現代文学 小説一覧
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光と影は共にある。
それ故に、ふたつの強さもまた同じ。
僕はこの明るすぎるこの街と、大好きなこの街と共に、別れを告げる。
文字数 1,290
最終更新日 2025.08.12
登録日 2025.08.12
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==誰に従属するでもなく、誰に蹂躙されるでもない、おまえの人生を見つけるんだ==
リンゴを盗んで逃げた少年は結局捕まり殴られる……母親に売り飛ばされ、売り飛ばされた先から逃げ出し、追手が掛かった少年はどうやって生きていけばいい?
八百屋の親方に『盗みはいけない』と諭され、親方の売り子で働くことになったが、そこに現れた男の悪だくみで……
自分と似た境遇の少女との出会いと別れ、八百屋の親方との出会いと別れ、そしてヘンな雀との出会いと別れ、少年はどこへ旅立つのか。
≪ 幸せな物語 / 1 ≫
≪ 吟遊詩人は西へと進む / 番外編≫ フィル(フィリア)生い立ちの物語
文字数 27,474
最終更新日 2025.08.11
登録日 2025.08.11
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文字数 15,173
最終更新日 2025.08.11
登録日 2025.08.09
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==あたしがどんなに手代さんを思っても、お嬢さんに勝てるとは思えない==
降って湧いたような主筋の娘との縁談話。断り切れずにいるうちに話しはどんどん進んでいく。それなのに……同じような境遇の幼馴染を思いきれない。
「今、あんたを見てしまったら、この川は荒れ狂い、あたしとあんたを飲み込んでどこかへ連れて行ってしまう。だからあんたを見ることができないのです」
≪ 幸せな物語 / 3 ≫
文字数 29,271
最終更新日 2025.08.11
登録日 2025.08.10
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『記憶の発酵と言葉の死骸と風景の裏側』は、語られなかったものたちへの静かな手紙である。
記憶は保存されず、時間とともに変質し、酸味を帯びて語りのかたちを変えていく。
言葉は死に、意味を失っても、死骸として残響を放ち続ける。
風景はただの背景ではなく、誰かの夢や沈黙を抱えた語り手となる。
本詩集は、「記憶」「言葉」「風景」という三つの断層を辿る全二十編からなる。
断章形式と語りの揺らぎ、音韻の流れを統一しながら、過去と現在、語りと沈黙が交錯する詩的世界を描き出す。
瓶詰めの午後、辞書の墓場、廃駅にて——それぞれの風景に、記憶の匂いが染み込んでいる。
語られなかった感情、書かれなかった手紙、声にならない母音。
それらを拾い集め、撫で、並べ、語り直すことで、詩人は自らの声を探していく。
不完全な言葉の残骸から、新たな語りが静かに芽吹く。
沈黙の余白に語りが芽吹く瞬間を、ぜひこの詩集で感じてほしい。
文字数 9,350
最終更新日 2025.08.10
登録日 2025.08.10
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==小生意気な若造が、我が姫を大事にすると? そんな約束、信じられるものか!==
大国に塞がれ、進路のない小国の姫君を妃にしたいと、大国の王子が言う。あきらめと憤り、そして……
それぞれの立場で思惑は違ってくる。だけど誰もみな、幸せを求めていた。
≪ 幸せな物語 / 2 ≫
文字数 31,419
最終更新日 2025.08.10
登録日 2025.08.10
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母を亡くして三か月、遺品の中から見つけた小さな封筒。そこには古びた鍵と「台所の棚を開けて」という一行が。
導かれるままに開いた木箱の中には、生まれた日からの自分を綴った日記と色あせた写真が眠っていた。
ページをめくるたび、忘れていた記憶と母の想いがあふれ出す。
母と息子をつなぐ、最後の言葉と優しさを描いた、心温まる泣ける短編。
文字数 804
最終更新日 2025.08.10
登録日 2025.08.10
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いつも相談にのってもらっている男友達の達也。
達也に恋人ができたと疑う茉由香。
ふたりはどうなっていくのか。
文字数 1,119
最終更新日 2025.08.10
登録日 2025.08.10
739
長年勤めた中堅商社が潰れてからというもの、三好啓司にはロクな事が無い。
妻に逃げられ、一人息子とも音信不通。世は不景気の真っ只中で、46歳のオッサンだと次の就職先は中々見つからない。止むを得ず実家の酒屋へ出戻り、閉店相次ぐ商店街の一員として暮らす事となる。
そんなある日、夜な夜な出没する落書き魔を捕まえろ、との使命を自治会長から押し付けられ、悪戦苦闘の末に追い詰めた犯人は、嘗ての息子の親友だった。
絵描きになる夢を捨てきれず、ただ一人、夜を彷徨う若者。
彼と語り合う内、啓司は己の過去、息子との思い出を胸に蘇らせ、自分でも全く想定していなかった行動に出てしまうのだが……
エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+、カクヨムにも投稿しております。
文字数 5,863
最終更新日 2025.08.10
登録日 2025.08.07
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==密かに友達の彼を寝とった。これで私の勝ち――だけど本当に? 何かが違う==
幼馴染で親友……そう思っているのはあなただけ。わたし、ずっとあなたが嫌いだった。我慢していたの――
由紀と香奈、どっちが怖い?
【悋気諍 / りんきいさかい】
文字数 3,582
最終更新日 2025.08.10
登録日 2025.08.10
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昭和四十年代初頭、静岡から上京した主人公と三津子は、中野の三畳間で質素ながらも温かな同棲生活を始める。段ボールのテーブル、プルートのポケットに入れた手書きのレシピ、白黒テレビが二人の日常を彩る。友人・下村が持ち込むサントリーの「金曜日は花買って…」のCMソングとワインは、彼らの象徴的な時間をつくった。貧しさの中で未来は不確かだが、共にいる喜びが全てだった。やがて結婚し、四十年以上を共に歩むが、三津子は五十七歳で他界。七十二歳となった今も、主人公は一輪の花とワインで当時を偲び、愛と記憶の中で生きている。
文字数 11,582
最終更新日 2025.08.09
登録日 2025.08.09
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作者は本当に何でもないプログラマーで、ただ飯を食うために働いている。
これと言って趣味もないが、唯一楽しみにしている事がある。
ネットで知り合った友人が病んでしまい、一時期相談に乗っていた。
ただ、所詮はネットの知り合いなのでできることもたかが知れてる。ついには連絡が取れなくなった。
そしてある時、怪文書が送られてくるようになった。
ただその文章を私は気に入っている。
何の変哲もない日を送っているからか、柔らかい包丁を突き付けられているような、妙な切迫感が面白く感じる。
これは、彼から送られてきた文章を、限りなくそのまま載せた。
ぜひ、貴方にも読んでもらいたい。
文字数 7,685
最終更新日 2025.08.09
登録日 2025.08.09
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引っ越して間もない青年のもとに、向かいの家から一通の手紙とひまわりの種が届く。
「春になったら植えてみてください」というささやかな誘いに応え、青年は毎日水をやり、向かいの庭にも声をかけるようになる。やがて、互いの庭に咲いたひまわりが、小さな交流の証となり、次の夏への種をつなぐ。
日常の中で芽生える優しさとつながりを描いた、心温まる短編。
文字数 662
最終更新日 2025.08.09
登録日 2025.08.09
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今回のテーマは「働き方改革」です。
主人公はある地下組織のフロント企業で働く構成員。
ここにも働き方改革が……短いので、お時間あれば読んでください!
文字数 3,242
最終更新日 2025.08.09
登録日 2025.08.09
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善のために、悪を行う覚悟はあるか――。
ロシア南部クバーニ地方出身のコサック戦士、ジェミヤン・アベルチェフ。
彼は国家の命令のもと、テロリストや凶悪犯罪者を闇に葬る特殊部隊の一員として生きている。
人質救出、占拠事件、非情な尋問。
任務の成功の裏で、彼は常に「守るべき弱者」と「踏みにじられる命」の狭間に立たされる。
それでもなお剣を取り、引き金を引く理由はただ一つ――
自らが憎まれることで、無関係な者を守るためだ。
血と誇りを受け継いだコサックとしての矜持、
戦士として育てられた宿命、
そして人間としての良心。
現代ロシアを舞台に描くハードボイルド・ミリタリーノワール。
華麗で苛烈な戦闘描写と、重く静かな倫理の問いが交錯する、
「光なき英雄」の物語である。
また、本作の執筆にあたり、統合幕僚監部所属1等海佐(※退官済み)に、軍事・格闘監修のご協力をいただきました。
※本作はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
※また、特定の国家や宗教、思想を批判するものではありません事を、ご留意ください。
※カクヨム版の改稿が終わり次第、こちらも更新します。
文字数 25,223
最終更新日 2025.08.09
登録日 2025.08.09
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ある夫婦の日常の中にある小さな謎と、ほほえましくも面倒なやり取り。「日蓮上人、蓮、両親」のお題から執筆。
文字数 2,376
最終更新日 2025.08.08
登録日 2025.08.08
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村井透は七十二歳、近頃人の視線が冷たく感じられ、孤独と被害妄想に苛まれていた。ある夜、自分の名を呼ぶ女性の声を聞く。それは二十年前に亡くなった恋人・美智子の声だった。彼女とは「命日に墓参りをする」という約束を交わしたが、透は守らず、記憶からも追いやっていた。声は責めと悲しみを帯び、透の罪悪感を呼び覚ます。やがて美智子は「部屋にある封筒を探せ」と告げる。透が見つけたのは、笑顔で写る二人の写真と「今度の約束は忘れないこと」という手紙だった。透は深く涙し、墓参りを再開することを誓う。以後、美智子の声は消え、透は人の視線に怯えることもなくなった。写真を持ち歩き、愛した人と共有した時間を忘れないと決めたことで、彼は再び日常に温もりを取り戻し、人生の終盤における救いを得るのだった。
文字数 3,708
最終更新日 2025.08.08
登録日 2025.08.08
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文字数 63,974
最終更新日 2025.08.06
登録日 2025.07.28
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==『五年の歳月は人を変え、遠くしますね』……心を告げずに別れた人との再会は?==
コンプレックスに悩まされるシュウ、ただひたすら真っ直ぐなナツミ。そんな二人にやがて訪れる破局。そして五年が過ぎ、社会の理不尽さをつくづく感じる日々を送るナツミがネットで見つけた小説は……シュウとナツミの物語だった。
※『声を聞かせて』後日譚
文字数 16,903
最終更新日 2025.08.05
登録日 2025.08.05
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1945年8月。身重の律子は、東京の海辺で一人、夫の帰りを待っていた。
夫・忠司は南方戦線への途上で行方不明。兄がもたらした情報は、彼の乗った船が撃沈されたという非情なものだった。戦争がすべてを奪い去り、希望が見えない毎日。しかし、律子は義理の両親のために、夫の故郷・広島へと向かうことを決意する。
「この子に父親の顔を見せてやりたい。ただそれだけなのに」
広島行きの汽車を待つ駅で、律子は人混みの中に、紛れもない夫の姿を見つける。それは、現実か、それとも――。
文字数 3,671
最終更新日 2025.08.05
登録日 2025.08.05
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==ずっと既読スルーだったシュウを、ナツミは駅で待ち伏せて……==
高校二年のナツミがシュウに出会ったのは、雪が降りそうなほど寒い朝。たらたら階段を上っていたシュウに邪魔され、電車に乗り遅れたナツミ……悪印象しかなかったはずなのに、いつの間にかナツミは――
※『最後のメッセージ』前日譚
文字数 7,510
最終更新日 2025.08.05
登録日 2025.08.05
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