まった世界の中で、 “生きている証拠”だけが、涼の指先に伝わる。
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小説 21,704 位 / 218,524件 BL 5,640 位 / 30,306件
文字数 13,362 最終更新日 2026.02.23 登録日 2026.02.23
ライト文芸 完結 長編 R15
女になって一年。 中山貴子、二十六歳。 ガールズバーの更衣室で、手慣れた動きでメイクを仕上げる。 「貴子ちゃん今日指名多いよ〜」 「はーい」 ヒールにも慣れた。 ナプキンの種類も完璧に把握している。 酔っ払いの扱いも、セクハラのかわし方も覚えた。 男だった頃、 “女は楽”と言っていた自分が、今は少し滑稽に思える。 でも―― 楽じゃないからって、不幸とも限らない。 貴子は鏡の中の自分に小さく笑う。 「まぁ、悪くない人生だな」 店のドアが開く音がする。 「いらっしゃいませー」 その声とともに、フロアのざわめきが広がる。 貴子は最後にリップをひと塗りして立ち上がった。 「よし、仕事するか」 ――性別で楽とか得とか、そんな単純な話じゃない。 逃げる理由を探すより、 今と向き合うこと。 今をちゃんと生きること。 それが一番大事だと、 女になって一年で、ようやくわかった。
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小説 218,524 位 / 218,524件 ライト文芸 8,837 位 / 8,837件
文字数 87,578 最終更新日 2026.02.23 登録日 2026.02.23
ミステリー 完結 ショートショート R18
「南さん……念のため、もう一度言いますね」 医師はカルテから目を上げ、言葉を選ぶように一拍置いた。 「妊娠しているのは、あなたではありません」 南 恵子は、一瞬、自分の名前を呼ばれた理由がわからなくなった。 ここは産婦人科で、診察室で、白いカーテンの向こうにはエコー機器がある。 なのに。 「……隣の、西野さんです」 医師の視線が、ドアの方へ向く。 そこに座っていたのは、 隣の家の旦那――西野ゆうじ、三十五歳。 顔色は悪く、両手で腹部を押さえ、浅い呼吸を繰り返している。 汗で濡れた額が、蛍光灯の光を反射していた。 「冗談、ですよね……?」 恵子の声は、情けないほど震えていた。 男性が妊娠する。 そんな話、聞いたこともない。 SFか、悪趣味な都市伝説の類だ。 けれど、エコー画面には、確かに“何か”が映っていた。 「週数的には、六週前後です」 医師は淡々と告げる。 六週前。 恵子の脳裏に、はっきりとした日付が浮かんだ。 雷が鳴った夜。 停電。 夫は出張中。 そして―― 玄関先で、ゆうじと二人きりになった、あの夜。 「……嘘」 恵子は、思わず隣の男を見る。 ゆうじは目を閉じたまま、かすれた声で呟いた。 「やっぱり……そう、なったか」 その言葉が、何よりも恐ろしかった。 否定しない。 驚かない。 まるで、予想していたかのような口ぶり。 恵子は自分の腹ではなく、 彼の腹部から、目が離せなくなっていた。 ――この中にいる“何か”は、 一体、誰のものなのか。
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小説 9,227 位 / 218,524件 ミステリー 161 位 / 5,170件
文字数 15,008 最終更新日 2026.02.19 登録日 2026.02.19
ミステリー 完結 短編 R18
花田美智子、35歳。一年前、45歳の夫を亡くした。悲しみはもちろんあったけれど、最近の彼女の悩みはもっとブッ飛んだものだった。 「……また、来た」 真夜中、閉め切った寝室にふわりと漂う、懐かしいタバコの匂い。そして、マットレスが沈み込む重み。亡くなった夫が、夢の中に... 「ただいま美智子。寂しかったろ?」 「あなた、ちょっと、毎日すぎるってっ」 夫の手がシーツの中に潜り込み、美智子の柔らかな曲線を手慣れた様子で愛撫する。夢とは思えないほど、彼の肌は熱く、吐息は生々しい。夫は美智子の耳朶を甘噛みしながら、ぐいぐいと強引に彼女を自分の方へ引き寄せた。 「い、イク、美智子……! 全部、美智子の中に……注ぎ込んでやる……っ!」 美智子の奥に熱い塊が...夢の中なのに、腰が浮き、爪を立てるほどの実感。 翌朝、目が覚めると股の間はぐっしょりと濡れ、真珠のように光る奇妙な液体がシーツに残っている。「これ、夢じゃないよね?」そんな確信とともに、彼女のお腹はあり得ないスピードで膨らみ始めた。 「嘘でしょ、昨日より5センチは育ってる……」 たった三日で、まるでスイカを抱えているような大きさに。服が次々に弾け飛び、美智子は家から一歩も出られなくなった。 そしてある夜、夢の中で彼女は「銀色の瞳の赤ん坊」を産み落とした。 「パパによろしくね」なんて冗談を言う暇もなく、目が覚めたらお腹はペッタンコ。赤ん坊の姿もない。 「夢オチ?……にしては、体が軽すぎる」 その日の午後、隣の空き家に引っ越してきた若い女性が挨拶に来た。彼女が抱いていた赤ん坊を見た瞬間、美智子は手に持っていたお茶を床にぶちまけた。 「……その子」 陶器のような白い肌に、吸い込まれるような銀色の瞳。 昨日、自分が夢の中で産んだあの赤ん坊が、なぜか隣の女の腕の中で、あくびをしながら美智子を見て「ニヤリ」と笑ったのだ。 「可愛いでしょう? 一週間前に産まれたんです。不思議なんですけど、夢で亡くなった旦那に授かった子なんですよ」 隣の女も、美智子と全く同じことを口走る。 ここからだった 隣の赤ん坊は、毎日、数年分もの速さで急成長していく。 月曜日にはハイハイをしていたのに、水曜日には反抗期の中学生になり、金曜日にはスーツを着た45歳の「夫」の姿になって、隣の庭でタバコを吹かしているのだ。 「美智子、お隣さんから醤油借りてきてくれないか?」 ベランダ越しに、夫が、いや、隣の「元・赤ん坊」が、かつての夫と全く同じ声で話しかけてくる。 しかも、美智子のお腹はまた、少しずつ膨らみ始めていた。 「待って。私が夢で『製造』して、お隣さんが『出荷』するってこと!?」 この「夢の生産ライン」には、一体どんな秘密が隠されているのか。 夫が死の直前に契約したという、怪しげな生命保険の書類が、美智子の引き出しから見つかったのはその翌日のことだった。
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小説 11,590 位 / 218,524件 ミステリー 173 位 / 5,170件
文字数 9,925 最終更新日 2026.02.18 登録日 2026.02.18
ファンタジー 完結 短編 R18
中山たかし、25歳。会社員。 彼は口を開けば 「女は楽だ」「男は損だ」と、女性批判ばかり繰り返していた。 職場でも、飲み会でも、SNSでも。 その話題になると止まらない。 ある日。 仕事帰り、いつもとは違う道を歩いていると、見慣れないBARが目に入った。 なんとなく扉を開ける。 カウンターに座っていた男から、 見たことのない小瓶を勧められる。 透明な液体。 中山はそれを買い、持ち帰った。 その夜、不思議なことが起こる。 今回は、そんな話。
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小説 218,524 位 / 218,524件 ファンタジー 50,670 位 / 50,670件
文字数 18,219 最終更新日 2026.02.18 登録日 2026.02.18
BL 完結 短編 R18
僕の名前は若原保(わかはら たもつ)、25歳、会社員。 僕には彼氏がいる。 彼の名前は渋谷龍(しぶや りゅう)。 僕の会社で部長をやっている人だ。 社内では、誰もが一目置く存在。 判断力があり、指示は的確。 無駄な言葉は使わず、常に冷静で、硬派。 「あの人についていけば大丈夫」 そんな声を、僕は何度も耳にしてきた。 ――けれど。 一歩、僕と二人きりになると。 玄関のドアが閉まった瞬間、 その背中は少しだけ緩む。 「……今日、疲れた」 そう言って、ネクタイを外しながら僕の肩に額を預けてくる。 社内で見せる凛とした姿とは、まるで別人だ。 「保、少しだけ……このままでいい?」 低い声でそう聞いてくるくせに、 答えを待つ前に、腕はもう離れない。 僕だけが知っている。 皆が憧れるあの部長が、 誰にも見せない顔で甘えてくることを。 会社の上司は、 ――僕の恋人だ。
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小説 36,984 位 / 218,524件 BL 10,233 位 / 30,306件
文字数 14,006 最終更新日 2026.02.16 登録日 2026.02.16
BL 完結 短編 R18
俺は、とある私立大学に通う二年生、武田隼人(たけだ はやと)。 上京して一人暮らしを始めて、気づけばもう二年目。 最初は寂しかったこのワンルームも、今じゃすっかり自分の城だ。 講義はそこそこ、バイトもそこそこ。 彼女?……いない。 そんな平凡な日常に、小さな変化が起きた。 アパートの廊下に、段ボールが積まれている。 大家さんと見知らぬ人影。 どうやら、隣の部屋に誰かが引っ越してくるらしい。 (女の子だったらいいな……) 思わず、そんな期待が頭をよぎる。 いや、別に下心があるわけじゃない。 ただ、どうせなら可愛い子がいいなってだけで。 ――まさか、その「隣人」が、 俺の人生をひっくり返す存在になるなんて、 この時の俺は、まだ知らなかった。
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小説 30,019 位 / 218,524件 BL 7,934 位 / 30,306件
文字数 46,771 最終更新日 2026.02.15 登録日 2026.02.13
ミステリー 完結 短編 R18
とにかくモテたい。 それだけが人生の目標のような男、山村真司(28歳)。 見た目を磨き、流行を追い、筋トレもし、恋愛テクニック動画も見尽くした。 だが、なぜかモテない。 「あと一歩足りない」──そう思いながら、仕事帰りに香水を探していたある日、古びた店を見つける。 店の奥にいたのは、例の不思議な爺さん。 そこで勧められたのは、羊印の香水。 「何事も、ほどほどが一番じゃ」 意味深な忠告を受けながらも、真司は香水を手に入れる。 その日から、世界が変わる。 振れば振るほど、女性が寄ってくる。 笑顔、視線、ボディタッチ──今まで経験したことのない熱量。 だが、欲望は歯止めが効かない。 もっと、もっと、と重ねるうちに、真司は“求められる側”から“消耗される側”へと変わっていく。 モテることは、本当に幸せなのか。 欲望は、どこまでがご褒美で、どこからが罰なのか。 香水の香りが消える頃、真司が知るのは── 「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という、古くて新しい真理だった。
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小説 218,524 位 / 218,524件 ミステリー 5,170 位 / 5,170件
文字数 26,379 最終更新日 2026.02.14 登録日 2026.02.14
恋愛 完結 短編 R18
幸運の珍の持ち主 上野 郷(うえの ごう)30歳 彼の“珍”に触れた者は、幸運に恵まれる。 宝くじが当たった者もいれば、子宝に授かった夫婦もいると言われている。 だが―― その力を持つ本人に、幸運が訪れたことはほとんどない。 寄ってくるのは女ばかり。 目当ては彼ではなく、その“運”だけだった。 ⸻ 幸運の満の持ち主 神谷 満子(かみや みつこ) 彼女の“満”を拝めば、出世すると噂されている。 実際、彼女と関わった男は昇進し、成功していった。 だが―― 彼女自身の人生は、なぜか満たされない。 寄ってくるのは男ばかり。 目当ては彼女ではなく、その“ご利益”。 ⸻ そんな二人が、 偶然にも同じ夜、 静かなBARで出会う。 今回は、そんなお話。
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小説 25,116 位 / 218,524件 恋愛 11,169 位 / 64,132件
文字数 28,751 最終更新日 2026.02.13 登録日 2026.02.13
ミステリー 連載中 短編 R18
不思議な爺さん短編集 街のどこかに、 ひっそりと存在する古びた店。 薬局のようで薬局ではなく、 雑貨屋のようで雑貨屋でもない。 そこにいるのは、 白髪混じりの、小柄な老人。 「ふぉっふぉっふぉっ……」 儲けには興味がないと言いながら、 時折、不思議な品を差し出す。 それは薬だったり、 飲み物だったり、 食べ物だったり、 時にはまったく別の“何か”だったり。 効くかどうかは保証しない。 だが―― 使った者の人生は、少しだけ動き出す。 奇跡ではない。 魔法でもない。 ほんの少しの“きっかけ”。 この短編集は、 そんな老人の周りで起こる 小さな非日常の物語を集めたシリーズである。 信じるか信じないかは、 あなた次第。 ふぉっふぉっふぉっふぉっ。
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小説 218,524 位 / 218,524件 ミステリー 5,170 位 / 5,170件
文字数 181,609 最終更新日 2026.02.12 登録日 2026.02.03
ミステリー 完結 短編 R18
ある日、二歳くらいの子犬が段ボールに入れられて捨てられていた。 震えていたその子を、僕は放っておけなかった。 「……今日から、お前はダンな」 オスだったから、単純に“ダン”。 名前を呼ぶと、嬉しそうに尻尾を振った。 それだけで、もう家族になった気がした。 ⸻ ある日の散歩中。 夕暮れの河川敷。 作業着姿の、かっぷくのいい男が前を歩いていた。 肩に大きな袋を担いでいる。 その男が、ガサッと何かを落とした。 だが気づかず、そのまま歩き去る。 ダンが急に引っ張った。 「ちょ、ダン?」 落ちていたのは、ドッグフードの袋。 破れかけたラベルに、うっすらと文字が見える。 ――犬人……のドッグ…… 「……犬人?」 よく見えない。 でもドッグフードなら問題ないだろうと、その時は気にしなかった。 ダンは夢中で袋に噛みつき、ビリッと破って中身を食べ始めた。 「こら、ダン! 行儀悪いぞ」 止める間もなく、ほとんど食べてしまった。 その夜。 ダンはやけに静かだった。 いつもなら僕の足元で丸くなるのに、今日はじっと僕を見ている。 その瞳が―― いつもより、妙に“理解している目”に見えた。
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小説 218,524 位 / 218,524件 ミステリー 5,170 位 / 5,170件
文字数 17,347 最終更新日 2026.02.11 登録日 2026.02.11
ミステリー 完結 短編 R18
• 湊(みなと・26歳): 事務職。恋人の蓮に全てを委ねて生きてきた。蓮が記憶を失って以来、心が不安定になっている。 • 蓮(れん・32歳): エリート営業マン。3ヶ月前の事故で、湊に関する記憶だけをきれいに失った。現在は湊に対して「同居人」として礼儀正しく、よそよそしく接する。 ある日の夜、湊は蓮の夢の中に吸い込まれていった、しかし、夢の中の彼のパートナーは、僕じゃなかった
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小説 218,524 位 / 218,524件 ミステリー 5,170 位 / 5,170件
文字数 14,044 最終更新日 2026.02.11 登録日 2026.02.11
ミステリー 完結 ショートショート
山本アキラ、三十歳。 その日は特別な理由もなく、ただ寿司が食べたくなった。 残業帰り、終電まであと少し。 駅前の雑居ビルの一階に、見覚えのない看板が灯っていた。 「回転寿司 まわる鮨」 疲れていたせいか、 その文字が―― なぜか、ずっと頭から離れなかった。
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小説 218,524 位 / 218,524件 ミステリー 5,170 位 / 5,170件
文字数 1,113 最終更新日 2026.02.08 登録日 2026.02.08
ミステリー 完結 短編
【登場人物】 • 中田 景子(なかた けいこ・25歳) 都内のIT企業で営業職をしていたが、激務とハラスメントで心を病み退職。逃げるように祖母の生家がある田舎町を目指す。真面目で責任感が強いが、今は「何も考えたくない」と思っている。 • 柳田(やなぎだ・70代) 町の時計店「柳田時計店」の店主。頑固だが寂しがり屋。 • 少年(10歳前後) 町を走り回る少年。名前は「カケル」。 【舞台】 • 常凪町(とこなぎちょう) ※架空の町 山間にある寂れた元宿場町。夕日が最も美しく見える瞬間のまま、物理的に時間が止まっている。 【全体構成案(全10章・想定)】 1. 逃避行:景子が車で山奥へ向かい、奇妙な霧を抜けて町に到着する。 2. 永遠の夕暮れ:到着して数時間経っても日が沈まないことに気づく。住民たちの奇妙な「繰り返し」を目撃する。 3. 時計のない時計店:柳田との出会い。「この町に時計は必要ない」と告げられる。 4. 安らぎの正体:ハローワークも上司からの電話もない世界。景子はこの温かい停滞に浸り始める。 5. カケルの秘密:歳を取らない少年カケルとの交流。彼が「明日」を恐れていることを知る。 6. 綻び:景子のスマホのバッテリーが減らない違和感。記憶の風化。自分の名前すら曖昧になり始める恐怖。 7. 選択:柳田が明かす町の真実。ある悲劇を回避するために町全体が時間を止めることを願った過去。 8. 再始動の鍵:時間を動かすことができるのは「外から来た、まだ時間に縛られている人間」だけ。 9. 時計塔:住民たちの反対、あるいは葛藤を押し切り、景子は時計塔へ向かう。 10. 夜明け:時間が動き出し、夜が来る。景子は町を去り、自分の人生(時間)を再び歩き始める。
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小説 218,524 位 / 218,524件 ミステリー 5,170 位 / 5,170件
文字数 13,980 最終更新日 2026.02.08 登録日 2026.02.08
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